●sarコマンド
sadcコマンドが収集した様々な情報を表示するコマンド。
sadcコマンドはcronの設定により定期的に実行され、収集した情報は「/var/log/sa/saXX」ファイルに書き込まれる。(「XX」は数字で日付を表す。)
「-f」オプションで読み込むログファイルを指定。ログファイルを指定しない場合は、当日のログファイルが利用。
※表示間隔と回数を指定すると連続して最新の状態を表示。
sar [オプション] [表示間隔(秒) [回数]]
オプション
・-u CPU使用率を表示
・-P 番号|ALL 指定したCPUの使用率を表示
・-r 物理メモリの使用状況を表示
・-S スワップ領域の使用状況を表示
・-b ディスクI/Oの情報を表示
・-n DEV|EVEV ネットワークI/Oの情報を表示。(DEVは正常,EDEVはエラーパケットについて)
・-f ファイル名 データを取り出すログファイルの指定
■sarコマンドはsadcコマンドで保存したバイナリデータをテキスト表示するコマンド。
定期的な実行を比較的簡易に導入できる/usr/lib/sa/sa1,/usr/lib/sa/sa2というスクリプトが用意されており、sa1はsadcの定期的な実行を、sa2はsarの定期的な実行を設定できる。
●sadfコマンド
sarコマンドで収集したデータは、sadfコマンドを使って様々な形式に変更できる。
sadfコマンドは、sarコマンドのオプションを指定して渡し、結果の出力を整形できます。
sadf [オプション] [対象データ] -- [sarのオプション]
主なオプション
・-j JSON形式で出力
・-x XML形式で出力
・-H ヘッダ情報を表示
●netstat
ネットワークの状態に関する情報を表示するコマンド。
「-s」オプションを使用するとプロトコル毎にパケットの送受信に関する情報を表示