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Linux パーティションについて2

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Linuxをインストールする際、パーティションを設計する必要があります。パーティションとはハードディスクを論理的に分割した単位のこと。

Linuxのパーティションには、以下の2つが最低限必要。

●ルートパーティション
最上位のディレクトリであるルートディレクトリ(/)を割り当てたパーティションのことで、その配下に様々なディレクトリやファイルが含まれています。

●スワップ領域
物理メモリに収まらなかった情報を一時的に格納する為の領域です。

上記の最低限必要なパーティションのみを作成した場合、全てのディレクトリがルートパーティションに収まることになります。しかし、通常はディレクトリの用途に応じて、特定のディレクトリを別のパーティションに割り当てます。特に読み込みや書き込みが頻繁に発生するディレクトリに専用のパーティションを割り当てる事が多いです。

専用のパーティションを割り当てることによって、障害時の被害を、障害が発生したパーティション内に抑えられる可能性があります。また、Linuxでもパーティション毎のバックアップやリストアが可能ですので、バックアップしたいディレクトリに専用のパーティションに割り当てておくと、それらの作業も容易になります。

なお、システムの起動に必要なディレクトリ(/bin、/sbinなど)はルートパーティションから分割することはできません。

主なディレクトリ
・/home 一般ユーザのホームディレクトリ(書き込みが頻繁に発生)
・/usr 軌道には不要なプログラムなどを格納(読み込みが頻繁に発生)
・/var ログファイルやメールなど可変ファイル郡を格納(書き込みが頻繁に発生)
・/opt 追加でインストールしたパッケージを格納(容量が大きくなる可能性がある)
・/boot Linuxカーネルなど起動に必須のファイルを格納
・/tmp 一時ファイルを格納
・/bin 一般ユーザ用のコマンドを格納
・/sbin 管理者用のコマンドを格納
・/etc システムの設定ファイルを格納
・/lib 共有ライブラリを格納
・/dev デバイスファイルを格納

●MBR形式、GPT形式のパーティションテーブルをサポートするパーティション操作コマンドはpartedです。partedは以下のパーティションテーブルをサポートしています。
・bsd
・loop (raw disk access)
・gpt
・mac
・msdos
・pc98
・sun

partedコマンドの書式
parted [ -l ] デバイスファイル名

「-l」オプションはすべてのデバイスのパーティションテーブルを表示します。パーティションテーブルにはパーティションの情報が格納されています。

partedコマンドの呼び出しは、以下の点でfdiskと異なりますので注意が必要です。
・デバイスファイル名を指定しない場合、fdiskは処理を行わずコマンドヘルプを表示しますが、partedでは検出した最初のブロックデバイスを自動で選択します。
・「-l」オプションは、fdiskは表示するデバイスを指定できますが、partedでは指定は無視され、すべてのハードディスクの情報を表示します
partedはfdiskと同様の対話型ツール、

help を入力すると、使用できるサブコマンドの一覧が表示されます。

主なサブコマンド:
・mklabel、mktable 新しいパーティションテーブルを作成する
・mkpart 新しいパーティションを作成する
・rm パーティションを削除
・print(勝楽系:p) パーティションテーブルの情報を表示する
・quit(省略形:q) partedでの作業を終了する

●partedコマンドで新しいハードディスクにパーティションを作成するには、

1.パーティションテーブルの指定
mklabel サブコマンドで、パーティションテーブルの方式を指定します。未指定の場合MBR形式として動作します。

mklabel サブコマンドの書式

(parted) mklabel [ パーティションテーブル ]

MBR形式を明示的に指定するには、msdosを指定します。

GPT形式とする場合はgptを指定します。

2.パーティションの作成
mkpartサブコマンドで、パーティションを作成します。
mkpartサブコマンドの書式

(parted) mkpart [ パーティションタイプ ファイルシステム種別 パーティション名 ] 開始位置 終了位置

パーティションタイプはMBR形式で指定可能で、primary(基本)、extended(拡張)、logical(論理)を指定します。

以下の例ではGPT形式のハードディスクに100MBの領域を2つ作成しています。作成されたパーティションの情報は、printサブコマンドで確認します。

partedでの編集結果は即時反映されます。そのため、特に書き込み指示などなしで quit で終了させます。

このあとは従来通り、作成したパーティション上にmkfsコマンドによるファイルシステムの作成を行います。

なお、partedコマンドは対話形式ではなくサブコマンド指定で直接パーティション編集を行うことも可能

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