DHCPサーバには以下の要件を満たすように設定を行います。
・アドレスの貸出(リース)期間はデフォルト30分、最大12時間とする
・サーバ、ネットワーク機器、プリンタは固定アドレス設定を行い、DHCPは使用しない
・DHCPサーバはドメイン名、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバの設定値を配布する
・DNSサーバは全体で共通だが、ドメイン名は標準のものが設定されており、必要な場合、サブネットごとに設定を変更して配布する
・クライアントPCにはDHCPによる自動設定を行う
・メンテナンス作業用PCにはDHCPによる自動設定を行うが、アドレス以外は割り当てず、デフォルト値のみ使用する。また、アドレスの貸出期間は最大4時間とする。
DHCPはブロードキャストを使用して、その機能を実現させているため、DHCPサーバが別のネットワークにある場合、DHCPクライアントの要求は届きません。DHCPリレーエージェントは、別のネットワークに存在するDHCPサーバにDHCPクライアントからの要求を転送します。
ISC DHCPにおいて、DHCPリレーエージェントとして動作するのに必要なデーモンはdhcrelay。