●anacron
cronによるジョブスケジューリングを補完するツール。
anacronの特徴
・日単位でジョブを実行
・実行履歴を管理しており、未実行のジョブを検出できる
・デーモン化(バックグラウンド実行)しないため、定期的に実行する必要がある。主にcrondによって実行される。
・ジョブ定義ファイルは /etc/anacrontab。rootユーザーのみが読み書きできる。
1時間おきに実行されるジョブはrun-parts コマンドで「/etc/cron.hourly」ディレクトリ内の全ファイルを実行。
●/etc/anacrontab
項目名
・period in days 実行する間隔(日単位)。@weekly(毎週1回)や@monthly(毎月1回)での指定もできる
・delay in minutes 実行までの待機時間(分)
・job-identifier ジョブ識別子。(任意の名前で作成可能)
・command 実行するコマンド
●at
1度だけ実行するジョブを予約するコマンド。atのジョブの管理には「at」コマンドを使用。
at [オプション] [日時] ※日時は基本的にHH:MMの形式で指定
オプション
・-l 予約中のジョブを表示(atqコマンドと同様)
・-d ジョブ番号 指定した予約中のジョブを削除(atrmコマンドと同様)