●ファイルシステムのチェックを行うコマンド
ファイルシステム コマンド
・ext4 fsck.ext4、e2fsck
・xfs fsck.xfs、xfs_check
・btrfs fsck.btrfs
fsck.ext4 [オプション] デバイス
e2fsck [オプション] デバイス
オプション
・-b 指定のスーパーブロックを使い復元を行う
・-c 不良ブロックのチェックをおこなう
・-p 自動的に不良ブロックを修復する
●xfs_check
xfsのチェックをおこなう
xfs_check [オプション] デバイス
●fsck -t 種類 [オプション] デバイス
fsck.{種類}を呼び出し統一的に使うことができるコマンド
※ファイルシステムの検査・修復の最中に対象ファイルシステムに書き込みが行われると、ファイルシステムの整合性が取れなくなり状態が悪化してしまう可能性があるので、これらの作業が競合しないように注意する。
●ファイルシステムの検査・修復中に対象ファイルシステムに書き込みが行われないようにするには
・アンマウントしておく
・マウント時に ro マウントオプションを指定し、読み込み専用としてマウントしておく
※起動プロセスにおいて、最初にルートファイルシステムを読み込み専用でマウントしてチェックした後に、読み書きできるように再マウントするのは、このため。
・「/etc/fstab」で対象ファイルシステムの fsck フラグが 1 以上になっていることを確認の上、shutdown コマンドに -F オプションを指定し、起動時に強制的にチェックを行わせるようにする
●ファイルシステムを作る mkfs 系コマンド、ファイルシステムをチェックする fsck 系コマンドの他にも、多くのユーティリティコマンドが存在。
以下の表のコマンドはすべて、作成済みのファイルシステム(デバイス)を引数に取って動作
コマンド
・tune2fs ext2,ext3,ext4の設定を行う
・e2label ext2,ext3,ext4のラベルを操作
・dumpe2fs ext2,ext3,ext4の詳細を表示
・dump ext2,ext3,ext4をバックアップする
・restore dumpで作成したバックアップから復元する
・xfs_admin xfsの設定を行う
・xfs_info xfsの情報を表示する
・xfs_check xfsをチェックする
・xfs_repair xfsを検査、修復する
・xfsdump xfsをバックアップする
・xfsrestore バックアップあkらxfsを復元する
●tune2fs
tune2fs [オプション] デバイス
・-c 自動fsckが行われるまでのマウント回数を設定
・-i 自動fsckが行われるまでの時間を設定
・-j ext2をext3に変換(ジャーナリング機能を付与)
・-l スーパーブロックの内容を出力
・-m 続けてroot用予備領域の割合を設定
・-L 続けて指定した名前でラベルをつける
●ファイルシステムを作成するコマンド
ファイルシステム コマンド
・ext4 mkfs.ext4、mke2fs
・xfs mkfs.xfs
・btrfs mkfs.btrfs
mkfs.ext4 [オプション] デバイス
mke2fs [オプション] デバイス
オプション
・-j ext3として作成する
・-b 続けてブロックサイズをbyte単位で指定
・-m 続けてroot用予備領域の割合を指定
・-L 続けてボリュームラベル名を指定
・-n 実際には実行せず確認のみ
・-t 続けてファイルシステムの種類(ext3.ext4など)を指定
●Btrfsコマンド
ファイルシステムを操作するコマンド
btrfsコマンドの書式と主なサブコマンド
btrfs サブコマンド
・filesystem show ファイルシステムの情報を表示
・subvolume create サブボリュームを作成
・subvolume delete サブボリュームを削除
・subvolume list サブボリュームの一覧を表示
・subvolume snapshot スナップショットを作成
●ext2ファイルシステムはtune2fsコマンドを使ってext3に変換が可能。
ext2/ext3/ext4ファイルシステムからbtrfsファイルシステムへの変換はbtrfs-convertというコマンド。これらの場合も、万が一のためのバックアップは必要ですが、新たにデータを手動でコピーすることなく、新しいファイルシステムに移行することができる。