・Amazon Simple Email Service(SES)
信頼性の高いフルマネージド型のEメール送受信サービス。SESへは一般的なメール送信プロトコルであるSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)やAPIを介してメール送信を行い、SESから受信者へはSMTPでメールが送信されます。また、メール受信をトリガーにAWS LambdaのLambda関数を実行するなどの使い方もできます。
高い信頼性を保つため、SESでは利用者に対していくつかの制限を設けています。
1、送受信を行うドメイン・メールアドレスの認証
メールの送受信は、SESへ登録し認証されたドメインおよびメールアドレスのみ行えます。
マネジメントコンソールからは登録したメールアドレスの状態を参照することができます。
2、「バウンス」「苦情」に関する制約
SESでは、メールの送信者が適切なメールを配信しているかどうか(スパムメールの送信者かどうか)を判断する指針として、バウンス率および苦情率に着目しています。
・バウンス(送信者への差し戻しメール)
メールの受信者のメールアドレスが存在しない場合や送信者のドメインやIPアドレスがブロックされているような場合、メールは受信者へ配信されずに送信者へ差し戻されます。このようなメールを「バウンス」といいます。
・苦情(スパムメールの報告)
メールの受信者が、メールクライアントの「スパムとして報告」などの報告を行った場合、「苦情」としてカウントされます。
バウンス率・苦情率が一定の値を超えるとSESがメールの送信を停止することがあります。
バウンス率・苦情率はマネジメントコンソールから参照できます。