●POP3とIMAPの違い
POP3もIMAPもリモートサーバ上のメールボックスにアクセスするプロトコルですが、以下の点が大きく異なる。
■POP3(Post Office Protocol - Version3)/POP3S(POP3 over SSL/TLS)
・リモート(サーバ)のメールボックスからローカルにメールをコピーしてくる。基本的にはコピー時に削除を行うため、リモートにメールは残らず、メールをコピーしたローカルのMUAはリモートと切断したオフライン状態でも、ローカルに取得済みのメールにアクセスできる。
・POP3は110/tcpのウェルノウンポートを使用。
・SSL/TLSに対応したPOP3Sは995/tcpを使用。
■IMAP(Internet Message Access Protocol)/IMAPS(IMAP over SSL/TLS)
・メールは基本的にリモート(サーバ)上に保存される。そのためメールボックス内の検索処理もサーバ上で動作することになる。メールをローカルに保存せずに済むので、複数の端末からメールボックスにアクセスしてもメールの処理状況(未読管理など)が変わらない。
・IMAPは143/tcpのウェルノウンポートを使用。
・SSL/TLSに対応したIMAPSは993/tcpを使用。