●/lost+foundディレクトリ
参照できなくなったファイルを保管するディレクトリ
参照できなくなったファイルが /lost+foundディレクトリに保管されるタイミングはfsckやそのファイルシステム用のチェックツールを使って修復作業を行ったとき。
また、/lost+foundディレクトリに保管されるファイルにはiノードを基に仮の名前が付けられます。仮の名前は元のデータを類推することができるものではないため、復元時には個々のファイルの中身を確認する必要がある。
●syncコマンド
ディスクバッファの内容をすべて確実にディスクに書き込むコマンド。
ディスクアクセスはメモリに比べると遅いため、書き込み命令があった場合にはいったんメモリ上に内容を保存し(ディスクバッファ)、書き込み内容が溜まったらディスクバッファからディスクへ書き込みを行う、という二段階の転送が行われています。
これによりパフォーマンスを向上させているが、ディスクバッファ上にデータが保持されている状態で突然電源が落ちたとすると、そのデータが失われ、ファイルシステムに不整合が発生してしまうことがある。
●VFS (Virtual File System)
Linux で異なるファイルシステムの違いを吸収する為に用いられる仕組み。
VFS が仲介を行なってくれるので、個別のプログラムはファイルシステムの違いを意識する必要がなく、ファイルやディレクトリといった単位で操作を行うことができる。
● /proc/filesystems
サポートしているファイルシステムの種類の一覧を得ることができるファイル。
ext2、ext3、tmpfs など、実際に /etc/fstab や mount コマンドの指定として記述する名前が一覧