●Azure Backup
Azure仮想マシンのディスクであるVHDファイルは、Azureストレージアカウント内に格納される。そしてAzureストレージアカウントでは冗長性を担保するために最低でもローカル冗長ストレージ(LRS)が構成されており、3つにミラーリングされている。そのためAzureデータセンター内でのディスク障害によって仮想マシンのディスkが失われる可能性低いが事前のバックアップは重要。
Azureにはシンプルで信頼性の高いクラウドサービスのバックアップソリューションとしてAzure Backupというサービスが用意されている。効率的な増し分バックアップを行い、バックアップデータは暗号化された上で信頼性の高いRecovery Servicesコンテナーという場所に保存される。Recovery Servicesコンテナーでは既定でgeo冗長(GRS)で構成されるため、リモートサイトも含めて計6重のバックアップデータのコピーを維持できる。
●Azure Backupの3つのシナリオ
・ファイルおよびフォルダ、システム状態の保護
Windows OSを実行するコンピューターにAzureBackupのエージェントプログラムであるMARSえージェントを導入し、ファイルとフォルダ、システム状態の保護を行うというシナリオ。
Azureエージェントともよばれる。
・仮想マシンの保護
Azure上で実行されるWindowsまたはLinuxの仮想マシンんを保護するシナリオ。
・ワークロードの保護
ネットワークにSystem Center Data Protection Manager(DPM)をベースとしたMicrosoft Azure Backup Server(MABS)を導入することで、ネットワーク上のWindowsコンピューターが実行する様々なワークロードデータを保護するシナリオ。