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Linux route、netstat、ss、ncコマンドについて(自分用メモ

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●routeコマンド
ルーティングテーブルの表示、追加、削除は「route」コマンドを使用。

■routeコマンドの表示オプション

route [オプション]
・-F ルーティングテーブルを表示(オプション未指定と同じ)
・-C ルーティングキャッシュを表示する
・-n 名前解決をせずルーティングテーブルを表示

※ルーティングテーブルの表示までのプロセスを変えることによってすばやく表示するには、DNSの名前解決を行わず、「-n」オプションでアドレスのままでルーティングテーブルを表示することができる。

※ルーティングテーブルは「netstat -r」や「route( -F)」、「ip route show」コマンドで表示できる。
「netstat -r」と「route( -F)」の2つのコマンドの実行結果は同じ表示になる。


・ルーティングテーブルへの追加
 route add [オプション] <対象>
・ルーティングテーブルからの削除
 route del [オプション] <対象>

routeコマンドの追加・削除オプション
・-host 対象をホストのアドレスとみなす
・-net 対象をネットワークアドレスとみなす
・netmask サブネットマスクを指定
・gw ゲートウェイを指定
・default gw デフォルトゲートウェイを指定

※デフォルトゲートウェイを削除するには、デフォルトゲートウェイのIPアドレスを指定して削除する方法と指定しないで削除する方法がある。
IPアドレスを指定する場合は、「route del」の後に「default gw」というオプションの後でIPアドレスを指定。
IPアドレスを指定しない場合は、「route del default」のみでデフォルトゲートウェイの削除は可能。その場合「gw」は付けてはいけない。

■ルーティングテーブルの主な項目
・Destination 宛先ネットワークアドレス(デフォルトはデフォルトルート)
・Gateway 宛先ネットワークへのゲートウェイ。デフォルトルートのゲートウェイはデフォルトゲートウェイ。
・Genmask 宛先ネットワークのサブネットマスク(デフォルトルートは0.0.0.0)
・Flags 状態フラグ
・Iface 宛先ネットワークへの送信に使用するインターフェイス

▲状態フラグ(Flags)の項目
・U 経路が有効
・H 対象をホストとして設定
・G ゲートウェイを使用

●netstat
「netstat」コマンドはオプション無しで実行すると、有効なネットワーク接続や開いているソケットの情報等を表示。

netstatコマンドの主なオプション
・オプション無し 有効なネットワーク接続や開いているソケットの情報等を表示
・netstat -r ルーティングテーブルを表示
・netstat -i ネットワークインターフェースの統計情報を表示
・netstat -n アドレスやポートの名前解決をしないで表示

●ssコマンド
netstatの後継となるコマンドで、ネットワークのソケットの情報を表示する。
ifconfig、route、arp、netstatコマンドなど旧来のネットワーク関連ユーティリティであるnet-toolsの代替として開発されたiproute2ユーティリティに含まれている。

ssコマンドの書式と主なオプション

ss [オプション]

オプション
・-a 全てのソケットを表示
・-n サービス名の名前解決をしない
・-p ソケット使用中のプロセスを表示
・-t TCPソケットを表示
・-u UDPソケットを表示

●ホスト名を一時的に変更するには、「hostname」コマンドを使用。
「/etc/hostname」を使用して恒久的に変更することも可能だが、一時的に変更を反映したい場合は「hostname」コマンドを使用する。

hostname [ホスト名]

ホスト名の指定を省略すると、現在のホスト名が表示される

●Netcat(ncコマンド)
TCP/UDPを使った通信を手軽に行うことのできる便利なツール。

nc [オプション] [接続先アドレス] [宛先ポート番号]

オプション
・-l 指定したアドレス、ポート番号で接続を待ち受ける(listen)
・-p 送信元ポートを指定する(port)
・-u デフォルトのTCPではなくUDPで動作する(udp)

宛先ポート番号が未指定の場合、デフォルトで31337番ポートが指定されたものとして動作。

なお、一部のディストリビューション(Ubuntuなど)で採用されているnetcatでは-zオプションでポートスキャンを行うことができる。

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