●systemdの起動処理
Red Hat Enterprise Linux 7.0以降では、SysVinitの代わりにデフォルトでsystemdが用いられ、initの代わりにsystemdというプロセスが起動。起動処理時に起動されるサービスはデーモンとしてバックグラウンドで動作。
●Linuxカーネルの主な起動時オプション
・init= initの代わりに指定コマンドを実行
・root= ルートパーティションを設定
・systemd.unit= 指定したターゲットで起動
・single シングルユーザモードで起動
・quiet 起動中のカーネルからの情報出力を抑制する
Linuxカーネルの起動オプションは事前にブートローダの設定ファイルに記述しておく他に、ブートローダの実行時にその場で指定することもできる。
●systemdでは、Unitという単位で各種処理される。Unitは設定ファイルであり、Unitの設定に従ってsystemd自体が処理を実行。
各ユニットやターゲット(必要なユニットのまとまり)の定義ファイルを新規作成や変更した場合、以下のコマンドでsystemdに設定を再読み込みさせる必要がある。
systemctl daemon-reload
●systemd-delta
同じファイル名のユニット、ターゲットの定義ファイルが複数あり、ディレクトリの優先度に基づいてデフォルトの定義ファイルを上書きしている場合等、どのファイルがどのように影響を受けているか確認するコマンド
●GRUB2の設定ファイル
標準では「/boot/grub/grub.cfg」(CentOS7では「/boot/grub2/grub.cfg」)。一般的なBIOSを使ったシステムは、これに該当。
GRUB2では「grub.cfg」ファイルを直接編集することはない。設定内容は「/etc/default/grub」ファイルおよび「/etc/grub.d」ディレクトリ内のファイルに記述し、「grub-mkconfig(ディストリビューションによってはgrub2-mkconfig)」コマンドで、設定対象の「grub.cfg」を指定して内容を反映。
書式:
grub-mkconfig -o 出力先ファイル名
また、カーネルイメージ、ルートパーティションの指定などは /etc/grub.d ディレクトリ内のファイルで行う。
GRUB2では、コンピュータの起動時にGRUBメニューの選択画面でEキーを押すことで、起動オプションを編集できる
●grub-installコマンド(ディストリビューション等によっては、grub2-installコマンド)
GRUB2をインストールするコマンド。
GRUBのようなブートローダは Linuxシステム内で使われるものではなく、Linuxシステムが起動するより前に動作する必要があるため、BIOSを使ったシステムでは、記憶装置(ハードディスク)の MBRという特別な領域にインストールを行う必要がある
●GRUBブートローダー
ドライブに対してhd0、hd1と言った名称でアクセス。この名称とLinuxが認識した /dev/sda といったデバイス名の対応は「/boot/grub/device.map」に記録。