ユーザーにはユーザーID(UID)という固有ID番号が割り当てられる。
Linux上ではユーザーの識別はUIDで行われる。
UIDの確認
id [ユーザー名]
ユーザー名とUIDの対応はユーザー情報が格納されたファイル/etc/passwordに記述される。
●ユーザーの種類
・root ID「0」
システム全体を制御する権限をもつ。
・システムユーザー ID「1~99」
システムプログラムやサーバソフトウェアを実行する特別なユーザー
・一般ユーザー ID「100以上」
システムを利用するユーザー
・一時的にrootユーザーに切り替えるコマンド
su [-] [ユーザー名]
※[-】を省略してもrootユーザーになれるが、以下の点が異なる。
1、rootユーザー用コマンドの多くが使えない
2、カレントディレクトリが元のまま
・元のユーザーに戻るコマンド
exit
・rootユーザーの権限が必要なコマンドを実行(予め設定が必要)
sudo コマンド
●ユーザーは何らかのグループに所属しなければならない
所属グループの確認コマンド
groups [ユーザー名]
※idコマンドでもグループ情報を確認できる
●ユーザーの作成
useradd ユーザー名
※ユーザーを作成できるのはrootだけなので、su - コマンドでrootに切り替える
●パスワード設定
passwd [ユーザー名]
※passwdコマンドは一般ユーザーでも使えるが、その場合は自分のパスワードのみ変更できる
●ユーザーの削除 rootユーザーのみ
userdel [-r] ユーザー名
●ホームディレクトリごとユーザーを削除する
userdel -r ユーザー名
●グループ作成 rootのみ
groupadd グループ名
●ユーザーの情報を変更(グループに作成済みユーザーを参加させる) rootのみ
usermod -G グループ名 ユーザー名
●グループの削除 rootのみ
groupdel グループ名
※ユーザーが削除するグループにプライマリグループとして存在する場合はグループ削除できない。
グループの情報は/etc/groupファイルに格納される