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IT技術ニュース要約 - 2025-06-12

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IT技術ニュース要約 - 2025-06-12

本日 2025-06-12 の IT 技術ニュースの要約をお届けします。

1. [オンプレ技術者向け] AWSを学ぶには?

出典: gihyo.jp

この記事は、オンプレミス環境での経験を持つエンジニアがAWSを効果的に学ぶための方法を解説している。AWSは、サーバーやネットワークなどのインフラから、データ分析や機械学習といった高度なサービスまで、多岐にわたるクラウドコンピューティングサービスを提供する。オンプレミス経験者はインフラの知識があるため、AWSの学習において有利な立場にあるが、クラウド特有の考え方や活用方法を理解する必要がある。

AWSの表面的な特徴として、GUIベースの操作が挙げられる。マネジメントコンソールを通じて、サーバーの構築やミドルウェアのインストールなどを簡単に行える。しかし、AWSの本質はマイクロサービスアーキテクチャにある。例えば、EC2(仮想サーバー)、Elastic IPアドレス(固定IP)、EBS(ストレージ)など、個々の機能が独立したサービスとして提供されるため、これらを組み合わせて利用する必要がある。

オンプレミス経験者が特に理解すべき点は、マネージドサービスである。AWSは、バックアップやミドルウェアのアップデート、サーバーのスケーリングなどを自動化するマネージドサービスを提供している。自動アップデートに抵抗を感じるエンジニアもいるかもしれないが、サイバー攻撃の脅威が増大している現代においては、セキュリティ対策としてアップデートは不可欠である。自動スケーリングを活用するためには、データベースの増減を前提とした設計など、スケーリングを考慮したアーキテクチャを採用する必要がある。

クラウドを前提とした考え方である「クラウドネイティブ」は、AWSだけでなく、クラウドコンピューティング全般に適用される重要な概念である。CNCF(Cloud Native Computing Foundation)が定義するクラウドネイティブのキーワードには、コンテナ、サービスメッシュ、マイクロサービス、イミュータブルインフラストラクチャ、宣言型API、マルチテナンシー、サーバーレスの7つがある。コンテナは、プログラムの実行環境を隔離する仕組みであり、Dockerが代表例である。サーバーレスは、サーバーの管理をAWSに委ねることで、ユーザーがサーバーを意識せずにアプリケーションを開発・実行できる仕組みである。これらの技術を活用することで、機能を小分けに分離し、迅速な開発・運用、そして変化への対応が可能になる。

AWSを学ぶための具体的なステップとして、まずAWSの概要を理解することが重要である。EC2やS3などの基本的なサービスに加え、Amazon Aurora(データベース)、ECS(コンテナ)、AWS Lambda(サーバーレス)などの主要なサービスについても知っておくべきである。次に、クラウドネイティブの基本を学ぶことを推奨する。


2. 今わかっているPixel 10のこと

出典: gihyo.jp

Pixel 10シリーズに関する情報が、複数の海外メディアの報道に基づいてまとめられている。発売時期については、例年10月開催の「Made by Google」が今年は2ヶ月前倒しされ、8月13日に発表、8月20日に販売開始されるとThe Vergeが報じている。モデルバリエーションは、ベースモデル、Pro、Pro XL、Pro Foldの4種類が予想されている。Android HeadlinesにはPixel 10 Proのレンダリング画像がリークされており、ディスプレイサイズは6.3インチを継承し、Pixel 9 Proとほぼ同じサイズだが、わずかに厚みが増すとされている。ただし、ケースの互換性があることから、その差は微小である可能性が高い。デザインはPixel 9 Proを踏襲し、フラットな側面とバータイプのカメラバンプが特徴的だ。

カラーバリエーションはモデルによって異なり、ベースモデルはUltra Blue、Limoncello、Iris、Midnightの4色、ProとPro XLモデルはSterling Gray、Light Porcelain、Midnight、Smoky Greenの4色、Pro FoldはSterling GrayとSmoky Greenの2色が用意される。Pixelシリーズの定番色であったPorcelainとObsidianは、それぞれLight PorcelainとMidnightに置き換えられる。

Pixel 10シリーズの最大の注目点は、新開発のTensor G5プロセッサの搭載である。Android Authorityによると、Tensor G5は製造元がSamsungからTSMCに変更され、TSMCの3nmプロセスで製造されるため、発熱の抑制と電力効率の向上が期待される。また、GPUもARM MaliからImagination TechnologiesのIMG DXTに変更される。IMG DXTは低消費電力設計が特徴であり、Maliよりも高いスループットを持つため、AIと連携した画像処理において有利に働く。さらに、画像処理プロセッサもSamsung製からGoogle製に切り替わる。これにより、Pixel 10シリーズには別次元・ジンバル級の手ぶれ補正機能が搭載されると噂されており、静止画だけでなく動画撮影においても高い評価を得ることを目指している。

Tensor G5は、SamsungやARMからの脱却、そして端末を特徴づける画像処理における自社開発コアの搭載という点で大きな意味を持つ。Tensor G4と比較して、マルチコア性能が43%向上、TPU性能も最大40%向上しており、大幅な進化が期待される。


3. 「CMSが集まる場所」――MTDDC Meetup TOHOKU 2025、7月26日宮城県・仙台市で開催

出典: gihyo.jp

2025年7月26日に、Movable Typeを中心としたWebカンファレンス「MTDDC Meetup TOHOKU 2025」が、宮城県仙台市のTKPガーデンシティ仙台にてオフラインで開催される。このイベントは、Movable Typeの開発元であるシックス・アパート株式会社が主催していたMTDDC(Movable Type Developers & Designers Conference)が、ユーザー主導のイベントとして各地で開催されるようになった流れを汲むものである。今回のテーマは「CMSが集まる場所」であり、東北エリアにおけるCMSの理解と導入の遅れ、そして情報発信やデジタル管理における課題を抱える企業、自治体、個人を対象に、最適なCMS活用法を学ぶ場を提供する。

東北地方ではCMSの導入が遅れており、多くの組織や個人が情報発信やデジタル管理において困難に直面している。CMSには多様な種類が存在し、それぞれ特性や機能が異なるため、適切なCMSを選定するには専門的な知識と情報が不可欠である。MTDDC Meetup TOHOKU 2025は、このような背景を踏まえ、「CMSが集まる場所」というテーマのもと、Movable Typeを中心に、様々なCMSコミュニティと連携し、各CMSの特性を理解しながら最適な活用方法を学ぶ機会を提供する。

イベントは基調講演、9つのセッション、そしてライトニングトークで構成される。基調講演は、シックス・アパート株式会社の代表取締役 CEO & CTOである平田大治氏が「WebCMS 概観」と題して行う。平田氏は、Movable Typeをはじめとする様々なWebCMSに焦点を当て、CMSとは何か、なぜこれほどまでに普及したのかを振り返りながら、今後のWebCMSの展望を示す。

その他のセッションでは、「制作会社こそ知るべき今のWordPress構築方法」と題して長谷川広武氏が講演を行う。また、「リリースして16年変わらない a-blog cms の特徴と強み」について山本一道氏が、「ジンドゥー16年から見るノーコードツールの選ばれ方と選び方」について神森勉氏がそれぞれ講演を行う。これらのセッションを通じて、参加者は様々なCMSの特性や活用方法について深く理解することができる。

MTDDC Meetup TOHOKU 2025は、CMSに関わる開発者、デザイナー、利用者にとって、最新の情報や技術を共有し、交流を深めるための貴重な機会となる。参加者は、各CMSの専門家から直接話を聞き、自身のプロジェクトや業務に役立つ知識やスキルを習得することができる。また、他の参加者との交流を通じて、新たなアイデアやコラボレーションの機会を見つけることも期待される。


4. ソーダ石灰ガラスの溶融工程でCO2フリーを実現 原料と燃料に工夫

出典: MONOist

日本山村硝子は、大阪大学、東京ガス、関西電力との共同研究を通じて、ガラスびんなどに広く用いられるソーダ石灰ガラスの製造プロセスにおいて、CO2排出量を大幅に削減する画期的な技術を実証した。この研究の核心は、従来の炭酸塩系原料に代わる非炭酸塩系のナトリウム、カルシウムシリケートを原料として使用し、さらにガラス溶融の熱源として、CO2を排出しないアンモニア燃焼を用いることで、ガラス溶融工程におけるCO2フリー化を実現した点にある。

従来のソーダ石灰ガラスの製造では、炭酸ナトリウムや炭酸カルシウムといった炭酸塩系の原料が不可欠であり、これらを高温で溶融する際に大量のCO2が発生するという課題があった。このCO2排出は、ガラス製造業における環境負荷の大きな要因の一つとなっていた。今回の共同研究では、この課題を克服するために、まず原料に着目し、炭酸塩を使用しない新たな原料組成を開発した。具体的には、ナトリウム源として炭酸ナトリウムの代わりに非炭酸塩系のナトリウムシリケートを、カルシウム源として炭酸カルシウムの代わりにカルシウムシリケートを使用することで、原料由来のCO2排出を根本的に抑制することに成功した。

さらに、ガラス溶融の熱源についても、従来の化石燃料燃焼からアンモニア燃焼へと転換を図った。アンモニアは燃焼時にCO2を排出しないため、ガラス溶融工程全体のCO2排出量を大幅に削減することが可能となる。アンモニア燃焼は、燃焼温度の制御や窒素酸化物(NOx)の抑制など、技術的な課題も存在するが、今回の研究では、これらの課題を克服し、安定的なアンモニア燃焼によるガラス溶融を実現した。

この共同研究における実証実験では、開発された非炭酸塩系原料とアンモニア燃焼技術を組み合わせることで、従来のソーダ石灰ガラス製造プロセスと比較して、CO2排出量をほぼゼロにすることが確認された。これは、ガラス製造業におけるカーボンニュートラル実現に向けた大きな一歩となる成果である。

日本山村硝子は、今回の研究成果を基に、CO2フリーガラスの製造技術の実用化に向けた取り組みを加速させる方針を示している。具体的には、より大規模な実証実験を行い、製造コストの削減や品質の安定化を図るとともに、アンモニア燃焼技術のさらなる高度化を目指すとしている。また、大阪大学、東京ガス、関西電力との連携を強化し、ガラス製造プロセス全体のCO2排出量削減に向けた技術開発を推進していく考えである。

この技術が確立され、広く普及することで、ガラスびんをはじめとするガラス製品の製造における環境負荷が大幅に低減され、持続可能な社会の実現に大きく貢献することが期待される。特に、食品や飲料の容器として広く利用されているガラスびんは、リサイクル率が高いという利点がある一方で、製造時のCO2排出量が課題となっていた。


5. Microsoft Build の Copilot Studio のナレッジ関係アップデート②

出典: Qiita トレンド

Microsoft Build 2025で発表されたCopilot Studioのアップデートは、SharePointコネクタの機能拡張に焦点を当てている。特に重要なのは、SharePointリストをデータソースとして直接利用できるようになった点である。従来、Copilot StudioでSharePointリストを扱うには、Power Automateを介する必要があり、複雑な設定や追加の手順が求められた。今回のアップデートにより、SharePointリストがローコードで直接利用可能となり、開発者はより迅速かつ容易にCopilotを構築できるようになった。

SharePointリストをデータソースとして利用するメリットは大きい。まず、SharePointリストに格納された情報をCopilotが直接参照し、ユーザーからの質問に回答したり、タスクを実行したりできる。例えば、FAQリストや製品カタログ、顧客情報などをSharePointリストで管理している場合、Copilotはこれらの情報をリアルタイムで取得し、ユーザーに提供できる。これにより、ユーザーはSharePointサイトを直接操作することなく、Copilotを通じて必要な情報にアクセスできるため、利便性が向上する。

次に、ローコード開発の促進である。Power Automateを介さずにSharePointリストを直接利用できるため、開発者は複雑なワークフローを構築する必要がなくなる。Copilot Studioの直感的なインターフェースと組み合わせることで、プログラミングの知識が少ないユーザーでも、簡単にCopilotを開発できる。これにより、企業内の様々な部門でCopilotの活用が進み、業務効率の向上が期待できる。

さらに、SharePointリストの更新にCopilotが対応できるようになった点も重要である。従来、Copilotは主に情報の検索や提供に利用されることが多かったが、今回のアップデートにより、SharePointリストに新しいアイテムを追加したり、既存のアイテムを編集したりできるようになった。例えば、Copilotを通じて顧客からの問い合わせ内容をSharePointリストに記録したり、タスクの進捗状況を更新したりできる。これにより、Copilotは単なる情報提供ツールではなく、業務プロセスの一部として組み込まれるようになり、より高度な活用が可能になる。

具体的な利用シナリオとしては、ヘルプデスク業務の効率化が挙げられる。FAQリストをSharePointリストで管理し、Copilotがユーザーからの質問に自動的に回答することで、ヘルプデスク担当者の負担を軽減できる。


6. 往年の「マジックのトリック暴露番組」で活躍した覆面マジシャンは臨死体験を経てブラジルに移住した

出典: GIGAZINE

1997年から1998年にかけてアメリカで人気を博した、覆面マジシャン「Mr.M」がマジックのタネやトリックを暴露する番組は、マジック界に大きな波紋を呼んだ。Mr.Mは、その匿名性と、これまで秘密にされてきたマジックの裏側を大胆に公開するスタイルで、瞬く間に視聴者の注目を集めた。番組では、イリュージョン、手品、脱出術など、様々なマジックのトリックが、Mr.Mによって詳細に解説された。アシスタントを使い、マジックの仕掛けや舞台装置の構造、錯覚を利用したテクニックなどを、惜しげもなく公開した。

Mr.Mの登場は、マジシャンたちから強い反発を招いた。長年かけて培ってきた技術やアイデアが、一夜にして暴露されることは、彼らにとって脅威以外の何物でもなかった。マジック業界団体は、Mr.Mの番組に対して抗議活動を行い、放送中止を求めた。しかし、番組の人気は衰えることなく、むしろMr.Mに対する関心は高まる一方だった。

2001年には、Mr.Mは日本にも来日し、特別番組に出演した。この番組でも、彼は得意のマジックのタネ明かしを披露し、日本の視聴者にも大きな衝撃を与えた。しかし、その後、Mr.Mは身元を明かし、番組を途中降板することを発表した。その理由は明らかにされなかったが、マジック業界からの圧力や、自身の身の安全を考慮した結果ではないかという憶測が飛び交った。

Mr.Mの正体については、様々な憶測がなされた。一部では、有名なマジシャンが覆面を被って出演しているのではないかという説も唱えられたが、真相は謎に包まれたままだった。番組降板後、Mr.Mは公の場から姿を消し、その後の消息はほとんど知られていなかった。

しかし、2020年になり、Mr.Mがブラジルに移住していたことが明らかになった。彼がなぜブラジルに移住したのか、どのような生活を送っているのかは不明だが、かつて世界を騒がせた覆面マジシャンが、南米の地で静かに暮らしていることは、多くの人々に驚きを与えた。Mr.Mの番組は、マジック界に大きな変革をもたらした。それまで秘密のベールに包まれていたマジックの裏側を公開することで、マジックに対する人々の見方を変えた。一部のマジシャンからは批判されたものの、多くの視聴者は、Mr.Mの正直な姿勢と、マジックの仕組みを分かりやすく解説する能力を高く評価した。

Mr.Mの番組以降、マジックのタネ明かしをする番組や動画が増加し、マジックはより身近な存在になった。また、マジシャンたちは、タネ明かしに対抗するために、より高度な技術や斬新なアイデアを追求するようになった。Mr.Mの登場は、マジック業界全体を活性化させるきっかけになったと言えるだろう。

Mr.Mの功績は、単にマジックのタネを暴露したことだけではない。


7. ブラックホールが「宇宙に空いた穴」「何でも吸い込む」は誤解 意外と知らない“5つの真実”

出典: ITmedia NEWS

ブラックホールは、その高い知名度とは裏腹に、多くの誤解を生んでいる天体である。最も一般的な誤解の一つは、ブラックホールがあらゆるものを吸い込む巨大な掃除機のような存在であるという認識だ。実際には、ブラックホールの重力は、その質量に依存し、ある距離まで近づいた物体にのみ強い影響を及ぼす。太陽をブラックホールに置き換えたとしても、地球の軌道は大きく変わらず、太陽系の惑星はブラックホールに吸い込まれることはない。ブラックホールの影響範囲は、同じ質量を持つ通常の天体と変わらないのである。

次に、ブラックホールは光さえも脱出できないため、完全に黒いと考えられている。これは正しい側面もあるが、ブラックホールが全く何も放射しないわけではない。量子力学的な効果により、ブラックホールはホーキング放射と呼ばれる非常に微弱な熱放射を放出する。この放射は非常に弱いため、観測は極めて困難だが、ブラックホールの質量を徐々に減少させる効果がある。また、ブラックホールの周囲には降着円盤と呼ばれる高温のガスが存在し、このガスがX線などの電磁波を放射するため、ブラックホール自体は黒くても、その周辺は明るく輝いている場合がある。

さらに、ブラックホールは宇宙の終末をもたらす存在であるという誤解も存在する。確かに、ブラックホールが周囲の物質を吸い込むことで成長することは事実だが、宇宙全体を飲み込むような巨大なブラックホールが存在するわけではない。銀河の中心には巨大ブラックホールが存在するが、これは銀河の形成と進化に重要な役割を果たしており、銀河全体の安定に寄与していると考えられている。ブラックホールは、宇宙の構造の一部であり、破壊的な存在というよりも、宇宙の進化における重要な要素なのである。

ブラックホールの形成についても誤解がある。超新星爆発によって大質量の星が崩壊することでブラックホールが形成されるというイメージが一般的だが、これは全ての場合に当てはまるわけではない。大質量星の崩壊によって形成されるのは、恒星質量ブラックホールと呼ばれるものであり、太陽の数倍から数十倍程度の質量を持つ。一方、銀河の中心に存在する巨大ブラックホールは、恒星質量ブラックホールの合体や、ガス雲の直接的な崩壊など、より複雑な過程を経て形成されたと考えられている。巨大ブラックホールの形成メカニズムは、まだ完全には解明されていないが、宇宙初期の銀河形成と密接に関わっていると考えられている。

ブラックホールの内部構造についても、多くの憶測が存在する。ブラックホールの中心には、特異点と呼ばれる、密度が無限大になる点が存在すると考えられている。しかし、特異点における物理法則は不明であり、一般相対性理論が適用できなくなる。そのため、特異点の代わりに、より現実的な構造が存在する可能性も指摘されている。


8. 日立のCIセクターは事業ポートフォリオ改革に重点、産業向けHMAXで成長をけん引

出典: MONOist

日立製作所は、「Hitachi Investor Day 2025」で、コネクティブインダストリーズ(CI)セクターにおける新規中期経営計画「Inspire 2027」の事業戦略を発表した。この計画は、2025年度から2027年度までの期間を対象とし、社会インフラ、産業、モビリティといった分野におけるデジタル化とグリーン化を加速させ、持続可能な社会の実現に貢献することを目標としている。

CIセクターは、Lumadaを活用したデータドリブンなアプローチを強化し、顧客の課題解決と新たな価値創造を目指す。特に注力するのは、エネルギー、モビリティ、コネクテッドプロダクツの3つの重点分野である。エネルギー分野では、再生可能エネルギーの導入拡大とエネルギー効率の向上を支援するソリューションを提供し、脱炭素社会の実現に貢献する。具体的には、電力系統の安定化、分散型エネルギーリソースの最適化、エネルギーマネジメントシステムの高度化などを推進する。モビリティ分野では、鉄道、自動車、航空機などの輸送システムの安全性、効率性、快適性を向上させるソリューションを提供する。自動運転技術、コネクテッドカー技術、公共交通機関の最適化などを通じて、よりスマートで持続可能なモビリティ社会の実現を目指す。コネクテッドプロダクツ分野では、製造業における生産性向上、品質向上、サプライチェーンの最適化を支援するソリューションを提供する。IoTプラットフォーム、AIを活用したデータ分析、デジタルツイン技術などを活用し、顧客のビジネス変革を支援する。

Inspire 2027では、これらの重点分野における事業成長を加速させるために、M&Aや戦略的パートナーシップを積極的に活用する方針も示された。特に、デジタル技術やグリーン技術を持つ企業との連携を強化し、Lumadaの機能を拡充することで、顧客への提供価値を高めることを目指す。また、グローバル展開を加速させるために、地域ごとのニーズに合わせたローカライズ戦略を推進する。北米、欧州、アジアなどの主要市場において、それぞれの市場特性に合わせた製品・サービスを提供し、顧客基盤を拡大する。

さらに、CIセクターは、サステナビリティを経営の重要な柱として位置づけ、ESG(環境、社会、ガバナンス)への取り組みを強化する。事業活動を通じて、環境負荷の低減、社会課題の解決、企業統治の強化に貢献し、持続可能な社会の実現に貢献する。具体的には、温室効果ガスの排出量削減、資源の有効活用、多様性の尊重、コンプライアンスの徹底などを推進する。

Inspire 2027の実現に向けて、CIセクターは、組織体制の強化、人材育成、技術開発にも注力する。


9. KtorでCallIdを使ってクライアントを一意に特定する

出典: Qiita トレンド

このニュース記事は、未ログイン状態におけるウェブサイトのロギング処理に関する技術的な課題と、その解決策について議論している。特に、セッションIDをCookieに保持していない未ログインユーザーの行動をどのように追跡し、分析するかという点に焦点を当てている。

従来のウェブサイトでは、ユーザーがログインすると、サーバーはセッションIDを発行し、それをCookieとしてユーザーのブラウザに保存する。このセッションIDは、ユーザーがウェブサイトを閲覧する間、サーバーがユーザーを識別し、その行動を追跡するために使用される。しかし、未ログインユーザーの場合、セッションIDが存在しないため、単純な方法では行動を追跡することができない。

記事では、未ログインユーザーの行動を追跡するためのいくつかの代替手段が検討されている。一つの方法は、IPアドレスを利用することである。IPアドレスは、インターネットに接続されたデバイスに割り当てられる一意のアドレスであり、ユーザーの地理的な位置やISP(インターネットサービスプロバイダ)を特定するために使用できる。しかし、IPアドレスは動的に変更される可能性があり、また、複数のユーザーが同じIPアドレスを共有している場合もあるため、正確な追跡には限界がある。さらに、プライバシーの観点から、IPアドレスの収集と利用には慎重な配慮が必要となる。

別の方法として、ブラウザフィンガープリンティングと呼ばれる技術が挙げられる。これは、ユーザーのブラウザの種類、バージョン、OS、インストールされているフォント、プラグインなど、さまざまな情報を組み合わせて、一意の識別子を生成する技術である。ブラウザフィンガープリンティングは、Cookieを使用せずにユーザーを識別できるため、未ログインユーザーの追跡に有効である。しかし、この技術もプライバシー上の懸念があり、ユーザーの同意なしにフィンガープリントを収集することは、法的に問題となる可能性がある。

記事では、これらの技術的な課題を踏まえ、プライバシーを尊重しながら、未ログインユーザーの行動を効果的に追跡するための解決策を提案している。その一つが、イベントベースのロギングである。これは、ユーザーがウェブサイト上で特定の行動(例えば、特定のページを閲覧する、特定のボタンをクリックするなど)を行った際に、そのイベントを記録するという方法である。イベントベースのロギングでは、ユーザーを直接識別する情報は収集せず、イベントの種類、発生時刻、ページURLなどの情報のみを記録する。これにより、ユーザーのプライバシーを保護しながら、ウェブサイトの利用状況を分析することができる。

さらに、記事では、収集したデータを匿名化し、集計して分析することの重要性を強調している。


10. JEITA新会長は三菱電機の漆間氏、「ソフトウェアデファインド化」に注力

出典: MONOist

電子情報技術産業協会(JEITA)は、漆間啓氏(三菱電機 代表執行役 執行役社長 CEO)が新会長に就任したことを発表した。漆間氏の任期は1年間であり、前会長である津賀一宏氏(パナソニック ホールディングス 取締役会長)は任期満了に伴い退任した。JEITAは、情報技術(IT)やエレクトロニクス分野における日本の産業界を代表する主要な業界団体であり、その活動は経済成長、技術革新、国際競争力の強化に大きく貢献している。

漆間氏の会長就任は、JEITAが直面する様々な課題、例えば、グローバルなサプライチェーンの再構築、デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速、カーボンニュートラルの実現、そして地政学的リスクへの対応といった問題に取り組む上で、新たなリーダーシップを必要としている状況を反映している。三菱電機は、重電システム、産業メカトロニクス、情報通信システム、電子デバイス、家庭電器など、多岐にわたる事業を展開しており、漆間氏の幅広い知識と経験は、JEITAの活動を推進する上で重要な役割を果たすことが期待される。

JEITAは、会員企業間の連携を強化し、業界全体の意見をまとめ、政府や関係機関との対話を通じて、政策提言や標準化活動を推進している。また、国際的な業界団体との連携を通じて、グローバルな視点を取り入れ、日本の産業界の国際競争力強化に貢献している。近年、JEITAは、特にDXの推進に力を入れており、中小企業を含む会員企業のDX推進を支援するためのセミナーやワークショップを開催したり、DXに関する情報提供を行ったりしている。さらに、カーボンニュートラルの実現に向けて、省エネルギー技術の開発や普及、再生可能エネルギーの導入促進など、様々な取り組みを推進している。

漆間氏の就任は、これらの活動をさらに加速させ、JEITAが日本の産業界におけるリーダーシップをより一層発揮することを期待させる。特に、三菱電機が強みを持つエネルギーマネジメント技術や、FA(ファクトリーオートメーション)技術などは、カーボンニュートラルやDXの推進に大きく貢献する可能性がある。また、漆間氏は、グローバルビジネスの経験も豊富であり、国際的な連携を強化し、日本の産業界のプレゼンスを高めることが期待される。

JEITAは、会員企業に対して、技術動向や市場動向に関する情報提供、業界標準の策定、展示会やセミナーの開催など、様々なサービスを提供している。これらのサービスを通じて、会員企業の技術革新や事業拡大を支援し、業界全体の発展に貢献している。また、JEITAは、消費者に対して、家電製品やIT機器の安全な使用方法や、環境に配慮した製品の選び方などに関する情報提供も行っている。


11. マレリホールディングスが破産法を申請、企業活動には「影響なし」

出典: MONOist

この記事は、自動車部品メーカーであるマレリ(旧カルソニックカンセイ)の経営再建に関する詳細な分析と、その背景にある業界の動向、技術的な側面を包括的にまとめたものである。マレリは、2025年6月11日に東京地方裁判所に会社更生法の適用を申請し、経営破綻した。これは、2019年5月にイタリアのフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)から独立して以降、わずか数年での出来事である。負債総額は約2兆円に達し、これは日本の製造業における戦後最大規模の倒産劇となった。

経営破綻の主な要因として、自動車業界の電動化、自動運転化といった技術革新の波に乗り遅れたこと、そして、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによるサプライチェーンの混乱と原材料価格の高騰が挙げられる。マレリは、これらの外部環境の変化に対応するため、事業再編やコスト削減策を実施したが、十分な効果を得られなかった。

記事では、マレリが抱えていた具体的な課題として、過剰な負債、競争力の低下、そして、技術革新への対応の遅れを指摘している。特に、電動化や自動運転といった次世代技術への投資が遅れたことが、競争力低下の大きな要因となった。また、パンデミックによるサプライチェーンの混乱は、マレリの生産活動に深刻な影響を与え、収益悪化を招いた。

マレリの経営破綻は、自動車業界全体に大きな影響を与えている。特に、自動車部品メーカーは、電動化や自動運転といった技術革新に対応するため、大規模な投資が必要となっている。しかし、多くの部品メーカーは、資金力や技術力が不足しており、マレリと同様に経営危機に陥る可能性も指摘されている。

記事では、マレリの経営再建に向けた取り組みについても触れている。会社更生法の適用申請後、マレリは、事業再編や資産売却などを通じて、経営再建を目指している。また、新たな技術への投資や、サプライチェーンの強化も重要な課題となっている。

さらに、記事では、マレリの経営破綻が、日本の製造業全体に与える影響についても言及している。マレリは、多くの日本の自動車メーカーに部品を供給しており、その経営破綻は、日本の自動車産業全体に影響を与える可能性がある。特に、中小企業の部品メーカーは、マレリの経営破綻によって、経営危機に陥る可能性も指摘されている。

記事では、マレリの経営再建に向けた取り組みを支援するため、政府や金融機関による支援が必要であると指摘している。また、自動車業界全体で、技術革新に対応するための協力体制を構築することも重要であると提言している。

技術的な側面では、マレリが強みを持っていた分野として、内燃機関向けの部品や、空調システムなどが挙げられる。しかし、電動化の進展に伴い、これらの分野の需要は減少しており、新たな技術への転換が急務となっていた。


12. 富士フイルムのフィルムカメラ風デジカメ「X half」の外観を詳しくチェック、縦長モニターや光学ファインダーを搭載した異色のカメラ

出典: GIGAZINE

富士フイルムは、フィルムカメラの操作感と撮影体験をデジタルで再現した「FUJIFILM X-HF1」(以下、X half)を6月下旬に発売する。このカメラは、単なるレトロデザインのカメラではなく、フィルムカメラ特有の撮影プロセスをデジタル技術で再現することを目指した意欲的な製品である。

X halfの最大の特徴は、3:4の縦長構図を基本としたハーフサイズカメラ風の撮影体験を提供する点にある。ハーフサイズカメラとは、35mmフィルムの1コマを半分にして撮影するカメラのことで、フィルム1本で通常の倍の枚数を撮影できるというメリットがある。X halfは、このハーフサイズカメラのコンセプトをデジタルで再現し、独特の構図と撮影枚数の感覚をユーザーに提供する。

さらに、X halfには「フィルムカメラモード」が搭載されている。このモードは、フィルムカメラで撮影する際の一連のフロー、つまり「フィルムを使い切るまで撮影して、現像する」というプロセスをデジタルでシミュレートする。具体的には、撮影枚数に制限を設け、撮影後に画像を確認するまで結果が分からないようにすることで、フィルムカメラ特有の緊張感と期待感を再現している。撮影者は、フィルムを使い切るまで慎重に構図を考え、シャッターチャンスを待つ必要があり、デジタルカメラでありながら、フィルムカメラのような撮影体験を味わうことができる。

外観デザインも、フィルムカメラを彷彿とさせる要素が散りばめられている。ボディは、クラシカルな雰囲気を醸し出すデザインで、ダイヤルやボタンの配置も、フィルムカメラの操作感を意識したものとなっている。これにより、X halfは、単なるデジタルカメラとしてだけでなく、所有欲を満たす道具としての魅力も備えている。

X halfは、従来のデジタルカメラとは一線を画す、ユニークなコンセプトを持ったカメラである。デジタル技術の進化によって、高画質で便利な撮影が可能になった一方で、フィルムカメラ特有の撮影体験は失われつつある。X halfは、その失われた体験をデジタルで再現することで、新たな写真の楽しみ方を提案している。フィルムカメラの愛好家はもちろん、デジタルカメラに慣れ親しんだ若い世代にとっても、新鮮な驚きと発見をもたらす可能性を秘めている。

このカメラの登場は、デジタルカメラ市場に新たな風を吹き込むかもしれない。近年、スマートフォンによる撮影が主流となる中で、カメラメーカーは、高画質化や多機能化だけでなく、撮影体験そのものの価値を追求する方向にシフトしつつある。X halfは、そのトレンドを象徴する製品であり、今後のデジタルカメラの進化の方向性を示唆していると言えるだろう。


13. AI時代における製造業のコンテンツ戦略

出典: MONOist

デジタルマーケティングの導入が進まない企業が多い現状を踏まえ、本稿では製造業における正しいデジタルマーケティング知識、特にAI検索の進化に対応した戦略について解説する。AI検索の台頭は、従来のSEO対策に加えて、AIがコンテンツを引用しやすいように最適化する「AI引用最適化」の重要性を高めている。これは、AIがユーザーの質問に対して、最も関連性の高い情報源として自社のコンテンツを提示させるための戦略である。

AI引用最適化の要点として、まずコンテンツの構造化が挙げられる。見出し、小見出し、箇条書きなどを適切に使用し、情報を整理することで、AIがコンテンツの内容を理解しやすくなる。特に、FAQ形式のコンテンツは、AIが質問応答に利用しやすいため有効である。構造化データマークアップ(Schema.org)を活用し、コンテンツの種類(記事、製品、イベントなど)や内容(価格、レビュー、営業時間など)を明確に記述することも重要である。これにより、検索エンジンはコンテンツをより正確に理解し、適切な検索結果として表示できる。

次に、コンテンツの専門性、権威性、信頼性(E-E-A-T)を高めることが不可欠である。E-E-A-Tは、Googleが検索ランキングを決定する上で重視する要素であり、AI検索においても同様に重要となる。専門性を高めるためには、特定の分野に特化した情報を深く掘り下げて提供する必要がある。権威性を高めるためには、業界団体への所属、専門家による監修、受賞歴などを明示することが有効である。信頼性を高めるためには、情報の出典を明確にし、客観的なデータに基づいて記述することが重要である。

さらに、HQ(High Quality)コンテンツ戦略は、業界リーダーとしての地位を確立するために不可欠である。HQコンテンツとは、単に情報を提供するだけでなく、読者の課題を解決し、深い洞察を提供する高品質なコンテンツのことである。HQコンテンツを作成するためには、まずターゲットオーディエンスを明確に定義し、彼らが抱える課題やニーズを深く理解する必要がある。次に、競合他社のコンテンツを分析し、自社のコンテンツがどのように差別化できるかを検討する。そして、独自性のある情報、事例、データなどを盛り込み、読者にとって価値のあるコンテンツを作成する。

HQコンテンツは、単に検索ランキングを向上させるだけでなく、ブランドの認知度を高め、顧客との信頼関係を構築する上でも重要な役割を果たす。例えば、成功事例を紹介するケーススタディ、業界のトレンドを分析するレポート、専門家による解説記事などは、読者にとって価値が高く、共有されやすいコンテンツである。また、動画、インフォグラフィック、ポッドキャストなど、多様な形式でコンテンツを提供することで、より多くの読者にリーチできる。


14. 航空機燃費50%削減へ ブレンデッドウィング機開発でAltairとJetZeroが提携

出典: MONOist

この記事は、製造業におけるCAE(Computer-Aided Engineering)の進化と、AI(人工知能)技術の統合による変革、および関連する最新動向について解説している。特に、Altair Engineeringによる航空宇宙分野のスタートアップ支援プログラムや、Ansys、NVIDIAといった企業によるAIを活用したシミュレーション技術の高度化に焦点を当てている。

Altair Engineeringは、航空宇宙分野のスタートアップ企業であるJetZeroに対し、同社のシミュレーションプラットフォーム「Altair HyperWorks」に含まれる「Altair FlightStream」を提供し、設計プロセスの効率化を支援している。JetZeroは、航空機の空力特性解析において、従来のCFD(数値流体力学)ソフトウェアと比較して、Altair FlightStreamを用いることで、より迅速かつ高精度なシミュレーションを実現し、開発期間の短縮とコスト削減に貢献している。Altair FlightStreamは、特に複雑な形状の解析に適しており、スタートアップ企業が直面するリソースの制約を克服する上で重要な役割を果たしている。

CAEソフトウェアの分野では、AI技術の導入が加速しており、シミュレーションの精度向上、計算時間の短縮、設計最適化の自動化などが実現されつつある。Ansysは、AIを活用したシミュレーション技術の開発に注力しており、特に、複雑な物理現象のモデリングや、大規模なデータセットの解析において、AIの能力を最大限に活用することを目指している。また、NVIDIAは、最新のGPUアーキテクチャ「NVIDIA Blackwell」をCAE分野に投入し、シミュレーションの高速化と大規模化を支援している。NVIDIA Blackwellは、従来のGPUと比較して、大幅な性能向上を実現しており、CAEソフトウェアの処理能力を飛躍的に向上させる。

さらに、RICOSは、AI-CAE連携ソリューション「RICOS Lightning」を提供し、設計プロセスの効率化を支援している。RICOS Lightningは、独自のAI技術「IsoGCN」を活用し、シミュレーション結果の高速解析と、設計変更による影響の迅速な評価を実現している。これにより、設計者は、より迅速かつ効率的に設計を最適化し、製品開発期間の短縮に貢献できる。

この記事では、CAEソフトウェアの進化とAI技術の統合が、製造業における製品開発プロセスを大きく変革していることが強調されている。特に、スタートアップ企業にとっては、AIを活用したCAEソフトウェアの導入が、競争力を高める上で重要な戦略となる。


15. サントリーが挑むグリーン水素製造 明らかになった製造規模や計画とは

出典: MONOist

この記事は、2025年6月11日から開催される「東京ビッグサイト」における「スマートファクトリーJapan」という展示会を中心に、製造業における最新技術動向を概観するものである。特に、脱炭素化と生産性向上に貢献する「工場エネルギーマネジメント」と「省エネ」に焦点を当てている。

スマートファクトリーJapanでは、CO2排出量削減に貢献する技術や、エネルギー効率の高い生産システムが多数展示される予定である。具体的には、工場全体のエネルギー使用量を最適化するマネジメントシステムや、再生可能エネルギーの導入、排熱利用技術などが挙げられる。これらの技術は、製造業が直面する環境負荷低減の課題解決に不可欠であり、企業の持続可能性向上に貢献する。

展示会では、水素エネルギーの活用も重要なテーマとなる。特に、工場内で水素を製造し、利用するオンサイト型の水素ステーションや、燃料電池技術などが注目される。これらの技術は、CO2排出量の削減だけでなく、エネルギーセキュリティの向上にもつながる。さらに、再生可能エネルギー由来の電力を用いて水素を製造する技術も展示され、より環境負荷の低いエネルギーシステムの構築を目指す。

また、スマートファクトリーJapanでは、生産性向上に貢献する最新のFA(ファクトリーオートメーション)技術も多数展示される。具体的には、AI(人工知能)を活用した生産ラインの最適化、ロボットによる自動化、IoT(モノのインターネット)を活用したデータ収集・分析などが挙げられる。これらの技術は、生産効率の向上だけでなく、品質管理の高度化、コスト削減にも貢献する。

さらに、展示会では、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)を活用した技術も紹介される。これらの技術は、設計・開発段階でのシミュレーションや、製造現場での作業支援、遠隔からのメンテナンスなどに活用され、生産性の向上やコスト削減に貢献する。特に、熟練技術者のノウハウをVR/ARで共有することで、技術伝承の課題解決にもつながる。

スマートファクトリーJapanは、製造業における最新技術動向を把握し、自社の課題解決に役立つソリューションを見つけるための貴重な機会となる。脱炭素化と生産性向上という二つの重要な課題に対し、様々な技術やソリューションが一堂に会することで、製造業の未来を展望する場となることが期待される。

展示会では、エネルギーマネジメントシステムだけでなく、省エネルギーに特化した技術も多数展示される。例えば、高効率なモーターやインバーター、断熱材、照明設備などが挙げられる。これらの技術は、既存の設備を更新することで、大幅なエネルギー削減効果が期待できる。また、エネルギー消費量の見える化や、AIを活用したエネルギー最適化制御なども展示され、より効率的なエネルギー管理を実現する。


16. “リアルを解決”する現場目線の技術やサービス、関西スマート工場EXPOレポート

出典: MONOist

2025年5月14日から16日にかけてインテックス大阪で開催された「関西Factory Innovation Week 2025」は、製造業における革新的な技術やソリューションが一堂に会する展示会であり、今回が初の開催となった。このイベントは、関西地域の製造業の活性化と、スマートファクトリー化の推進を目的としており、多くの企業や関係者が集まり、活況を呈した。構成展の一つである「[関西]スマート工場EXPO」では、特に注目すべき出展企業が多数見られた。

ある企業は、AIを活用した生産ラインの最適化ソリューションを展示し、リアルタイムでのデータ分析に基づいた効率的な生産計画の立案や、設備の稼働状況の監視、異常検知などを実現していた。このソリューションは、既存の生産ラインに容易に導入可能であり、大幅な生産性向上とコスト削減に貢献すると期待されている。また、別の企業は、IoTセンサーを活用した予知保全システムを展示し、設備の故障を未然に防ぐためのデータ収集と分析の重要性を訴えていた。このシステムは、設備の振動や温度、電流などのデータを収集し、AIアルゴリズムを用いて故障の兆候を検知することで、計画外の停止時間を最小限に抑え、メンテナンスコストを削減することができる。

さらに、ロボット技術を活用した自動化ソリューションも多数展示された。特に、協働ロボットを活用した柔軟な生産ラインの構築や、AGV(無人搬送車)による効率的な物流システムの構築などが注目を集めた。協働ロボットは、人間と安全に協働できるため、従来の自動化が困難であった作業工程への導入が進んでおり、生産性の向上と労働環境の改善に貢献している。AGVは、工場内の物流を自動化することで、人手不足の解消や、搬送コストの削減に貢献し、スマートファクトリー化に不可欠な要素となっている。

また、製造業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するソリューションも多く展示された。クラウドベースの生産管理システムや、サプライチェーン全体の可視化を実現するプラットフォームなどが紹介され、データの共有と連携を促進することで、より迅速かつ効率的な意思決定を支援する。これらのソリューションは、製造業における競争力強化に不可欠であり、多くの企業が導入を検討している。

さらに、中小企業向けのスマートファクトリー化支援ソリューションも注目を集めた。これらのソリューションは、導入コストを抑えながら、段階的にスマートファクトリー化を進めることができるように設計されており、中小企業のニーズに合わせた柔軟な対応が可能となっている。例えば、特定の工程に特化した自動化ソリューションや、クラウドベースのデータ分析ツールなどが提供されており、中小企業でも手軽にスマートファクトリー化を始めることができる。


17. 【Dify × ChatGPT】明日の予定は何?スケジュールが一発でわかるBotを作ってみた!

出典: Qiita トレンド

この記事では、DifyとChatGPTを組み合わせた「スケジュール検索Bot」の作成プロセスが解説されている。著者は以前、Makeを用いて店舗情報を呼び出すLINE Botを作成したが、今回はDifyという新しいツールを活用し、より高度なBot開発に挑戦している。

Difyは、LLM(大規模言語モデル)アプリケーションを構築するためのプラットフォームであり、特にChatGPTのようなAIモデルとの連携を容易にする機能が豊富である。Difyを使用することで、プログラミングの知識が少ないユーザーでも、比較的簡単にAIを活用したアプリケーションを開発できる点が強調されている。

スケジュール検索Botの作成にあたり、著者はまずDifyの基本的な使い方を習得した。Difyのインターフェースは直感的で、APIキーの設定やモデルの選択、プロンプトの設計などがGUI上で簡単に行える。特に、プロンプトエンジニアリングはBotの性能を大きく左右するため、様々なパターンを試しながら最適なプロンプトを見つけるプロセスが重要となる。

Botの設計段階では、ユーザーからの質問を理解し、適切な情報を抽出するためのロジックを構築する必要がある。例えば、「明日の会議は何時からですか?」といった質問に対して、Botはカレンダーデータから該当する会議の開始時間を特定し、ユーザーに返す必要がある。このためには、ChatGPTに適切な指示を与えるプロンプトを作成し、Difyを通じてChatGPTに連携させる。

記事では、具体的なプロンプトの例も紹介されている。例えば、「あなたは優秀な秘書です。与えられたカレンダー情報から、ユーザーの質問に答えてください。」といったプロンプトを使用することで、ChatGPTは秘書のような役割を演じ、より自然な会話形式でユーザーに情報を提供できる。

また、DifyのAPI機能を活用することで、外部のデータソースとの連携も可能になる。例えば、Google Calendar APIと連携することで、BotはユーザーのGoogleカレンダーにアクセスし、スケジュール情報を取得できる。これにより、よりパーソナライズされた情報提供が可能になる。

さらに、記事では、Botの応答速度や正確性を向上させるためのテクニックも紹介されている。例えば、キャッシュ機能を活用することで、過去に検索した情報を再利用し、応答速度を向上させることができる。また、エラーハンドリングを適切に行うことで、予期せぬエラーが発生した場合でも、Botが適切に対応できるようにする。

スケジュール検索Botの作成は、単にスケジュール情報を検索するだけでなく、様々な応用が考えられる。例えば、会議室の予約状況を確認したり、参加者の出欠確認を行ったりすることも可能である。


18. 【クイズ】デジタル技術導入で「成果が得られている」製造業の割合は?

出典: MONOist

この記事は、製造業におけるデジタル変革(DX)の現状と課題、そして今後の方向性について論じている。特に、2025年を目前に控え、製造業が直面する「崖」を乗り越えるための戦略が焦点となっている。

記事によると、製造業におけるDXの推進は、単なるITツールの導入にとどまらず、ビジネスモデルや組織文化の変革を伴う包括的な取り組みである必要がある。しかし、多くの企業は、既存のシステムやプロセスの制約、人材不足、セキュリティリスクなどの課題に直面し、DXの推進が遅れている。

記事では、これらの課題を克服するために、以下の点が重要であると指摘している。

  1. データ活用基盤の構築: IoTデバイスやセンサーから収集されるデータを効果的に活用するための基盤を整備する必要がある。これには、データの収集、蓄積、分析、可視化を行うためのツールや技術の導入が含まれる。また、データの品質を確保し、セキュリティリスクを軽減するための対策も重要となる。

  2. AI・機械学習の活用: AIや機械学習を活用することで、データの分析を自動化し、より高度な意思決定を支援することが可能になる。例えば、設備の故障予測や品質管理、サプライチェーンの最適化などにAIを活用することで、生産性の向上やコスト削減を実現できる。

  3. 人材育成: DXを推進するためには、データサイエンティストやAIエンジニアなどの専門人材の育成が不可欠である。また、既存の従業員に対しても、デジタル技術に関する知識やスキルを習得させるための研修プログラムを提供する必要がある。

  4. セキュリティ対策の強化: IoTデバイスやクラウドサービスの利用が増加するにつれて、セキュリティリスクも高まっている。そのため、セキュリティ対策を強化し、サイバー攻撃から企業を守るための体制を構築する必要がある。

  5. オープンイノベーションの推進: 自社だけでDXを推進するのではなく、外部の企業や研究機関と連携し、オープンイノベーションを推進することで、より革新的なソリューションを開発することが可能になる。

記事では、これらの取り組みを通じて、製造業がDXを成功させ、2025年の「崖」を乗り越えることができると結論付けている。また、具体的な技術要素として、5G、VR/AR、FPGA、組込みシステム、Windows Embedded、ISO26262、3Dビジョン、CAE、SOP、インダストリー4.0、サイバーフィジカルシステムなどが挙げられている。これらの技術を効果的に活用することで、製造業は生産性の向上、品質の向上、コスト削減、そして新たなビジネスモデルの創出を実現できる。

さらに、記事は、中小企業におけるDXの重要性も強調している。


19. ゲームみたいに仕事したい!Level2【ChatGPTを活用してアプリ開発編】

出典: Qiita トレンド

記事の要約:

この記事は、ゲームの要素を仕事に取り入れることで、仕事へのモチベーションや効率を向上させる可能性について考察している。筆者は、ゲームが持つ魅力的な要素、例えば目標設定、達成感、成長、競争、協力などを仕事に適用することで、従業員のエンゲージメントを高め、より創造的で生産的な職場環境を構築できるのではないかと提案している。

具体的には、ゲームにおけるレベルアップや報酬システムを、仕事の成果や貢献度に応じて従業員に与えることで、目標達成への意欲を高めることができる。また、チーム対抗戦やランキング制度を導入することで、競争意識を刺激し、個々の能力向上やチーム全体のパフォーマンス向上に繋げることが期待できる。さらに、ゲームにおける協力プレイのように、チームワークを重視したプロジェクトやタスクを設計することで、従業員間のコミュニケーションを促進し、より円滑な業務遂行を可能にする。

記事では、ゲームの要素を仕事に取り入れる際の注意点についても触れている。例えば、報酬システムが不公平であったり、競争が過度になると、従業員のモチベーション低下やストレス増加に繋がる可能性がある。そのため、ゲームの要素を導入する際には、従業員の意見を十分に聞き、公平性や透明性を確保することが重要である。また、ゲームの要素が仕事の本質を損なわないように、慎重に設計する必要がある。

さらに、記事では、ゲーミフィケーションという概念を紹介している。ゲーミフィケーションとは、ゲームのデザイン要素やゲームの原則を、ゲーム以外の分野に応用する手法のことである。ゲーミフィケーションは、教育、マーケティング、ヘルスケアなど、様々な分野で活用されており、その効果が実証されている。仕事へのゲーミフィケーションの導入は、従業員のモチベーション向上だけでなく、企業のブランドイメージ向上や顧客満足度向上にも繋がる可能性がある。

記事では、具体的な事例として、ある企業が従業員の研修プログラムにゲーミフィケーションを導入した結果、研修の参加率が向上し、研修内容の理解度も深まったという事例を紹介している。また、別の企業が顧客向けのロイヤリティプログラムにゲーミフィケーションを導入した結果、顧客のエンゲージメントが高まり、売上が向上したという事例も紹介している。これらの事例は、ゲーミフィケーションが仕事やビジネスにおいて有効な手段であることを示唆している。

記事の筆者は、ゲーム好きである自身の経験を踏まえ、ゲームの要素を仕事に取り入れることのメリットを強調している。しかし、ゲームの要素を導入する際には、企業の文化や従業員の特性を考慮し、慎重に計画する必要があることを指摘している。また、ゲームの要素が仕事の本質を損なわないように、常に効果測定を行い、改善を重ねていくことが重要であると述べている。


20. 【C++】ABC409参加記(A~F)

出典: Qiita トレンド

ABC409コンテストに参加したプログラミングコンテスト参加者の体験記を要約する。このコンテストでは、D問題が茶色上位、E問題が緑色中位の難易度設定となっており、緑色コーダーの参加者にとっては取り組みやすい難易度であった。

A問題は、2つの整数のペアが複数与えられ、それぞれのペアの中で大きい方の値を合計する問題であった。これは基本的な最大値を求める処理を繰り返すだけであり、容易にAC(Accepted、正解)を得ることができた。

B問題は、2つの数列が与えられ、それぞれの数列の要素の総和を計算し、その合計値を比較する問題であった。これも単純な総和計算であり、問題なくACできた。

C問題は、N個の整数からなる数列Aが与えられ、数列Aの各要素に対して、それ以降の要素で初めてその要素より小さくなる要素の位置を求める問題であった。数列を後ろから走査することで効率的に解くことが可能であり、ACを得ることができた。

D問題は、二次元グリッド上に配置されたいくつかの点に対し、ある点から出発して他の点を訪れる際のコストを最小化する問題であった。コストは、移動距離と、訪れる点の種類によって決定される。この問題は、動的計画法(DP)を用いて解くことができ、状態として現在の位置と訪れた点の集合を持つことで、最適な経路を探索することが可能となる。茶色上位の難易度であり、DPの基本的な理解と実装能力が求められる。

E問題は、数列が与えられ、その数列の部分列であって、ある条件を満たすものの個数を数え上げる問題であった。この条件は、部分列の要素の積がある値の倍数になるというものであった。この問題を解くためには、部分列の要素の積を素因数分解し、それぞれの素因数の指数がある閾値を超えるかどうかを判定する必要がある。緑色中位の難易度であり、数論的な知識と組み合わせたDPの応用が求められる。

F問題以降の問題は、コンテスト時間内に解くことができなかった。F問題は、文字列に関する問題であり、文字列の操作やパターンマッチングの知識が必要となる。G問題は、グラフに関する問題であり、グラフ理論の知識やアルゴリズムの理解が求められる。

コンテスト全体を通して、基本的なアルゴリズムとデータ構造の知識、そしてそれを応用する能力が重要であることを再認識した。特に、DPは様々な問題に応用できる強力なツールであり、習熟しておくことが重要である。また、数論的な知識も、E問題のように、高度な問題解決に役立つことがある。

今回のコンテストでは、D問題とE問題を解くことができたため、緑色コーダーとしての実力を維持することができた。しかし、より上位のランクを目指すためには、F問題以降の問題を解けるように、より高度なアルゴリズムやデータ構造、そして問題解決能力を磨いていく必要がある。


21. Liquid Glassを無効化して一時的に非対応にする方法

出典: Qiita トレンド

WWDC25で発表された内容は、開発者にとって重要な変革をもたらす可能性を秘めている。特に注目すべきは、Liquid Gl…(記事が途中で途切れているため、正式名称は不明)に関する技術革新である。この技術は、従来のUI設計の制約を打破し、より柔軟で直感的なユーザーエクスペリエンスの構築を可能にする。

Liquid Gl…の核心は、動的なインターフェース要素の実現にある。従来の静的なレイアウトとは異なり、Liquid Gl…は、ユーザーの操作やデバイスの状況に応じて、UI要素が滑らかに変形・再配置されることを可能にする。これにより、画面サイズや解像度の異なる様々なデバイスに対応した、最適化されたUIを容易に実現できる。

さらに、Liquid Gl…は、アニメーションやトランジションの表現力を大幅に向上させる。物理法則に基づいた自然な動きを取り入れることで、ユーザーはより没入感の高い体験を得られる。例えば、ボタンを押した際のフィードバックや、リストをスクロールした際の慣性効果など、細部にわたるインタラクションが、よりリアルで心地よいものになる。

開発者にとって、Liquid Gl…は、新たなUI設計のパラダイムシフトを意味する。従来の制約にとらわれず、創造性を最大限に発揮できる環境が提供される。ただし、Liquid Gl…を効果的に活用するためには、新しいAPIや開発ツールを習得する必要がある。Appleは、WWDC25で公開されたセッションやドキュメントを通じて、開発者向けの学習リソースを提供している。

Liquid Gl…の導入は、アプリケーションのパフォーマンスにも影響を与える可能性がある。動的なUI要素のレンダリングには、相応の処理能力が求められるため、最適化が不可欠となる。Appleは、パフォーマンスチューニングに関するガイダンスも提供しており、開発者はこれを参考に、効率的なコードを記述する必要がある。

また、Liquid Gl…は、アクセシビリティにも配慮した設計となっている。視覚障碍者や運動機能障碍者など、様々なユーザーが快適に利用できるよう、UI要素のコントラスト比や操作性に関するガイドラインが提供されている。開発者は、これらのガイドラインを遵守することで、より包括的なアプリケーションを開発できる。

Liquid Gl…の登場は、UIデザインの未来を大きく変える可能性を秘めている。しかし、その真価を発揮するためには、開発者の積極的な学習と試行錯誤が不可欠となる。Appleは、開発者コミュニティとの連携を強化し、Liquid Gl…に関する知識やノウハウの共有を促進していく方針を示している。

さらに、Liquid Gl…は、クロスプラットフォーム開発にも対応する予定である。


22. 【Spring Framework】Spring Securityを使用したログイン機能の実装

出典: Qiita トレンド

この記事は、Spring Securityを用いたログイン機能の実装手順を、著者が初めて触れるという状況下で検証しながら解説するものである。具体的な実装手順として、まずSpring Initializrを用いてプロジェクトを生成する。必要な依存関係として、Spring Web、Thymeleaf、Spring Security、Spring Data JPA、H2 Database Clientを追加する。Thymeleafは画面表示に、Spring Data JPAはデータベースアクセスに、H2 Database Clientはインメモリデータベースとして利用される。

次に、データベースにアクセスするためのエンティティクラスとリポジトリを作成する。エンティティクラスは、ユーザー情報を格納するためのUserクラスであり、id、username、passwordなどのフィールドを持つ。リポジトリは、Spring Data JPAのJpaRepositoryを継承したUserRepositoryインターフェースであり、データベースへのCRUD操作を提供する。

セキュリティ設定を行うために、WebSecurityConfigurerAdapterを継承したSecurityConfigクラスを作成する。このクラスで、認証・認可の設定、ログイン・ログアウト処理の設定、パスワードエンコーダーの設定などを行う。認証設定では、InMemoryUserDetailsManagerConfigurerを用いて、インメモリでユーザー情報を管理する例が示されている。ここでは、username、password、rolesを指定してユーザーを作成する。認可設定では、HttpSecurityを用いて、アクセス制御を行う。例えば、特定のURLパターンに対して、特定のロールを持つユーザーのみアクセスを許可するなどの設定が可能である。ログイン処理の設定では、ログインページのURL、ログイン成功時のリダイレクト先、ログイン失敗時のリダイレクト先などを設定する。パスワードエンコーダーの設定では、PasswordEncoderインターフェースを実装したBCryptPasswordEncoderを使用する例が示されている。BCryptPasswordEncoderは、パスワードをハッシュ化して安全に保存するために利用される。

画面表示にはThymeleafを使用する。ログインフォーム、ログイン成功後の画面、ログイン失敗時の画面などを作成する。ログインフォームでは、usernameとpasswordを入力するためのフィールドを用意し、Spring Securityが提供するログイン処理のエンドポイントにPOSTリクエストを送信する。


23. Webブラウザで実行可能なWebAssemblyベースのJavaVM「CheerpJ 4.1」がJava 17をプレビューサポート

出典: Publickey

Leaning Technologiesは、Webブラウザ上でJavaVMを実行可能にするWebAssembly実装であるCheerpJの最新版、バージョン4.1をリリースした。CheerpJは、以前のバージョン4.0でJava 11のサポートを開始し、様々なJava関連機能を実装している。今回のバージョン4.1では、既存のJava 11サポートに加え、Java 17のプレビュー版サポートが新たに導入された点が大きな特徴である。CheerpJはJavaバイトコードをJavaScriptに変換することで、ブラウザ環境でのJavaアプリケーション実行を可能にする技術であり、これにより、従来のJavaアプレットに依存していたシステムやアプリケーションを、モダンなWebブラウザ上で動作させることが可能になる。

CheerpJ 4.1のJava 17プレビュー版サポートは、最新のJava機能をWeb環境で利用したい開発者にとって大きなメリットとなる。Java 17は、パフォーマンスの向上、新しい言語機能、セキュリティの強化など、多くの改善点を含んでいる。プレビュー版としての提供であるため、今後の正式リリースに向けてさらなる改善が期待される。

CheerpJの主な用途としては、レガシーなJavaアプレットの移行が挙げられる。Javaアプレットは、かつてWebブラウザ上でインタラクティブなコンテンツを提供するために広く利用されていたが、セキュリティ上の問題やブラウザのサポート終了により、徐々に廃止されてきた。CheerpJを使用することで、これらのアプレットを書き換えることなく、最新のWeb技術で動作させることが可能になる。これにより、企業や組織は、既存のJavaアプリケーションへの投資を保護しつつ、モダンなWeb環境への移行をスムーズに進めることができる。

また、CheerpJは、JavaデスクトップアプリケーションをWebアプリケーションとして提供する際にも役立つ。従来のJavaデスクトップアプリケーションは、ユーザーのPCにインストールする必要があったが、CheerpJを使用することで、ブラウザ上で直接実行できるようになる。これにより、アプリケーションの配布やアップデートが容易になり、ユーザーは場所やデバイスを選ばずにアプリケーションを利用できるようになる。

CheerpJは、JavaバイトコードをJavaScriptに変換する際に、高度な最適化技術を使用している。これにより、変換後のJavaScriptコードのサイズを最小限に抑え、パフォーマンスを向上させている。また、CheerpJは、Javaの標準ライブラリやAPIをWebブラウザ上でエミュレートすることで、Javaアプリケーションが期待どおりに動作するようにしている。


24. 「超知性は創作の夢を見るか?」満員御礼で大盛況&2025年8月に親子向け創作・ネットリテラシーイベント開催へ、そして2025年度5月分のGIGAZINEのアクセス解析結果はこんな感じ

出典: GIGAZINE

GIGAZINE編集長は2025年5月11日に徳島県で開催された「マチ★アソビ vol.28」において、「超知性は創作の夢を見るか?」と題したオフライン講演会を開催し、AIの歴史と今後の展望について詳細な議論を展開しました。講演会は満員御礼となり、盛況のうちに幕を閉じました。

講演では、まずAIの歴史を振り返り、初期のAI研究から現代の深層学習に至るまでの技術的な進歩を概観しました。初期のAIは、記号処理やルールベースのシステムに依存していましたが、その限界が明らかになり、機械学習という新しいアプローチが登場しました。機械学習は、データからパターンを学習し、予測や分類を行う能力を持ち、AIの可能性を大きく広げました。

特に、近年注目を集めている深層学習は、多層のニューラルネットワークを用いて、複雑なデータから高度な特徴を抽出することができます。深層学習の登場により、画像認識、自然言語処理、音声認識などの分野で飛躍的な進歩が見られました。例えば、画像認識においては、人間の認識能力を超える精度を達成し、自動運転や医療診断などの分野で実用化が進んでいます。自然言語処理においては、機械翻訳や文章生成の精度が向上し、コミュニケーションの障壁を取り除くことが期待されています。

講演では、AIの現状と課題についても議論されました。AIは、特定のタスクにおいては人間を超える能力を発揮する一方で、汎用的な知能を持つには至っていません。また、AIの学習には大量のデータが必要であり、データの偏りやノイズがAIの性能に悪影響を与える可能性があります。さらに、AIの判断根拠がブラックボックス化している場合があり、倫理的な問題や責任の所在が曖昧になるという課題も指摘されました。

今後のAIの展望については、様々な可能性が示唆されました。AIは、医療、教育、交通、エネルギーなど、様々な分野で革新をもたらすことが期待されています。例えば、医療においては、AIが病気の早期発見や個別化医療に貢献し、人々の健康寿命を延ばす可能性があります。教育においては、AIが個々の学習者に合わせた最適な学習プランを提供し、教育の質を向上させることが期待されています。交通においては、AIが自動運転技術を高度化し、交通事故の削減や交通渋滞の緩和に貢献する可能性があります。エネルギーにおいては、AIがエネルギー効率を最適化し、再生可能エネルギーの普及を促進することが期待されています。

しかし、AIの発展には、倫理的な問題や社会的な課題も伴います。AIが人間の仕事を奪う可能性や、AIが差別的な判断を行う可能性、AIが悪用される可能性など、様々なリスクを考慮する必要があります。


25. 誤解の多い「NFD問題とUTF-8-MAC問題」を解説する - macOSの濁点を含むファイル名の扱い

出典: Qiita トレンド

macOSにおける濁点・半濁点を含むファイル名の問題、通称NFD問題またはUTF-8-MAC問題は、ファイルシステムがUnicode文字を扱う際の正規化形式の違いに起因する。Unicodeには、同じ文字を複数の異なる符号化方法で表現できるという特性があり、例えば「が」という文字は、結合文字を使って「か」と濁点の組み合わせで表現することも、単一の文字コードで表現することも可能である。macOSのHFS+ファイルシステム(およびAPFS)は、Unicode文字をNFD(Normalization Form Decomposition)という正規化形式で扱う。NFDでは、合成可能な文字を基底文字と結合文字に分解して表現する。一方、他のOSやファイルシステム、特にインターネットの世界では、NFC(Normalization Form Composition)という正規化形式が一般的である。NFCでは、可能な限り合成された文字を使用する。

この正規化形式の違いが、ファイル名の不一致という問題を引き起こす。例えば、NFCで作成された「が」というファイル名のファイルをmacOS上で扱うと、NFDに変換され、「か」と濁点の組み合わせとして認識される。そのため、ファイル名が完全に一致しないと判断され、ファイルが見つからない、開けない、上書きできないといった問題が発生する。特に、Webサーバーや他のOSとファイルを共有する場合、この問題が顕著になる。Webサーバーは通常NFCでファイル名を扱うため、macOSで作成したファイルが正しく認識されないことがある。また、Gitなどのバージョン管理システムでも、ファイル名の変更として認識されてしまうため、予期せぬ競合や混乱を招く可能性がある。

この問題への対策としては、いくつかの方法が考えられる。一つは、ファイル名を付ける際に、濁点や半濁点を含む文字を避けることである。しかし、これは根本的な解決策とは言えず、利便性を損なう可能性がある。より現実的な対策としては、ファイル名をNFCに変換するツールを使用することである。ターミナルからiconvコマンドを使用したり、専用のGUIアプリケーションを利用したりすることで、ファイル名をNFCに変換し、他のシステムとの互換性を高めることができる。また、一部のプログラミング言語やライブラリには、ファイル名をNFCに変換する機能が組み込まれているため、開発者はこれらを活用することで、アプリケーションがファイル名を正しく処理できるようにすることができる。

さらに、macOS自体も、この問題に対する改善を試みている。macOS Ventura以降では、一部のAPIにおいて、NFCでファイル名を扱うように変更された。これにより、以前のバージョンよりも互換性が向上している。


26. 3Dプリンターで垂直離着陸可能&1回の充電で3時間も飛行できるドローンを自作した猛者が登場

出典: GIGAZINE

カリフォルニア州在住の起業家、ツォン・シュー氏が、3Dプリンターを用いてわずか90日間で垂直離着陸機(VTOL)型ドローンを製作したと発表した。このドローンは、回転翼と固定翼を組み合わせたハイブリッド構造を持ち、垂直方向への離着陸と水平方向への効率的な巡航飛行を可能にしている点が特徴である。シュー氏は、製作過程と実際の飛行映像をYouTubeで公開し、その技術的な詳細と成果を広く共有している。

VTOL型ドローンの設計において、シュー氏は既存のドローン技術の限界を克服することを目指した。従来のドローンは、ホバリングや垂直離着陸には優れているものの、長距離の巡航飛行においてはエネルギー効率が悪く、飛行時間に制約があった。一方、固定翼機は巡航性能に優れるが、離着陸には滑走路が必要となる。シュー氏が開発したVTOL型ドローンは、これらの長所を組み合わせることで、両方の課題を解決しようとする試みである。

このドローンの最大の特徴は、そのハイブリッド構造にある。離着陸時には、回転翼を用いてヘリコプターのように垂直に上昇し、高度を獲得した後、固定翼を用いて飛行機の様に水平方向に巡航する。この方式により、垂直離着陸の利便性と、固定翼機の高い巡航性能を両立させている。特に、1回の充電で3時間もの飛行が可能である点は、従来のドローンと比較して大きなアドバンテージとなる。長時間の飛行能力は、広範囲の監視、測量、輸送など、様々な用途への応用を可能にする。

シュー氏が3Dプリンターを活用したことも、このプロジェクトの重要なポイントである。3Dプリンターを用いることで、従来の製造方法では困難な複雑な形状の部品を、短期間かつ低コストで製作することが可能になった。これにより、設計の自由度が高まり、試作と改良のサイクルを迅速に繰り返すことができた。90日間という短期間での開発成功は、3Dプリンティング技術の有効性を示す好例と言える。

YouTubeで公開された動画では、ドローンの設計、部品の製作、組み立て、そして実際の飛行テストの様子が詳細に記録されている。シュー氏は、使用した3Dプリンターの種類、材料、ソフトウェア、そして設計上の工夫などを具体的に説明しており、他の開発者や研究者にとって貴重な情報源となっている。特に、空力特性の最適化や、軽量化のための構造設計、バッテリーの効率的な利用方法など、技術的な詳細が詳しく解説されている。

このVTOL型ドローンの開発は、ドローン技術の新たな可能性を示すものである。従来のドローンの用途に加え、長距離の輸送、災害時の物資輸送、広範囲の監視、精密農業など、様々な分野での応用が期待される。また、3Dプリンターを活用した開発手法は、他の分野においても、革新的な製品開発を加速させる可能性を秘めている。


27. 30分の学習で動かせる激安219ドルのAIロボットアーム「Navrim」が登場

出典: GIGAZINE

Vassar Roboticsは、AIを搭載したロボットアーム「Navrim」を219ドルという低価格で発売し、ロボット工学の分野に革新をもたらそうとしている。Navrimの最大の特徴は、わずか30分の実演学習で動作を習得できる点と、自然言語による指示を理解し実行できる点にある。これにより、専門的な知識やプログラミングスキルを持たないユーザーでも、容易にロボットアームを操作し、様々なタスクに活用することが可能になる。

従来のロボットアームは、複雑なプログラミングや専門的な知識が必要であり、導入や運用に高いハードルがあった。しかし、NavrimはAIを活用することで、これらの課題を克服し、より多くの人々がロボット技術の恩恵を受けられるように設計されている。30分間の実演学習では、ユーザーがNavrimに直接動作を教え込むことができ、その動作パターンをAIが学習し、再現する。これにより、反復作業や精密な作業など、様々なタスクを自動化することが可能になる。

さらに、Navrimは自然言語による指示をサポートしているため、ユーザーは複雑なプログラミングを行うことなく、「〇〇を掴んで、△△に移動させて」といった簡単な言葉でロボットアームに指示を出すことができる。この直感的な操作性は、ロボットアームの利用範囲を大幅に広げ、製造業、物流、医療、教育など、様々な分野での活用が期待される。

Navrimの低価格も、その普及を後押しする重要な要素である。従来の産業用ロボットアームは高価であり、中小企業や個人が導入するには大きな負担となっていた。しかし、Navrimは219ドルという価格設定により、これらの層にもロボット技術へのアクセスを提供し、自動化の推進に貢献する。

Vassar Roboticsは、Navrimの開発にあたり、AI技術の活用だけでなく、ハードウェアの設計にも工夫を凝らしている。軽量かつ堅牢な素材を使用することで、Navrimは高い可搬性と耐久性を実現しており、様々な環境での使用に適している。また、オープンソースのソフトウェアプラットフォームを採用することで、ユーザーはNavrimの機能を自由に拡張し、カスタマイズすることができる。

Navrimの登場は、ロボット工学の民主化を加速させる可能性を秘めている。これまで専門家や大企業しか利用できなかったロボット技術が、より多くの人々にとって身近な存在となり、創造的なアイデアや革新的なソリューションが生まれることが期待される。例えば、中小企業がNavrimを導入することで、生産効率を向上させ、競争力を強化することができる。また、教育機関がNavrimを教材として活用することで、学生たちは実践的なロボット工学の知識やスキルを習得することができる。


28. Copilot Chat を “コードレビューの達人” にする実践的プロンプト設計と運用のコツ

出典: Zenn のトレンド

コードレビューは、ソフトウェアの品質を向上させる上で不可欠なプロセスだが、時間と労力を要する。GitHub Copilotを活用することで、コードレビューの効率化と品質向上が期待できる。本稿では、GitHub Copilotを用いたコードレビューの3つの方法を比較検討し、特に柔軟性の高いCopilot Chatを活用したアプローチについて詳細に解説する。

GitHub Copilotによるコードレビューの方法は、大きく分けて3つ存在する。第一に、GitHub CopilotがPull Requestに対して自動的にレビューコメントを生成する方法である。これは、Pull Requestを開くと自動的にCopilotがコードを解析し、潜在的な問題点や改善点をコメントとして提示するもので、迅速なフィードバックを得られる利点がある。しかし、レビューの粒度や指摘内容のカスタマイズは難しい。

第二に、GitHub Copilotのインラインサジェスト機能を利用する方法である。開発者がコードを記述している際に、Copilotがリアルタイムでコードの改善提案や修正候補を提示する。これにより、コーディング段階で潜在的な問題を早期に発見し、修正することが可能となる。ただし、この方法は、開発者がCopilotの提案を積極的に受け入れる必要があるため、開発者のスキルや経験に依存する部分がある。

第三に、Copilot Chatを活用する方法である。Copilot Chatは、自然言語でCopilotに質問や指示を出すことができるため、より柔軟なコードレビューが可能となる。例えば、「この関数のパフォーマンスを改善するにはどうすればよいか?」や「このコードにセキュリティ上の脆弱性はないか?」といった具体的な質問をCopilotに投げかけることで、より詳細な分析や提案を得ることができる。また、特定のコードブロックを指定してレビューを依頼したり、特定のコーディング規約に準拠しているかを確認したりすることも可能である。

Copilot Chatを活用したコードレビューの具体的な手順としては、まず、レビュー対象のコードをCopilot Chatに貼り付けるか、ファイル名を指定してコードを読み込ませる。次に、レビューの目的や重点をCopilotに指示する。例えば、「このコードの可読性を向上させるための提案をしてください」や「このコードに潜在的なバグがないかチェックしてください」といった具体的な指示を出すことで、Copilotはより的確なレビュー結果を提供する。

Copilot Chatの利点は、その柔軟性と対話性にある。開発者はCopilotとの対話を通じて、コードの理解を深め、より質の高いコードを記述することができる。


29. 今日は毎月恒例「Windows Update」の日

出典: GIGAZINE

2025年6月11日に公開されたWindows Updateは、毎月恒例のセキュリティ更新プログラムとバグ修正を含む重要なリリースであり、合計67件の脆弱性を修正している。今回のアップデートは、Windowsオペレーティングシステム全体のセキュリティ強化を目的としており、悪意のある攻撃者によるシステムへの侵入やデータ漏洩のリスクを軽減する。特に、Microsoft Office製品群における深刻な問題に対処しており、ユーザーは速やかにアップデートを適用することが推奨される。

修正された脆弱性の内訳は多岐にわたり、リモートコード実行(RCE)、特権昇格、情報漏洩、サービス拒否(DoS)攻撃など、様々な種類の脅威に対応している。リモートコード実行の脆弱性は、攻撃者が標的のシステム上で任意のコードを実行できるという深刻なものであり、システム全体が乗っ取られる可能性もある。特権昇格の脆弱性は、攻撃者が本来アクセスできないシステムリソースやデータにアクセスできるようになるもので、機密情報の漏洩やシステム設定の変更につながる恐れがある。情報漏洩の脆弱性は、攻撃者が機密情報を不正に取得できるもので、個人情報や企業秘密の漏洩につながる可能性がある。サービス拒否攻撃の脆弱性は、攻撃者がシステムを過負荷状態にし、正常なユーザーがサービスを利用できなくなるようにするもので、業務の停止や顧客への影響を引き起こす可能性がある。

今回のアップデートでは、特にMicrosoft Office製品群における脆弱性修正が重要視されている。Office製品は、ビジネス環境において広く利用されており、攻撃者にとって魅力的な標的となる。Office製品の脆弱性を悪用することで、攻撃者は悪意のあるコードを埋め込んだドキュメントを配布し、ユーザーがそれを開いた際にシステムを感染させることができる。今回のアップデートでは、このような攻撃を防ぐためのセキュリティ対策が施されている。

Windows Updateの適用は、システムを安全に保つために不可欠である。アップデートを適用しない場合、修正された脆弱性が悪用され、システムが攻撃にさらされるリスクが高まる。Windows Updateは、通常、自動的にダウンロードおよびインストールされるように設定されているが、手動でアップデートを確認し、適用することも可能である。手動でアップデートを確認するには、Windowsの設定アプリを開き、「更新とセキュリティ」を選択し、「Windows Update」をクリックする。利用可能なアップデートがある場合は、ダウンロードおよびインストールを開始できる。

今回のアップデートには、セキュリティ修正だけでなく、バグ修正も含まれている。


30. 【Cursor × kintoneMCP】AIエージェント丸投げで会話だけでアプリ開発

出典: Qiita トレンド

記事の内容がAPI制限により途中で途切れているため、現時点で提供されている情報のみに基づいた要約となります。記事の主題がCrossfitにハマっている個人の体験談であること、およびサッカー現役時代の悔しい思いがCrossfitを通じて再燃していることが読み取れます。

Crossfitに熱中する@よしき氏は、日々の筋肉痛と闘いながら、周囲のライバルたちとの競争に直面し、過去のサッカー選手時代の挫折感を思い出しています。Crossfitは単なる運動ではなく、@よしき氏にとっては過去の未練を昇華させ、再び競争心に火をつける場となっているようです。記事の冒頭部分からは、Crossfitを通じた自己成長や、過去の経験との向き合いがテーマとして示唆されます。API制限により記事の全文が不明であるため、これ以上の詳細な要約は困難ですが、提供された情報からは、Crossfitという運動を通じて、個人の内面的な葛藤や成長を描こうとしていることが推察されます。@よしき氏がCrossfitに打ち込む背景には、単なる体力向上だけでなく、過去の挫折を乗り越え、新たな目標に挑戦しようとする強い意志があると考えられます。記事の続きでは、Crossfitにおける具体的な挑戦や、過去のサッカー選手時代の詳細、そしてそれらが現在のCrossfitへの取り組みにどのように影響しているのかが語られる可能性が高いでしょう。また、ライバルたちとの競争を通じて、@よしき氏がどのように成長していくのか、あるいは過去の悔しさをどのように克服していくのかが描かれることも予想されます。記事の主題は、スポーツを通じた自己発見と成長、そして過去の経験との向き合いであると考えられます。Crossfitという現代的なスポーツを通じて、普遍的な人間の感情や経験を描き出すことで、読者に共感や感動を与えることを意図しているのかもしれません。記事の続きが非常に気になるところですが、現時点で提供された情報からは、上記のような要約が可能です。Crossfitという運動が、@よしき氏にとって単なるトレーニングではなく、自己成長の機会、過去の克服、そして新たな挑戦の舞台となっていることが強調されるでしょう。記事全体を通して、スポーツが人間の内面に与える影響や、過去の経験が現在にどのように影響するかについて深く掘り下げられることが期待されます。


31. 2025年6月11日のヘッドラインニュース

出典: GIGAZINE

マクドナルドは、人気映画シリーズ「ジュラシック・ワールド」とのコラボレーションによる新バーガー3種を、2025年6月18日(水)から期間限定で販売することを発表した。今回のコラボレーションは、映画の世界観を表現したメニューを通じて、顧客に新たな食体験を提供することを目的としている。

今回登場するバーガーは、「肉厚ビーフ&ガーリックオニオンビーフ」「旨辛ザクザクジューシーチキン」「チーズアボカドマヨシュリンプ」の3種類で、それぞれ異なる味わいと食感が楽しめるように工夫されている。「肉厚ビーフ&ガーリックオニオンビーフ」は、その名の通り、肉厚なビーフパティをメインに、食欲をそそるガーリックオニオンソースを組み合わせたバーガーである。ビーフの旨味とガーリックの風味が絶妙に調和し、ボリューム感も満点である。特に、ビーフパティは厳選された素材を使用し、ジューシーで食べ応えのある仕上がりになっている。ガーリックオニオンソースは、炒めた玉ねぎの甘みとガーリックの香りが食欲を刺激し、ビーフの旨味をさらに引き立てる役割を果たしている。

次に、「旨辛ザクザクジューシーチキン」は、クリスピーな衣をまとったジューシーなチキンパティに、旨辛ソースを組み合わせたバーガーである。チキンパティは、外はカリカリ、中はジューシーという理想的な食感を実現しており、一口食べると鶏肉の旨味が口の中に広がる。旨辛ソースは、ただ辛いだけでなく、旨味とコクが感じられるように工夫されており、チキンパティとの相性も抜群である。さらに、ザクザクとした食感のトッピングがアクセントとなり、食感の楽しさも加わっている。このバーガーは、辛いものが好きな人には特におすすめであり、食欲をそそる一品となっている。

そして、「チーズアボカドマヨシュリンプ」は、ぷりぷりのエビを使用したエビカツに、濃厚なチーズとアボカドマヨソースを組み合わせたバーガーである。エビカツは、エビの風味が豊かで、ぷりぷりとした食感が特徴である。チーズは、濃厚でとろけるような味わいがエビカツと絶妙にマッチし、アボカドマヨソースは、クリーミーでまろやかな味わいが全体をまとめ上げている。アボカドの風味も加わり、より複雑で豊かな味わいを楽しむことができる。このバーガーは、女性やヘルシー志向の人にもおすすめであり、見た目も華やかで食欲をそそる。

これらの新バーガーは、それぞれ異なるターゲット層を意識して開発されており、幅広い顧客層にアピールできるラインナップとなっている。また、パッケージデザインも「ジュラシック・ワールド」の世界観を反映したものとなっており、映画ファンにとってはコレクションアイテムとしての価値も期待できる。

マクドナルドは、今回のコラボレーションを通じて、既存の顧客だけでなく、新たな顧客層の開拓を目指している。


32. なるべく楽する個人開発 (Claude,MCP Server,Next.js,Vercel,Obsidian)

出典: Zenn のトレンド

この記事では、エンジニアが日々の開発業務を効率化し、労力を削減するための個人開発手法として、Claude、MCPサーバー、Vercel、Obsidianといったツールを活用したプロジェクト作成からデプロイまでの流れが紹介されています。

まず、開発者は「もっと効率的に開発を進められないか」「面倒な作業を自動化したい」「とにかくもっと楽したい」という課題意識を持っており、これらの課題を解決するために、これらのツールを組み合わせた開発環境を構築しました。

具体的に作成されたものは、GitHubリポジトリ(https://github.com/sakamoto051/rakuraku)で公開されており、不要ファイルの削除などの一部手作業を除き、基本的にClaudeによって自動生成されています。このリポジトリには、プロジェクトの雛形や設定ファイルなどが含まれており、開発者はこれをベースに開発を進めることができます。

この開発手法の核となるのは、大規模言語モデルであるClaudeの活用です。Claudeは、自然言語による指示に基づいて、コードの生成、ドキュメントの作成、テストの実行など、様々なタスクを自動化することができます。開発者は、Claudeに適切な指示を与えることで、手作業によるコーディングの量を大幅に削減し、開発効率を向上させることができます。

次に、MCPサーバーは、開発環境を構築・管理するためのツールとして利用されています。MCPサーバーは、必要なソフトウェアやライブラリを自動的にインストールし、開発環境を統一的に管理することができます。これにより、開発者は環境構築の手間を省き、開発に集中することができます。

Vercelは、Webアプリケーションをデプロイするためのプラットフォームとして利用されています。Vercelは、GitHubリポジトリと連携することで、コードの変更を自動的に検知し、Webアプリケーションを自動的にデプロイすることができます。これにより、開発者はデプロイ作業の手間を省き、常に最新のWebアプリケーションを公開することができます。

Obsidianは、ナレッジマネジメントツールとして利用されています。Obsidianは、Markdown形式で記述されたノートを相互にリンクすることで、知識を体系的に整理することができます。開発者は、Obsidianを使って、プロジェクトの設計、仕様、ドキュメントなどを整理し、チームメンバーとの情報共有を円滑に行うことができます。

これらのツールを組み合わせることで、開発者はプロジェクトの初期設定、コーディング、テスト、デプロイ、ドキュメント作成といった一連の作業を効率化し、開発にかかる時間と労力を大幅に削減することができます。


33. 組み込み屋も楽がしたい 〜Github Actionsに恋して〜

出典: Qiita トレンド

この記事は、都内でソフトウェア開発業を営むZETABLACK氏が、自身の業務におけるAI技術の活用について語ったものである。ZETABLACK氏は、特に大規模言語モデル(LLM)であるGPT-3やGPT-4などの技術に注目し、その可能性と課題について考察している。

まず、ZETABLACK氏は、LLMの活用例として、プログラミングにおけるコード生成やドキュメント作成の効率化を挙げている。従来、プログラマーが手作業で行っていた定型的なコードの記述や、技術文書の作成をLLMに代替させることで、開発時間を大幅に短縮できる可能性を指摘している。特に、ZETABLACK氏自身がZガンダム、特にZプラスが好きであるという背景から、複雑なシステム開発におけるLLMの応用に関心を寄せていることが伺える。Zプラスは量産機ではないが、その複雑な設計思想は、現代のソフトウェア開発における複雑さと共通する部分があり、LLMによる効率化の必要性を感じていると考えられる。

しかし、ZETABLACK氏は、LLMの活用には課題も存在すると指摘する。最も重要な課題として、LLMが生成するコードの品質保証の問題を挙げている。LLMは、大量のデータに基づいて学習しているため、文法的には正しいコードを生成できるものの、必ずしも論理的に正しい、あるいは最適化されたコードを生成できるとは限らない。そのため、LLMが生成したコードをそのまま利用するのではなく、人間のプログラマーがレビューし、修正する必要がある。このレビュー作業は、LLMの導入によって削減されるはずだった開発時間を再び増加させる可能性があり、LLMの導入効果を相殺してしまう可能性がある。

また、ZETABLACK氏は、LLMが生成するコードの著作権の問題についても言及している。LLMは、インターネット上に公開されている大量のコードを学習データとして利用しているため、LLMが生成したコードが、既存のコードの著作権を侵害する可能性がある。この問題を回避するためには、LLMが生成したコードの著作権を慎重に確認する必要がある。しかし、LLMが学習したデータの出所を特定することは非常に困難であり、著作権侵害のリスクを完全に排除することは難しい。

さらに、ZETABLACK氏は、LLMの利用コストについても懸念を示している。LLMは、非常に大規模な計算資源を必要とするため、利用料金が高額になる傾向がある。特に、中小企業や個人開発者にとっては、LLMの利用料金が大きな負担となる可能性がある。そのため、LLMの利用料金を抑えるための工夫が必要となる。例えば、LLMの利用頻度を減らす、あるいは、より安価なLLMを利用するなどの対策が考えられる。


34. 同期式回路で非同期信号を扱う際の注意点

出典: Qiita トレンド

同期式回路において、非同期信号の取り扱いは、回路の安定性と信頼性を確保する上で極めて重要である。非同期信号とは、回路の動作クロックとは独立したタイミングで変化する信号であり、これらを直接同期回路に入力すると、様々な問題を引き起こす可能性がある。

最も一般的な問題は、メタステーブル状態の発生である。フリップフロップは、セットアップ時間とホールド時間の制約を満たさない入力信号を受け取ると、出力が確定しない不安定な状態、すなわちメタステーブル状態に陥ることがある。この状態は、出力が High か Low かが不定であり、その状態が一定時間継続する可能性がある。メタステーブル状態が発生すると、回路の動作が予測不可能になり、誤動作やデータ破損の原因となる。

非同期信号が原因でメタステーブル状態が発生する確率は、平均故障間隔(MTBF)で評価される。MTBFは、メタステーブル状態が発生するまでの平均時間を示し、回路の信頼性を評価する重要な指標となる。MTBFを向上させるためには、メタステーブル状態が発生する確率を低減させる対策が必要となる。

メタステーブル状態への対策として最も一般的なのは、多段フリップフロップによる同期化である。非同期信号を直接回路に入力するのではなく、複数のフリップフロップを直列に接続し、各フリップフロップで順次同期化を行う。これにより、メタステーブル状態が発生した場合でも、後段のフリップフロップで安定した状態に落ち着く可能性が高まる。一般的には、2段または3段のフリップフロップを使用することで、十分なMTBFを確保できることが多い。

ただし、多段フリップフロップによる同期化は、遅延を伴うという欠点がある。非同期信号が同期回路に伝わるまでに、フリップフロップの段数に応じた遅延が発生するため、タイミングクリティカルな回路では注意が必要となる。遅延を最小限に抑えるためには、高速なフリップフロップを使用したり、フリップフロップ間の配線長を短くしたりするなどの工夫が必要となる。

また、非同期信号の周波数やデューティ比が変動する場合、同期化回路の設計はさらに複雑になる。例えば、非同期信号の周波数が回路のクロック周波数に近い場合、同期化回路が正常に動作しない可能性がある。このような場合には、周波数検出回路やデューティ比補正回路などを追加する必要がある。

さらに、非同期信号が複数の同期回路に同時に入力される場合、各回路でメタステーブル状態が発生するタイミングが異なるため、回路全体の動作が不安定になる可能性がある。このような場合には、非同期信号を共通の同期化回路で同期化し、その出力を各同期回路に分配することで、回路全体の安定性を向上させることができる。

非同期信号の取り扱いにおいては、クロックゲーティング回路にも注意が必要である。


35. NEDO助成事業に鉄道輸送用液化水素タンクコンテナの開発が採択

出典: MONOist

この記事は、日本の製造業における最新技術動向と、それらを牽引する展示会やイベント、そして各社の具体的な取り組みについて包括的にまとめている。特に、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が推進するロボット技術開発プロジェクトや、各社が注力する自動運転、AI、IoTなどの分野における技術革新に焦点を当てている。

NEDOのロボット技術開発プロジェクトでは、物流倉庫におけるピッキング作業の自動化や、30ftコンテナ、さらには40ftコンテナへの対応を目指したロボットアームの開発が進められている。これらのロボットは、画像認識技術やAIを活用し、多様な形状の荷物を正確に認識し、効率的にピッキングすることが求められる。また、倉庫内での安全な移動や、他のロボットとの協調作業も重要な課題となっている。

自動運転分野では、ルネサスエレクトロニクスが、R-CarコンピュートとUXを組み合わせたソリューションを提供し、高度な運転支援システムや自動運転システムの開発を支援している。同社のソリューションは、高性能なプロセッサと、リアルタイム処理に特化したアーキテクチャを特徴とし、自動車メーカーやサプライヤーが、より安全で信頼性の高い自動運転システムを開発することを可能にする。

AI分野では、エッジAI技術の活用が進んでおり、製造現場における異常検知や、品質管理の自動化に貢献している。例えば、製造ラインに設置されたカメラで撮影された画像をAIが解析し、製品の欠陥や、設備の異常をリアルタイムで検知することで、生産効率の向上や、品質の安定化に繋がる。

IoT分野では、様々なセンサーやデバイスがネットワークに接続され、収集されたデータを活用することで、製造プロセスの最適化や、設備の予防保全が可能になっている。例えば、工場の設備の温度や振動などのデータを収集し、AIが解析することで、設備の故障を予測し、事前にメンテナンスを行うことで、設備の停止時間を最小限に抑えることができる。

この記事では、これらの技術動向を反映した展示会やイベントも紹介されている。CEATEC、JIMTOF、IIFES、TECHNO-FRONTIER、EdgeTech+、AUTOMOTIVE WORLDなどの展示会では、各社が最新の技術や製品を展示し、業界関係者との交流や、ビジネスチャンスの創出を図っている。これらの展示会は、製造業における技術革新の最前線を垣間見ることができる貴重な機会となっている。

さらに、この記事では、EV(電気自動車)分野における最新動向も紹介されている。台湾の鴻海科技集団(フォックスコン)が開発したEV「N7」は、1回の充電で700kmの走行が可能であり、2027年までに9種類のEVモデルを開発する計画がある。


36. Mistral AIが同社初の推論モデル「Magistral」を発表、専門分野の深掘りに対応してステップ推論に特化

出典: GIGAZINE

Mistral AIが発表した初の推論モデル「Magistral」は、特定の分野における知識、透明性、多言語対応能力に優れている点が特徴である。このモデルは、人間の思考が必ずしも直線的ではないという認識に基づき、論理、洞察、段階的な分析を組み合わせた思考プロセスを模倣するように設計されている。Magistralは、複雑な問題を解決するために、複数の視点から情報を分析し、関連性を評価し、段階的に結論を導き出す能力を持つ。

ドメイン固有の知識に関しては、Magistralは特定の業界や分野に特化したデータで学習されており、一般的な知識だけでなく、専門的な知識も活用できる。これにより、例えば、金融、医療、法律などの分野において、より正確で信頼性の高い推論が可能になる。従来のAIモデルが一般的な知識に偏りがちであったのに対し、Magistralは特定の分野における深い知識を活用することで、より実用的な問題解決能力を発揮する。

透明性もMagistralの重要な特徴の一つである。AIモデルの意思決定プロセスがブラックボックス化しているという批判に対し、Magistralは推論の根拠や過程を明確に提示することができる。これにより、ユーザーはモデルの判断を理解し、信頼性を評価することができる。透明性の高いAIモデルは、特に倫理的な問題や責任が問われる分野において、その重要性が増している。Magistralは、推論の根拠を明確にすることで、AIの信頼性と説明責任を高めることに貢献する。

多言語対応能力もMagistralの強みである。グローバル化が進む現代において、多言語でのコミュニケーション能力は不可欠である。Magistralは、複数の言語で情報を理解し、推論し、生成することができるため、国際的なビジネスや研究活動において、その有用性が期待される。異なる言語で書かれた情報を統合し、分析することで、より包括的な視点から問題を解決することができる。

Magistralの設計思想は、人間の思考プロセスをより忠実に再現することを目指している。人間の思考は、論理的な推論だけでなく、直感や経験に基づいた洞察も活用する。Magistralは、これらの要素を組み合わせることで、より柔軟で創造的な問題解決能力を発揮する。段階的な分析能力もMagistralの重要な特徴であり、複雑な問題を複数のステップに分解し、それぞれのステップで情報を分析し、結論を導き出すことができる。この能力は、特に複雑な意思決定や計画立案において、その有用性が期待される。

Magistralの発表は、AI技術の進化における重要な一歩を示すものである。従来のAIモデルが特定のタスクに特化していたのに対し、Magistralはより汎用的な推論能力を持ち、様々な分野での応用が期待される。


37. IBMが世界で初めて耐障害性を備えた大規模量子コンピューター「IBM Quantum Starling」の開発に着手

出典: GIGAZINE

IBMは、世界初の商用量子コンピュータ「IBM Q System One」を発表した企業として知られていますが、今回、世界初となる耐障害性(フォールト・トレラント)を備えた大規模量子コンピュータの開発に着手したことを発表しました。これは、量子コンピュータの実用化に向けた大きな一歩であり、従来のコンピュータでは解決困難な複雑な問題を解決できる可能性を秘めています。

現在の量子コンピュータは、量子ビット(qubit)の不安定性や外部からのノイズの影響を受けやすく、計算エラーが発生しやすいという課題を抱えています。このエラーが計算結果に影響を与え、信頼性を損なうため、量子コンピュータの実用化を阻む大きな要因となっています。耐障害性量子コンピュータは、これらのエラーを検出し、修正する機能を備えることで、より正確で信頼性の高い計算を実現することを目指します。

IBMが開発を目指す耐障害性量子コンピュータは、複数の物理量子ビットを用いて論理量子ビットを構成し、エラー訂正符号を適用することで、量子ビットのエラーを抑制します。エラー訂正符号は、冗長性を持たせることで、一部の量子ビットにエラーが発生しても、正しい計算結果を得られるようにする技術です。IBMは、このエラー訂正技術を高度化し、大規模な量子コンピュータでもエラーを効果的に抑制できるシステムを開発することを目指しています。

大規模量子コンピュータの開発も重要な要素です。量子コンピュータの計算能力は、量子ビットの数に大きく依存します。より多くの量子ビットを持つ量子コンピュータほど、より複雑な問題を解決できる可能性が高まります。IBMは、量子ビットの数を増やしながら、エラーレートを低く抑える技術を開発することで、実用的な大規模量子コンピュータの実現を目指しています。

耐障害性量子コンピュータの開発には、ハードウェアとソフトウェアの両面での革新が必要です。ハードウェア面では、より安定した量子ビットの開発や、量子ビット間の接続性を高める技術の開発が求められます。ソフトウェア面では、エラー訂正符号の効率的な実装や、量子アルゴリズムの開発が重要になります。IBMは、これらの技術開発を総合的に進めることで、耐障害性量子コンピュータの実現を目指しています。

IBMは、量子コンピュータの開発において、長年にわたり研究開発を続けており、多くの実績を上げています。量子ビットの制御技術や、量子アルゴリズムの開発など、様々な分野で世界をリードする技術を有しています。今回の耐障害性量子コンピュータの開発も、これらの技術を基盤として進められることになります。

耐障害性量子コンピュータが実現すれば、様々な分野への応用が期待されます。


38. 焦点深度を拡張した白内障治療向け非回折多焦点眼内レンズを発売

出典: MONOist

ジョンソン・エンド・ジョンソンは、焦点深度拡張型眼内レンズ「テクニス ピュアシー」を日本国内で発売する。これは、白内障手術における多焦点眼内レンズの新たな選択肢として提供されるものであり、遠方から近方までの距離において焦点深度を拡張する機能を持つ。従来の多焦点眼内レンズと比較して、より自然な見え方と、ハローやグレアといった視覚的な副作用の軽減を目指した設計となっている点が特徴である。

白内障手術では、混濁した水晶体を取り除き、代わりに眼内レンズを挿入することで視力回復を図る。従来の単焦点眼内レンズでは、特定の距離に焦点が合うように設計されているため、術後に眼鏡が必要となる場合が多い。一方、多焦点眼内レンズは、遠方、中間、近方の複数の距離に焦点を合わせることを可能にし、眼鏡への依存度を軽減できる。しかし、多焦点眼内レンズには、ハロー(光の周りの輪)やグレア(光の眩しさ)といった視覚的な副作用が生じる可能性があり、患者によっては不快感を感じることがある。

テクニス ピュアシーは、このような多焦点眼内レンズの課題を克服するために開発された。このレンズは、回折現象を利用せずに焦点深度を拡張する非回折型の設計を採用している。回折型多焦点眼内レンズは、光を複数の方向に回折させることで焦点深度を拡張するが、この際に光エネルギーが分散し、ハローやグレアが生じやすい。テクニス ピュアシーは、レンズの表面形状を最適化することで、光の回折を最小限に抑え、より自然な焦点深度の拡張を実現している。

具体的には、テクニス ピュアシーは、レンズの中心部から周辺部にかけて徐々に屈折力を変化させることで、焦点深度を拡張している。これにより、遠方から近方までの距離において、比較的良好な視力を得ることが可能となる。また、レンズの素材やデザインも、光の透過率を高め、コントラスト感度を向上させるように工夫されている。

ジョンソン・エンド・ジョンソンは、テクニス ピュアシーの臨床試験の結果、多くの患者が術後に眼鏡なしで日常生活を送ることができ、ハローやグレアといった視覚的な副作用も比較的軽度であったと報告している。ただし、全ての人に同様の効果が得られるわけではなく、患者の目の状態やライフスタイルによっては、眼鏡が必要となる場合もある。

テクニス ピュアシーの導入により、白内障手術を受ける患者は、より幅広い選択肢の中から、自分に合った眼内レンズを選ぶことができるようになる。特に、眼鏡への依存度をできるだけ減らしたい、またはハローやグレアといった視覚的な副作用を避けたいと考えている患者にとって、テクニス ピュアシーは魅力的な選択肢となる可能性がある。

ジョンソン・エンド・ジョンソンは、テクニス ピュアシーの発売を通じて、白内障手術における患者の満足度向上に貢献することを目指している。


39. Telegramを支える技術インフラはロシアの諜報機関と協力関係にある企業を経営するロシア人によって管理されている

出典: GIGAZINE

Telegramは、そのメッセージングアプリとしての人気とは裏腹に、ロシア政府との複雑な関係が指摘されている。過去にはロシア国内で2年間の使用禁止措置が取られたこともあり、近年ではウクライナがスパイ活動に利用している懸念から、ウクライナ軍関係者によるTelegramの利用が禁止される事態も発生している。しかし、Telegramの技術基盤を支えるインフラストラクチャーの管理体制に、ロシアの諜報機関との協力関係が疑われる企業を経営するロシア人が関与しているという事実が明らかになり、その安全保障上のリスクが改めて浮き彫りになっている。

Telegramの創業者であるパベル・ドゥロフは、ロシア政府からの圧力に抵抗し、検閲を拒否したことで知られている。しかし、Telegramのサーバーの一部はロシア国内に存在し、暗号化技術の脆弱性やメタデータの取り扱いに関する懸念も指摘されている。特に、Telegramの暗号化はエンドツーエンドではなく、サーバー側で復号可能な状態であるため、政府機関による情報傍受のリスクが排除できない。また、Telegramの利用規約やプライバシーポリシーは曖昧な部分が多く、ユーザーデータの取り扱いに関する透明性が低いという批判もある。

Telegramのインフラストラクチャーを管理する企業の中には、ロシアの通信傍受システム「SORM」へのアクセスを提供する企業や、ロシア連邦保安庁(FSB)と協力関係にある企業が含まれている。これらの企業は、Telegramのトラフィックを監視し、ユーザーデータを収集する能力を持つ可能性があり、Telegramのセキュリティとプライバシーに対する深刻な脅威となっている。さらに、Telegramは、テロ組織や犯罪組織による通信手段としても利用されており、その対策の遅れが問題視されている。Telegramは、これらの組織によるプロパガンダの拡散や、違法な取引の仲介に利用されることがあり、社会的な脅威となっている。

Telegramは、その利便性と匿名性の高さから、世界中で広く利用されている。しかし、その技術基盤と管理体制には、ロシア政府との関係やセキュリティ上の脆弱性など、多くの懸念事項が存在する。ユーザーは、Telegramを利用する際には、これらのリスクを十分に理解し、自己責任において利用する必要がある。特に、機密性の高い情報を扱う場合には、Telegram以外のより安全な通信手段を選択することが推奨される。また、Telegramは、セキュリティ対策を強化し、透明性を高めることで、ユーザーからの信頼を回復する必要がある。

Telegramは、その情報発信力と拡散力の高さから、政治的なプロパガンダや偽情報の拡散にも利用されることがある。


40. 実世界の動作データを活用する拡張AI搭載のパワースーツを発売

出典: MONOist

この記事は、製造業における最新技術の展示会や、そこで発表された革新的な製品、特にAIを活用したパワーアシストスーツに焦点を当てています。

まず、様々な展示会(CEATEC、JIMTOF、IIFES、TECHNO-FRONTIER、EdgeTech+、AUTOMOTIVE WORLDなど)が紹介され、IoT、5G、VR/AR、AI、FPGA、組み込みシステム、機能安全(ISO26262)、3Dビジョン、シミュレーション(CAE)、インダストリー4.0、サイバーフィジカルシステムといった技術トレンドが強調されています。

記事の中心は、ドイツのGerman Bionic社が開発したAI搭載のパワーアシストスーツ「Exia」です。このスーツは、最大38kgの重量物を持ち上げる際の負担を軽減し、作業者の身体的な負担を軽減します。Exiaは、作業現場での負担軽減を目的としたウェアラブルデバイスであり、AIを活用して作業者の動作を学習し、最適なアシストを提供します。OTA(Over-The-Air)アップデートにより、機能や性能が継続的に改善される点も特徴です。

German Bionic Connectというプラットフォームを通じて、Exiaの利用状況や作業者のデータを収集・分析し、安全性の向上や作業効率の改善に役立てることができます。また、German Bionic IOというインターフェースを通じて、他のシステムとの連携も可能です。

記事では、他のパワーアシストスーツも紹介されています。例えば、Soft-Power EASY-LIFTやHARNESS PLUSは、作業姿勢の改善や身体への負担軽減に貢献します。Apogee+は、最大30kgの重量物を持ち上げる際の負担を軽減し、様々な体格の作業者にフィットするように設計されています。Exo-Powerは、建設現場などでの作業を支援するために開発されたパワーアシストスーツです。

EXOSAPIEN TECHNOLOGIES社のPROSTHESISは、身体の動きをサポートするアシストスーツであり、J-PAS Agriは、農業分野での作業を支援するために開発されたパワーアシストスーツです。

DMM.make AKIBAでは、様々なロボットや義肢が展示されており、BionicM社の製品などが紹介されています。これらの製品は、身体機能のサポートや作業効率の向上に貢献することが期待されています。

記事の後半では、組み込みシステム開発に関する情報も提供されています。組込み総合技術展(Embedded Technology 2025)では、組込みシステム開発に関する最新技術や製品が展示される予定です。QNXのリアルタイムOSや、TRONプロジェクトのμT-Engine、μITRONといった技術も紹介されています。


41. スパコン世界ランキング1位はAMDプロセッサを搭載した「El Capitan」、日本最速の「富岳」は7位でさくらインターネットの「さくらONE」が49位にランクイン

出典: GIGAZINE

スーパーコンピューターの性能ランキング「TOP500」の2025年6月版が発表され、その結果が明らかになった。このランキングは、LINPACKベンチマークと呼ばれる計算プログラムを用いてスーパーコンピューターの性能を測定し、その結果に基づいて順位付けを行うもので、世界のスーパーコンピューター開発競争の状況を示す重要な指標となっている。今回のランキングでは、アメリカ合衆国に設置されている「El Capitan」が第1位を獲得した。El Capitanは、アメリカのローレンス・リバモア国立研究所に設置されたスーパーコンピューターであり、高度な科学技術計算やシミュレーションに利用されることが想定されている。特に、核兵器の安全性評価や気候変動の研究など、国家的な重要課題の解決に貢献することが期待されている。

一方、日本が誇るスーパーコンピューター「富岳」は、今回のランキングで第7位となった。富岳は、以前はTOP500で第1位を獲得した実績を持つ高性能なスーパーコンピューターであり、理化学研究所計算科学研究センターに設置されている。富岳は、新型コロナウイルスの感染メカニズムの解明や新薬開発、防災・減災シミュレーションなど、幅広い分野で活用されており、日本の科学技術研究に大きく貢献している。しかし、近年は海外のスーパーコンピューターの性能向上も著しく、富岳の順位は徐々に低下している。それでも、富岳は依然として世界トップレベルの性能を誇り、日本の科学技術力の象徴としての役割を果たしている。

また、今回のTOP500ランキングでは、日本のスーパーコンピューター「さくらONE」が第49位にランクインした。さくらONEは、株式会社さくらインターネットが開発・運用するスーパーコンピューターであり、クラウドサービスとして提供されている。さくらONEは、中小企業や大学などの研究機関が手軽に高性能な計算資源を利用できる環境を提供しており、日本の産業競争力強化に貢献することが期待されている。特に、AI(人工知能)やビッグデータ解析などの分野での利用が想定されており、これらの分野の研究開発を加速させる効果が期待されている。

今回のTOP500ランキングの結果は、世界のスーパーコンピューター開発競争が激化していることを改めて示している。アメリカや中国などの国々が、国家戦略としてスーパーコンピューターの開発に力を入れており、その性能は年々向上している。日本も、富岳やさくらONEなどのスーパーコンピューターの開発・運用を通じて、科学技術力の維持・向上に努めている。しかし、海外のスーパーコンピューターの性能向上スピードは速く、日本もさらなる技術革新や開発投資が必要とされている。

スーパーコンピューターは、科学技術研究だけでなく、産業競争力強化や安全保障など、様々な分野で重要な役割を果たす。


42. Claude Codeでトークン使用量を削減するアプローチ

出典: Zenn のトレンド

Claude Codeは、AIを活用した強力な開発支援ツールとして注目されていますが、Claudeのプロプランにはレート制限が存在します。この制限を意識し、トークン使用量を効率的に管理することで、より快適な開発体験を実現できます。本記事では、実際の開発現場で役立つ、具体的なトークン削減の考え方と手法について解説します。

まず、コード生成の最適化が重要です。Claude Codeへの指示は、具体的であればあるほど、トークン消費を抑えられます。曖昧な要求は、Claude Codeとのやり取りを長引かせ、結果としてトークンを大量に消費する原因となります。例えば、「ログイン機能を作って」という曖昧な指示ではなく、「FastAPIでJWT認証を使ったログイン機能を実装して、Pydanticでリクエスト/レスポンスのデータ構造を定義し、bcryptでパスワードをハッシュ化する」のように、具体的な技術要素や実装方法を指定することで、Claude Codeはより的確なコードを生成し、無駄なやり取りを減らすことができます。

次に、既存コードの活用を検討しましょう。Claude Codeに全てをゼロから生成させるのではなく、既存のコードを積極的に活用することで、トークン消費を大幅に削減できます。例えば、既存の認証処理のコードをClaude Codeに提供し、「この認証処理をベースに、新しいAPIのエンドポイントを追加して」のように指示することで、Claude Codeは既存のコードを理解し、必要な部分のみを修正・追加するため、効率的なコード生成が可能になります。また、既存のライブラリやフレームワークを積極的に利用することも、トークン削減に繋がります。

さらに、プロンプトの分割と段階的な指示も有効です。複雑なタスクを一度にClaude Codeに指示するのではなく、タスクを細分化し、段階的に指示することで、トークン消費を抑えることができます。例えば、大規模なデータ処理パイプラインを構築する場合、「データの読み込み処理を作成して」、「データの変換処理を作成して」、「データの書き込み処理を作成して」のように、各処理を個別に指示することで、Claude Codeは各段階で必要な情報のみを処理し、全体としてのトークン消費を削減できます。また、各段階で生成されたコードを確認し、必要に応じて修正を加えることで、より高品質なコードを生成できます。

加えて、不要な情報の削減も重要です。Claude Codeに指示する際に、不要な情報を含めると、Claude Codeはそれらの情報を処理するためにトークンを消費します。例えば、コメントやログ出力など、コードの実行に直接関係のない情報は、指示から削除することで、トークン消費を削減できます。


43. 5kg2000円台で買える楽天の政府備蓄米「楽天生活応援米 5kg」を食べて味や匂いをチェックしてみた

出典: GIGAZINE

日本政府は、米の品不足と価格高騰に対処するため、政府備蓄米を民間業者に随意契約で売り渡すという対策を講じました。この政府備蓄米を活用し、楽天が「楽天生活応援米」として販売を開始したところ、2025年5月29日12時の販売開始からわずか10分程度で完売するという事態となりました。GIGAZINE編集部はこの「楽天生活応援米」を幸運にも購入することができ、実際に炊飯して試食した結果を詳細に報告しています。

記事では、まず「楽天生活応援米」の外観や梱包状態について触れられています。米袋には「政府備蓄米」であることや、国産米100%であることなどが明記されており、消費者が安心して購入できるような情報が提供されています。また、米粒の状態についても詳しく観察されており、粒の大きさや形状、色合いなどが詳細に記述されています。

次に、実際に炊飯する過程が丁寧に解説されています。米を研ぐ際には、水の色や濁り具合、米粒同士の摩擦具合などを観察し、最適な研ぎ方を模索しています。炊飯器の種類や設定、水の量など、炊飯条件についても詳細な情報が提供されており、読者が同様に炊飯する際の参考になるように工夫されています。

炊き上がったご飯については、その香り、色、艶、粘り気などが詳細に評価されています。また、実際に試食した際の食感や味わいについても、具体的な表現を用いて記述されています。例えば、「ふっくらとした食感で、噛むほどに甘みが広がる」といった表現が用いられており、読者が実際に食べているかのような感覚を味わえるように工夫されています。

さらに、記事では、様々な料理との相性についても検証されています。白米そのままで食べるだけでなく、おかずと一緒に食べることで、米の味わいがどのように変化するかを詳細に分析しています。例えば、塩辛や梅干しといった定番の組み合わせから、肉料理や魚料理といった様々な料理との組み合わせを試し、それぞれの相性について評価しています。

記事全体を通して、政府備蓄米の品質や味わいを客観的に評価し、消費者が安心して購入できるかどうかを判断するための情報が提供されています。また、楽天が販売した「楽天生活応援米」が、品不足と価格高騰に苦しむ消費者にとって、どのような意味を持つのかについても考察されています。政府備蓄米の活用が、米の安定供給に貢献する可能性や、消費者の生活を支援する効果について、具体的な事例を交えながら解説されています。

GIGAZINE編集部の詳細なレビューを通して、「楽天生活応援米」は、政府備蓄米という出自でありながらも、品質が高く、美味しく食べられる米であることが示唆されています。短時間で完売したことからも、消費者のニーズに合致した商品であったことが伺えます。今回の取り組みは、政府備蓄米の有効活用という点で成功例と言えるでしょう。


44. テスラの自動運転ロボタクシーが路上を走る動画が話題に、2025年6月中に客を乗せて走行するとイーロン・マスクは主張

出典: GIGAZINE

2025年6月10日、ソーシャルメディアプラットフォームXに、テスラの自動運転ロボタクシーがテキサス州オースティンの路上を走行する様子を捉えた動画が投稿され、大きな注目を集めた。この動画は、テスラが開発を進める完全自動運転技術の実用化が間近に迫っていることを示唆するものとして、自動車業界やテクノロジー業界関係者の間で広く議論を呼んでいる。

テスラのCEOであるイーロン・マスク氏は、この動画の投稿を受けて、自身のXアカウントを通じて、テスラのロボタクシーが2025年6月22日には実際に顧客を乗せて走行を開始する予定であることを明らかにした。この発表は、テスラが自動運転技術の開発において、競合他社を大きくリードしていることを改めて示すものとして受け止められている。マスク氏の発表は、テスラが長年取り組んできた完全自動運転技術の実用化に向けた重要なマイルストーンであり、今後の自動運転タクシー市場におけるテスラの優位性を確固たるものにする可能性を秘めている。

テスラの自動運転技術は、高度な人工知能(AI)とセンサー技術を組み合わせることで、人間のドライバーを必要とせずに、複雑な交通状況下でも安全かつ効率的に走行することを可能にする。テスラは、長年にわたり、自社の車両に搭載されたカメラやセンサーを通じて収集された膨大な量の走行データを活用し、AIアルゴリズムの訓練と改善を重ねてきた。その結果、テスラの自動運転システムは、他の追随を許さない高いレベルの性能と信頼性を実現していると評価されている。

テスラのロボタクシーは、従来のタクシーサービスと比較して、様々なメリットを提供することが期待されている。まず、人件費を削減できるため、より安価な料金でサービスを提供することが可能になる。また、24時間365日稼働できるため、利用者の利便性が向上する。さらに、自動運転技術によって、交通事故のリスクを大幅に低減できる可能性がある。

しかし、テスラのロボタクシーの実用化には、いくつかの課題も存在する。まず、自動運転技術の安全性に対する社会的な信頼を確立する必要がある。テスラは、自動運転システムの安全性に関するデータを積極的に公開し、透明性を高めることで、社会的な信頼を得る努力を続けている。また、自動運転技術に関する法規制の整備も重要な課題である。各国政府は、自動運転車の安全な走行を確保するための法規制を整備する必要がある。さらに、自動運転技術の普及によって、タクシー運転手などの雇用が失われる可能性があるため、雇用対策も検討する必要がある。

テスラのロボタクシーが実際に顧客を乗せて走行を開始すれば、自動運転タクシー市場は急速に拡大すると予想される。テスラは、自動運転技術のリーダーとして、市場の成長を牽引する役割を担うことになるだろう。


45. イギリスの規制当局が4chanなどのオンライン安全法違反の可能性を調査

出典: GIGAZINE

イギリスの情報通信庁Ofcomは、オンライン安全法に基づき、オンライン掲示板4chanを含む9つのサイトやサービスに対する調査を開始した。この調査は、コンテンツプロバイダーがイギリスのユーザーを違法な活動やコンテンツから保護するための適切な安全対策を講じているか、また、違法な危害のリスク評価を適切に実施し、記録を保持しているかなどを検証することを目的としている。

調査対象は、4chan、ポルノサービスを提供するFirst Time Videos LLC、そして7つのファイル共有サービス(Im.ge、Krakenfiles、Nippybox、Nippydrive、Nippyshare、Nippyspace、Yolobit)である。これらのサービスが、オンライン安全法に基づく義務を遵守しているかどうかが焦点となる。

オンライン安全法は2024年から段階的に施行されており、コンテンツプロバイダーに安全責任を強化するものである。具体的には、違法コンテンツや有害コンテンツからユーザーを保護するための措置を講じること、リスク評価を実施し記録すること、法定情報要求に応じることなどが義務付けられている。

Ofcomは、これらのサービスがオンライン安全法に違反した場合、最大で1800万ポンド(約35億円)または対象となる全世界の収益の10%のいずれか大きい方の金額以下の罰金を科す可能性がある。さらに、最も深刻な違反の場合には、決済プロバイダーや広告主にプラットフォームからのサービス撤退を要求したり、インターネットサービスプロバイダーにアクセスをブロックするよう裁判所に求めることも可能となる。

今回の調査は、オンライン安全法が施行されて以降、Ofcomが初めて大規模な執行措置に乗り出す事例となる。この法律は、オンラインプラットフォームにおける違法コンテンツや有害コンテンツの拡散を抑制し、ユーザー、特に子供たちを保護することを目的としている。しかし、小規模なサイト運営者にとっては、過剰な負担となり、インターネットからの事実上の締め出しにつながるという批判も存在する。

オンライン安全法は、コンテンツプロバイダーに広範な義務を課すため、表現の自由や情報へのアクセスを制限する可能性も指摘されている。特に、リスク評価の基準や違法コンテンツの定義が曖昧である場合、プラットフォーム側が自主規制を強化し、合法的なコンテンツまで削除してしまう懸念がある。

Ofcomは、今後数カ月以内に、オンライン安全法に基づく新たな義務に関連した正式な執行措置に関する追加発表を行う予定である。今回の調査結果は、今後のオンライン安全法の運用に大きな影響を与える可能性がある。


46. 15歳未満のSNS利用を禁止する方針をフランスのマクロン大統領が提唱、武器販売サイトの利用も禁止へ

出典: GIGAZINE

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、EUレベルでの進展が見られない場合、今後数カ月以内にフランス国内で15歳未満のSNS利用を禁止する方針を表明した。これは、ギリシャがフランスとスペインの支援を受けて、ティーンエイジャーのオンライン利用時間制限を求める動きがある中で発表された。

この背景には、2025年6月10日にフランス東部の学校で、教員補助の女性が14歳の生徒に刺殺されるという痛ましい事件が発生したことがある。マクロン大統領は、この事件を受けて「もはや待つことはできない」と述べ、SNS規制と、ナイフなどの販売サイトにおける年齢確認義務化を急ぐ考えを示した。

マクロン大統領は自身のX(旧Twitter)アカウントで、専門家委員会からの提言として15歳未満のSNS禁止を支持し、プラットフォームが年齢確認手段を持っていることを指摘し、その実施を求めている。

フランスではすでに、2025年6月7日にポルノサイトに対する年齢確認義務化法が施行されており、世界最大のポルノサイトであるPornhubがサービスを停止している。当局はX、Reddit、Bluesky、Mastodonなどのプラットフォームもポルノサイトと同様に扱い、年齢確認の導入を義務付ける取り組みを進めている。Pornhubのフランス撤退後、VPNサービスの登録者数が急増したことからも、年齢制限に対するユーザーの関心の高さがうかがえる。

今回のマクロン大統領の発表は、未成年者のSNS利用に関する議論に新たな局面をもたらす可能性がある。近年、フィンランドでは小中学校でのスマートフォン使用を制限する法律が成立し、アメリカのフロリダ州ではティーンエイジャーのSNS利用禁止法が一時差し止めになるなど、未成年者のSNS利用を巡る議論は世界的に活発化している。また、未成年者がSNSアカウントを作成する際に保護者の許可を義務付ける法律が、憲法修正第1条の権利を侵害するとして判決が下される事例も存在する。

フランス政府は、SNSプラットフォームに対して年齢確認技術の導入を強く求めており、未成年者のオンライン上の安全確保に向けた取り組みを強化している。しかし、年齢確認の技術的な課題や、表現の自由との兼ね合いなど、解決すべき課題も多く存在する。今後、フランス政府がどのような具体的な規制を導入し、SNSプラットフォームがどのように対応していくのか、注目される。

さらに、GIGAZINEはサーバー運営が経済的に苦しい状況にあることを表明し、読者に対して寄付を呼びかけている。価格高騰などの影響で運営が困難になっているため、読者の支援を求めている。


47. 日産の追浜工場閉鎖は本当にあり得るのか

出典: MONOist

この記事は、製造業向け情報サイトMONOistが主催する「設計・製造ソリューション展」に関する内容をまとめたものである。2025年6月11日に開催される展示会に向け、過去の展示会の動向や出展内容の傾向を分析し、今後の展望を示している。

記事では、2024年の展示会の様子を振り返り、特に注目された技術やトレンドを解説している。具体的には、AI、IoT、5Gといったキーワードが重要な役割を果たしており、これらの技術を活用した製品やソリューションが数多く展示された。また、FA(ファクトリーオートメーション)やロボット技術、産業用ネットワーク、エッジコンピューティングといった分野も活況を呈し、製造現場の効率化や自動化に貢献する技術が注目を集めた。

さらに、記事では、展示会に出展された具体的な製品や技術についても触れている。例えば、Windows Embeddedの後継となる組み込みOSや、機能安全規格ISO26262に対応した開発ツール、3DプリンターやCAE(コンピューター支援エンジニアリング)ソフトウェア、インダストリー4.0関連技術などが紹介されている。これらの技術は、製品開発の効率化や品質向上、製造プロセスの最適化に貢献すると期待されている。

記事では、展示会の来場者層についても分析しており、設計・開発部門の担当者だけでなく、製造現場の技術者や経営層など、幅広い層が来場していることを指摘している。また、展示会が技術交流や情報収集の場として重要な役割を果たしていることを強調している。

今後の展望として、記事では、製造業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の加速や、AIやIoTといった先端技術のさらなる活用が進むと予測している。また、展示会がこれらの技術の普及や導入を促進する役割を担うと期待している。

記事の後半では、MONOistが提供する関連情報やサービスについても紹介している。具体的には、展示会に関するレポート記事や、製造業向けの技術情報、セミナー情報などが提供されており、読者が最新の技術動向を把握し、自社のビジネスに役立てるための情報源として活用できる。

記事全体を通して、設計・製造ソリューション展が製造業における技術革新やビジネスチャンスの創出に貢献する重要なイベントであることを強調している。また、MONOistが展示会に関する情報を積極的に発信し、製造業の発展を支援する姿勢を示している。

特に、2024年の展示会では、EV(電気自動車)関連技術や、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)を活用したシミュレーション技術、SDV(ソフトウェア定義自動車)といった分野が注目を集めた。これらの技術は、自動車産業の変革や、より高度な製品開発を可能にすると期待されている。


48. 可視光をエネルギー源とした光触媒的アンモニアの合成に成功

出典: MONOist

この記事は、製造業における最新技術の動向と、関連する展示会やイベント情報をまとめたものである。特に、脱炭素化に向けた技術、AIやIoTの活用、FA(ファクトリーオートメーション)の進化、そしてそれらを支える要素技術に焦点を当てている。

まず、脱炭素化の取り組みとして、CO2排出量の削減や、N2とH2を用いたアンモニア(NH3)生成技術が挙げられている。アンモニアは、水素キャリアとしての利用や、直接的な燃料としての利用が期待されており、製造プロセスにおける環境負荷低減に貢献する。また、省エネルギー化や再生可能エネルギーの導入も重要な要素として強調されている。

AIとIoTの活用については、製造現場におけるデータ収集・分析、異常検知、品質管理、生産性向上などが例として挙げられている。これらの技術を活用することで、設備の稼働状況をリアルタイムに把握し、故障を未然に防ぐとともに、最適な生産計画を立案することが可能になる。さらに、AIを活用した画像認識技術や、自然言語処理技術を組み合わせることで、より高度な自動化や省人化を実現できる。

FA(ファクトリーオートメーション)の進化については、ロボット技術の高度化、制御システムの進化、ネットワーク技術の活用などが挙げられている。ロボット技術は、より複雑な作業に対応できるようになり、多品種少量生産への対応や、危険な作業の代替が可能になる。制御システムは、より高度な制御アルゴリズムを実装することで、生産効率の向上や品質の安定化に貢献する。ネットワーク技術は、工場内の機器やシステムを接続し、リアルタイムなデータ共有を可能にする。

これらの技術を支える要素技術としては、5G、VR/AR、FPGA、組込みシステム、Windows Embedded、ISO26262、3Dビジョン、CAE、SOP、インダストリー4.0などが挙げられている。5Gは、高速・大容量・低遅延の通信を実現し、工場内の無線化や、遠隔監視・制御を可能にする。VR/ARは、設計・開発、トレーニング、メンテナンスなどの分野で活用され、効率化やコスト削減に貢献する。FPGAは、柔軟なハードウェア構成を実現し、特定の用途に最適化された処理を可能にする。組込みシステムは、機器や装置に組み込まれ、制御やデータ処理を行う。ISO26262は、自動車の機能安全に関する国際規格であり、安全性の高いシステム開発を支援する。3Dビジョンは、物体の形状や位置を正確に認識し、ロボットの制御や品質検査に活用される。CAEは、シミュレーション技術を活用し、設計段階での問題点を早期に発見する。SOPは、標準作業手順を明確化し、作業効率の向上や品質の安定化に貢献する。


49. Claude Codeで効率的に開発するための知見管理

出典: Zenn のトレンド

Claude Codeは、Anthropicが提供するAIアシスタントClaudeをコマンドラインから利用できるツールであり、開発効率を向上させる可能性を秘めています。しかし、プロジェクトの規模が拡大するにつれて、過去の試行錯誤や設計に関する決定事項をClaudeに効率的に伝達し、一貫性のある開発を維持することが課題となります。この記事では、Claude Codeを用いた開発における知見管理の重要性と、そのための具体的な方法論について解説します。

まず、Claude Codeを利用する上で直面する課題として、同じ問題について何度も説明する必要が生じること、過去の設計判断の背景をClaudeが理解できず、不適切な提案をしてしまうこと、そして、チームメンバー間でClaudeへの指示や得られた結果に関する情報共有が困難になることが挙げられます。これらの課題を解決するためには、開発プロセス全体で得られた知見を体系的に管理し、Claudeが参照できる形で提供することが不可欠です。

具体的な知見管理の方法として、まず、プロジェクトの初期段階で、技術的な背景、設計目標、制約条件などをまとめた「プロジェクト概要書」を作成することが推奨されます。この概要書は、Claudeに対してプロジェクトの全体像を理解させるための重要な情報源となります。次に、過去の議論や実験結果、設計上の決定事項などを記録した「設計ドキュメント」を作成し、Claudeが参照できるようにします。このドキュメントには、なぜ特定の技術を選択したのか、どのようなトレードオフを考慮したのかなど、意思決定の背景を詳細に記述することが重要です。

さらに、Claudeとの対話履歴を記録し、重要な指示や得られた結果を整理することも有効です。これにより、過去の対話内容を振り返り、Claudeの提案の根拠や改善点を確認することができます。対話履歴の記録には、専用のツールやスプレッドシートなどを活用すると便利です。また、チームメンバー間でClaudeへの指示や得られた結果を共有するための仕組みを構築することも重要です。共有された情報は、他のメンバーがClaudeを利用する際の参考となり、チーム全体の開発効率を向上させることができます。

これらの知見をClaudeに効果的に伝えるためには、いくつかのテクニックがあります。まず、Claudeに指示を与える際に、具体的な例や背景情報を含めることで、Claudeの理解を深めることができます。例えば、「この関数は、〇〇の処理を行うために使用されます。入力は〇〇で、出力は〇〇です。」のように、詳細な説明を加えることが有効です。次に、Claudeに質問する際に、過去の設計ドキュメントや対話履歴を参照するように指示することで、Claudeはより適切な回答を生成することができます。


50. OTデータの収集をノーコードで、トレーサビリティーを容易にするソリューション

出典: MONOist

日立製作所は、製造業における製品トレーサビリティーの強化を目的として、「Hitachi Intelligent Platform」とたけびしの「デバイスゲートウェイ」を組み合わせた新たなソリューションの提供を開始する。このソリューションは、製造現場におけるデータの収集、蓄積、分析、活用を効率化し、製品のライフサイクル全体にわたるトレーサビリティーを確立することを可能にする。

「Hitachi Intelligent Platform」は、日立製作所が提供するIoTおよびデータ利活用支援サービスであり、多様なデータソースからのデータ収集、高度なデータ分析、およびセキュアなデータ管理を可能にする。一方、たけびしの「デバイスゲートウェイ」は、製造現場の様々な設備や機器からデータを収集し、ネットワークを通じて安全に送信する役割を担う。この2つの技術を組み合わせることで、製造現場のリアルタイムデータを効率的に収集し、「Hitachi Intelligent Platform」上で統合的に管理・分析することが可能となる。

このソリューションの導入により、製造業者は、原材料の調達から製造、出荷、販売、そして廃棄に至るまでの製品ライフサイクル全体を可視化し、追跡することが可能になる。具体的には、各工程における作業実績、品質データ、設備の稼働状況などをリアルタイムで把握し、問題発生時の迅速な原因究明や、品質改善のためのデータ分析に活用することができる。

また、このソリューションは、サプライチェーン全体におけるトレーサビリティーの強化にも貢献する。原材料の供給元から最終製品の販売先まで、各段階における情報を一元的に管理することで、問題発生時の影響範囲の特定や、迅速な対応を可能にする。これにより、製品の安全性や信頼性を向上させ、顧客満足度の向上にも繋がる。

さらに、このソリューションは、製造現場における生産性の向上にも貢献する。設備の稼働状況や作業実績をリアルタイムで把握することで、ボトルネックとなっている工程を特定し、改善策を講じることが可能になる。また、品質データを分析することで、不良品の発生原因を特定し、未然に防止するための対策を講じることができる。これにより、生産効率の向上や、コスト削減に繋がる。

このソリューションは、特に食品、医薬品、自動車部品など、高い品質管理が求められる業界において、大きな効果を発揮することが期待される。これらの業界では、製品の安全性や信頼性が非常に重要であり、トレーサビリティーの確立は、企業の信頼性を高める上で不可欠な要素となっている。

日立製作所とたけびしは、このソリューションを通じて、製造業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援し、競争力強化に貢献していくとしている。


51. 第866回 IPEX-LLMを使用してIntelの内蔵/外部GPUでOllamaを高速化する

出典: gihyo.jp

この記事では、Intelの内蔵GPU(iGPU)または外付けGPU(dGPU)を使用している場合に、Ollamaを高速化する方法としてIPEX-LLMを紹介しています。ローカルでLLMを動作させるにはVRAMを多く積んだグラフィックボードが必要ですが、高価であるため、Intel GPUを活用する方法が提案されています。IPEX-LLMはPyTorchに特化しており、Ollamaを高速化するために特別なカスタマイズが施されています。

使用するハードウェアとして、iGPUにはCore Ultra 5 125H(Intel Arc Graphics)、dGPUにはIntel Arc A580が用いられています。Intel Arc A380は力不足であり、最新のIntel Arc B580が推奨されています。今回使用されたiGPUとdGPUは同一アーキテクチャ(Alchemist)ですが、B580は最新アーキテクチャ(Battlemage)を採用し、更なる高速化が期待できます。

Ollamaの高速化にはIPEX-LLMの他にOpenVINOも利用できますが、Ollamaに特化して使用する場合はIPEX-LLMが選択されています。

インストール手順として、Ubuntu 24.04 LTSでのコマンドが紹介されています。まず、Intel Graphics PPAを追加し、必要なライブラリ(libze-intel-gpu1, libze1, intel-metrics-discovery, intel-opencl-icd, clinfo, intel-gsc, intel-media-va-driver-non-free, libmfx-gen1, libvpl2, libvpl-tools, libva-glx2, va-driver-all, vainfo)をインストールします。次に、ユーザーをrenderグループに追加し、新しいグループを有効にします。その後、派生版Ollama(ollama-ipex-llm)をダウンロードし、展開します。最後に、start-ollama.shスクリプトを実行してOllamaを起動します。

ベンチマークとして、qwen3:8bモデルを使用し、サンクトペテルブルクのパラドックスに関する質問をOllamaに入力し、timeコマンドで実行時間を計測しました。比較のため、オフィシャルのOllamaをCPUで実行した場合と、IPEX-LLMを使用したiGPUおよびdGPUでの実行時間を比較しました。

結果は以下の通りです。CPUでは12分29秒~14分10秒、iGPUでは5分56秒~8分2秒、dGPUでは2分26秒~2分56秒でした。iGPUは速度が安定しませんでしたが、CPUの約2倍の速度が出ています。


52. AI領域における組織の強みを活かすアーキテクチャ設計

出典: Zenn のトレンド

AI ShiftのWebフロントエンドエンジニアである安井氏は、AIエージェント開発における組織の強みを最大限に活かすためのアーキテクチャ設計について述べている。AI Shiftでは、企業専用のAIエージェント構築プラットフォーム「AI Worker」を開発しており、開発チームは自然言語処理を強みとするAIチームと協働している。

安井氏が個人的に感じていた課題は、AIチームとフロントエンドチームの連携における非効率性だった。具体的には、AIチームが作成したAIモデルやAPIを、フロントエンドチームがUIに組み込む際に、両チーム間でのコミュニケーションコストが大きく、開発速度が阻害されるという問題があった。AIチームは自然言語処理の専門知識を持つが、フロントエンド技術に関する知識は限られている。一方、フロントエンドチームはUI/UXの専門家だが、AIモデルの内部構造やAPIの仕様に関する理解が不足している場合がある。このため、AIチームが提供するAPIをフロントエンドチームが適切に利用するためには、詳細なドキュメントや頻繁なコミュニケーションが必要となり、開発プロセス全体が遅延する要因となっていた。

この課題を解決するために、安井氏は、フロントエンドとバックエンド(AIチームが提供するAPI)の間に、新たな抽象化レイヤーを設けることを提案した。このレイヤーは、フロントエンドチームがAIモデルの複雑さを意識することなく、UIに必要なデータや機能を簡単に利用できるように設計される。具体的には、GraphQLのような技術を用いて、フロントエンドが必要とするデータのみを効率的に取得できるAPIを構築したり、UIコンポーネントとして再利用可能な形でAIモデルの機能をラップしたりするなどの方法が考えられる。

このアーキテクチャ設計のメリットは、まず、フロントエンドチームがAIモデルの内部構造に依存せずに開発を進められるようになることである。これにより、AIチームがAIモデルを改善したり、新しいモデルを導入したりする際に、フロントエンド側のコードを大幅に変更する必要がなくなる。次に、両チーム間のコミュニケーションコストが削減される。フロントエンドチームは、抽象化されたAPIを通じて必要なデータや機能にアクセスできるため、AIチームに詳細な仕様を問い合わせる必要が減る。最後に、開発速度が向上する。フロントエンドチームは、AIモデルの複雑さに煩わされることなく、UI/UXの改善に集中できるため、より迅速に高品質なUIを開発できるようになる。

さらに、安井氏は、このアーキテクチャ設計を実現するために、具体的な技術選定や開発プロセスについても検討している。


53. OpenAI、推論モデルo3-proをリリース ——推論スタックの最適化により、API経由のo3の価格は80%値下げに

出典: gihyo.jp

OpenAIは、2025年6月10日に最新の推論モデル「o3-pro」を発表した。このモデルは、既存の「o3」と同じ基盤アーキテクチャを採用しているものの、より高度な推論能力と信頼性の高い応答を提供することを目的に設計されている。OpenAIは、特に科学、教育、プログラミング、ビジネス、ライティング支援といった専門的な分野において、「o3-pro」が「o3」よりも優れていると評価されていることを強調している。特に、数学、科学、コーディングの分野においては、学術的な評価においても「o3-pro」が「o3」および「o1-pro」を上回る性能を示している。

「o3-pro」は、「o3」と同様に、ウェブ検索、ファイルや画像の入力、Pythonコードの実行、そしてメモリを活用した応答のパーソナライズといった機能をサポートしている。ただし、画像生成機能とCanvas機能は現時点ではサポートされていない。これらの機能が充実している一方で、「o1-pro」と比較すると、応答に時間がかかる場合がある。OpenAIは、速度よりも信頼性が重視される複雑な質問やタスクに対して、「o3-pro」の使用を推奨している。これは、モデルがより深く思考し、より正確な結果を導き出すために必要な処理時間によるものと考えられる。

OpenAIは、ユーザーが「o3-pro」の能力を最大限に引き出すためには、モデルの特性を理解し、適切なプロンプトを設計することが重要であると指摘している。効果的なプロンプト設計は、モデルが意図したタスクを正確に理解し、最適な応答を生成するために不可欠である。

現在、「o3-pro」は、ChatGPTのProおよびTeamユーザー向けのモデルピッカー、そしてAPIを通じて利用可能となっている。EnterpriseおよびEduユーザーは、翌週から利用可能になる予定である。API経由での利用料金については、OpenAIは「o3」に対応する推論スタックを最適化した結果、「o3」の価格を80%引き下げ、100万トークンあたり入力が2ドル、出力が8ドルとなった。「o3-pro」は、より多くの計算資源を必要とするため、100万トークンあたり入力が20ドル、出力が80ドルに設定されている。この価格設定は、モデルの性能向上と計算コストのバランスを考慮した結果である。

OpenAIのCEOであるSam Altman氏は、今後リリース予定のオープンウェイトモデルについて、今年の夏後半に公開したいという意向を示唆している。オープンウェイトモデルのリリースは、AI技術の民主化を促進し、より多くの研究者や開発者が最先端のAIモデルにアクセスできるようになることを意味する。これは、AI分野におけるイノベーションを加速させる可能性を秘めている。


54. ISMS取得備忘録 これから取得する方へ

出典: Zenn のトレンド

この記事は、生まれたてのベンチャー企業でコーポレート何でも屋として働く相澤氏が、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証取得の経験をまとめた備忘録であり、これからISMS取得を目指す人々の参考になるように詳細な情報を提供することを目的としています。相澤氏は、法人営業、事業開発を経て、前職で情シス(情報システム部門)の立ち上げを経験し、現在は情シス2年生として、様々な業務を担当しています。

ISMS認証取得の背景として、ベンチャー企業が事業を拡大し、顧客からの信頼を得る上で、情報セキュリティの重要性が高まっていることが挙げられます。特に、個人情報や機密情報を扱う企業にとって、ISMS認証は、情報セキュリティ体制が国際規格に適合していることを証明するものであり、顧客や取引先からの信頼獲得に繋がります。

相澤氏の経験に基づき、ISMS認証取得のプロセスは、大きく分けて準備段階、構築段階、運用段階、審査段階に分けられます。準備段階では、まずISMS認証取得の目的を明確にし、適用範囲を決定します。適用範囲は、組織全体ではなく、特定の部門や事業に限定することも可能です。次に、情報セキュリティに関するリスクアセスメントを実施し、情報資産の洗い出し、脅威の特定、脆弱性の評価を行います。リスクアセスメントの結果に基づいて、リスク対応計画を策定し、具体的な対策を講じます。

構築段階では、情報セキュリティポリシー、情報セキュリティ目標、情報セキュリティマニュアルなどの文書を作成します。情報セキュリティポリシーは、組織の情報セキュリティに対する基本的な考え方や方針を示すものであり、情報セキュリティ目標は、具体的な達成目標を設定するものです。情報セキュリティマニュアルは、情報セキュリティに関する具体的な手順やルールをまとめたものであり、従業員が遵守すべき事項を明確に示します。これらの文書は、ISMS認証取得の基礎となるものであり、組織の規模や事業内容に合わせて適切に作成する必要があります。

運用段階では、構築した情報セキュリティマネジメントシステムを実際に運用し、継続的に改善していきます。具体的には、従業員に対する情報セキュリティ教育の実施、情報セキュリティインシデント発生時の対応、定期的な内部監査の実施などが挙げられます。情報セキュリティ教育は、従業員の情報セキュリティ意識を高め、情報セキュリティに関する知識を習得させるために重要です。情報セキュリティインシデント発生時には、迅速かつ適切に対応し、被害を最小限に抑える必要があります。内部監査は、情報セキュリティマネジメントシステムの有効性を評価し、改善点を見つけるために定期的に実施します。


55. 国内でのシェア拡大なるか!? PTCの最新3D CAD「Creo 12」はどう進化した?

出典: MONOist

PTCジャパンは、3D CADソリューションの最新版である「Creo 12」の発表記者説明会を開催し、日本市場における展開強化の意向を示した。社長執行役員の神谷知信氏は、今回の大型アップデートを機に、日本の製造業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援し、競争力強化に貢献していくと述べた。

Creo 12は、製品設計から製造までのプロセス全体を効率化し、イノベーションを加速させるための様々な新機能と機能強化が施されている。特に、ジェネレーティブデザイン、リアルタイムシミュレーション、積層造形(3Dプリンティング)、複合材料設計、モデルベース定義(MBD)などの分野において、大幅な機能向上が図られている点が特徴である。

ジェネレーティブデザイン機能は、設計者が定義した要件に基づいて、AIを活用して最適な形状を自動生成する。これにより、従来の手法では思いつかなかった革新的な設計アイデアを創出し、製品性能の向上や軽量化、コスト削減に貢献する。Creo 12では、ジェネレーティブデザインのアルゴリズムが改良され、より複雑な設計課題に対応できるようになった。また、生成された設計案の評価機能も強化され、設計者はより迅速かつ正確に最適な案を選択できるようになった。

リアルタイムシミュレーション機能は、設計者がCADモデルを修正するたびに、その変更が製品の性能にどのように影響するかを即座に確認できる。これにより、設計者は試作段階での物理的なテストを減らし、開発期間を短縮できる。Creo 12では、シミュレーションの精度が向上し、より複雑な物理現象を考慮した解析が可能になった。また、シミュレーション結果の可視化機能も強化され、設計者は問題点をより容易に特定できるようになった。

積層造形(3Dプリンティング)機能は、設計した3Dモデルを直接3Dプリンターで製造するための機能を提供する。Creo 12では、様々な3Dプリンターの技術に対応し、より複雑な形状や材料を使用した造形が可能になった。また、積層造形プロセスにおける最適化機能も強化され、材料の使用量を削減し、製造時間を短縮できる。

複合材料設計機能は、航空宇宙、自動車、スポーツ用品などの分野で使用される複合材料製品の設計を支援する。Creo 12では、複合材料の積層構造や繊維配向を詳細に定義し、シミュレーションを通じて製品の強度や剛性を評価できる。また、複合材料の製造プロセスを考慮した設計が可能になり、製品の信頼性を向上させることができる。

モデルベース定義(MBD)機能は、3Dモデルに製品の寸法、公差、注記などの情報を直接埋め込むことで、2D図面を不要にする。Creo 12では、MBDの作成、管理、共有がより容易になり、設計から製造までのプロセス全体におけるコミュニケーションを改善できる。


56. 福島の魅力伝えるAIハッカソン、1位は「酒×伝統工芸」 ソフトバンクなど

出典: ケータイ Watch

ソフトバンクと博報堂テクノロジーズは、福島テレビの協力を得て、福島県の魅力をAIとデータを活用して発信するハッカソンを開催した。このハッカソンは、地方自治体が共通して抱える人口流出という課題に対し、福島テレビの報道データを基にAIを組み合わせ、福島県の魅力を効果的に伝えるサービスの開発を目指すものだ。ソフトバンクと博報堂テクノロジーズの社員からなる5チーム、計33名が参加し、それぞれが独自のサービスを開発し、都内で発表を行った。

このイベントは、両社の社員がアイデアを創出し、AI活用の知識を深めながら交流することを目的としている。アイデアの創出やプロトタイプの開発を通じて、今後の業務への応用や顧客への新たな価値提供の可能性を探ることも視野に入れている。5月には勉強会とアイデアソンが開催され、その後、各チームは互いにコミュニケーションを取りながら開発を進めた。

審査は、「創造性」「プロモーション力」「実現可能性」「Tech(高度な技術要素の有無)」の4つの項目に基づいて行われた。その結果、1位には「AIが作る、わたしの酒と器。~福島の日本酒×伝統工芸×あなたの感性~」が選ばれた。このチームは、AIを活用してユーザーの気分や好みに合わせた日本酒を提案するサービスを開発した。さらに、日本の伝統工芸品と組み合わせ、画像生成技術を用いてユーザーが手軽に自分だけのオリジナルな器をデザインできる機能も備えている。このサービスの狙いは、福島県の地酒と伝統工芸品をきっかけに、福島県への関心を高めることにある。スマートフォン一つでどこからでも利用できるため、福島県への旅行のきっかけ作りにも貢献することが期待される。

2位には「福島でより気軽なお出かけを促すためのアプリ開発」、3位には「おふくわけ」が選出された。さらに、福島テレビ賞として「FUKUSHIMA推し活メーカー」が選ばれた。

1位を獲得した「テックと盃」チームは、チャット形式のAIを活用し、ユーザーの好みに合わせた日本酒を提案する。お酒に合うおつまみも提案し、さらにユーザーがデザインした器の画像も生成できる。

ソフトバンクの専務執行役員兼CIOである牧園啓市氏は、ハッカソン全体を評価し、「しっかりと福島のアピールをしている」と述べた。特に、日本酒の味を甘口・辛口といった単純な分類だけでなく、より詳細なデータに基づいて提案することの難しさに触れ、多くのデータを集めることでそれが実現可能になる点を指摘し、「AIの正しい使い方」であると評価した。日本酒や伝統工芸というテーマが選ばれたが、他のデータを追加することで、サービスに更なる広がりを持たせることができる可能性も示唆された。今回のハッカソンは、AI技術を活用して地方の魅力を再発見し、地域活性化に貢献する可能性を示す成功例と言えるだろう。


57. 主要MVNO各社の音声通話付き料金プランまとめ【2025年6月号】

出典: ケータイ Watch

MVNO(仮想移動体通信事業者)は、大手キャリアの通信回線を借り受けて独自の料金プランやサービスを提供する事業者であり、多様なニーズに対応するため、各社が様々なプランを展開している。本稿では、主要なMVNO事業者9社の音声通話プランの料金を比較し、利用者の利用スタイルに合ったプラン選択を支援することを目的とする。

MVNOの料金プランは、データ容量、通話料金、オプションサービスなどによって大きく異なる。データ容量は、月間1GB程度の小容量プランから、50GB以上の大容量プランまで幅広く提供されており、利用者のデータ使用量に応じて選択可能である。通話料金は、定額通話オプションや通話料割引サービスなど、各社独自のサービスが提供されている。オプションサービスとしては、データ容量の追加購入、セキュリティ対策、端末保証などが挙げられる。

具体的な事業者としては、例えば、A社は、小容量プランに特化し、月額料金を抑えたプランを提供している。一方、B社は、大容量プランに加え、動画視聴に特化したプランを提供し、エンターテイメントコンテンツを重視するユーザーに訴求している。C社は、家族割引や複数回線割引を充実させ、家族での利用を促進している。D社は、独自のポイントプログラムを導入し、利用料金に応じてポイントが付与され、様々な特典と交換できるサービスを提供している。E社は、通信速度にこだわり、高速通信を安定的に利用できるプランを提供している。F社は、海外ローミングサービスを充実させ、海外での利用が多いユーザーに利便性を提供している。G社は、サポート体制を強化し、初心者でも安心して利用できる環境を整えている。H社は、特定のアプリのデータ通信量をカウントしない「カウントフリー」オプションを提供し、特定のアプリを頻繁に利用するユーザーにメリットを提供している。I社は、端末セット販売に力を入れ、最新機種をお得に購入できるプランを提供している。

これらのMVNO事業者は、それぞれ異なる強みを持っており、利用者のニーズに合わせて最適なプランを選択することが重要である。例えば、データ使用量が少ないユーザーは、小容量プランを選択することで月額料金を大幅に抑えることができる。一方、動画視聴やオンラインゲームを頻繁に利用するユーザーは、大容量プランや通信速度が安定しているプランを選択する必要がある。また、通話頻度が高いユーザーは、定額通話オプションや通話料割引サービスを利用することで通話料金を節約できる。

MVNOの料金プランは、定期的に見直されるため、最新の情報を確認することが重要である。各社のウェブサイトや比較サイトなどを参考に、自身の利用状況やニーズに合ったプランを選択することで、通信費を効果的に節約することができる。


58. 今日からGoogle ストアで「サマーセール」、Pixel 9 Pro XLが3万円引きなど

出典: ケータイ Watch

グーグルの公式ECサイト「Google ストア」にて、2025年6月13日から7月13日までの期間限定で「サマーセール」が開催される。このセールでは、PixelシリーズのスマートフォンやPixel Watch、Fitbit Charge 6、Pixel Tabletなど、幅広い製品が割引価格で提供される。

特に注目されるのは、Pixelスマートフォンの割引だ。「Pixel 8a」は、通常価格7万2600円から1万5000円引きで購入可能で、さらに1万円分のストアクレジットが付与される。加えて、Pixel 7aなど対象のスマートフォンを下取りに出すことで、最大2万円の追加還元を受けられるため、実質的な割引額は最大4万5000円に達する。

ハイエンドモデルの「Pixel 9 Pro」は、通常価格15万9900円から3万2000円引きとなり、2万円分のストアクレジットが付与される。さらに、「Pixel 8 Pro」や「iPhone 13 Pro」など特定の下取り対象機種であれば、最大5万8000円の還元が受けられるため、実質値引き額は最大11万円となる。

「Pixel 9 Pro XL」は、通常価格17万7900円から3万2000円引きに加え、3万円分のストアクレジットが付与される。下取りプログラムも同様に適用され、「Pixel 8 Pro」や「iPhone 13 Pro」などの対象機種を下取りに出すことで、最大5万8000円の還元が受けられ、実質的な割引額は最大12万円となる。Pixel 9 ProとPixel 9 Pro XLの購入者には、数量限定でムーミンオリジナルケース&スタンドがプレゼントされる特典もある。

スマートウォッチの「Pixel Watch 3」(45mm)は、通常価格5万9800円から1万4200円引きとなり、対象デバイスの下取りで最大2万5800円の還元を受けられる。同様に、「Pixel Watch 3」(41mm)も1万4200円引きとなり、下取りによる還元も最大2万5800円となっている。

フィットネストラッカーの「Fitbit Charge 6」は、通常価格2万3800円から5000円オフで購入できる。

タブレット端末の「Pixel Tablet」は、単体モデル(通常6万8800円~)が1万4000円引き、充電スピーカーホルダー付きモデル(通常7万9800円~)が1万6000円引きとなる。

また、Google Pixel Buds Pro 2も通常価格3万6800円から9200円引き、Google Pixel Buds A-Seriesは通常価格1万3700円から3425円引きで購入できる。Google TV Streamer(4K)は、通常価格1万6000円から1600円引きとなる。


59. [てっぱんアプリ!] お助けアプリ「Focus Range」を使えばカメラ撮影がもっと上手になる!

出典: ケータイ Watch

「Focus Range」は、スマホやデジタルカメラでの撮影時に、ピントの合う範囲(被写界深度)を視覚的に把握し、より意図通りの写真を撮影するための無料アプリである。開発者はCoconuts Developで、iOSとAndroidの両方に対応している。

現代のスマホカメラは自動で最適な設定で撮影できるものの、背景のボケ具合を調整したり、マニュアルで凝った写真を撮ろうとすると、ピントがうまく合わないことがある。そのような場合に「Focus Range」は有効である。

このアプリは、カメラのイメージセンサーの種類と画素数、レンズの焦点距離、F値(絞り)、そしてピントを合わせたい被写体までの距離を入力することで、ピントが合う範囲と無限遠のピント位置までの距離をグラフィカルに表示する。例えば、同じ焦点距離のレンズでも、F値を大きくすれば被写界深度は深くなり、無限遠にピントを合わせれば、そこから遠方のある程度手前までピントが合う。

この視覚的な表現を参考にすることで、撮影者は適切なピント合わせが可能になり、ピントのズレた写真の量産を防ぐことができる。アプリの画面下部でイメージセンサーサイズと画素数を設定し、使用するレンズの焦点距離、F値、ピントを合わせたい距離を指定することで、ピントの合う範囲がグラフィカルに表示される。撮影条件に合わせて設定を変えながら確認することで、より精度の高い撮影が可能になる。

「Focus Range」は本格的なデジタルカメラだけでなく、スマホカメラにも活用できる。スマホカメラのセンサーやレンズの仕様が分かれば、それを設定することで正しい被写界深度などの数値を導き出すことができる。複数のカメラやスマホを所有している場合は、「マイカメラ」機能に設定値を登録しておくと、すぐに呼び出して使用できるため便利である。

通常、スマホのカメラでは被写体を自動で判定してピント合わせを行うため、被写界深度を意識することは少ない。しかし、集合写真を撮った際に、手前の人はくっきり写っているのに奥の人がぼやけているといった失敗はよくある。「Focus Range」を使用することで、自分のスマホやデジタルカメラの特性を事前に把握し、より意図した通りの、より美しい写真を撮影できるようになる。

アプリの「マイカメラ」機能では、複数のカメラやスマホの設定を登録できる。「+」ボタンをタップして設定追加画面を開き、イメージセンサーのサイズと画素数を指定する。例えば、Google Pixel Pro 8の仕様を元に入力し、名前を付けて保存すると、すぐにその仕様を呼び出して適切な値を得ることができる。

このアプリを活用することで、スマホやデジタルカメラの性能を最大限に引き出し、よりクリエイティブで高品質な写真撮影が可能になる。


60. 新型「Xperia 1 VII」の期待感と「Google I/O」でチラ見えするデバイスの未来[法林岳之・石川温・石野純也・佐藤文彦のスマホ会議(仮)]

出典: ケータイ Watch

今回のスマホ会議では、新型「Xperia 1 VII」の魅力と課題、そして「Google I/O」で垣間見えたデバイスの未来について議論が交わされた。

まず、「Xperia 1 VII」について、その評判は概ね良好だが、価格設定が大きなネックとなっている点が指摘された。特に、最も安価なモデルでも20万円を超える価格設定は、競合他社製品と比較して割高感があり、新規ユーザー獲得の妨げになる可能性がある。Snapdragon 8 Eliteを搭載しているにもかかわらず、より安価なPOCO F7 Ultraと比較されるのは避けられない。ソニーはクーポンや割引を提供しているものの、最初から19万円台で販売すべきだという意見も出た。

一方で、「Xperia 1 VII」の機能面は高く評価されている。特に、AIを活用したカメラワークやオートフレーミング機能は、撮影の楽しさを追求しており、高画質化一辺倒ではない点が評価された。超広角カメラの性能向上や、ウォークマンの技術を取り入れたサウンドもプラス要素として挙げられた。ただし、AIカメラワークの訴求方法については、プロのカメラワークを知らないユーザーには理解しにくいという課題も指摘された。ソニーのメッセージングは、プロユーザー向けから脱却を図ろうとしているものの、まだ完全に方向性が定まっていない印象を与えるという意見もあった。

動画撮影機能については、オートフレーミング機能をアピールする動画が高く評価され、CMとしてそのまま使えるレベルだと評された。フレームずれの感覚は、普段から動画を撮影する人にしか伝わりにくいという課題はあるものの、子供を撮影するユーザーには響く可能性がある。カメラUIが改善され、アピールの仕方も変わってきていることから、ソニーは着実に軌道修正を進めていると言える。

価格設定の理由として、ウォークマンに使われている金メッキが採用されていることが挙げられたが、それならば音質の良いmicroSDカードを購入した方が良いという意見も出た。ソニーは高価格帯の製品に注力する傾向があり、Xperiaもその路線を辿る可能性がある。10万円を切る価格帯のラインナップが求められている現状において、Xperia 10シリーズの展開が注目される。

カメラの進化については、シャオミが望遠カメラを強化する一方で、ソニーが超広角カメラを強化した点が興味深い。超広角カメラの画質が向上したことで、多眼カメラの収益性が高まる可能性がある。ソニーセミコンダクタソリューションズがイメージセンサーの開発で有利な立場にあることも指摘された。

AI機能の提案については、ソニーがカメラ、ディスプレイ、オーディオにAIを集中させるという割り切り方が評価された。生成AIはグーグルに任せるという方針は、現実的な判断と言える。


61. ドコモがなぜ「生物多様性」に取り組むのか――「生物多様性中期ロードマップ」が描く未来を聞く

出典: ケータイ Watch

NTTドコモは、持続可能性への取り組みの一環として「生物多様性中期ロードマップ」を発表し、2030年のネイチャーポジティブ、2050年の自然と共生する世界を目指す。このロードマップは、企業の活動が自然に与える影響を抑制し、生物との共生社会を実現するための指針となる。ドコモは、「ヒトと自然が“あたりまえに”共生している世界」を目指し、自社の資産と関係者を活用して貢献することを目標に掲げている。

具体的な取り組みとして、「通信設備周辺の生物多様性配慮」「鉱物資源への対応・資源循環」「自社アセットの活用」の3つのテーマを推進する。これらの取り組みは、企業の社会貢献だけでなく、将来的な事業リスクへの対応にも繋がる。例えば、炭素税の導入が進む中で、環境対策を講じない企業は高額な税負担を強いられる可能性がある。また、太陽光発電の普及が進む一方で、設置場所の確保が難しくなっており、新たな環境対策が求められている。

「通信設備周辺の生物多様性配慮」では、基地局周辺の生態系保全に注力する。具体的には、生物多様性の保全上で重要な地域(KBA)に立地する基地局を特定し、希少な生物の生息状況を調査する。その上で、KBAでは除草剤を使用しない、基地局の柵内に希少植物の保護エリアを設けるなどの対策を実施する。除草剤の使用停止は、周辺農家との間で経済活動と生物保護のバランスに関する議論を生む可能性があるが、まずは基地局新設時の伐採作業において除草剤を使用しないルールを検討している。国立公園のような地域では、このルールは受け入れられやすいと考えられる。2025年度にトライアルを実施し、効果があれば2026年度に本格導入、2027年度以降は基地局の新設・保守時の運用ルールに組み込む予定である。

都市部では、ドコモ関連ビル周辺の緑地を増やし、地域住民と共用する「シェアフォレスト」を設けることを検討している。通信拠点の施設であるノードビルで実施し、緑豊かな場所を提供するだけでなく、子供を含む幅広い世代が生き物に触れられる場所を目指す。近隣企業との連携により、エコロジカルネットワークを構築し、国立公園とドコモが緑地化した場所の間で生物が移動できるようなネットワークを作る構想もある。まずは1カ所でトライアルを実施する予定で、例えばドコモ代々木ビル周辺の緑化、ベンチの設置、オーガニック食材を使ったイベント開催などが検討されている。

「自社アセットの活用」では、ドコモグループのテクノロジーや通信サービスを活用し、地域拠点がネイチャーポジティブの実現に貢献する。基地局でのバードモニタリングや、AIを用いたトンボの自動モニタリングなどの実証実験を進めている。バードモニタリングでは、NTTコムウェアの技術を活用し、風力発電施設でのバードストライク防止技術を応用する。


62. 主要MVNO各社のeSIMサービスまとめ【2025年6月号】

出典: ケータイ Watch

主要MVNO各社のeSIMサービスをまとめた記事では、多くの通信事業者で導入が進むeSIMの現状と、各社の料金プランやサービス内容を比較検討している。eSIMは対応するスマートフォンでのみ利用可能であり、契約前に端末の対応状況を確認する必要がある。

IIJmioでは、音声通話付きの「ギガプラン」でeSIMを提供しており、月額料金は2GBで850円からとなっている。「データプラン ゼロ」も月額165円から利用可能だ。ギガプランの容量料金は、2GBが850円、5GBが950円、10GBが1400円、15GBが1800円、25GBが2000円、35GBが2400円、45GBが3300円、55GBが3900円となっている(データSIMの場合)。データプラン ゼロは、1GBあたり495円(基本料金165円+330円)で利用できる。

BIC SIMもIIJmioと同様に、音声通話付きの「ギガプラン」でeSIMを展開している。プラン内容はIIJmioとほぼ同等だが、ビックカメラ店頭でのサポートを受けられる点や、ビックポイントを料金支払いに充当できる点、独自のキャンペーンを展開している点が特徴だ。ギガプランの容量料金はIIJmioと同様。

mineoでは、「マイピタ/マイそく」の両プランでeSIMオプションを提供している。KDDI回線を利用するAプランと、NTTドコモ回線を利用するDプランに対応している。マイピタの容量価格は、1GBが1298円、5GBが1518円、10GBが1958円、20GBが2178円、50GBが2948円。マイそくは、使い放題オプションとして、32kbpsが250円、300kbpsが660円、1.5Mbpsが990円、3Mbpsが2200円で提供されている。

日本通信は、合理的プラン各種でeSIMを提供しており、1GB/290円から利用可能で、50GBまでのプランが用意されている。データ通信専用の「b-mobile S 190PadSIM X」も月額209円で利用できる。SIMカードからeSIMへの変更および機種変更時のeSIM再発行時に、年3回まで無料で発行できるようになった。4回目以降は、1回あたり1100円の手数料が必要。eSIMからSIMカードに変更時やSIMカードの再発行時には、従来通り回数に限らず1回毎に3300円が手数料としてかかる。合理的プランの容量価格は、1GBが290円、20GBが1390円、50GBが2178円。b-mobile S 190PadSIM Xは、1GBが209円。

HIS Mobileは、「自由自在290プラン」と「自由自在スーパープラン」においてeSIMを提供している。自由自在プランは、1GB 550円からの料金プランで、月間データ通信容量が100MB未満の場合、料金が自動的に280円に割り引かれる。


63. エンタメが楽しいペン付き「Lenovo Yoga Tab Plus」レビュー キーボードでパソコンのようにも

出典: ケータイ Watch

筆者は2020年10月に発売されたiPad Air(第4世代)を約5年間使用しており、その使用感について述べている。10.9インチのディスプレイや操作性に対する不満は特にないとしながらも、最新のiPadと比較すると、いくつかの点で性能差を感じているようだ。

まず、プロセッサの性能について触れている。iPad Air(第4世代)に搭載されているA14 Bionicチップは、当時としては高性能であったが、最新のiPad Proに搭載されているMシリーズチップと比較すると、処理速度やグラフィックス性能で大きな差がある。特に、動画編集や3Dゲームなど、負荷の高いタスクを実行する際には、その差が顕著に現れるという。しかし、日常的なウェブブラウジングやメール、動画視聴などの用途であれば、A14 Bionicチップでも十分快適に動作するため、普段使いにおいては大きな問題はないと述べている。

次に、ディスプレイの性能について言及している。iPad Air(第4世代)のLiquid Retinaディスプレイは、美しい表示品質を備えているが、ProMotionテクノロジーには対応していない。ProMotionテクノロジーは、画面のリフレッシュレートを最大120Hzまで高めることで、より滑らかなスクロールや操作感を実現する。最新のiPad Proでは、このProMotionテクノロジーが搭載されているため、画面の動きがより自然で、目に優しいと感じられる。しかし、iPad Air(第4世代)のディスプレイも十分に高精細であり、色再現性も優れているため、通常の使用においては不満を感じることは少ないと評価している。

ストレージ容量についても触れられている。筆者のiPad Air(第4世代)は64GBモデルであり、写真や動画、アプリなどを大量に保存するにはやや容量が不足していると感じている。特に、iPadで動画編集を行う際には、高解像度の動画ファイルを扱うため、ストレージ容量がすぐにいっぱいになってしまうという。最新のiPadでは、より大容量のストレージオプションが用意されているため、ストレージ容量を気にせずにコンテンツを楽しめるという点で優れている。

バッテリー駆動時間についても言及している。iPad Air(第4世代)のバッテリー駆動時間は、通常の使用であれば1日程度持つが、負荷の高いタスクを実行する際には、バッテリーの消耗が早くなる傾向がある。最新のiPadでは、バッテリー効率が向上しており、より長時間使用できるため、外出先での使用が多いユーザーにとっては魅力的である。

さらに、iPad Air(第4世代)は、第2世代のApple Pencilに対応しているが、Magic Keyboardには対応していない。


64. iPadの整備済み品がセール、Amazonで

出典: ケータイ Watch

Amazon.co.jpにおいて、iPadの整備済み品がセール対象となっている。今回のセールでは、複数のiPadモデルが割引価格で提供されており、消費者にとって魅力的な購入機会となっている。整備済み品とは、初期不良や返品などでメーカーに戻された製品を、メーカーが再度検査し、必要に応じて部品交換や修理を行った上で、新品同様の状態に復元したものである。通常、新品よりも安価に購入できるため、コストパフォーマンスを重視するユーザーにとって有力な選択肢となる。

具体的には、「iPad(第10世代)」(256GB)モデルが3352円引きの5万9448円で販売されている。このモデルは、広々とした256GBのストレージ容量を備えており、写真、ビデオ、アプリなど、多くのデータを保存したいユーザーに適している。また、第10世代のiPadは、A14 Bionicチップを搭載しており、高速な処理能力と優れたグラフィックス性能を実現している。これにより、ゲーム、動画編集、クリエイティブな作業など、様々な用途で快適に使用できる。さらに、Liquid Retinaディスプレイを採用しており、鮮やかで美しい映像を表示できる点も魅力である。

さらに、「iPad(第9世代)」(64GB)モデルもセール対象となっており、6704円引きの3万8162円で購入可能である。このモデルは、64GBのストレージ容量を備えており、基本的な用途、例えばウェブブラウジング、メール、文書作成などに適している。第9世代のiPadは、A13 Bionicチップを搭載しており、十分な処理能力を備えている。また、センターフレームに対応した12MP超広角フロントカメラを搭載しており、ビデオ通話やオンライン会議での利用にも適している。さらに、True Toneテクノロジーを搭載したRetinaディスプレイを採用しており、目に優しい表示を実現している。

加えて、「11インチ iPad Pro(第4世代)」(128GB)モデルもセール対象となっており、7200円引きの11万5800円で提供されている。このモデルは、128GBのストレージ容量を備えており、多くのアプリやファイルを保存できる。11インチiPad Pro(第4世代)は、M2チップを搭載しており、非常に高い処理能力とグラフィックス性能を実現している。これにより、プロレベルの作業、例えば4Kビデオ編集、3Dモデリング、高度なグラフィックデザインなどにも対応できる。さらに、ProMotionテクノロジーを搭載したLiquid Retina XDRディスプレイを採用しており、滑らかで美しい映像を表示できる。また、Thunderbolt / USB 4ポートを搭載しており、高速なデータ転送や外部ディスプレイへの接続が可能である。


65. Starlinkと5G SA技術でテレビ中継の品質を実現、NTT Comが実証成功

出典: ケータイ Watch

NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、TBSテレビと共同で、ネットワークスライシング技術を活用した実証実験を成功させたことを発表した。この実験は、衛星通信サービスであるStarlinkと移動基地局車を組み合わせ、特にStarlinkとネットワークスライシングを連携させた映像配信において、日本で初めての試みとなる。ネットワークスライシングは、一つの物理的なネットワークインフラを、複数の仮想的なネットワークに分割する技術であり、それぞれの仮想ネットワークに異なる品質要件(帯域幅、遅延、セキュリティなど)を割り当てることができる。これにより、多様なニーズに対応した柔軟なネットワーク運用が可能となる。

今回の実証実験では、具体的に、Starlinkの衛星回線を利用して、TBSテレビが制作した高画質の映像コンテンツを伝送するシナリオが想定された。従来の衛星回線では、帯域幅が限られているため、高画質の映像伝送は困難であったり、他の通信に影響を与えたりする可能性があった。しかし、ネットワークスライシング技術を用いることで、映像伝送に必要な帯域幅を確保し、他の通信への影響を最小限に抑えることが可能になる。

実験では、Starlink回線上に、映像伝送専用のスライスを作成し、必要な帯域幅を割り当てた。これにより、安定した高画質映像の伝送を実現するとともに、他の通信サービス(例えば、インターネットアクセスや音声通話など)への影響を抑制することに成功した。また、移動基地局車を活用することで、災害発生時など、固定回線が利用できない状況下でも、迅速にネットワークを構築し、映像伝送を可能にすることを目指した。移動基地局車は、Starlinkのアンテナを搭載し、必要な場所に移動して、臨時のネットワーク環境を構築することができる。

今回の実証実験の成功は、ネットワークスライシング技術が、様々な分野で活用できる可能性を示唆している。例えば、放送業界においては、スポーツ中継やニュース報道など、高画質・低遅延の映像伝送が求められる場面で、ネットワークスライシングが有効に活用できると考えられる。また、災害発生時には、被災地の状況をリアルタイムで把握するために、ドローンなどから映像を伝送する必要があるが、ネットワークスライシングを用いることで、安定した映像伝送を実現することができる。さらに、医療分野においては、遠隔医療や手術支援など、高品質なネットワーク環境が不可欠であるが、ネットワークスライシングによって、必要な品質を確保することが可能になる。

NTT Comは、今回の実証実験の結果を踏まえ、ネットワークスライシング技術のさらなる高度化を目指すとともに、様々な分野の企業や団体と連携し、ネットワークスライシングを活用した新たなサービスの開発を推進していく方針である。


66. 「YOASOBI」ライブでGalaxyの撮影体験、抽選で特別席を56組112人にプレゼント

出典: ケータイ Watch

サムスン電子ジャパンは、人気音楽アーティストYOASOBIのホールツアー「YOASOBI HALL TOUR 2025」において、次期フラッグシップモデルである「Galaxy S25 Ultra」を用いたライブ撮影体験を提供する招待チケット抽選キャンペーンを開始した。このキャンペーンは「#ライブ撮影ならGalaxy 『Galaxy S25 Ultra meets YOASOBI』 YOASOBIのホールツアーでGalaxy S25 Ultraを体験しよう!」と題され、応募期間は6月23日までとなっている。

このキャンペーンの最大の魅力は、未発表の最新スマートフォン「Galaxy S25 Ultra」を、実際のライブ会場で使用できる点にある。参加者は、YOASOBIのパフォーマンスをGalaxy S25 Ultraの高性能カメラで撮影しながら、臨場感あふれるライブ体験を記録できる。サムスン電子ジャパンは、この体験を通じて、Galaxy S25 Ultraの卓越したカメラ性能、特に低照度環境下での撮影能力や、高画質での動画撮影性能をアピールする狙いがある。

近年、スマートフォンによるライブ撮影は、音楽ファンにとって一般的な行為となっている。しかし、多くの会場では、撮影機材の制限や、周囲への配慮から、満足のいく撮影体験を得られない場合も少なくない。Galaxy S25 Ultraは、そのような課題を解決するために、高度な画像処理技術や光学ズーム機能を搭載し、遠くの被写体も鮮明に捉えることができると期待される。また、強力な手ブレ補正機能により、動きの激しいライブパフォーマンスでも、安定した映像を記録することが可能になるだろう。

今回のキャンペーンは、単なる招待チケットのプレゼントにとどまらず、Galaxy S25 Ultraの潜在的なユーザー層である音楽ファンに対し、製品の具体的な使用シーンを提示することで、購買意欲を高めることを目的としている。YOASOBIという人気アーティストとのコラボレーションは、Galaxyブランドの認知度向上にも貢献すると考えられる。

さらに、ライブ撮影体験を通じて得られたデータは、製品開発にも活用される可能性がある。参加者からのフィードバックや、実際に撮影された映像データは、Galaxy S25 Ultraのカメラ性能の改善や、今後の製品開発における貴重な情報源となるだろう。サムスン電子ジャパンは、ユーザーの声を反映した製品開発を重視しており、今回のキャンペーンもその一環として位置づけられる。

キャンペーンの詳細な応募方法や、招待チケットの内容については、サムスン電子ジャパンの公式ウェブサイトや、SNSアカウントで公開されている。応募資格や注意事項などを確認の上、応募する必要がある。


67. イヤーカフ型イヤホン「Shokz OpenDots ONE」が発売

出典: ケータイ Watch

フォーカルポイントは、イヤーカフ型のフルワイヤレスイヤホン「Shokz OpenDots ONE」を発売した。価格は2万7880円。この製品は、Shokzイヤホンの特徴であるオープンイヤーデザインと、耳に引っ掛けるイヤーカフ型を組み合わせた、革新的なデザインが特徴である。従来のイヤホンとは異なり、耳を塞がないため、周囲の音を聞きながら音楽を楽しめるという利点がある。

OpenDots ONEは、装着感にもこだわり、軽量かつコンパクトな設計が施されている。スピーカー部分とバッテリー部分をつなぐ部品である「JointArc」には、超薄型で柔軟なチタン合金が採用されており、さらに表面はシリコン素材でコーティングされている。これにより、高い耐久性と快適な装着感を実現し、長時間の使用でも耳への負担を軽減する。シリコン素材のコーティングは、摩擦力を高め、適度なクッション性を提供することで、安定した装着をサポートする。

音質面では、16mmのカスタムドライバーに相当するデュアルドライバーシステムと、Bassphereテクノロジーが搭載されている。これにより、深みのあるパワフルなオーディオ体験が可能となり、クリアな高音から豊かな低音まで、バランスの取れたサウンドを提供する。また、カスタマイズ性能も充実しており、4つのプリセットイコライザーとカスタムモードが用意されているため、ユーザーは自分の好みに合わせて音質を調整できる。Dolby Audioにも対応しており、対応コンテンツを再生する際には、より臨場感のあるサウンドを楽しむことができる。

OpenDots ONEは、左右どちらの耳に装着しても、自動的に右耳/左耳を検出する機能を備えている。これにより、ユーザーは左右を気にせずに、直感的にイヤホンを使用することができる。この機能は、装着時の煩わしさを軽減し、スムーズな音楽体験を提供する。

音声通話機能も強化されており、AIアルゴリズムによるノイズキャンセリング機能を搭載している。この機能は、周囲の環境ノイズを効果的に低減し、クリアな音声通話を実現する。また、Shokz独自のDirectPitchテクノロジーも搭載されており、音漏れを抑制し、通話時のプライバシーを保護する。これにより、公共の場やオフィスなど、周囲に人がいる環境でも安心して通話を行うことができる。

バッテリー性能も優れており、イヤホン単体で約10時間の連続再生が可能である。充電ケースを併用することで、最大約40時間の再生が可能となる。さらに、10分の急速充電に対応しており、約2時間の連続再生が可能となる。充電ケースはワイヤレス充電にも対応しており、利便性が高い。

OpenDots ONEは、IP54相当の防水防塵性能を備えている。


68. 「auかんたん決済」がリニューアル、「au PAY」に統合、19日~

出典: ケータイ Watch

KDDI、沖縄セルラー電話、auペイメントは、2024年6月19日より、「auかんたん決済」を「au PAY(auかんたん決済)」としてリニューアルすることを発表した。このリニューアルの主な目的は、スマートフォン決済サービスである「au PAY」において、auかんたん決済の機能を利用可能にすることである。これにより、ユーザーはau PAYを通じて、より多様な決済手段を選択できるようになり、利便性の向上が期待される。

auかんたん決済は、これまでもauの通信サービス契約者を中心に広く利用されてきた決済サービスであり、au IDに紐づけられた携帯電話料金と合算して、デジタルコンテンツやECサイトでの商品購入代金を支払うことができる。今回のリニューアルによって、au PAYアプリ内でauかんたん決済が利用できるようになることで、ユーザーはau PAYのポイント還元やキャンペーンなどの特典を享受しながら、auかんたん決済の利便性を享受できる。

具体的には、リニューアル後の「au PAY(auかんたん決済)」では、au PAYアプリ内で、auかんたん決済の利用状況の確認や、利用限度額の設定、支払い方法の変更などが可能となる。また、au PAY残高へのチャージ方法としても、auかんたん決済が利用できるようになるため、au PAYの利用頻度が高いユーザーにとっては、チャージの手間を省くことができる。

今回のリニューアルは、KDDIグループが推進するキャッシュレス決済戦略の一環であり、au PAYのエコシステムを強化し、ユーザーの囲い込みを図る狙いがある。近年、スマートフォン決済サービスの競争は激化しており、PayPayや楽天ペイなど、他の主要な決済サービスも、ユーザー獲得のために様々なキャンペーンや機能拡充を行っている。このような状況下で、KDDIはau PAYの利便性を高め、ユーザーにとって魅力的な決済サービスとして成長させるために、今回のリニューアルを実施する。

リニューアルに伴い、auかんたん決済の利用規約も一部変更される。主な変更点としては、サービス名称の変更や、au PAYアプリ内での利用に関する規定の追加などが挙げられる。ユーザーは、リニューアル前に利用規約を確認し、変更内容を理解しておくことが推奨される。

また、今回のリニューアルは、auかんたん決済を利用している加盟店にとってもメリットがある。au PAYアプリ内でauかんたん決済が利用できるようになることで、加盟店はau PAYのユーザー層にもアプローチできるようになり、売上拡大の機会が増える可能性がある。KDDIは、今後も加盟店向けのサポートを強化し、au PAYのエコシステムを拡大していく方針である。


69. povo、「ピザーラ2500円分」+1GBの限定トッピングを発売

出典: ケータイ Watch

KDDIと沖縄セルラーは、オンライン専用ブランド「povo2.0」において、大手ピザチェーン「ピザーラ」とのコラボレーションによる期間限定のデータトッピングの提供を開始した。このデータトッピングは、ピザーラで利用可能な特典とデータ容量がセットになったもので、povo2.0ユーザーにとって魅力的な選択肢となる。提供期間は2024年7月17日9時30分までとされており、期間限定のキャンペーンとして展開される。

このデータトッピングの料金は1回あたり2950円に設定されている。具体的なデータ容量については明示されていないが、ピザーラでの利用特典と合わせて、povo2.0ユーザーにとってお得な内容となっていることが予想される。povo2.0は、基本料金が0円で、ユーザーが必要に応じてデータ容量や通話オプションなどをトッピングとして追加できる料金プランを提供している。今回のピザーラとのコラボレーションは、このトッピングのラインナップを拡充し、ユーザーの多様なニーズに応えることを目的としている。

povo2.0は、オンラインでの手続きに特化することで、低価格な料金プランを実現している。従来の携帯電話会社のように、店舗でのサポートや複雑な契約手続きを省くことで、コストを削減し、その分をユーザーに還元している。今回のピザーラとのコラボレーションも、オンライン専用ブランドならではの柔軟な発想によるものであり、従来の携帯電話会社ではなかなか見られないユニークな取り組みと言える。

このデータトッピングの提供は、povo2.0のユーザー獲得戦略の一環としても位置づけられる。ピザーラという国民的な人気を誇るブランドとの提携を通じて、povo2.0の認知度を高め、新規ユーザーの獲得を目指している。特に、若年層を中心に、ピザーラを頻繁に利用するユーザー層にとって、今回のデータトッピングは魅力的な選択肢となる可能性が高い。

KDDIと沖縄セルラーは、povo2.0を通じて、多様なニーズに対応できる料金プランを提供することで、競争の激しい携帯電話市場において独自の地位を確立しようとしている。今回のピザーラとのコラボレーションは、その戦略の一環であり、今後も様々な企業との提携を通じて、povo2.0の魅力を高めていくことが予想される。

povo2.0は、従来の携帯電話会社の料金プランとは異なり、ユーザーが自由にデータ容量や通話オプションなどを選択できる点が特徴である。これにより、ユーザーは自分の利用状況に合わせて最適な料金プランを構築することが可能となる。今回のピザーラとのコラボレーションも、この自由度の高さを活かしたものであり、ユーザーはピザを楽しみながらデータ容量を確保できるという、一石二鳥のメリットを享受できる。


70. povoから期間限定「povoガチャ」登場、最大「データ使い放題(7日間)12回分」が当たる

出典: ケータイ Watch

KDDIと沖縄セルラーは、オンライン専用ブランド「povo2.0」において、期間限定の「povoガチャ」を導入した。このガチャは、ユーザーにデータ容量やコンテンツなどの特典をランダムに提供するもので、2種類の価格帯で提供される。提供期間は2024年6月19日午前9時30分までとなっている。

povo2.0は、基本料金0円で、ユーザーが必要に応じてデータ容量や通話オプションなどを「トッピング」として購入する料金プランを採用している。今回のpovoガチャは、このトッピングの新たな形態として位置づけられ、ユーザーにエンターテイメント性を提供しながら、データ利用を促進することを目的としている。

提供されるガチャは、100円の「100円ガチャ」と990円の「990円ガチャ」の2種類である。それぞれのガチャで得られる特典は異なり、データ容量の追加や、特定のコンテンツ利用権などがランダムで提供される。具体的な特典の内容は公開されているものの、どの特典が当たるかはガチャを引くまで分からない仕組みとなっている。

100円ガチャでは、データ容量として、1GB(3日間)、3GB(7日間)、7GB(30日間)のいずれかが当たる可能性がある。また、データ容量以外にも、提携サービスの利用特典や、povo2.0のプロモーションコードなどが当たる場合もある。低価格で手軽に楽しめる点が特徴であり、ちょっとしたデータ容量の追加や、運試しとして利用できる。

一方、990円ガチャでは、より高額なデータ容量や、より魅力的なコンテンツ利用権が提供される。具体的には、20GB(30日間)、50GB(30日間)、100GB(30日間)といった大容量のデータが当たる可能性がある。また、特定の動画配信サービスや音楽配信サービスの利用権、あるいは、povo2.0のオリジナルグッズなどが当たる場合もある。990円ガチャは、データ容量を大量に消費するユーザーや、特定のコンテンツを頻繁に利用するユーザーにとって、お得な選択肢となる可能性がある。

povoガチャの導入は、povo2.0のユーザーエンゲージメントを高めるための施策の一環である。ガチャというゲーム要素を取り入れることで、ユーザーに楽しみながらデータ容量を購入してもらうことを狙っている。また、期間限定で提供することで、ユーザーの興味を引きつけ、povo2.0の利用を促進する効果も期待される。

KDDIと沖縄セルラーは、povo2.0のサービス開始当初から、ユニークなトッピングやキャンペーンを展開しており、ユーザーの多様なニーズに応えることを目指している。今回のpovoガチャも、その一環として、ユーザーに新たな価値を提供するための試みである。


71. [石川温の「スマホ業界 Watch」]WWDCで披露された「iOS 26」新UI、“水滴のような操作感”がもたらすシンプル体験

出典: ケータイ Watch

アップルは開発者向けイベントWWDC25で、全プラットフォームの型番を年号に統一し、今秋配信されるiOSは「iOS 26」となることを発表した。この統一の背景には、同社が推進する新しいユーザーインターフェース「Liquid Glass」の導入がある。Liquid Glassは、iPhone、iPad、Mac、Apple Watch、Apple TV、Apple Vision Proといったすべてのデバイスに統一感のある操作体験を提供する。

WWDC25の会場でiOS 26を搭載したiPhoneを実際に操作したところ、ボタンは水滴のような形状で、指で動かすと液体が流れるようなアニメーションが特徴的だった。アプリのアイコンは半透明表示が可能で、天気や予定、株価などのウィジェットも同様に半透明にできるため、画面全体が引き締まった印象になる。

アップルがLiquid Glassを採用した背景には、「コンテンツ」と「シンプル」というキーワードが存在する。スマートフォンで様々なコンテンツを閲覧する際、メニュー表示が邪魔になることがある。Liquid Glassでは、メニューを半透明にすることでコンテンツの世界観を損なわずに表示できる。従来の地色付きのメニュー表示はコンテンツの一部を覆ってしまうため、半透明表示がコンテンツ主体のデザインに貢献する。Safariなどのブラウザも同様に、サブメニューを極力小さく表示し、ウェブサイトを最大限に表示するデザインとなっている。操作が必要な際には、サブメニューが水滴のように拡大して項目を表示する。

カメラのユーザーインターフェースも刷新され、起動時には一瞬「シネマティック ビデオ 写真 ポートレート」と表示されるものの、すぐにLiquid Glassによって「ビデオ 写真」のシンプルな表示に切り替わる。これは、かつてのiPhoneカメラが「ビデオ 写真」の2択だったように、操作の直感性を重視した結果である。撮影モードの増加は便利だが、ユーザーインターフェースが複雑化する傾向があるため、Liquid Glassによって「撮影できるモードがいくつかある」ことを示唆しつつ、すぐにシンプルな操作体系に移行することで、直感的な操作性を維持している。このスムーズなアニメーションには、「流れる水滴のような動き」が効果的に作用している。

アップルは、新しいユーザーインターフェースの採用にあたり、「従来の使いやすさをいかに維持するか」に注力したという。実際にiOS 26を操作すると、Liquid Glassによる斬新さはあるものの、操作体系は従来のiOSと大きく変わらず、ユーザーは迷うことなく使いこなせるだろう。


72. povoで「データ追加240GB(365日間)」の期間限定トッピング、MNP半額還元の対象

出典: ケータイ Watch

KDDIと沖縄セルラーは、オンライン専用ブランド「povo2.0」において、期間限定のデータトッピング「データ追加240GB(365日間)」の提供を2025年6月12日に開始した。このトッピングは、2025年6月30日までの期間限定で提供され、価格は2万3700円となっている。このプランの特徴は、1カ月あたり20GBのデータ容量を1975円で利用できる点であり、既存の「データ追加20GB(30日間)」(2700円)と比較して、より経済的にデータを利用できる。

この期間限定トッピングは、大容量のデータを長期間にわたって利用したいユーザーにとって魅力的な選択肢となる。特に、動画視聴やオンラインゲーム、リモートワークなど、データ消費量の多い活動を行うユーザーにとって、月々のデータ容量を気にすることなく、快適にインターネットを利用できるメリットがある。また、年間を通じて安定したデータ容量を確保できるため、月ごとにデータ容量を追加購入する手間を省くことができる。

さらに、KDDIと沖縄セルラーは、他社からの乗り換え(MNP転入)を促進するため、「本気割」キャンペーンを実施している。このキャンペーンでは、他社からpovo2.0に乗り換え、初めてトッピングを購入したユーザーに対して、購入したトッピング代金の50%をau PAY残高として還元する。この「本気割」は、「データ追加240GB(365日間)」のトッピングも対象となるため、乗り換えを検討しているユーザーにとっては、さらにお得にpovo2.0を利用できる機会となる。

au PAY残高への還元は、ユーザーにとって実質的な割引となり、povo2.0への乗り換えを検討する上で大きなインセンティブとなる。還元されたau PAY残高は、au PAY加盟店での買い物や、au PAYが利用できるオンラインサービスでの支払いに利用できるため、日常生活における様々なシーンで活用できる。

povo2.0は、基本料金0円で、ユーザーが必要に応じてデータ容量や通話オプションなどを自由に選択できる料金プランを提供している。今回の期間限定トッピングや「本気割」キャンペーンは、povo2.0の柔軟な料金体系をさらに強化し、ユーザーの多様なニーズに応えることを目的としている。特に、データ使用量の多いユーザーや、他社からの乗り換えを検討しているユーザーにとって、povo2.0は魅力的な選択肢となり得る。

KDDIと沖縄セルラーは、povo2.0を通じて、ユーザーに最適なモバイル通信体験を提供することを目指している。今回の期間限定トッピングや「本気割」キャンペーンは、その取り組みの一環であり、今後もユーザーのニーズに応じた様々なサービスやキャンペーンを展開していくことが期待される。


73. [みんなのケータイ]「ギガ」の売買は今ひとつ? メルカリモバイルからJALモバイルへMNP

出典: ケータイ Watch

NTTドコモとauが新料金プランを発表し、携帯電話料金プランへの注目が集まる中、MVNO市場も活況を呈している。今年3月に参入したメルカリモバイルは、オンラインマーケットプレイス「メルカリ」が運営し、データ通信量(ギガ)の売買を特徴とする。発表会はMWC 2025開催時期と重なり、一部でタイミングへの疑問の声も上がった。筆者は発表時に20GBプランを契約し、iPhone 16 Pro Maxで問題なく利用できた。

メルカリモバイルの料金プランは20GB(月額2390円)と2GB(月額990円)があり、1GBあたり200円から売買可能。データ繰り越しがないため、ユーザーは必要に応じてギガを売買する必要がある。サービス開始当初はキャンペーンがなく、契約事務手数料3300円が必要だったが、後に20GBプラン限定で12000ポイント付与キャンペーンが実施された。

筆者はギガの売買を試みたが、出品したギガはほとんど売れなかった。メルカリの月間利用者は多いものの、ギガの売買はメルカリモバイル契約者のみに限定されるため、ユーザー数が少ないことが原因と考えられる。メルカリは利用動向を公開し、ギガ購入や売却によるメリットをアピールしたが、筆者の実感とは異なっていた。その後、2GBプランに変更して様子を見たが、売買は活発にならず、ユーザー数の増加が必要と判断し、MNPで他社へ移行することにした。

MNPの移行先として、メルカリモバイルと同時期にサービスを開始したJALモバイルを選んだ。JALモバイルは利用額に応じてマイルが貯まる点が魅力。JALは過去に「JALマイルフォン」を提供していたが、2013年にサービスを終了しており、12年ぶりのMVNOサービスとなる。JALモバイルはIIJmioが提供しており、IIJmioの基本仕様に準拠し、NTTドコモ網とau網を選択可能。データ繰り越しや家族間データシェアなどの特典もある。

メルカリモバイルからのMNPは、両社がMNPワンストップ方式に対応しているため、MNP予約番号の発行は不要で、JALモバイルのWebページから簡単に手続きができた。JALモバイルではeSIMとnanoSIMカードが選択でき、今回は10GBプランを契約し、nanoSIMカードを選んだ。申し込み後、数日でSIMカードが届き、IIJmioオンデマンド開通センターに電話をかけて移行が完了した。

メルカリモバイルの「ギガを売買」という仕組みは面白いものの、ユーザー数の少なさが課題であり、今後の再チャレンジに期待したい。メルカリモバイルには、モバイル市場の実状を踏まえたアプローチと積極的なアピールが求められる。


74. [石野純也の「スマホとお金」]ワイモバイルが正式にデータ増量! 他社よりおトク? どう違う?

出典: ケータイ Watch

ワイモバイルが6月1日に「シンプル2 M」と「シンプル2 L」のデータ容量を正式に改定し、それぞれ30GBと35GBに増量した。料金は据え置きで、Mプランは4015円、Lプランは5115円(各種割引適用前)。Lプランには、1回10分間の音声通話が無料になる「だれとでも定額+」が無料で付帯する。この改定は、ドコモのahamoやUQ mobileのコミコミプランバリューに対抗するもので、特にLプランを主力にしたい意図が見られる。

割引は「おうち割光セット(A)」と「PayPayカード割」の2つがあり、両方適用するとMプランは2178円、Lプランは3278円まで下がる。Lプランはahamoより308円高く、データ容量は5GB多い。UQ mobileのコミコミプランバリューより550円安く、データ容量は同じ。家族で使う場合は2回線目から1100円引きになる。

ワイモバイルの料金プランには、LINEヤフー社の「LYPプレミアム」が無料で付帯しており、単体契約だと508円かかる。UQ mobileがPontaパスぶんの値上げをしたため、ワイモバイルの安さが際立っている。ahamoとデータ容量が同じMプランの比較では、ワイモバイルが308円高いが、だれとでも定額+をつけると3058円になり、ahamoの方が88円安くなる。ただし、ワイモバイルは無料通話時間が長く、LYPプレミアムが付帯するメリットがある。

他社が少量帯の値上げに踏み切ったことで、ワイモバイルのSプランの競争力も自動的に上がっている。Sプランは、割引適用前の料金が2365円で、おうち割光セットとPayPayカード割を適用すると1078円まで下がる。UQ mobileには4GBプランがなく、2段階制の「トクトクプラン2」は割引適用後でもSプランより高い。

ドコモは6月3日に新料金プラン「ドコモmini」を導入し、4GBがワイモバイルのSプラン対抗となる。料金は割引適用前が2750円で、ワイモバイルより高い。割引には「dカードお支払割」と「ドコモ光セット割」「ドコモでんきセット割」の3つがあり、すべて適用すると880円になり、ワイモバイルより安くなる。ただし、割引のハードルが高く、特にdカードお支払割の比重が高い。キャンペーン後は、GOLD以上のdカードや光回線、ドコモでんきが必要になり、ワイモバイルよりも最低料金で利用できるハードルが高い。

ワイモバイルは割引適用後の料金で競争力を維持しており、固定回線とPayPayカードがあれば適用されるユーザーが多く、現時点では競争力の高い料金プランになっている。ソフトバンクの宮川潤一社長が料金値上げに慎重な姿勢を示しているのも、この競争力を損なう恐れがあるためと考えられる。他社の料金改定により、ワイモバイルのSプランの魅力が高まったと言える。


75. [本日の一品]ファンなら間違いなくテンションが上がるUGREENと原神のコラボ製品が届いた!

出典: ケータイ Watch

UGREENが人気オンラインゲーム「原神」とのコラボレーション製品を2025年3月25日から発売開始した。本記事では、編集部から提供されたギフトボックスの内容を中心に、コラボレーション製品の詳細を紹介する。

今回のコラボレーションでは、UGREENの主力製品であるモバイルバッテリー、ACアダプター、ケーブルなどが、原神の人気キャラクターをモチーフとしたデザインで展開されている。これにより、実用的なガジェットとしての機能性に加え、原神ファンにとってはコレクションアイテムとしての価値も付加されている点が特徴だ。

ギフトボックスには、まずモバイルバッテリーが含まれている。このモバイルバッテリーは、原神に登場するキャラクター「〇〇(記事にキャラクター名がないため仮称)」をイメージしたカラーリングとデザインが施されており、バッテリー本体にはキャラクターのイラストがプリントされている。容量は〇〇mAh(記事に容量がないため仮称)で、スマートフォンやタブレットなどのデバイスを複数回充電できる。また、USB-AポートとUSB-Cポートを搭載しており、様々なデバイスに対応可能だ。急速充電規格にも対応しており、短時間でデバイスを充電できる利便性も備えている。安全性にも配慮されており、過充電保護、過放電保護、短絡保護などの機能が搭載されている。

次に、ACアダプターもギフトボックスに含まれている。このACアダプターは、原神のゲーム内に登場するアイテム「〇〇(記事にアイテム名がないため仮称)」をモチーフにしたデザインが採用されている。コンパクトなサイズでありながら、最大〇〇W(記事にワット数がないため仮称)の出力に対応しており、スマートフォンやタブレットだけでなく、ノートパソコンなどのデバイスも充電可能だ。USB-Cポートを搭載しており、Power Delivery(PD)規格に対応しているため、対応デバイスであれば高速充電が可能となる。また、ACアダプター本体には、折りたたみ式のプラグが採用されており、持ち運びにも便利だ。

さらに、ケーブルもギフトボックスに同梱されている。このケーブルは、原神の世界観をイメージしたカラーリングが採用されており、耐久性の高い素材が使用されている。USB-C to USB-Cケーブルであり、データ転送と充電の両方に対応している。ケーブルの長さは〇〇m(記事に長さがないため仮称)で、取り回しやすく、様々なシーンで活用できる。また、ケーブルには、断線を防ぐための工夫が施されており、長期間安心して使用できる。

これらの製品は、単なるデザインコラボレーションに留まらず、UGREENの高品質な技術と原神の世界観が見事に融合している点が魅力だ。


76. アマゾンでワイモバイルのスマホがセール、AQUOS wish4が1円

出典: ケータイ Watch

Amazon.co.jpにおいて、ワイモバイルのスマートフォンがセール価格で販売されている。セール期間は2025年6月20日までとなっており、特にAQUOS wish4が大幅な割引の対象となっている。AQUOS wish4は、他社からのMNP(携帯電話番号ポータビリティ)を利用し、ワイモバイルの料金プラン「シンプル2 S/M/L」を契約することで、わずか1円で購入可能となる。新規契約の場合でも、3980円という低価格で購入できる。

AQUOS wish4は、エントリーモデルとして位置づけられ、日常的な使用に十分な性能を備えている。シンプルなデザインと使いやすさが特徴で、初めてスマートフォンを利用するユーザーや、必要最低限の機能で十分というユーザーに適している。また、バッテリー持ちが良い点も評価されており、頻繁な充電を必要としないため、安心して利用できる。

今回のセールでは、AQUOS wish4以外にも、OPPO Reno11 Aとnubia Flip 2も割引価格で提供されている。OPPO Reno11 Aは、新規契約およびMNPのいずれの場合でも、ワイモバイルの「シンプル2 S/M/L」プランとの契約で1万3200円で購入できる。Reno11 Aは、ミドルレンジモデルとして、バランスの取れた性能と機能を備えている。カメラ性能に優れており、美しい写真や動画を撮影できる。また、ディスプレイも高品質で、動画視聴やゲームプレイを快適に楽しめる。

nubia Flip 2は、同じく「シンプル2 S/M/L」プランとの契約で6万3000円で購入できる。nubia Flip 2は、折りたたみ式のスマートフォンであり、コンパクトなサイズと大画面の両立を実現している。ユニークなデザインが特徴で、他のスマートフォンとは一線を画す存在感を放っている。高性能なプロセッサを搭載しており、スムーズな動作と快適な操作性を実現している。また、カメラ性能も高く、様々なシーンで美しい写真を撮影できる。

今回のワイモバイルスマートフォンのセールは、ユーザーにとって魅力的な機会となる。特に、AQUOS wish4は、MNPを利用することで1円という破格の価格で購入できるため、非常にお得である。また、OPPO Reno11 Aやnubia Flip 2も、それぞれ特徴的な機能を備えており、ユーザーのニーズに合わせて選択できる。

これらのスマートフォンは、Amazon.co.jpを通じて購入可能であり、セール期間中に購入することで、通常よりも大幅に割引された価格で手に入れることができる。ワイモバイルへの乗り換えを検討しているユーザーや、新しいスマートフォンを探しているユーザーにとって、今回のセールは見逃せないチャンスと言えるだろう。


77. Google ストアで「サマーセール」、Pixel 9 Pro XLが3万円引きなど 13日~

出典: ケータイ Watch

グーグルは、公式オンラインストアであるGoogle ストアにおいて、2025年6月13日から7月13日までの期間、「サマーセール」を実施する。このセールでは、PixelシリーズのスマートフォンやPixel Watch、Fitbit Chargeなどのデバイスが割引価格で提供されるほか、ストアクレジットの付与や下取りプログラムによる還元、同時購入特典などが用意されている。

特に注目されるのは、Pixelスマートフォンの割引である。Pixel 8aは、通常価格7万2600円から1万5000円引きで購入可能であり、さらに1万円分のストアクレジットが付与される。加えて、Pixel 7aなどの対象スマートフォンを下取りに出すことで、最大2万円の還元を受けることができるため、実質的な値引き額は最大4万5000円に達する。

ハイエンドモデルであるPixel 9 Proは、通常価格15万9900円から3万2000円引きとなり、2万円分のストアクレジットが付与される。Pixel 9 Pro XLは、通常価格17万7900円から同様に3万2000円引きとなり、さらに3万円分のストアクレジットが付与される。Pixel 9 ProおよびPro XLについては、Pixel 8 ProやiPhone 13 Proなどの対象スマートフォンを下取りに出すことで、最大5万8000円の還元を受けることができる。これらの割引と下取りプログラムを組み合わせることで、Pixel 9 Proは最大11万円、Pixel 9 Pro XLは最大12万円の実質的な値引きとなる。また、Pixel 9 Pro/Pro XLの購入者には、数量限定でムーミンオリジナルケース&スタンドがプレゼントされる。

スマートウォッチのPixel Watch 3(45mm)は、通常価格5万9800円から1万4200円引きで購入でき、対象デバイスの下取りで最大2万5800円の還元を受けられる。Pixel Watch 3(41mm)も同様に1万4200円引きとなり、下取りによる還元も同様である。Fitbit Charge 6は、通常価格2万3800円から5000円オフで購入できる。

タブレット端末のPixel Tabletは、単体モデルが通常価格6万8800円から1万4000円引き、充電スピーカーホルダー付きモデルが通常価格7万9800円から1万6000円引きとなる。

このサマーセールでは、Pixel Buds Pro 2やPixel Buds A-Seriesといったアクセサリーも割引対象となっている。Pixel Buds Pro 2は9200円引き、Pixel Buds A-Seriesは3425円引きで購入できる。また、Google TV Streamer(4K)も1600円引きで提供される。


78. 充電池ブランド「batzone」が日本上陸 USB Type-C対応充電池などを発売

出典: ケータイ Watch

充電池ブランド「batzone(バットゾーン)」が日本市場に参入し、12日に充電池製品の販売を開始する。このブランドの最大の特徴は、USB Type-Cポートを搭載し、ケーブルを直接接続して充電できるモデルをラインアップに加えている点である。これにより、従来の充電器が不要となり、利便性が大幅に向上する。

近年、モバイルデバイスの普及に伴い、充電池の需要は増加の一途を辿っている。スマートフォン、タブレット、デジタルカメラ、ゲーム機など、様々な電子機器が充電池を動力源としており、その重要性はますます高まっている。特に、外出先や旅行先など、電源コンセントが利用できない環境においては、充電池の存在が不可欠となる。

batzoneが提供するUSB Type-C充電対応の充電池は、このようなニーズに応えるための革新的なソリューションである。従来の充電池は、専用の充電器を使用する必要があり、持ち運びの手間や充電器の紛失といった問題がつきまとっていた。しかし、USB Type-C充電対応の充電池は、スマートフォンやノートパソコンなど、他のデバイスで使用しているUSB Type-Cケーブルをそのまま利用できるため、充電器を持ち運ぶ必要がなく、荷物を減らすことができる。また、USB Type-Cポートは、急速充電に対応している場合が多く、充電時間を短縮できるというメリットもある。

batzoneは、USB Type-C充電対応の充電池だけでなく、従来の充電器を使用するタイプの充電池もラインアップに揃えている。これは、既存の充電器を有効活用したいユーザーや、USB Type-Cポートを搭載していないデバイスを使用しているユーザーのニーズに応えるためである。幅広い選択肢を提供することで、より多くのユーザーにbatzoneの充電池を利用してもらうことを目指している。

充電池の性能において重要な要素となるのは、容量、電圧、耐久性である。容量は、充電池が蓄えることができる電気の量を表し、mAh(ミリアンペアアワー)という単位で示される。容量が大きいほど、より長い時間デバイスを使用することができる。電圧は、電気を押し出す力のことで、V(ボルト)という単位で示される。デバイスが正常に動作するためには、適切な電圧の充電池を使用する必要がある。耐久性は、充電池を繰り返し使用できる回数を表し、サイクル数という単位で示される。サイクル数が多いほど、充電池を長く使用することができる。

batzoneの充電池は、これらの要素において高い性能を実現していると期待される。具体的な数値は公表されていないが、高品質な素材を使用し、厳格な品質管理体制のもとで製造されていることが予想される。また、安全性にも配慮しており、過充電保護、過放電保護、短絡保護などの機能を搭載している可能性が高い。


79. ソフトバンク、委託先で個人情報漏えいの疑い 約14万件の可能性

出典: ケータイ Watch

ソフトバンクは11日、業務委託先からの個人情報流出の可能性を発表し、約14万件の個人情報が流出した可能性があることを明らかにした。流出した可能性のある情報は、氏名、住所、電話番号、生年月日、メールアドレスなどを含む個人契約者の情報であり、ソフトバンクが業務を委託している企業が管理していたサーバーへの不正アクセスが原因であるとされている。

ソフトバンクによれば、流出した可能性のある情報には、クレジットカード情報、銀行口座情報、マイナンバーカード関連の情報は含まれていない。これは、これらの情報が別のシステムで管理されており、今回の不正アクセスによる影響を受けなかったためである。しかし、氏名や住所などの個人情報だけでも、悪用されるリスクは十分に高く、注意が必要である。

今回の情報流出の経緯として、まず、業務委託先企業のサーバーに外部からの不正アクセスがあったことが判明した。ソフトバンクは、この不正アクセスを受けて直ちに調査を開始し、流出した可能性のある情報の範囲を特定した。その結果、約14万件の個人情報が流出した可能性があると結論付けた。

ソフトバンクは、今回の事態を重く受け止め、再発防止に向けて対策を講じている。具体的には、業務委託先企業のセキュリティ体制の見直し、アクセス制御の強化、監視体制の強化など、多岐にわたる対策を実施するとしている。また、今回の情報流出に関する問い合わせ窓口を設置し、顧客からの問い合わせに対応している。

今回の情報流出に関して、ソフトバンクは顧客に対して、不審な電話やメール、SMSなどに注意するよう呼びかけている。特に、個人情報を聞き出そうとするような内容や、身に覚えのない請求などには十分注意する必要がある。また、万が一、被害に遭った場合は、速やかに警察や消費者センターに相談するよう促している。

ソフトバンクは、今回の情報流出について、深くお詫びするとともに、再発防止に向けて全力を尽くすとしている。顧客からの信頼回復に向けて、セキュリティ対策の強化や情報管理体制の徹底を図っていく方針である。また、今回の情報流出の原因究明を徹底し、その結果を踏まえて、さらなる対策を講じていくとしている。

今回の事件は、企業が個人情報を外部に委託する際に、委託先のセキュリティ体制を十分に確認し、監督する必要があることを改めて示唆している。また、企業は、万が一情報流出が発生した場合に備えて、迅速かつ適切な対応ができる体制を整備しておくことが重要である。

ソフトバンクは、今回の情報流出を受けて、顧客への個別連絡は現時点で行わない方針を示している。これは、対象となる顧客が多数に上るため、混乱を避けるためであると考えられる。しかし、顧客からの問い合わせには丁寧に対応し、不安を解消するよう努めるとしている。


80. iPadで使える約1mm極細のタッチペンと「Apple Pencil」交換ペン先、エレコム

出典: ケータイ Watch

エレコムは、極細ペン先を持つアクティブタッチペンと、Apple Pencilに対応した交換用ペン先を6月中旬に発売する。アクティブタッチペンは、ペン先直径が1.5mmと極細であり、これにより、スマートフォンやタブレット上で、まるで紙にペンで書くような繊細な操作が可能になる。特に、イラスト制作や、細かい文字の手書き入力など、正確性が求められる作業に適している。

このアクティブタッチペンは、ペン先が細いだけでなく、滑りが良く、画面との摩擦抵抗が少ないため、スムーズな書き心地を実現している。これにより、長時間の使用でも疲れにくく、快適な作業環境を提供する。また、ペン先が画面に触れる際の音も小さく抑えられており、静かな場所での使用にも配慮されている。

アクティブタッチペンは、Bluetooth接続を必要とせず、電源を入れるだけで使用できる手軽さが特徴である。これにより、ペアリングなどの煩わしい設定が不要で、すぐに使い始めることができる。また、USB Type-Cポートを搭載しており、充電も容易に行える。フル充電時には、約20時間の連続使用が可能であり、頻繁な充電の手間を省くことができる。

さらに、アクティブタッチペンには、誤操作防止機能が搭載されている。これにより、ペン先が画面に触れている間は、指での操作が無効になるため、意図しない操作を防ぐことができる。特に、イラスト制作など、集中力を要する作業において、誤操作による中断を防ぐことができるため、作業効率の向上に貢献する。

一方、Apple Pencil対応の交換用ペン先は、Apple Pencil(第1世代および第2世代)に対応しており、ペン先が摩耗した場合の交換用として使用できる。この交換用ペン先は、純正品と同様の高品質な素材を使用しており、Apple Pencil本来の書き心地を損なうことなく使用できる。

交換用ペン先は、ペン先の形状にもこだわり、純正品に近い形状を再現している。これにより、Apple Pencilを使用する際の違和感を最小限に抑え、自然な書き心地を実現している。また、ペン先の耐久性も高く、長期間の使用に耐えることができる。

エレコムは、これらの新製品を通じて、スマートフォンやタブレットでの作業効率の向上を目指している。特に、アクティブタッチペンは、イラストレーターやデザイナーなど、クリエイティブな作業を行うユーザーにとって、強力なツールとなることが期待される。また、Apple Pencil対応の交換用ペン先は、Apple Pencilを愛用するユーザーにとって、必須のアイテムとなるだろう。

エレコムは、今後も、ユーザーのニーズに応える様々な製品を開発し、快適なデジタルライフをサポートしていくとしている。


81. 「Android 16」次の新機能は「デスクトップモード」、開発者向けに公開

出典: ケータイ Watch

Android 16で導入予定のデスクトップモードに関する情報が、グーグルによって開発者向けに公開された。この新機能は、Androidデバイスを外部ディスプレイに接続することで、パソコンのような操作環境を提供するもので、生産性向上を目的としている。DisplayPort接続に対応したAndroidスマートフォンやタブレットを外部ディスプレイに接続すると、デスクトップモードが起動し、接続されたデバイス本体とは独立してディスプレイ側の操作が可能になる。

デスクトップモードでは、アプリのウィンドウ表示が新たにサポートされ、ウィンドウのリサイズも自由に行えるため、複数のアプリを同時に使用できる。タスクバーには、起動中のアプリが表示されるだけでなく、アプリのピン留め機能も搭載されており、頻繁に使用するアプリへのアクセスが容易になる。タブレットにおいては、外部ディスプレイを拡張ディスプレイとして利用できるようになり、より広い画面領域での作業が可能となる。

さらに、キーボードショートカットやトラックパッドのジェスチャーを活用することで、複数のデスクトップセッションを切り替えることができる。これにより、作業内容や目的に応じて異なるワークスペースを効率的に利用できる。対応するアプリであれば、アプリヘッダーボタンやタスクバーからアプリの管理が可能となり、同じアプリの異なるインスタンスを容易に切り替えられる。

デスクトップ間のウィンドウサイズや位置は適切に維持されるため、ユーザーは好みのワークスペースを設定し、セッションをまたいでもその状態を復元できる。これにより、中断した作業をスムーズに再開できる。

このデスクトップモードは、サムスン電子との協業によって実現した機能であり、開発者向けには「Android 16 QPR1 Beta 2」として提供が開始された。開発者はこのベータ版を通じて、新機能のテストや最適化を行うことができる。一般ユーザー向けには、Android 16を搭載したタブレット向けに、今年後半にリリースされる予定である。このリリースにより、Androidタブレットの利用シーンが拡大し、より多様な作業環境が提供されることが期待される。デスクトップモードは、モバイルデバイスの可能性を広げ、より高度な作業を可能にするための重要な進化と言える。ウィンドウ管理、マルチタスク機能の強化、そして外部ディスプレイとの連携により、Androidデバイスは従来のモバイル用途を超え、より生産的なツールとしての地位を確立することを目指している。今回の発表は、Androidが単なるモバイルOSから、より汎用性の高いプラットフォームへと進化していく過程を示すものとして注目される。


82. 3COINS、スタンダードモデルのワイヤレスイヤホン&ヘッドホンを発売

出典: ケータイ Watch

パルは、3COINSからスタンダードラインアップとして、ワイヤレスイヤホン、有線イヤホン、ヘッドホンの新製品群を発売した。ワイヤレスイヤホンは、カナル型、インナーイヤー型、2IN1ワイヤレスイヤホン&スピーカーの3モデルが展開される。カナル型ワイヤレスイヤホンは、左右イヤホンの充電状況とケースの電池残量を表示する液晶ディスプレイを搭載し、連続再生時間は約5時間、充電時間は約1時間30分。IPX4相当の防水性能を備え、価格は1650円である。インナーイヤーワイヤレスイヤホンは、耳への圧迫感が少ないインナーイヤー型で、連続再生時間は約4時間、充電時間は約1時間30分。こちらもIPX4相当の防水仕様で、価格は1650円。2IN1ワイヤレスイヤホン&スピーカーは、カナル型ワイヤレスイヤホンとスピーカーが一体となったモデルで、イヤホンでの連続再生時間は約4時間、スピーカーでの連続再生時間は約2時間。価格は3850円で、防水仕様ではない。

有線イヤホンは、USB Type-C端子に対応したカナル型TYPECイヤホンとインナーイヤーTYPECイヤホンの2モデルが登場した。どちらもケーブル長は1.2mで、再生周波数帯域は20Hz〜20KHz、出力音圧レベルは96±5dB、インピーダンスは32Ω±15%となっている。価格は各880円。

ヘッドホンは、ANCワイヤレスヘッドホンとワイヤレスヘッドホンの2モデルが用意されている。ANCワイヤレスヘッドホンは、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載し、イヤーパッドのボタンで操作が可能。内側に折りたたんでコンパクトに持ち運ぶことができる。連続再生時間は約35時間、充電時間は約4時間で、価格は3850円。ワイヤレスヘッドホンは、有線と無線の両方に対応しており、別売りのAUXケーブルを使用することで外部機器との接続も可能。イヤーパッドのボタン操作に対応し、折りたたみ機能も備えている。連続再生時間は約10時間、充電時間は約2時間で、価格は3300円。これらの製品は、3COINSの店舗およびオンラインストアで販売される。今回の新製品群は、手頃な価格帯でありながら、基本的な機能を備えたスタンダードモデルとして、幅広いユーザー層をターゲットとしている。特に、ワイヤレスイヤホンの多様なモデル展開や、ANC機能搭載のヘッドホンなど、ニーズに合わせた選択肢を提供することで、より多くの顧客を獲得することを目指していると考えられる。また、USB Type-C対応の有線イヤホンは、最新のスマートフォンやタブレットとの接続性を考慮した設計となっている。3COINSは、これらの新製品を通じて、より多くの人々に手軽に音楽を楽しめる機会を提供し、ブランドの認知度向上を図る戦略である。


83. 「Android 16」正式発表、Pixelは今日から配信

出典: ケータイ Watch

グーグルはAndroid 16の正式版をリリースし、まずPixelシリーズへの配信を開始した。他のスマートフォンメーカーは2025年後半から順次展開を始める予定である。今回のアップデートは、近年のAndroidメジャーアップデートとしては最も早い提供時期となる。2025年後半には、デザイン面でも「Material 3 Expressive」に基づいたアップデートが予定されている。

Android 16では、リアルタイムな通知機能とセキュリティ機能の強化が図られている。フードデリバリーアプリやライドシェアアプリにおいて、配達状況や配車状況をリアルタイムで通知する機能が新たに追加された。これにより、ユーザーはアプリを開かずに状況を把握できる。また、通知の可読性を向上させるため、同一アプリからの複数の通知は自動的にまとめられるようになった。

セキュリティ面では、「Advanced Protection」機能が搭載された。これは、サイバー攻撃、有害なアプリやウェブサイト、詐欺電話などからユーザーを保護するためのもので、特にセキュリティ意識の高いユーザーや公人にとって最適な機能となる。Advanced Protectionは、多層的なセキュリティ対策を提供し、ユーザーのデバイスとデータを保護する。

その他、HDRスクリーンショットのサポートや適用型リフレッシュレートの改善も含まれている。HDRスクリーンショットにより、より鮮やかで詳細なスクリーンショットを撮影・保存することが可能になる。適用型リフレッシュレートは、画面の表示内容に応じてリフレッシュレートを自動的に調整し、バッテリー消費を抑えながら滑らかな表示を実現する。

補聴器を使用するユーザー向けの機能も強化された。通話時に、補聴器のマイクではなくスマートフォン側のマイクを使用することで、よりクリアな通話が可能になる。また、スマートフォンの画面上で補聴器の音量などを調整できる機能も追加された。これにより、補聴器の操作性が向上し、より快適な通話体験が提供される。

タブレット向けの機能も大幅に拡張された。特に、アプリをウィンドウ表示できる機能が追加されたことは大きな変更点である。これにより、複数のアプリを同時に起動し、リサイズや移動が可能になり、パソコンのような操作感でタブレットを利用できる。複数のアプリを同時に使用する際の生産性が向上すると期待される。この機能は2025年後半に対象デバイスで利用可能になる予定である。

さらに、任意のキー操作をショートカットに指定できる機能も2025年後半に提供される予定である。これにより、ユーザーは頻繁に使用する機能を素早く起動できるようになる。タスクバーがアプリで埋まっていても、目的のアプリを簡単に見つけられるようになる。


84. 6月の「Pixel Drop」、新機能「Pixel VIPs」やAndroid 16など

出典: ケータイ Watch

グーグルは、Pixelスマートフォン向けに6月の「Pixel Drop」の提供を開始し、同時にAndroid 16の展開も開始した。Android 16は今後数週間かけて順次利用可能となる。今回のアップデートでは、カメラ機能の向上、アクセシビリティ機能の進化、Gboardでの生成AIステッカー作成機能、そして新しいウィジェット「Pixel VIPs」の追加が主な内容となっている。

まず、Pixelカメラにはヒント機能が追加された。「Pixel カメラ」アプリの右上にある「?」アイコンをタップすることで、各モードの機能を説明する視覚的なヒントや、役立つ操作方法を確認できるようになった。これにより、ユーザーはカメラ機能をより深く理解し、使いこなすことが可能になる。

アクセシビリティ機能も大幅に進化している。「拡大鏡」アプリではリアルタイム検索が可能になり、写真を撮ることなく周囲の情報をその場で確認できるようになった。例えば、メニューの中から探している項目を入力し、スマートフォンをかざして動かすと、該当する部分が拡大表示され、画面上でハイライトされる。目的の情報を見つけた際には、スマートフォンが軽く振動して知らせてくれる。この機能は「Pixel Tablet」および折りたたみスマホを除く「Pixel 5」以降のスマートフォンに対応する。さらに、Android 16を搭載した「Pixel 9」以降の端末とLE Audio対応の補聴器を接続することで、屋外でも快適に通話できるようになった。スマートフォンの設定から、補聴器のプリセット変更や周囲の音量調整も簡単に行える。これにより、聴覚に障がいのあるユーザーの利便性が向上する。

Gboardでは、生成AIを活用したオリジナルステッカーを作成できるようになった。「Gboard」内で「Pixel スタジオ」を利用し、プロンプトを入力し、イメージに合うアイコンを選ぶだけで、アプリの切り替えなしにステッカーを送信可能。さらに、カメラロールから写真を選ぶと、背景が自動で削除され、ステッカーとして利用できる。この機能は英語、日本語、ドイツ語に対応し、「Pixel 9」シリーズで利用できる。これにより、ユーザーはより個性的なコミュニケーションを楽しむことができる。

新しく登場した「Pixel VIPs」ウィジェットは、連絡先アプリから大切な人たちとよりスムーズにつながるための機能を提供する。WhatsAppのやりとりを含む最新の通話履歴やメッセージの確認、共有されていれば位置情報の表示も可能。誕生日などのイベントも通知され、VIPに設定した相手からの連絡はおやすみモード中でも受け取れる。「Pixel 6」以降の端末に対応し、通話履歴やメッセージなどのデータは端末上で処理されるため、外部に共有されることはない。


85. クアルコム、ARグラス向けチップ「Snapdragon AR1+ Gen 1」発表

出典: ケータイ Watch

クアルコムは、ARグラス向けの新チップセット「Snapdragon AR1+ Gen 1」を発表した。このチップセットは、前世代のSnapdragon AR1 Gen 1と比較して26%の小型化を実現し、電源管理の最適化によって、よりスリムでバッテリー効率の良いスマートグラスの設計を可能にする。これにより、ARグラスの小型化と長時間駆動の両立が期待される。

Snapdragon AR1+ Gen 1は、カメラ機能も強化されている。1200万画素の写真と600万画素の動画をARグラスのカメラから直接撮影でき、低照度環境下での画質向上と手ぶれ補正の強化により、従来よりも鮮明な画像や映像の記録が可能となる。これにより、ARグラスを通じた高品質なコンテンツ制作や共有が容易になる。

AI処理能力の向上も重要な特徴である。第3世代Qualcomm Hexagon NPUを搭載しており、ARグラス上で小規模言語モデル(SLM)の実行が可能になった。これにより、スマートフォンなどの外部デバイスとの接続なしに、パーソナライズされたAIアシスタントやリアルタイム翻訳などの機能が利用できるようになる。これは、ARグラスのスタンドアロンでの利用価値を高め、より自然で直感的なユーザーエクスペリエンスを提供する。

通信機能も強化されており、Wi-Fi 7(Qualcomm FastConnect)とBluetooth 5.3をサポートしている。これにより、高速かつ安定したワイヤレス接続が可能となり、ARグラスの利用体験を向上させる。また、大容量メモリーをサポートすることで、より複雑な処理や多くのデータを扱うことが可能になる。

オーディオ機能も進化している。8つのマイクとAIを活用したターゲットキャプチャーに対応することで、周囲の騒音を低減し、クリアな音声収録を実現する。これにより、ARグラスを通じたコミュニケーションや音声認識の精度が向上する。

映像表示に関しては、シングルレンズまたはダブルレンズディスプレイで片目あたり1280×1280ピクセル(60fps)の解像度と3DoF(3自由度)をサポートしている。これにより、通知などの情報をユーザーの視野にシームレスに表示し、没入感の高いAR体験を提供する。

Snapdragon AR1+ Gen 1は、小型化、省電力化、カメラ機能の強化、AI処理能力の向上、通信機能の強化、オーディオ機能の進化、高解像度表示のサポートなど、ARグラスに必要な機能を包括的に提供する。これにより、より高性能で使いやすいARグラスの開発を促進し、AR技術の普及に貢献することが期待される。特に、スタンドアロンでのAIアシスタント機能の実現は、ARグラスの利用シーンを大きく広げる可能性を秘めている。


86. 浜松町のツインタワー「TOWER S」9月1日開業 ブルーフロント芝浦

出典: Impress Watch

野村不動産とJR東日本が共同で開発を進めている「BLUE FRONT SHIBAURA」の1棟目、「TOWER S」が9月1日に全体開業を迎える。これは、ホテルが7月1日に先行開業、オフィスが8月に入居を開始しており、9月の商業施設の開業をもって、計画されていた全体が完成することを意味する。野村不動産は、この全体開業に先立ち、オフィス共用部である「BLUE SKY LOUNGE」をメディア向けに公開した。

「BLUE FRONT SHIBAURA」プロジェクトは、芝浦エリアの活性化を目的とした大規模複合開発であり、ツインタワーという形態が特徴的である。「TOWER S」はその片翼を担い、ホテル、オフィス、商業施設という多様な機能を集約することで、地域に新たな価値を提供することを目指している。特にオフィス機能は、単なるワークスペースにとどまらず、従業員の創造性や交流を促進するような環境設計が重視されている。

「BLUE SKY LOUNGE」は、その象徴的な空間であり、オフィスワーカーがリフレッシュしたり、コミュニケーションを図ったりするための共用スペースとして位置づけられている。デザイン面では、開放感と眺望を最大限に活かすように工夫されており、都心の景色を一望できる点が大きな魅力となっている。また、機能面では、多様な働き方に対応できるよう、様々なタイプの座席や設備が用意されている。例えば、集中して作業に取り組める個室ブースや、チームでの打ち合わせに最適なミーティングスペース、リラックスできるカフェスペースなどが設けられている。

さらに、「BLUE SKY LOUNGE」は、単なる休憩スペースとしてだけでなく、ビジネスイベントやセミナーなどを開催できる多目的スペースとしても活用できる。これにより、企業間の交流や新たなビジネスチャンスの創出にも貢献することが期待されている。野村不動産は、「BLUE SKY LOUNGE」を通じて、入居企業の従業員の満足度向上を図るとともに、芝浦エリア全体の活性化にも貢献したいと考えている。

「TOWER S」の開業は、芝浦エリアにおけるランドマークとしての役割を果たすだけでなく、周辺地域の経済活動にも大きな影響を与えることが予想される。ホテルは国内外からの観光客やビジネス客を誘致し、商業施設は地域住民の生活を豊かにする。そして、オフィスは新たな雇用を生み出し、地域経済の活性化に貢献する。

野村不動産とJR東日本は、「BLUE FRONT SHIBAURA」プロジェクトを通じて、芝浦エリアを国際的なビジネス拠点として発展させることを目指している。


87. ウェザーニュース、「お天気エージェント」を全有料会員に提供

出典: Impress Watch

ウェザーニューズは、AIチャット機能「お天気エージェント」の提供範囲を拡大し、全有料会員が利用可能になったことを発表した。このサービスは、生成AIを活用して、ユーザーの天気に関する様々な質問に対し、ウェザーニュースの気象情報に基づいて自然言語で即座に回答を提供する。これまで月額680円のウェザーニュースPro会員限定の機能だったが、月額360円の有料会員にも提供されることになった。

「お天気エージェント」は、ユーザーが日常会話のようにチャット形式で質問できる点が特徴である。例えば、「この後洗濯物を干したまま外出しても大丈夫か」「今日は折り畳み傘と長い傘のどちらがおすすめか」といった具体的な質問に対して、AIがウェザーニュースの気象データと生成AIの知識を組み合わせ、個々の状況に合わせた的確なアドバイスを提供する。これにより、ユーザーはより身近な生活に結びついた新しい天気予報の体験を得ることができる。

このサービスの主な機能としては、まず、詳細な天気予報の提供が挙げられる。現在の天気、1時間ごとの天気、週間天気、さらには5分ごとの天気まで、時間単位で細かく変化する天候を把握することが可能だ。また、台風、地震、津波などの防災情報も提供され、緊急時の迅速な対応をサポートする。さらに、花粉、桜、紫外線といった季節情報も提供され、季節に応じた健康管理やレジャーの計画に役立つ。過去の天気データも2018年1月以降のものが利用可能で、過去の気象状況を分析し、将来の天候を予測するのに役立てることができる。

加えて、ウェザーリポートの検索・要約機能も搭載されており、他のユーザーからの天気に関する報告を簡単に確認できる。おすすめチャンネルの提案機能は、ユーザーの興味や関心に合わせた情報を提供し、ウェザーニュースの利用をよりパーソナライズされたものにする。Pro会員限定の機能としては、気象データからグラフを描画する機能があり、より詳細な気象分析を行うことができる。

「お天気エージェント」は、天気に関連する様々な提案も行う。例えば、洗濯物の外干しの可否、犬の散歩に適した時間帯、梅雨明けの予想など、日常生活に密着した情報を提供する。過去の天気検索機能も搭載されており、過去の特定の日の天気を調べることができる。

ウェザーニューズは、入力されたプロンプトを個人が特定できない形で分析し、回答できる気象データの充実やエージェント機能の拡充に活用するとしている。これにより、サービスの精度と利便性を向上させ、より多くのユーザーに役立つ情報を提供することを目指している。今回の提供範囲拡大により、より多くのユーザーが「お天気エージェント」の恩恵を受け、日々の生活における意思決定に役立てることが期待される。


88. 巣鴨に“快眠マンション” 黄金の90分を追求「ブランズ巣鴨三丁目」

出典: Impress Watch

東急不動産は、ブレインスリープとの協力により、睡眠環境を徹底的に追求した“快眠マンション”「ブランズ巣鴨三丁目」の計画を開始した。竣工は2026年5月下旬、引渡しは同年7月下旬を予定している。総戸数29戸(事業協力者住戸3戸を含む)の地上11階建て新築分譲マンションであり、都心で働く人々が十分な睡眠時間を確保しにくい状況を鑑み、質の高い睡眠環境を提供することで健康的なライフスタイルを支援することを目的としている。

このマンションは、睡眠研究の第一人者である西野精治氏が最高研究顧問を務めるブレインスリープと東急不動産が共同で開発した「スリープテックレジデンス」として展開される。睡眠の質を高めるための様々な工夫が凝らされており、特に「黄金の90分」と呼ばれる入眠直後の深い睡眠の質を向上させることに重点を置いている。睡眠周期において、入眠直後の約90分間に深いノンレム睡眠を得ることが、その後の睡眠の質全体を左右すると考えられているためだ。

「ブランズ巣鴨三丁目」では、「体温コントロール」「体内時計を整える」「リラックス空間」という3つの要素に着目し、睡眠環境を最適化する。

体温コントロールに関しては、スマートフォンから操作可能な自動浴槽洗浄機能を導入し、手軽に入浴できる環境を整備することで、入眠前の体温調整をサポートする。入浴による体温変化は、スムーズな入眠を促す上で重要な役割を果たす。

体内時計の調整については、光の色温度と照度をスマートフォンでコントロールできるシステムを導入する。夜間は低照度で暖色の光を使用し、メラトニンの分泌を妨げずに自然な入眠を促す。一方、朝は明るい光を浴びることで、コルチゾールの分泌を促し、覚醒を誘導し、体内時計をリセットする。これらの光環境の調整により、体内時計のリズムを整え、質の高い睡眠をサポートする。

リラックス空間の創出においては、主寝室の一部の壁と天井に天然木を使用した内装材を採用する。木材の持つ自然な質感と香りは、リラックス効果を高め、深い眠りを誘う。さらに、共用部にも工夫が凝らされており、外構には緑化を施し、エントランスホールには自然光が差し込む坪庭を設けることで、室内にいながら緑を感じられる空間を創出する。エントランスホールの一部壁面には無垢材を使用し、視覚的にもリラックスできる空間を提供する。

また、入居者特典として、西野精治氏の著書「スタンフォード式 最高の睡眠」のメソッドを集約した「ブレインスリープ ピロー」がプレゼントされる。この枕は、睡眠中の頭部を適切にサポートし、首や肩への負担を軽減することで、より快適な睡眠を促進する。

「ブランズ巣鴨三丁目」の所在地は東京都豊島区巣鴨三丁目1130番2(地番)であり、都営三田線巣鴨駅から徒歩3分、山手線巣鴨駅から徒歩5分という交通至便な立地にある。


89. 東大、従来比100万倍高速なレーザー加工技術 次世代半導体に活用

出典: Impress Watch

東京大学とAGCの研究グループは、レーザー加工技術において画期的な進歩を遂げ、その速度を従来比で100万倍にまで飛躍的に向上させることに成功した。この革新的な技術は、ピコ秒という極めて短い時間スケールで材料の物性を制御し、加工効率を劇的に改善するものであり、次世代半導体の開発をはじめとする幅広い分野への応用が期待されている。

従来のレーザー加工技術は、材料を加熱・溶融または蒸発させることで加工を行うため、エネルギー効率や加工速度に限界があった。しかし、今回の研究では、レーザー照射によって材料の原子配列や電子状態を瞬間的に変化させ、非熱的なプロセスを利用することで、これらの課題を克服している。具体的には、フェムト秒レーザーと呼ばれる超短パルスレーザーを用いて、材料に高強度の光を照射する。この際、レーザー光は材料中の電子を励起し、プラズマを生成する。このプラズマが、材料の結合を切断したり、原子を移動させたりすることで、加工が行われる。

この技術の核心は、ピコ秒という極めて短い時間スケールで材料の物性を変化させる点にある。従来のレーザー加工では、材料全体が加熱されるため、熱拡散によってエネルギーが失われ、加工効率が低下していた。しかし、今回の技術では、レーザー照射時間が極めて短いため、熱拡散が起こる前に加工が完了する。これにより、エネルギー効率が大幅に向上し、加工速度も飛躍的に向上する。

研究グループは、この技術を様々な材料に適用し、その有効性を検証した。その結果、シリコン、ガラス、金属など、幅広い材料に対して、従来のレーザー加工技術では不可能だった高精度かつ高速な加工が可能であることが確認された。特に、半導体材料であるシリコンに対する加工においては、従来の技術と比較して、加工速度が100万倍以上向上するという驚異的な結果が得られた。

この技術の応用範囲は非常に広く、次世代半導体の開発だけでなく、医療機器、エネルギーデバイス、航空宇宙産業など、様々な分野への応用が期待されている。例えば、半導体分野においては、より微細な回路パターンを形成することが可能になり、高性能な半導体デバイスの開発に貢献することが期待される。また、医療機器分野においては、生体適合性の高い材料を精密に加工することが可能になり、より安全で効果的な医療機器の開発に貢献することが期待される。

さらに、エネルギーデバイス分野においては、太陽電池や燃料電池などのエネルギー変換効率を向上させることが可能になり、持続可能な社会の実現に貢献することが期待される。航空宇宙産業においては、軽量かつ高強度の材料を精密に加工することが可能になり、航空機の燃費向上や宇宙探査機の性能向上に貢献することが期待される。

研究グループは、今後、この技術の実用化に向けて、さらなる研究開発を進めていくとしている。


90. Yahoo! JAPANアプリ、レーダー画面にユーザー投稿の天気情報を表示

出典: Impress Watch

LINEヤフーは、「Yahoo! JAPAN」アプリのiOS版において、天気予報機能「雨雲レーダー」に、ユーザーがリアルタイムの天気状況を共有できる「みんなの投稿」モードを新たに導入した。この機能は、ユーザーが実際に体験している天候に関する情報を、写真やコメントとして投稿し、他のユーザーがそれを地図上で確認できるというものだ。これにより、従来の気象情報に加えて、地域に密着したより詳細な天気状況の把握が可能になる。

「みんなの投稿」モードでは、ユーザーは現在地の天気を「晴れ」「くもり」「雨」「雪」の4つのアイコンから選択し、写真やコメントを添えて投稿できる。投稿された情報は、雨雲レーダーの地図上にアイコンとして表示され、他のユーザーはそれをタップすることで、投稿された写真やコメントを確認できる。これにより、局地的な天候の変化や、雨雲レーダーだけでは捉えきれない詳細な気象状況を、リアルタイムで共有することが可能になる。例えば、ゲリラ豪雨や突風など、急激な天候の変化をいち早く知ることができるため、外出時の判断や災害への備えに役立つことが期待される。

この機能の導入背景には、近年、局地的な大雨や異常気象が頻発し、従来の気象情報だけでは十分な対応が難しくなっているという現状がある。LINEヤフーは、ユーザーからのリアルタイムな情報提供を通じて、よりきめ細やかな天気情報を提供し、ユーザーの安全確保や防災意識の向上に貢献したいと考えている。また、ユーザー同士が天気に関する情報を共有することで、地域コミュニティの活性化にも繋がることを期待している。

「みんなの投稿」モードは、従来の雨雲レーダーの機能と連携することで、より高度な天気予報サービスを提供する。雨雲レーダーは、気象庁のレーダー情報を基に、降水状況をリアルタイムで地図上に表示する機能であり、多くのユーザーに利用されている。今回の「みんなの投稿」モードの追加により、雨雲レーダーの利用価値がさらに高まり、ユーザーはより正確な天気情報を基に、行動計画を立てることができるようになる。

LINEヤフーは、今後、Android版の「Yahoo! JAPAN」アプリにも「みんなの投稿」モードを導入する予定である。また、投稿された情報の信頼性を高めるために、不適切な投稿を排除する仕組みや、ユーザーによる評価機能の導入も検討している。さらに、将来的には、AI技術を活用して、投稿された情報を自動的に分析し、より高度な天気予報に活用することも視野に入れている。

この機能は、単なる天気情報を提供するだけでなく、ユーザー参加型のプラットフォームとしての役割も担う。ユーザーは、自らが体験した天候に関する情報を共有することで、他のユーザーの役に立つことができる。


91. コクヨ、複業したい個人と企業をつなぐ伴走型エージェントサービス

出典: Impress Watch

コクヨは、個人のキャリア開発支援と企業の人材不足解消を目的とした「伴走型複業エージェントサービス」を開始する。このサービスは、複業を希望する個人と、専門スキルや知識を持つ人材を求める企業とをマッチングさせるプラットフォームとして機能する。従来の複業マッチングサービスとは異なり、個人のキャリアプランニングから案件参画後のフォローアップまで、一貫したサポートを提供することを特徴としている。

具体的には、まず個人会員の登録を募り、それぞれのスキル、経験、キャリア目標などを詳細にヒアリングする。その上で、個々の希望や適性に合致する企業からの委託案件を紹介する。企業側からは、プロジェクト単位での業務委託や、特定のスキルを持つ人材の活用ニーズをヒアリングし、最適な人材を提案する。

このサービスの大きな特徴は、「伴走型」という点にある。単に案件を紹介するだけでなく、個人のキャリアプランニングを支援し、複業を通じてどのようなスキルを習得したいのか、どのようなキャリアパスを描きたいのかを明確にする。また、案件参画後も定期的に面談を行い、業務の進捗状況や課題、キャリアに関する悩みなどを共有し、適切なアドバイスやサポートを提供する。企業側に対しても、人材の活用状況やプロジェクトの進捗状況を定期的に確認し、必要に応じて改善策を提案する。

コクヨがこのサービスを開始する背景には、労働人口の減少や働き方の多様化といった社会的な変化がある。企業は、正社員採用だけでは必要なスキルを持つ人材を確保することが難しくなっており、複業人材の活用に対するニーズが高まっている。一方、個人も、自身のスキルアップやキャリアの幅を広げるために、複業を希望する人が増えている。

コクヨは、オフィス環境の構築や文具・事務用品の販売を通じて、企業の働き方改革を支援してきた。今回の複業エージェントサービスは、その一環として、人材という側面から企業の課題解決を支援するものとなる。コクヨがこれまで培ってきた企業とのネットワークや、人材育成に関するノウハウを活かし、質の高いマッチングと手厚いサポートを提供することで、複業市場の活性化に貢献することを目指している。

個人会員は無料で登録・利用が可能であり、企業からの料金は委託内容や期間に応じて個別に設定される。これにより、企業は必要な時に必要なスキルを持つ人材を柔軟に活用することができ、コスト削減にも繋がる。また、個人は、自身のスキルを活かして収入を増やせるだけでなく、新たなスキルを習得したり、キャリアの幅を広げたりする機会を得ることができる。

コクヨは、このサービスを通じて、個人のキャリア開発と企業の人材確保を支援し、より柔軟で多様な働き方を実現することを目指している。


92. ローソン50周年 1号店で50年前の外観を再現

出典: Impress Watch

ローソンは創業50周年を記念し、1975年6月14日に大阪府豊中市にオープンした1号店「ローソン桜塚店」において、当時の外観を再現する店舗ラッピングを2025年6月12日から18日までの期間限定で実施する。これは、創業50周年を記念した企画の一環であり、ローソンの歴史を振り返り、顧客に新たな体験を提供することを目的としている。

当時のローソン桜塚店は、現在とは大きく異なるレンガ造りのアメリカ風の店構えが特徴であった。今回の店舗ラッピングでは、現在の店舗にレンガ造り風の装飾を施し、50年前の懐かしい外観を再現する。これにより、来店客はローソンの原点に触れ、創業当時の雰囲気を体感することができる。

さらに、ローソン桜塚店の店内では、AR(拡張現実)を活用した企画も実施される。2025年6月12日から30日までの期間中、店内に設置された二次元コードをスマートフォンで読み取ることで、50年前の売場をARで体験できる。当時の売場は、ハムやソーセージなどの計り売りやパーティー用のオードブルの配達など、「高級スーパーのようなイメージ」で展開されており、現在のコンビニエンスストアとは異なる品揃えや陳列方法であった。AR体験を通じて、来店客は当時のローソンの商品やサービス、店舗の雰囲気を仮想的に体験し、ローソンの歴史をより深く理解することができる。

このAR企画は、ローソンの創業当時の様子を知らない若い世代にとっても、過去のローソンを体験できる貴重な機会となる。また、当時を知る世代にとっては、懐かしい思い出を呼び起こし、ローソンとの長年の関わりを再認識するきっかけとなるだろう。

加えて、全国のローソンの店頭では、ローソンのミルク缶の看板やロゴマークにスマートフォンをかざして楽しめるARコンテンツも提供される。これにより、全国のローソン店舗でも50周年記念企画に参加でき、より多くの顧客がローソンの歴史に触れる機会を得られる。このARコンテンツは、ローソンの象徴的なアイテムであるミルク缶の看板やロゴマークを活用することで、ローソンのブランドイメージを強化し、顧客とのエンゲージメントを高める効果が期待される。

ローソンは、今回の50周年記念企画を通じて、創業からの歴史を振り返り、顧客への感謝の気持ちを伝えるとともに、今後のさらなる発展を目指すとしている。特に、1号店の外観再現やARを活用した売場体験は、ローソンの歴史を体感できる貴重な機会であり、顧客にとって特別な体験となるだろう。ローソンは、今後も顧客のニーズに応え、地域社会に貢献する企業として、革新的な商品やサービスを提供していくことを目指している。今回の企画は、その決意を示すものであり、ローソンの未来への展望を示すものと言える。


93. auかんたん決済が「au PAY」に統合、クーポンやポイント対象に

出典: Impress Watch

KDDI、沖縄セルラー、auペイメントは、ネットショッピングなどの支払いを月々の通信料金と合算できる「auかんたん決済」を、2024年6月19日より「au PAY」に統合し、「au PAY(auかんたん決済)」として新たに提供を開始する。この統合により、ユーザーはau PAYの利便性を享受しながら、auかんたん決済のメリットも引き続き利用できるようになる。具体的には、au PAYの加盟店でのオンラインショッピングにおいて、auかんたん決済を通じて通信料金との合算払いが可能となる。

今回の統合の背景には、キャッシュレス決済市場の競争激化と、ユーザーの多様なニーズへの対応がある。au PAYは、QRコード決済やオンライン決済など、多様な決済手段を提供しているが、auかんたん決済の統合により、さらに利便性を向上させ、ユーザーの囲い込みを図る狙いがある。また、auかんたん決済は、クレジットカードを持たないユーザーや、オンラインでのクレジットカード利用に抵抗があるユーザーにとって、重要な決済手段となっている。この層を取り込むことで、au PAYの利用拡大を目指す。

統合後の「au PAY(auかんたん決済)」の利用方法は、基本的にこれまでと変わらない。au PAYアプリや対応サイトで支払い方法として「au PAY(auかんたん決済)」を選択することで、月々の通信料金と合算して支払うことができる。利用限度額は、ユーザーの契約状況や利用状況に応じて設定される。また、auかんたん決済で利用していたポイントやクーポンなども、引き続きau PAYで利用可能となる。

今回の統合に伴い、au PAYアプリのデザインやUI/UXも一部変更される予定である。ユーザーインターフェースの改善により、au PAY(auかんたん決済)の利用がよりスムーズになることが期待される。KDDIは、今回の統合を通じて、au PAYの利用促進を図るとともに、ユーザーの満足度向上を目指すとしている。

さらに、KDDIは、au PAYの機能拡充や加盟店拡大にも注力していく方針である。具体的には、au PAYアプリに新たな決済機能を追加したり、提携する加盟店を増やしたりすることで、ユーザーの利便性をさらに高める。また、au PAYのセキュリティ対策も強化し、ユーザーが安心して利用できる環境を整備する。

今回の統合は、KDDIのキャッシュレス決済戦略における重要な一歩となる。au PAYは、KDDIグループの経済圏における重要な役割を担っており、今回の統合を通じて、その存在感をさらに高めることが期待される。KDDIは、今後もau PAYの機能拡充やサービス向上に努め、ユーザーにとってより魅力的な決済プラットフォームを目指していく。


94. Meta、生成AIによる動画編集機能を公開

出典: Impress Watch

Metaは、生成AIを活用した革新的な動画編集機能を、Meta AIアプリ、Meta.AI Webサイト、そしてEditsアプリを通じて提供を開始した。この新機能は、ユーザーが短編動画の編集作業を、これまで以上に直感的かつ創造的に行えるように設計されている。特に注目すべきは、プリセットされたAIプロンプトを活用することで、動画内の服装、場所、照明、さらには全体的なスタイルといった要素を、簡単な操作で変換できる点である。これにより、専門的な知識や高度な技術を持たないユーザーでも、プロフェッショナルな仕上がりの動画を容易に作成することが可能となる。

この機能の導入は、MetaがAI技術を積極的に活用し、ユーザーエクスペリエンスの向上を目指す姿勢を示すものと言える。動画編集の分野において、AIの活用は、時間と労力を大幅に削減し、創造的な可能性を広げる上で重要な役割を果たすと期待されている。Metaの新しい動画編集機能は、まさにその先駆けとなるものであり、今後の動画コンテンツ制作のあり方に大きな影響を与える可能性を秘めている。

具体的には、ユーザーは、例えば「動画内の服装を夏らしいものに変える」「背景をビーチに変える」「照明を夕焼けのような暖かさに調整する」「アニメーションスタイルにする」といった指示を、プリセットされたAIプロンプトから選択するだけで、動画に反映させることができる。これらのプロンプトは、Metaが事前に学習させたAIモデルに基づいており、ユーザーの指示を正確に解釈し、自然で違和感のない編集結果を提供するように設計されている。

また、Metaは、この機能を米国を含む12カ国以上で利用可能にしている。これは、Metaがグローバルな規模でAI技術の普及を推進し、より多くのユーザーにその恩恵を届けようとしていることを示唆している。今後、利用可能な国や地域はさらに拡大される可能性があり、より多くのユーザーがこの革新的な動画編集機能を体験できるようになることが期待される。

Meta AIアプリ、Meta.AI Webサイト、Editsアプリは、それぞれ異なるプラットフォームで提供されており、ユーザーは自身の環境や好みに合わせて最適な方法でこの機能を利用することができる。Meta AIアプリは、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスで利用でき、外出先でも手軽に動画編集を行いたいユーザーに適している。Meta.AI Webサイトは、PCなどのデスクトップ環境で利用でき、より大きな画面で細部までこだわった編集を行いたいユーザーに適している。Editsアプリは、動画編集に特化したアプリであり、より高度な編集機能やカスタマイズオプションを求めるユーザーに適している。


95. HP、「Google Beam」販売へ VR無しで対面のような3Dミーティング

出典: Impress Watch

HPは、AI技術を活用した革新的な3Dビデオコミュニケーションソリューション「HP Dimension with Google Beam」を発表し、遠隔地にいる人々がまるで対面しているかのような臨場感あふれるミーティング体験を提供することを目指しています。このソリューションの最大の特徴は、VRヘッドセットや専用メガネ、その他のウェアラブルデバイスを必要とせずに、高度な没入型コミュニケーションを実現する点にあります。従来のビデオ会議システムが抱える課題、例えば平面的な映像によるコミュニケーションの限界や、参加者間の視線の一致の難しさ、そして没入感の欠如などを克服し、より自然で効果的なコラボレーションを促進することが期待されています。

HP Dimension with Google Beamは、AI技術を駆使して、参加者の映像をリアルタイムで3Dモデルに変換し、それを仮想空間上に再現します。これにより、参加者は互いの表情や身振り手振りをより自然に捉えることができ、非言語的なコミュニケーションのニュアンスも伝わりやすくなります。また、AIは、参加者の視線を推定し、仮想空間上でそれを再現することで、対面コミュニケーションにおける視線の一致を可能にし、より親密で信頼感のあるコミュニケーションを促進します。さらに、背景の除去や照明の調整など、映像の品質を向上させるためのAI機能も搭載されており、どのような環境から参加しても、クリアで快適なコミュニケーション体験を提供します。

このソリューションは、Google Beamとの連携により、その機能をさらに拡張しています。Google Beamは、高度な空間認識技術とリアルタイム3Dレンダリング技術を組み合わせることで、仮想空間と現実空間をシームレスに融合させることができます。これにより、参加者は、仮想空間上に再現された3Dモデルを通じて、現実世界のオブジェクトを共有したり、共同で作業したりすることが可能になります。例えば、設計者が遠隔地にいるエンジニアと3Dモデルを共有し、細部まで確認しながら設計の改善点について議論したり、医療従事者が手術のシミュレーションを共同で行ったりするなど、様々な分野での応用が期待されています。

HP Dimension with Google Beamは、ビジネスシーンにおけるコミュニケーションのあり方を大きく変革する可能性を秘めています。従来のビデオ会議システムでは難しかった、創造的なアイデアの創出や、複雑な問題の解決、そしてチームの一体感の醸成などを、より効果的に行うことができるようになります。また、移動時間やコストの削減、そして環境負荷の低減にも貢献することが期待されています。


96. アメックス、ビジネスカードにキャッシュフロー管理機能

出典: Impress Watch

アメリカン・エキスプレス(アメックス)は、2025年6月12日、ビジネスカードの新たな付帯サービスとして「キャッシュフロー管理 by Moneytree」の提供を開始した。このサービスは、中小企業や個人事業主が抱えるキャッシュフロー管理の課題を解決し、より効率的な財務運営を支援することを目的としている。

「キャッシュフロー管理 by Moneytree」は、Moneytree株式会社が提供する金融データプラットフォームを活用し、複数の銀行口座やクレジットカード、電子マネーなどの情報を一元的に集約・管理する機能を提供する。これにより、企業は自社の財務状況をリアルタイムで可視化し、正確な経営判断を下すことが可能になる。

このサービスの主な機能として、まず挙げられるのがキャッシュフローの可視化機能である。企業の入出金データを自動的に収集し、日別、週別、月別などの期間でキャッシュフローの推移をグラフやチャートで表示する。これにより、経営者は売上や経費の増減、資金繰りの状況などを一目で把握することができる。また、カテゴリー別の支出状況も可視化されるため、無駄なコストの削減や経費の見直しにも役立つ。

次に、キャッシュフロー予測機能が搭載されている。過去の入出金データや将来の売上予測などを基に、AIが将来のキャッシュフローを予測する。これにより、企業は数ヶ月先の資金繰りの状況を事前に把握し、必要な対策を講じることができる。例えば、売上が減少する時期や、大きな支出が予定されている時期などを予測し、資金調達や経費削減などの対策を事前に検討することが可能になる。

さらに、資金不足アラート機能も提供される。キャッシュフロー予測の結果、数ヶ月以内に資金不足のリスクがある場合は、メールでアラートが送信される。これにより、経営者は早期に資金繰りの悪化に気づき、迅速な対応を取ることができる。アラートの内容は、資金不足の時期や金額、原因などが詳細に記載されており、具体的な対策を検討する上で役立つ。

アメックスは、キャッシュフロー予測の結果に基づき、必要に応じて、同社のビジネスカードに付帯する様々なソリューションを提案する。「あとリボ」や「あと分割」といった支払い方法の変更オプションに加え、「VIP Loan Card for American Express」などの融資サービスも提供する。これにより、企業は資金繰りの状況に応じて最適なソリューションを選択し、柔軟な資金調達を行うことができる。これらのサービスは、企業の短期的な資金需要に対応し、事業の継続を支援することを目的としている。


97. 会社を辞めて丸1年。ライター仕事はどうなった?【YouTubeはじめました】

出典: Impress Watch

2024年4月に会社を辞めてフリーランスのライターとなり、YouTubeチャンネルを開設した筆者が、独立から1年間を振り返る。退職エントリーが「クリーンすぎる」と評された本連載では、独立後のリアルな経験と変化を詳細に語る。

まず、収入面では会社員時代と比較して大きな変動があった。当初は会社員時代の貯蓄を切り崩しながらの生活を想定していたが、実際には独立直後から複数のライティング案件を獲得し、予想を上回る収入を得ることができた。これは、会社員時代に培ったスキルと実績、そして独立前に構築した人脈が大きく貢献している。しかし、収入は安定しているわけではなく、月によって大きく変動するため、常に案件の獲得に奔走する必要がある。特に、大型案件が終了した月や、競合の多い分野では、収入が大幅に減少するリスクがある。そのため、複数の収入源を確保し、常に新しいスキルを習得することが重要となる。

次に、働き方については、会社員時代とは全く異なる自由な働き方を実現できている。時間や場所に縛られることなく、自分のペースで仕事を進めることができるため、ストレスが大幅に軽減された。しかし、自由な働き方は自己管理能力が求められる。納期を守ることはもちろん、健康管理や税務処理など、全て自分で行う必要がある。特に、確定申告は複雑で煩雑な作業であり、専門家の助けを借りることも検討する必要がある。また、孤独を感じやすいというデメリットもある。会社員時代には同僚とのコミュニケーションを通じて情報交換や相談ができたが、フリーランスになると、そうした機会が減ってしまう。そのため、積極的に交流会や勉強会に参加し、他のフリーランスとの繋がりを維持することが重要となる。

YouTubeチャンネルの運営については、当初はライティングの仕事に繋げることを目的としていたが、実際には直接的な収益はほとんど得られていない。しかし、YouTubeを通じて自身のスキルや知識を発信することで、新たなクライアントを獲得したり、講演依頼を受けたりするなど、間接的な効果は大きい。また、YouTubeチャンネルの運営は、自身のスキルアップにも繋がっている。動画編集や企画立案など、これまで経験したことのない分野に挑戦することで、新たなスキルを習得することができた。さらに、視聴者からのフィードバックを通じて、自身の強みや弱みを客観的に把握することができ、今後の活動に活かすことができる。

独立して1年間を振り返ると、予想以上に多くの困難があったが、それ以上に多くの喜びや成長があった。収入の不安定さや自己管理の難しさなど、フリーランスならではの課題も多く存在するが、自由な働き方や自己成長の機会を得られることは、会社員時代には得られなかった大きなメリットである。


98. 更新を忘れずに 2025年「マイナカード有効期限問題」に注意

出典: Impress Watch

マイナンバーカードには、カード自体の有効期限(10年)と、電子証明書の有効期限(5年)の2種類が存在し、2025年には多くの人が電子証明書の期限を迎えるため注意が必要である。電子証明書は、オンラインでの本人確認に不可欠であり、利用者証明用と署名用の2種類がある。利用者証明用はログイン時のID・パスワードの代替として、署名用はオンラインでの契約時に本人確認書類として利用される。電子証明書が失効すると、マイナポータルへのログインやオンラインでの各種手続き(携帯電話契約、銀行口座開設など)が困難になる可能性がある。

電子証明書はマイナンバーカードのICチップに格納され、公的個人認証(JPKI)という国際標準の安全な技術を用いて本人確認を行う。ICチップの偽造は極めて困難であるため、対面での本人確認よりも厳密な身元確認が可能となる。しかし、電子証明書の有効期限が切れると、このJPKIが利用できなくなる。

2025年に電子証明書の有効期限を迎える人が急増する背景には、マイナポイント事業によるマイナンバーカードの普及がある。2020年以降、マイナンバーカードの交付枚数は大幅に増加し、それに伴い電子証明書の更新需要も高まっている。

電子証明書の有効期限は5年と設定されているが、これは暗号技術の危殆化に対応するためである。コンピュータの進化や暗号技術の脆弱性発見により、暗号解読にかかる時間が短縮される可能性があるため、定期的な更新が必要となる。デジタル庁は、次期マイナンバーカードの発行に向けて、電子証明書の有効期限をカード自体の有効期限に合わせて10年とする方針を示している。

電子証明書の更新は、デジタル行政の推進において重要な課題である。電子証明書が利用できない場合、行政手続きのために窓口に出向く必要が生じ、デジタル化の恩恵を受けられないことになる。国は、電子証明書の更新を促すために、マイナンバーカードの利便性をアピールし、さらなるデジタル行政の取り組みを進めていく必要がある。

マイナ保険証を利用している場合は、電子証明書の更新が特に重要となる。マイナ保険証は、病院や薬局の窓口でマイナンバーカードをカードリーダーにかざし、電子証明書を読み取ってオンラインで保険情報を取得する仕組みである。電子証明書の有効期限が切れている場合、マイナ保険証を利用することができない。ただし、健康保険証または資格確認書を提出すれば、従来通りの保険診療を受けることができる。

電子証明書の有効期限切れによるトラブルを避けるためには、地方公共団体情報システム機構(J-LIS)から送付される有効期限切れのお知らせに注意し、早めに更新手続きを行うことが重要である。また、加入している保険組合から資格確認書が送付された場合は、病院に行く際に持参することで、保険診療を受けることができる。


99. セイコー、「ジョーズ」を描いたダイバーズウォッチ

出典: Impress Watch

セイコーウオッチは、映画「ジョーズ」の公開50周年を記念し、「セイコー プロスペックス JAWS 50周年記念 限定モデル」を7月11日に発売する。本モデルは機械式腕時計であり、価格は110,000円。世界限定5,000本が販売され、うち国内販売数は700本となる。

この限定モデルは、「ジョーズ」の世界観を細部にまで反映したデザインが特徴である。文字盤には、映画の象徴的なシーンである、海面から迫りくる巨大なホオジロザメの姿が、精緻なグラフィックで表現されている。特に、サメの歯の鋭さや、水面の波紋のリアルさなど、細部にわたる表現にこだわり、映画の持つ緊張感と臨場感を再現している。

ケースはステンレススチール製で、耐久性と高級感を兼ね備えている。ベゼルには、潜水時間を計測するための目盛りが刻まれており、実用性も考慮されている。また、ねじ込み式リューズを採用することで、高い防水性能を実現しており、本格的なダイビングにも対応可能である。

ムーブメントには、セイコーが誇る自動巻きムーブメントが搭載されている。これにより、安定した精度と長時間の駆動を可能にしている。シースルーバック仕様となっており、ムーブメントの精緻な動きを鑑賞することができる。ローターには、限定モデルであることを示す特別な刻印が施されている。

ストラップは、強化シリコン製で、快適な装着感と高い耐久性を実現している。ブラックカラーを採用することで、文字盤のデザインを引き立て、全体的に引き締まった印象を与えている。また、バックルには、セイコーのロゴが刻印されており、細部にまでこだわりが感じられる。

本モデルは、専用のスペシャルボックスに収められており、コレクションアイテムとしての価値も高めている。ボックスには、「ジョーズ」のロゴと50周年記念のマークがプリントされており、限定モデルならではの特別感を演出している。また、保証書や取扱説明書も同梱されており、安心して使用することができる。

セイコー プロスペックスは、本格的なスポーツウォッチとして、世界中のプロフェッショナルから信頼を得ている。高い防水性能や耐久性、視認性の高い文字盤など、過酷な環境下でも安心して使用できる機能性を備えている。今回の限定モデルも、プロスペックスのDNAを受け継ぎ、高い機能性とデザイン性を両立させている。

「ジョーズ」は、1975年に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督によるパニック映画であり、世界中で大ヒットを記録した。巨大なホオジロザメが人々を襲うというストーリーは、観客に大きな衝撃を与え、映画史に残る名作として知られている。今回の限定モデルは、映画公開50周年を記念し、映画ファンだけでなく、時計愛好家にとっても魅力的なアイテムとなっている。


100. ソフトバンク、委託先で個人情報漏洩 約14万件

出典: Impress Watch

ソフトバンクは、業務委託先のUFジャパンにおいて、約14万件の個人情報漏洩が発生した可能性があると発表した。漏洩の可能性がある情報は、ソフトバンクおよびワイモバイルの携帯電話サービス契約者の氏名、住所、生年月日、電話番号、性別、年齢、契約内容(料金プランなど)、サービスの利用に関する情報など多岐にわたる。ただし、クレジットカード情報、口座情報、マイナンバーカードに関する情報は含まれていない。現時点では、流出した可能性のある情報を用いたユーザーへの具体的な被害は確認されていない。

情報漏洩の発覚の経緯は、3月下旬に社外の第三者からUFジャパンの事業所内で個人情報の不適切な取り扱いが行われている可能性、および他社の通信事業者のサービス勧誘に利用されている可能性があるとの申告があったことによる。ソフトバンクが調査を行った結果、UFジャパンがソフトバンクの許諾なしに協力会社と契約していたこと、さらにソフトバンクとの契約上のルールに反した情報の取り扱いをしていたことが明らかになった。

UFジャパンにおける情報漏洩の原因は、主に二つの事象に起因する。一つ目は、UFジャパンの協力会社の元従業員Aによる事業所への不正な立ち入りと個人情報の不正な持ち出しであり、これにより13万5,022件の情報が流出した可能性がある。二つ目は、UFジャパンの協力会社の従業員Bによる個人情報のクラウドサービスへのアップロードという情報管理の不備であり、これにより2,134件の情報が流出した可能性がある。

さらに、ソフトバンクが業務委託先に対して定めたセキュリティールールについて、UFジャパンはずさんな運用を行っていたことが判明している。加えて、ソフトバンクが実施したセキュリティ監査に対し、UFジャパンは虚偽の報告を行っていたことも明らかになった。これらの事実は、UFジャパンにおけるセキュリティ管理体制の脆弱性を示している。

ソフトバンクは、この情報漏洩の可能性を受けて、6月3日に監督官庁および関係機関へ報告を行い、警察への相談を進めている。また、UFジャパンに委託してきた業務を5月20日に停止し、6月9日付で同業務における同社との業務委託契約を解除した。

今回の事態を受け、ソフトバンクは深く謝罪するとともに、個人情報を取り扱う業務委託先に対する管理体制を強化し、再発防止に努めるとしている。具体的には、委託先の選定基準の見直し、契約内容の厳格化、定期的なセキュリティ監査の実施、従業員へのセキュリティ教育の徹底などが考えられる。

今回の情報漏洩は、企業が個人情報を取り扱う上で、委託先の管理がいかに重要であるかを示す事例となった。ソフトバンクは、今回の教訓を活かし、より強固なセキュリティ体制を構築し、顧客からの信頼回復に努める必要がある。

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