TypeScriptの型ガイド

TypeScriptはJavaScriptに型の概念を導入したスーパーセットの言語です。型を活用することで、バグの予防やコード補完の強化ができ、より安全で保守しやすいコードが書けるようになります。ここでは、TypeScriptでよく使う型や便利な型について簡潔にまとめます。

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✨ 基本の型（プリミティブ型）

型名	説明	例
string	文字列	"hello"
number	数値（整数・小数）	42, 3.14
boolean	真偽値	true, false
null	null値	null
undefined	未定義値	undefined
bigint	大きな整数	1234567890n
symbol	一意の識別子	Symbol("id")

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▶️ 配列とオブジェクトの型

let names: string[] = ["Alice", "Bob"];

interface User {
  name: string;
  age: number;
}

const user: User = { name: "Taro", age: 25 };

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🎉 ユニオン型

複数の型のうちのどれかを許容する型。

let value: string | number;
value = "hello"; // OK
value = 42;       // OK

type OperationType = "CREATE" | "UPDATE" | "DELETE";

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🌓 リテラル型

特定の値のみを許容する型。

let status: "success" | "error";

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📄 型エイリアス（type）とインターフェース（interface）

type ID = string | number;
interface Product {
  id: ID;
  name: string;
}

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🧱 Enum（列挙型）

あらかじめ決められた定数のセットを表現する型。

enum Status {
  SUCCESS = "SUCCESS",
  ERROR = "ERROR",
  PENDING = "PENDING"
}

const current: Status = Status.SUCCESS;

• JavaやC言語にもある「列挙型」と似た構文。
• 実行時にもオブジェクトとして保持される（逆引きも可能）。
• ただし、バンドルサイズや柔軟性の面では as const + union 型が使われることも多い。

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💡 Record

オブジェクトのキーと値の型を指定するユーティリティ型。

type QueueType = "EMAIL" | "SMS" | "PUSH";
const queueUrls: Record<QueueType, string> = {
  EMAIL: "https://...",
  SMS: "https://...",
  PUSH: "https://...",
};

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💡 よく使うユーティリティ型

型名	説明
Partial<T>	全てのプロパティを任意にする
Required<T>	全てのプロパティを必須にする
Readonly<T>	全てのプロパティを読み取り専用にする
Pick<T, K>	特定のプロパティだけを取り出す
Omit<T, K>	特定のプロパティを除外する

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🤓 keyof typeof と as const

const Operation = {
  PARSE: "PARSE",
  EDIT: "EDIT",
  EMBED_PDF: "EMBED_PDF",
} as const;

// "PARSE" | "EDIT" | "EMBED_PDF"
type OperationType = keyof typeof Operation;

• as const を使うことで、オブジェクトの値がリテラル型（固定された文字列）になる
• keyof typeof は、そのオブジェクトのキー名を文字列リテラルのUnion型として抽出

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🔍 まとめ

TypeScriptの型を使いこなすことで、より安全で自動補完の効いた開発ができるようになります。
特に、ユニオン型・リテラル型・Record・keyof typeof・enum などは実践で頻出なので、積極的に使っていきましょう！