はじめに
AZ-103(Microsoft Azure Administrator)に合格したため、参考までに合格までのプロセスについてこちらに記しておこうと思います。なお、公式でもアナウンス済みですがAZ-103は今年度(2020年8月31日付)で終了となっており、後継の試験AZ-104が既にリリースされています。試験内容については、ほぼほぼ前身のAZ-103を踏襲した形となっているようです。
前提
対象読者
・これから新たにAzureの勉強をされる方
・短期間での資格取得をもってクラウドならびにAzureの基礎的な知識を習得し、その先のステップとして実務での経験を見据えている方
留意事項
・試験形式や内容等の情報は適宜公式のソースを確認されてください。
・本記事で紹介する外部リソース(特に、「4.過去問対策」で紹介する外部サイト)に関して、情報の信頼性については担保できかねます。参考までに留め、自己の責任の下で利用を検討されてください。
学習ステップ
概要
1.Azureの概念理解
2.自習環境の構築
3.試験概要の把握
4.過去問対策
ステップ
1.Azureの概念理解
私自身は、クラウドの予備知識がほぼ皆無であったため入門版であるAZ-103の下位試験AZ-900を先に受験しました。前提となる概念の理解(クラウドの利用形態、デプロイメントモデル、サブスクリプション、リソースの種類など)がなければ、AZ-103で取り扱う内容のキャッチアップは困難であると考えます。そのため、私同様にこれからクラウドの勉強を開始される方は、まずはAZ-900の取得をターゲットに学習されることを推奨します。
なお、現在MSにて無償のセミナーを開催しており、受講者には通常有償のAZ-900用の無償バウチャーが配布されます。参考までに下記リンクを掲載します。
Microsoft Azure Virtual Training Day:Fundamentals
https://mktoevents.com/Microsoft+Event/186691/157-GQE-382
2.自習環境の構築
私もそうでしたが、学習を進める過程で細かな機能や設定内容の確認にあたり、二次資料の内容のみで理解を深めることが困難になるタイミングが訪れると思います。(要は、「習うより慣れろ」ということです。)そのため、無料アカウントを取得して自身の無料サブスクリプションにてIaaS環境を作ってくことをお勧めします。
一か月間のみしかトライアルクレジットが利用できないので、AZ-900の取得が終わってある程度の知識が定着したタイミングの方が、コストが発生するサービスを有意義に活用できると思います。
無料アカウントの詳細や取得方法については割愛しますが、下記に公式のリンクを記します。
Azure の無料アカウントを今すぐ作成しましょう
https://azure.microsoft.com/ja-jp/free/
3.試験概要の把握
どういった範囲が取り扱われるかを把握しないまま試験対策に突き進むのは、あまりに無計画で膨大な労力や時間を喪失するリスクが大きいので、出題範囲や割合について確認されることは強くお勧めします。
公式で展開しているSkill Measuredというドキュメントがありますので、こちらに記載されている内容を理解しましょう。
Exam AZ-103: Microsoft Azure Administrator – Skills Measured
https://query.prod.cms.rt.microsoft.com/cms/api/am/binary/RE3VwUR
4.過去問対策
前段のステップまでで、Azureの概要や試験概要も理解したと想定します。しかしながら、実際にどういう問題が取り扱われるかは学習を進める中で非常に気になるポイントだと思います。いわゆるExam Dumpといった類の情報ソースになります。こちらに関して、本質的な理解が伴わないと思われる方も多くいらっしゃるかと推察します。ただ、先に記している通り、短期間での資格取得をもって必要な基礎的知識を身に着けることをターゲットにしている方には使い方によっては有用な方法の一つであると考えております。加えて、掲載されている問題と解答を照らし合わせながら、求められる根拠を自身で調べることにより、知識の習得が促進されると思います。
繰り返しになりますが、情報の信頼性や利用については、ご自身の責任の下で判断されてください。
EXAMTOPICS
https://www.examtopics.com/exams/microsoft/az-103/view/
学習リソース
・Microsoft Learn
https://docs.microsoft.com/en-us/learn/
体系的・網羅的に勉強ができる公式のドキュメントです。
所感
私自身の反省にもなりますが、「分厚い参考書を一ページ目から細部にこだわって読み解く」ようなやり方は個人的にはお勧めしません。なぜなら、本業と並行して学習を進める方がほとんどだと思われますが、投資する時間の割にあまり効果が望めないからです。資格取得など二の次で実環境に触れてガシガシ手を使って学習される方々はこの限りではないと思いますが、本記事で対象となるようなあくまで資格取得はファーストステップで細かなサービスや機能についてはおいおい実務で学習する方は、「手っ取り早く試験に合格するために何が求められる」かを主眼に置いて試験に臨んだ方が効率的であると思っております。