2019/10/10現在、Chromium化されたEdgeがCanary・Dev・Beta版まで出ている。
これがかなり使い勝手もWeb技術のサポートも良く、バグも少ないので、個人的には本家Chromeに次いで利用している。閲覧履歴も設定画面も、コンテキストメニュー(右クリメニュー)もデザインもこっちの方が好きだ。正直本家越えしそうで怖い。
※注: 記事主がWindowsしか持ってないのでWindows7/10でしかテストできてないぞ。ご容赦を。Macでの方法はこことかがベースになるのかな。
いきさつ
ブラウザには、閲覧履歴などを保存しない「プライベートモード」のようなものが用意されている。この名前がブラウザによってまちまちで、よく使うChromeでは「シークレットモード」(英語版では「Incognito Mode」)、IEや旧来Edgeでは「InPrivateブラウズ」などと呼ばれる。
このモードは、勤め先のPCで利用する時など、閲覧履歴を隠したいなどの理由で重宝する。しかし、まず普通に起動し、それからメニュー開いていちいちモード切替するのは面倒だ。そのため、起動時に初めからプライベートモードで起動する方法が(公式に認められてるかどうかは知らんが)ネットには載っている。
【復習】初めからプライベートモードで起動する方法(他ブラウザ)
まず復習がてら、これまでよく使ってきたブラウザを初めからプライベートモードで起動する方法。
-
デスクトップにブラウザのショートカットを作る(Windowsだと拡張子
.lnk
とかになる) - ショートカットを右クリック
- 右クリメニューから「プロパティ」を開く
-
「リンク先」と書かれた欄に
"C:\Program Files\~\~.exe"
と書かれているはずなので、その末尾に起動オプションを書き加える。既存の~.exe"
を消さずに、その"
の直後にまず半角スペースを書き、その後に以下を書く。書き替え後は、"C:\Program Files\~\~.exe" -オプション
のようになる。- Chrome:
--incognito
(ハイフンの数が違うので注意) - Firefox:
-private
- IE(お勧めできないが会社で現役):
-private
- 旧来Edge: (旧来Edgeではなんかこの欄がグレーアウトしててできないっぽい)
- Chrome:
- 下の「OK」ボタンを押す。「変更するには管理者の権限(アクセス許可)」云々言われるが、そのまま「続行」。
- タスクバーにピン留めしたショトカも同じようにしたい場合は、まずタスクバーにある既存のショトカを消し、先ほど改変したデスクトップのショトカから開き、それをもう一度タスクバーにピン留め。(2020/02/05追記: Windows 10 では、6.は不可能のようだ。その代わり、右クリック→「シークレットウィンドウを開く」等を選ぶ必要がある)
しかし・・・
「Chromium EdgeもChromiumなのだから、Chromeと同じく--incognito
でいけるっしょ」ってナメてかかったら、平然と普通のモードで起動された。IEやFirefoxよろしく-private
でも駄目。ナニィ!?
Chromium Edgeでは--incognito
も-private
も使えないのだった。
--private
とか-incognito
とか試しても当然駄目。
【解決】初めからInPrivateブラウズで起動する方法(Chromium Edge)
結論から言うと、Chromium Edgeは--inprivate
が正解だった。
(但し後述するように、タスクバーからの起動も同じようにすることはできないらしい。)
- (他ブラウザと同じ)
- (他ブラウザと同じ)
- (他ブラウザと同じ)
- 「リンク先」と書かれた欄に
"C:\Program Files\~\msedge.exe"
と書かれているはずなので、その末尾に起動オプションを書き加える。既存のmsedge.exe"
を消さずに、その"
の直後にまず半角スペースを書き、その後に--inprivate
と書く。書き替え後は、"C:\Program Files\~\msedge.exe" --inprivate
のようになる。 - (他ブラウザと同じ)
- (他ブラウザと同じ…?) ※Chromium Edge Betaで試してみると、なぜか6.は機能しなかった。これはバグ?→ 2020/02/05追記: Windows 10 では、6.は不可能のようだ。その代わり、右クリック→「新しい InPrivate ウィンドウ」等を選ぶ必要がある。
あとがき
言われてみれば、Microsoftとしては自社ブラウザのプライベートモードの名称は長年「InPrivateブラウズ」なのだから、英語版Chromeでの名称「incognito」から変更したと考えれば納得できる。
しかし、この名称はIE時代からあるもので、なぜIEと同じく-private
にしなかったのかは疑問だ。ハイフンは2つに増え、private
の前にin
が追加された。
今回発見したこのオプションはググっても情報が見当たらなかったため、Qiitaに残す。
※このオプションは将来Chromium Edgeが正式リリースされるまでに変更になる可能性もあるため、この記事は参考までに見るようにしてほしい。Chromium Edgeは現在進行形で開発中だからだ。
追記(2020/01/16)
正式リリース後、正式版で上記を試した所、特に変更は無く、--inprivate
でいいようだ。