Project Tangoとは
Project TangoはGoogleが開発している深度センサ(一応サイトでは赤外線カメラとTOFを使ったもの)とカメラを組み合わせたスマートフォン用AR/MRプラットホームです。現在は購入不能な開発機のみ存在しますが、6/9/2016にLenovoが初めて世にでる消費者向けのProject Tango端末を発表する予定です。価格はMAX$500と言われていて来週のGoogle I/Oでも発表がさらにあるはずです。
追記:発売されました。 $499.99 (MAX 500って言ったらスベスベで来ましたね)
先週末、シンガポールのハッカソンにProject Tango Dev Kitがあったので、基本的なデモをビルドしてみたり、簡単なアプリを作ったりした雑感を書いていきたいと思います。
開発環境
UnityでAndroid開発をしたことがある/している人でAndroid SDK version > 23を使っている人はProject Tango SDKまで飛ばしてもいいと思います。僕は初めてやったので少してこずりました。
Android SDK
Android Studioなどが入っていない人はAndroid StudioとSDKをダウンロードしてインストールします。http://developer.android.com/sdk/index.html
この時点でJavaのjdkも入っていない場合はインストールさせられます。
インストーラーが終わった後__一度Android Studioを開いてインストールを完了させてください__
僕はこれに気づかず古いSDKバージョンをずっと使っていて怒られました。
Unity
UnityのSDKが出ているので、それを使いました。(https://developers.google.com/project-tango/apis/unity/)
まず、Unityが入っていない人はインストールします。僕は5.3.4p5を使っていましたが、特に指定はないはずです。
Unityを開いたときに、まずビルドターゲットをAndroidに変更します。
file→build settings→Androidにします。
次に、UnityにAndroidSDKの居場所を教えてあげます。
Edit→Preferences→External Tools
Android SDK, JDKの最上位ディレクトリを指定してあげれば問題ないはずです。NDKはなくても大丈夫です。
Project Tango SDK
Project Tango SDK for Unity5をダウンロードしてきます。https://developers.google.com/project-tango/downloads
unitypackageなのでUnityで開いてImportします。
files→build settings→player settings→other settings→Identification→Minimum API Level
を
Android 4.2 'Jelly Bean'(API Level 17)に設定します.
デモ
TangoSDK→Examples→Scenesに色々なデモアプリがあります。
適当に選んでビルドしてみました。
Experimental Mesh Builder with Color
このようなMeshと、各頂点ごとの色をとってきて周りの世界を再現するデモです。基本的に一人称視点で歩き回りながら撮影する感じです。
Experimental Mesh Builder with Physics
さきほどと同じような感じで、コライダーが生成されて画面をタップすると玉を発射するデモです。
Depth Perception Tutorial
このような点雲を表示するアプリを作ってみました。
Tango Prefabsディレクトリ内からTango Manager,Tango Point Cloud, Tango Delta Cameraをシーンに入れます。
インスペクターでTango Managerの設定でEnable Depthにチェックを入れます。
Tango Point CloudでMesh RendererとUpdate Mesh Pointsにチェックを入れます。
ビルドしてみると良い感じに動きました。
その他色々
ほかにも色々なデモや、チュートリアルが公式サイトにあるので色々やってみるとたのしいかもです。


