はじめに
新任リーダとして気を付けたいことを2つまとめました。
一つは前任のリーダがいるときの引継ぎ時に役立たせたいまとめ。
もう一つは、引継ぎ後のリーダ業務を進める際の注意点となっています。
前任の資料やナレッジを確認する
リーダとして最初の作業をする前の下準備になります。
自分がリーダになった時に前任者がいる場合は、以下のような内容を引継ぎしましょう。
- リーダとして行っていたタスクの一覧
- オフィシャル以外でまとめている資料一覧
- メンバとのコミュニケーションの取り方
- メンバの性格や得意な作業
- 定常的に行われている会議体とその内容
- プロジェクトのステークホルダ
- 他チームのコミュニケーションの窓口
公式な資料やドキュメントに記載されていない、もしくはされにくい箇所を聞き出してプロジェクトにフィットすることがポイントになります。また、注意点としては、上記のような内容を引き継いだ時にそれらをどのようにして活用していくの見極めが必要になってきます。前のリーダのやり方や方針をすべて引き継いだところで自分にそのスタイルや考え方が合うとも限りません。あくまで引き出しの一つとして考えて、活用できるものだけを活用するという感じが望ましいと思います。
リーダになってから気を付けたいこと
ここからは、リーダになってからの行動として気を付けたほうがよいポイントをまとめました。
リーダ経験がある人は、心当たりがありそうなところがないかチェックしましょう。
- 自分でタスクを抱えてしまう
- タスクを振るだけの伝書鳩になっている
- メンバを頼りきれていない
- メンバにタスクを頼みずらい
- 相談できるメンバを作れていない
- 無駄な時間をなるべくなくす
以下、それぞれについて詳細な心配点を記載していきます。
※ただし、メンバーの数や案件への入り方によって、下記に限る話ではないため見極めは必要になります。
自分でタスクを抱えてしまう
自分が一番作業をしなければいけないとか、タスクを持たなければいけないと思ってしまい、管理作業と相まってタスク過多になりがちです。
リーダにはリーダの作業があるため、リーダ業務以外のタスクを持つにしても最小限のタスクを請け負う形にしましょう。
また、作業タスクの見積もり時に自分を工数に含めないようにしましょう。
メンバ分の工数のみで見積もりをしないと、巻き取らないといけない形になってしまいます。
その結果、タスクもこなしてかつ管理もおざなりになるという結果を迎えてしまうことも起こり得ます。
タスクを振るだけの伝書鳩になっている
メンバに指示を伝えなければならない状態は多々あるかと思います。
ただし、そのままメンバに伝達するのでは、本当にただの伝書鳩になってしまいます。
方針や意図を理解したうえで、メンバが納得いくような内容を伝えましょう。きちんと作業内容に実を付けたうえで、メンバに伝えるようにしましょう。
メンバを頼りきれていない
仕事を誰かに振るというのは、説明やそのための資料作成もあるため意外と骨が折れる作業です。だからといって、メンバに作業を振らないというのは絶対にダメなことです。
また、説明をするより自分がやったほうが早いときもあるという発想に至るときもあります。これはメンバの能力に対して信用ができないと考えてしまい、結果として自分が作業してしまうという背景があります。
ただ、それを続けていくと、自分のタスクも減らないしメンバのスキルが育たないという負のスパイラルが生まれます。はじめは大変かもしれませんが、きちんと作業はメンバに振るという癖をつけましょう。
メンバにタスクを頼みづらい
リーダとメンバという構成を考えた時にいろいろなケースが考えられると思います。例えば、年上のメンバや自分よりもスキルが高いメンバがいることもあるでしょう。
ただし、リーダはそういったことを気にしてはいけません。なぜならば、リーダは役割であって上下関係とは関係がないからです。
リーダはチームを成功に導くことをすることが目的であって命令するという立場ではありません。
とはいえ、メンバも人間なので押しつけや強要をするのではなくお願いするという気持ちを大切にしましょう。メンバへのリスペクトをすることを忘れないようにしましょう。
相談できるメンバを作れていない
「チームメンバ全員と相談できるチーム体制」
これが一番の理想的な状態だと思います。実際にはそうなることはまずありません。では、どうしていけばいいかというと、相談できるメンバを一人でも多く作ることです。
相談内容にもいろいろあると思います。技術的なことやコミュニケーションのことなど課題は山積みだと思います。
メンバには、それぞれ得意な分野や苦手な分野があると思います。
きちんとメンバの特性を理解したうえで、相談役が作れることが大事だと思います。
無駄な時間をなるべくなくす
長時間の業務が続くと効率化する方向に意識を向けることができなくなっていきがちです。メンバの報告を待つ時間、なんでもかんでも割込みを受け付けてしまう等とよく考えると、タスクに無駄が発生しているのではないかということはあるはずだと思います。
(実際に効率よくタスクを回し続けても長時間稼働になってしまう時もあるので、そこは切り分けを。)
一旦、自分の作業を見直したうえで、無駄がないかを考えてみるとよいと思います。また、ずっと長時間稼働をしていると自分の作業効率が目減りしていくことは覚えておきましょう。毎日同じように仕事をしているつもりでも、実際はそうではないことがあります。
加えてメンタル不調や仕事への意欲がなくなることによる退職を考えてしまう等も起こり得ます。惰性や慣性、思いつきなどでしてしまっている作業を見つめなおしてみてもらえるといいと思います。
さいごに
まわりで困っているリーダがいたことと、自分の過去の経験談を基にずらっと書き出してみました。
この記事を見て、少しでもスムーズにリーダ業務に入れると良いなと思います。