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Dockerfileを極めて、Dockerマスターになろう!

Last updated at Posted at 2016-01-20

Dockerfileを極めて、Dockerマスターになろう!

  • Dockerfileとは

  • 「Dockerfile」ファイルは、プログラムのビルドでよく利用されるmakeツールの「Makefile」ファイルと同様に、Dockerコンテナーの構成内容をまとめて記述するシンプルなテキスト形式のファイルです。*

注意事項

  • Dockerでは ==コマンドをフォアグラウンドで動かさないとコンテナが停止== してしまいます。特に、 デーモンプログラム は、 デフォルトでバックグランド動作をするため 設定したものの 「起動しない/自動的に停止してしまう」 といった不具合に遭う原因となるので注意が必要です。

  • 例えばnginxはデフォルトはデーモンとして動くので、(nginxの)daemon off設定を行い、 フォアグラウンドで動かす必要があります。

ENTRYPOINT /usr/sbin/nginx -g 'daemon off;' -c /etc/nginx/nginx.conf

基本構文

  • 1行につき1つの操作を{命令}と{引数}でスペース区切りで記述します。「#」から始まる行はコメントとして処理されます。「docker build」コマンドでは、「Dockerfile」ファイルの上から順番に処理が実行されます。
{命令} {引数}
  • {命令}は、大文字/小文字を区別しませんが、識別しやすいよう大文字にするのが推奨です。主な{命令}と用途を以下に示します。
{命令} 用途
FROM 元となるDockerイメージの指定
MAINTAINER 作成者の情報
RUN コマンドの実行
ADD ファイル/ディレクトリの追加
CMD コンテナーの実行コマンド 1
ENTRYPOINT コンテナーの実行コマンド 2
WORKDIR 作業ディレクトリの指定
ENV 環境変数の指定
USER 実行ユーザーの指定
EXPOSE ポートのエクスポート
VOLUME ボリュームのマウント

CMDとENTRYPOINTの違い

  • 「docker run」コマンドでは、引数にコンテナーで実行するコマンドを指定しました。Dockerイメージの用途によっては、サービスを提供する場合など実行するコマンドが最初から決まっている場合があります。 「ENTRYPOINT」 および 「CMD」 を記述することで実行するコマンドおよび引数を事前に定義でき、「docker run」コマンド実行時に 省略 できるようになります。 「CMD」 の場合は「docker run」で実行するコマンドを 上書きできます が、 「ENTRYPOINT」 の場合は 上書きできない 点が異なります。

ENVでパスを設定

  • RUN したい時にパスが通っていないとエラーになります。以下のように RUN の前あたりでENVでパスを通してあげると大概の場合は RUNが通ります。(bashのexportと同じですね!)
ENV PATH $PATH:/usr/local/jruby/bin
RUN jgem install hoge
  • 上記の例は PATH に /usr/local/jruby/bin を追加しています。この後(パスが通るため) jgem や jruby 等が使えるようになります。

EXPOSEで外部に公開するポートを指定

  • この設定は、docker run時に -pオプションを指定するのと同じ役割 があります。例えば、 nginxを外部に公開するには、80番ポートを公開すれば良い ので、Dockerfileに
EXPOSE 80

と書くことができますが、EXPOSEコマンドはコンテナのポートを公開するだけなので、このままでは 外部からアクセスはできません。 外部からアクセスする場合は、 ==vmの起動時に== docker run -p <ホストOSポート番号>:<コンテナポート番号> のように、 ==ホストOSのポートにコンテナのポートをバインド== しましょう。

ビルド

  • Dockerfileからdockerイメージのビルド
docker build [ -t {イメージ名} [ :{タグ名} ] ] {Dockerfileのあるディレクトリ}
  • nginxのDockerfileからdockerイメージをビルドする例

==nginx1.0フォルダには、下記のものを入れておく。==

  • Dockerfile
  • ADDコマンドでコピーするファイル。(***.conf等の設定ファイルを予め修正しておいて、同梱すると良い)
docker build -t soushi/nginx:1.0 ~/OneDrive/docker/nginx1.0/

Dockerfileの一例

  • nginxサーバーを作るためのDockerfile
FROM centos:6
MAINTAINER soushi <webservice@soushi.jp>
RUN rpm -ivh http://nginx.org/packages/centos/6/noarch/RPMS/nginx-release-centos-6-0.el6.ngx.noarch.rpm
RUN yum -y install nginx
ENTRYPOINT /usr/sbin/nginx -g 'daemon off;' -c /etc/nginx/nginx.conf
RUN sed -i -e "/^http/a \ \ \ \ server \{\n\tlocation \/ \{\n\t\troot \/var\/www\;\n\t\}\n\n\ \ \ \ \}" /etc/nginx/nginx.conf

# Define mountable directories.
VOLUME ["/etc/nginx/sites-enabled", "/etc/nginx/certs", "/var/log/nginx", "/var/www"]

# Define working directory.
WORKDIR /etc/nginx

# Define default command.
CMD ["nginx"]

# Expose ports.
EXPOSE 80
EXPOSE 443

コンテナが起動しない場合

1 ENTRYPOINTに引数を書く場合、それぞれをダブルクォーテーションで囲う。

!これは誤り
ENTRYPOINT ["/usr/bin/influxdb -config=/opt/influxdb/versions/0.8.8/config.toml"]
# 正しくは下記のように書く
ENTRYPOINT ["/usr/bin/influxdb", "-config=/opt/influxdb/versions/0.8.8/config.toml"]
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