黄色になった際の記事はこちら
先日開催された ARC178 でAtCoder橙色になりました。
直近の ARC は 9 勝 1 敗です。正直運の要素も大きいですが、今までの精進が急に成果として出てきたと好意的に解釈しています。
自己紹介
現在高専 5 年生の、情報系の学生です。
数学が好きで、積分や級数について色々やっています。積分や級数は競プロには特に生きていないです。
精進量
黄色になりたての際と比べて問題は 2 倍弱解いています。 RPS も当時と比べて 3 倍程度になっています。
黄色から橙になるまでやったこと
黄色になってから既に 2 年以上が経過しているので全て覚えている訳ではありませんが、覚えているものを書いていきます。
言語を変えた
第一言語を Java から C++ に変えました。正直な話、これだけでレート 30 ~ 40 程度上がった感覚です。例えば Java にはマクロがなく、 for 文も一々丁寧に書いていく必要がありました。私は早解きでレートを稼いでいたので、 Java と C++ での記述量の差は無視できないものでした。 さらに、ICPC などのチーム戦ではメンバー間の使う言語が違うとメンバー間でのコードの共有が難しくなるなどの弊害もあります。このような理由から、私は Java から C++ に第一言語を変えました。現在は C++ と Python (愚直解の作成やオーバーフローが怖い問題用) の二刀流でコンテストに参加しています。
各種大会に出た
チーム戦では高専プロコンや ICPC 、個人戦では HTTF や DDCC などに出場しました。
特に高専プロコンでは企業賞としてかなり良いパソコンを DMM さんから頂いたので、現在もコンテストはこのパソコンで出場し続けています。
常に ARC に独りで出続けているとやはりモチベが下がっていってしまいます。しかし、上に並べたような大会で実際に他の競技者に会って話すと自分も頑張ろうという気持ちになれます。モチベ維持の点でもこれらの大会は非常に助かりました。
長期インターンを始めた
高専の先輩に誘われ、現在も長期インターンをやっています。受験生ということで勤務の時間はかなり減らしてもらっています。このインターン先では競プロに近い部分を担当させてもらっており、競プロで培ったアルゴリズムの能力やコーディングの能力がかなり発揮できています。競プロしか分からない状態で採用してもらってはじめの頃はかなり不安でしたが、git 等の使い方を丁寧に教えてもらいエンジニアとして力になれる状態になりました。AtCoder Jobs にも無い競プロと全く関係ない会社なので、ここまで競プロが生きているのはかなり運が良かったと思っています。
橙になるためには
ここからは個人的な意見です。
橙色になるためには、やはり何か一つの分野に対して強みを持つことが重要だと思います。
私は数学がそれに該当します。数学色の強い問題なら自身のレートより上の difficult の問題も解けることが多いですが、逆に最適化等の問題はかなり解けないことが多いです。
一つ強みを持っておくと、時々大成功してレートが上がるようになってきます。また、チーム戦で違う分野に特化した人とチームを組むと非常に強力なチームになります。その点でも一つ何か得意な分野を持っておくことはメリットが大きいと思います。
あとはとにかく問題を解くのみです。難しい問題を沢山解いて、沢山学びましょう。
終わりに
緑色になりたい!水色とかなれるのかな…という気持ちで始めた競プロですが、あれよあれよという内に気付けば橙まで来てしまいました。黄色になりたての頃はこの勢いで橙に!という思いも少しありましたが、今は赤になりたい!という気持ちは無いです。これからののんびりと競プロを続けていけたらと思います。
また、 ABC や ARC の Writer をしてみたいという気持ちもあります。昔から作問が好きなので、もしかすると今後 Writer の名前の欄に sounansya がいるようなコンテストがあるかもしれません。そうなった場合は是非ご参加ください。
ここまで読んでくださりありがとうございました。