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Kubernetes上にアプリを展開する

Last updated at Posted at 2018-12-05

この記事は、「オンプレミス、Kubernetesで、マイクロサービスを意識したWebアプリをデプロイするまでの軌跡」の一部です。

はじめに

Kubernetesの設定が終わったら、実際に作ったアプリをKubernetes上にデプロイしていきます。
前提として、アプリはDockerイメージ化されており、Kubernetesが動いているサーバーからアクセスできるDockerレジストリに登録されている必要があります。

ここでは、プライベートなDockerレジストリが192.168.0.xxx:5000で動いていると想定して進めていきます。

yamlを書いて、デプロイ

今までのシリーズ記事でも使ってきましたが、Kubernetesではyaml形式でデプロイするアプリについての情報を書くことが出来ます。

yamlファイルでは複数の設定を一つにまとめる事が出来るので、以下のようなファイルで1つのアプリを表現することが出来ます。

app.yaml
apiVersion: v1
kind: Service
metadata:
  name: sample-service
  namespace: sample-namespace
  labels:
    app: sample-service
spec:
  type: NodePort
  ports:
  - port: 80                <---- アプリが動作するポート
    targetPort: 80          <---- アプリが動作するポート
    protocol: TCP
  selector:
    app: sample-deployment
---
apiVersion: apps/v1beta1
kind: Deployment
metadata:
  name: sample-deployment
  namespace: sample-namespace
spec:
  replicas: 1
  revisionHistoryLimit: 3
  template:
    metadata:
      namespace: sample-namespace
      labels:
        app: sample-deployment
        version: latest
    spec:
      containers:
      - name: sample-deployment
        image: 192.168.0.xxx:5000/sample/sampmle-image:latest
        ports:
        - containerPort: 80 <---- アプリが動作するポート

今回は80番で動作するアプリが動いているので80番を指定していますが、4000番で動いているなら4000を、8080が動いているなら8080を指定してください。

Kubernetesでは色々な機能があるのですが、僕の理解では、以下の2つがあればとりあえずアプリを公開することが出来ます。

  • Deployment

コンテナイメージを持ってきて、適切なノードの上に展開してくれます。アプリを更新する際も、サービスを止める事無く更新できるように配慮してくれます。
また、同じコンテナを複数立ち上げたり、逆に不要なものを削除したりして、スケーラビリティを確保します。しかし、コンテナが増えたり減ったりする状況で、我々ユーザーはどのコンテナにアクセスすれば良いのでしょうか?
これを解決するのがServiceです。

  • Service

自分が管理するコンテナに対する通信を一手に引き受け、状況に応じて適切なコンテナにアクセスを割り振ってくれます。

ひとまず、このセットがあれば最低限アプリは動くと思います。

$ kubectl apply -f app.yaml

今回のyamlではnamespaceを指定しているので、もし存在しない場合は先に作成してください。

$ kubectl create namespace sample-namespace

デプロイされたポートを確認

デプロイされると、今回の設定では、自動的に外部からアクセスするためのポートが割り振られます。Serviceの情報を見ると、振られたポートが確認できます。

$ kubectl get services -n sample-namespace
NAME             TYPE       CLUSTER-IP       EXTERNAL-IP   PORT(S)        AGE
sample-service   NodePort   10.107.212.223   <none>        80:30380/TCP   71m

今回の場合は、以下のアドレスでアクセスできます。

<Kubernetesが動いているip>:30380

アクセスした結果、想定通りの挙動が得られれば成功です。
お疲れさまでした!

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