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リンクアンドモチベーションAdvent Calendar 2024

Day 25

24時間365日作業を記録し、いろいろ教えてくれる魔法のツール?『screenpipe』で遊んだ

Last updated at Posted at 2024-12-25

リンクアンドモチベーションの木村と申します。
1年ほどバックエンドエンジニアをやっています。
2024年のAdvent Calendarへの投稿です。

今年のアドカレの社内テーマは「試す」ということで、『screenpipe』というOSSを使ってみました。
このツールは、PC作業中の画面や音声情報を記録・管理し、効率的な検索を可能にするものです。

背景

以前社内ハッカソンで、

  • 「あの資料、どこにあったっけ?」
  • 「この前◯◯さんにこんな話しなかったっけ?」

など、「思い出すのに時間がかかる・思い出せない」を解決したい!という気持ちから、
常にデータを収集し、常に質問から収集したデータを返せるツールを作りました。

二日間で実装できたのは2方向からの情報のインプットとアウトプットです。

  1. 音声情報とPCでアクティブになっている画像を文章化し、dbに保存
  2. 検索も音声と文字検索でdbのデータを呼び出す

なんとその延長とも言えるツールがハッカソンの次の日くらいに社内の人がXで見つけておりました。それが冒頭の『screenpipe』です。

公式ドキュメント

Pasted Graphic 4.png

アーキテクチャ

SCREENPIPE.png


左から

  1. 画面や音声によるインプット
  2. データの蓄積
  3. 分類や検索
  4. AIによるサマリーなど高度なデータ収集

となっています。

重要なのはプライバシーを守るために、全てのデータをローカルに保存している点です。
ハッカソンで同じような観点が出ていました。

さっそく動かしてみる

デスクトップアプリがあるようなので、ダウンロードして動かしてみました。機能は検索機能や保存したデータをテーブル上で見られる機能などがありました。
Pasted Graphic 3.png


右上のボタンから、アクセス制限の状態やレコーディングのコントロールができるようです。
Pasted Graphic.png

Startを押して保存データを確認してみると、
Pasted Graphic 5.png


下記動画にある通り、自動で保存されたデータがどんどん追加されていることがわかります。
Videotogif.gif

どのくらいの容量を使うのか?

ハッカソンの時に、「ずっと保存し続けるのはいいけど、容量がボトルネックだよね」という話をしていました。このscreenpipeを使った時の使用する容量やいかに

  • input音声→約220KB/30秒
  • output音声→約250KB/30秒
  • 動画モニター→約3MB/1分

だいたい4MB/分なので、60分で240MB。
1日8時間で1.9GBとすると、100日で約190GBです。
すぐにPCが容量不足になりそうです。

やはり、この途方もない量のデータをどう扱うかが今後の課題ですね。

公式ドキュメントでは、「解像度を下げれば軽くなるよ」と書かれています。
ます。今後のアップデートで、より使いやすくなるよう取り組んでいます。.png


効率が100倍くらいになれば勤める期間分くらいは溜められそうですが、いつになることやら。未来に期待です。

検索機能をAIで引き出してみる

こちらの検索機能で自動レコードしたデータから欲しい情報を検索できるようです。
Pasted Graphic 6.png


ここでは、僕がOpenAIのAPI Keyを使って0.08ドルだけ使うことに成功した記録が残されています。
Pasted Graphic 7.png


ページ下部にAIを駆使して問いを投げられるようです。
context naster v.png

※この機能は残念ながらOpenAIのAPI Keyを登録してもうまく読み込まれず、溜まりに溜まったデータをAIでうまく引き出すことが叶いませんでした。(泣)

他にtimelineという機能もあり、こちらではAI APIが使えました。ここではスクリーンからキャプチャした動画の要約を行ってくれるようです。画像はYouTubeで海外の人がscreenpipeについての実装などの解説を行っている動画です。
動画:Creating an AI agent with Screenpipe
Pasted Graphic 13.png

まだAI機能が不完全ですが、うまく連携してくれれば、いい感じでデータをまとめてくれそうです。先ほど取り上げた通り動画はデータ量がものすごいので、コストが少し心配です。

感想

現状まだ容量やAIコストが嵩張るところに課題があります。
しかし、業務中扱う情報をここまで徹底的に蓄積してくれて、かついつでも引き出せるエージェントが存在する世界を垣間見ることができたように思います。

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