全銀ネット障害に対する考察のメモです。
とりあえず見え方は後回しです。
以下10/11 全銀ネットプレスリリース
https://www.zengin-net.jp/announcement/
より抜粋
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昨日10月10日(火)、全国銀行データ通信システムの不具合により、一部銀行(三菱UFJ銀行1、りそな銀行2、埼玉りそな銀行3、関西みらい銀行4、山口銀行5、北九州銀行6、三菱UFJ信託銀行7、日本カストディ銀行8、JPモルガン・チェース銀行、もみじ銀行9、商工組合中央金庫10)において、他行宛の振込取引ができない事象が発生いたしました。
日経クロステックより抜粋
https://www.businessinsider.jp/post-276648
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今回、不具合が生じたと考えられるのは、金融機関が全銀システムに接続する際に使う中継コンピューター(RC)のプログラムだ。送金元の金融機関から送金先の金融機関に対して支払う「内国為替制度運営費(旧銀行間手数料)」の設定などをチェックする機能に不具合が生じたと見られる。
なお現在はCOBOLのままの模様。
その上で
・基盤の入れ替えである
・1日経っても原因不明
というのが不思議である。
この手のシステム現場ではいるはずの生き字引でもわからない、
内国為替制度運営費計算で問題だとすると考えられそうな原因
・ソース管理の問題。ソースとロードの不一致(ソースがない含む)
・アセンブラが悪さをしている
・Amode、Rmodeが不整合のロードがある
・マスタの不具合?
・半角カナの撥音とかが悪さしている
・漢字が混じった、シフトコードが悪さした
(2023/10/17補足)
メモリ不足との続報あり。
(2023/10/21補足)
どうもメモリ不足は誤報の模様
日経クロステックより
テーブル破損も「生成プログラムは正常終了だった」、18日の全銀ネット会見一問一答
辻松雄理事長:内国為替制度運営費(旧銀行間手数料)を計算する際に「金融機関名テーブル」、ならびに金融機関名テーブルを読み出す「インデックステーブル」が必要になる。このうち「インデックステーブル」が破損しており、一部の金融機関コードが読み取れなかった。
どうもマスタの不具合ですね。
VSAMがぶっ壊れたってことの模様。
まあプログラムを見てもわからないでしょうね。
でもだとするなら本番検証でわかりそうなものですが。
どうも各社に保管していたマスタを集約したとも言っていることも考えて
原因の想像
・集約した時にキーが重複した
・VSAMのキーの桁数が足りなかった
・ローディングの時にVSAM壊した
・VSAMの容量が足りなかった
(2023/11/9)
時々なぜ東京、大阪両方をアップデータとしたんだ
なぜ銀行側、全銀側両方を直したんだというが、的外れである。
銀行側のテーブルを全銀側に移す対応らしいので、銀行と全銀側で同時に対応しないと無意味である。当然東京だけアップデートしても銀行側で対応してしまった以上、無対応のままのシステムを残しても使い物にならない。
ただ不思議な点がいくつか。
・銀行マスタをコンバートする際にデータを壊したように見えるとのこと。
とするならIDCAMSでデータコピーした時、エラーを吐かなかったのか、
なぜそれを見落としたのか。
・コンディンジェンシープランがおかしすぎる。
大人の事情で戻せなかったというのがおかしい。
こんなの事前に「どこか1社でもおかしかったら差し戻します」って
合意とっておくべき話。