みなさん、こんにちは。空中清高です。
この記事は前回の記事の続きです。
AndroidアプリにCrashlyticsを導入してクラッシュフリーユーザー率99.9%を目指す話
前回の記事の最後は、機種依存のクラッシュに対応したので12月はいい結果が出るはず、ということだったので12月の結果を見ていきます。
まずはこれまでの結果から
前回、9月に計測を開始してから11月までの結果を載せましたが、もう一度載せます。
9月のクラッシュフリーユーザー率は95.57%
10月のクラッシュフリーユーザー率は96.53%
11月のクラッシュフリーユーザー率は97.89%
12月の結果
今月はまだ途中なのですが、11/30~12/21までの結果を載せます。
12月のクラッシュフリーユーザー率は99.89%
大事なことなのでもう一度
12月のクラッシュフリーユーザー率は99.89%
やったぜ
99.9%には惜しくも届きませんでしたが、高い数値を維持できました!
このまま月末まで集計しても、99.8%台はキープするでしょう。
どのくらいクラッシュ率を低減できたのか
Crashlyticsを導入してからどのくらいクラッシュ率を低減できたのでしょうか。
それを調べるため本当は8/30~9/21までを見たかったのですが、遡ってデータを見ることができませんでした。
Crashlyticsでは3ヶ月以上前のクラッシュデータは見えなくなるんですね。
なので9/30~10/21のデータから推測することにしました。
9/30~10/21のクラッシュフリーユーザー率は96.8%でした。
9月と10月で1%ぐらい低減しているので、8/30~9/21は95.8%だったと推測します。
これが99.89%になったので、絶対値で4.09%低減させました。
比率だとクラッシュ率が4.2%から0.11%になったのでおよそ97%低減させたことになります。
やりましたね
クラッシュフリーユーザー率向上の効果
クラッシュフリーユーザー率を上げることによる効果を挙げてみます。
単純にうれしい
まず単純に、より高品質なアプリをリリースできていることが実感できてうれしいです
やっぱりエンジニアですから、クラッシュしないアプリを作りたいですよね?
まだまだ完全に0件とはいかないまでも、クラッシュ件数がガクッと減ったグラフを見るのは気持ちがいいです
97%減って目に見えるんですよね
クラッシュに対する基準が上がる
Crashlyticsでクラッシュを見つけたとき、クラッシュ件数が多いやつほど対応する優先度が上がります。
でも今は本当に稀な条件で発生するクラッシュしか残っていないので、これからのリリースでは比較対象の基準が高いです。
これまでは後回しになるようなクラッシュでも、これからは最優先で対応するクラッシュに変わります
これで割れ窓理論のような効果が現れて欲しいなぁ、と思います。
バグフィックスのフィードバックが得られる
クラッシュフリーユーザー率の上昇が目に見えることでバグフィックスのモチベーションが上がります。
バグ取ってリリースしたってだけだと、フィードバックがないので実感が沸かないんですよね。
便りのないのはよい便りってことなんですが、やっぱりフィードバックは大事です。
バグフィックスしてリリースしたあと、直したバグがCrashlyticsから見えなくなると、よっしゃ! って感じで小さな達成感があります。
なのでバグフィックスのリリースが新機能リリースと同じくらい楽しくなりました。
まとめ
- Crashlyticsを導入してクラッシュフリーユーザー率を99.8%まで改善させた
- 大事なことなのでもう一度 クラッシュフリーユーザー率を99.8%まで上昇させた
- クラッシュフリーユーザー率が上がると、単純にうれしい。
- クラッシュフリーユーザー率を上げると、クラッシュの対応基準が上がる
- クラッシュフリーユーザー率が上がったのを見ると、バグフィックスリリースが楽しくなる
- いまクラッシュフリーユーザー率って何回言った?