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【APIの仕組み】同一オリジンポリシーとCORS

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【APIの仕組み】同一オリジンポリシーとCORS

この記事では、ウェブのキーワードである「オリジン」の構成要素について説明し、さらに「同一オリジンポリシー」と「CORS」の重要性についても議論します。

ウェブの主要な用語

  1. スキーム(プロトコル):ウェブアクセスのための通信プロトコルを示します。一般的なものには、http://https://などがあります。http://は通信が暗号化されていない一般的なプロトコルであり、https://はセキュアな通信を提供します。

  2. ホスト:ウェブサーバーのアドレスを指します。一般的なものには、wwwlocalhostがあります。これはウェブサイトがホストされている場所を示します。

  3. ドメイン:ウェブサイトの識別名です。例えば、twitter.comyoutube.comなどがドメインです。これにより、ウェブサイトを一意に識別できます。

  4. ポート:ウェブサーバーにアクセスするための通信ポートを示します。通常、localhost:3000のようにポート番号が指定されます。これにより、複数のアプリケーションが同じホスト上で異なるポートで実行できます。

  5. オリジン:ウェブアプリケーションの安全性とセキュリティを考える上で非常に重要な概念で、スキーム、ホスト、ドメイン、およびポートからなる識別子です。パスはオリジンに含まれません。例えば、https://twitter.comは一つのオリジンを表します。

同一オリジンポリシー(SOP)

**同一オリジンポリシー(SOP)**は、セキュリティの観点から非常に重要な原則です。これは、ウェブブラウザが異なるオリジン間でデータやコードのアクセスを制限する仕組みです。同一オリジン内のウェブページは、互いに自由にデータを共有できますが、異なるオリジンのウェブページからのアクセスは制限されます。

同一オリジンポリシーの目的は、セキュリティを向上させ、クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)やクロスサイトスクリプティング(XSS)などの攻撃を防ぐことです。これにより、悪意のあるウェブサイトからのデータの不正利用が制限されます。

CORS(Cross-Origin Resource Sharing)

一方、**CORS(Cross-Origin Resource Sharing)**は、同一オリジンポリシーに対抗する仕組みです。CORSは、異なるオリジンからのリクエストを許可するために使用されます。これは、異なるオリジンのウェブアプリケーション間でデータを共有したり、APIにアクセスしたりする際に非常に役立ちます。

CORSの設定は、ウェブサーバー側で行われ、許可されたオリジンからのリクエストを受け入れるように構成されます。一般的に、CORSヘッダーを使用して、許可されたオリジンを指定します。

CORSとRailsのrack.cors

CORSを実装するために、Railsでは一般的にrack.corsというGemを使用します。これにより、異なるオリジンからのアクセスを許可したり制限したりする設定が可能になります。これにより、ウェブアプリケーションがセキュリティを維持しながら、必要なデータの共有ができるようになります。

まとめると、ウェブのセキュリティとデータ共有にはオリジン、同一オリジンポリシー、CORSなどの概念が関与しており、これらを理解することはウェブアプリケーションのセキュリティ強化に役立ちます。同時に、適切に設定されたCORSは、異なるオリジン間でのデータ共有を実現し、ウェブアプリケーションの機能向上に寄与します。

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