PDFに日付を入力できるwebサービスを作りました
PDFに日付や時刻を入れるwebサービスを作りました。
使い方はかんたん。ブラウザ画面に対象のファイルをドラッグ&ドロップ→ダウンロードボタンをクリックするだけで、日付・時刻入りのファイルをダウンロードできます。
開発の背景
業務上の理由から、書類(PDF)や画像(JPG・PNG)に日時を入れて管理したいと思うようになりました。
いったんフォルダに保存したファイルは、必要に応じて紙にプリントして、時系列で並べ直すこともあります。だからファイル名だけではなく、書面や画面に日時を入れるかたちにこだわりました。
これを実現するためには、どんなツールやサービスが必要で、どういう環境があればいいのか。
そう思って、いろいろと調べてみると、「意外と面倒」なことに気づきました。
PDFにタイムスタンプを入れるためには、Adobe Acrobat DCが必要ですが、これは有料。その他のアプリやサービスもおおむね有料であったのと、ヘッダやフッタを追加してから日付を設定する、という手間の多さもネックになりました。
JPG・PNGに関してはMacにもWindowsにも画像編集ソフトがありますが、テキストボックスを挿入して日時を打ち込んで…という作業がやはり面倒。
求めていたのは、無料で、こちらがどんな環境でも、ファイルをドラッグ&ドロップするだけで、現在の日時を入れられるサービスです。
同じような悩みをお持ちの方もいると考えたため、自分で作って、公開することにしました。
使用した技術
開発環境
- Python-3.7.4
- Flask-1.1.2
- jinja2-2.11.3
PDFに関しては、pdfrwやreportlabなどのライブラリを使用しました。
(参考にした記事)
JPG・PNGに関しては、Pillowを使いました。
(参考にした記事)
その他のポイント
ラジオボタンを選択することで、より詳細な設定が可能です。
日付表記
秒単位で表記するものから、時刻を入れずに日付のみの表記も、設定できるようにしました。
ファイル名に日付を入れる場所
日付をファイル名に入れる時、後に入れるか、前に入れるかを決めることができます。例えばファイル名の前に日時を入れれば、フォルダ内のファイル名をソートすることで、時系列に並べ替えることができます。
ターゲット
最後に、このwebサービスが主に活躍するのは、DXのあまり「進んでいない」職場であると考えています。
つまりアナログで、紙の書類やFAXをいちいちスキャンして、保存したり共有している職場。さらにその保存したデータを必要に応じて、また出力したりしている職場。そういう所で記録を残すためのツールです。
また、学術方面でも役立てると考えています。例えば自然観察の画像や書類に記録を残したい時、時系列で管理したい時などです。身近なところでは夏休みの自由研究から、大学などの専門的な研究機関でも、資料の記録や整理にご利用いただけると考えています。
以上になります、最後までお読みいただきありがとうございます。