Alibaba Cloud(SBクラウド)について
Alibaba Cloudは、日本ではソフトバンクとの合弁でSBクラウドのブランド名で展開しているクラウドサービスです。世界シェアも、AWS、Azureに次いで3位と勢いがあるサービスです。
Lightblue Technologyでは、機械学習の計算を行う際にクラウドサーバーを利用しています。理由は2つあります。まず、会計上の問題で減価償却が必要なく全額経費に入れられることから、キャッシュフローの観点でもベンチャーには有利だからです。また、固定IPの問題やスケールの問題、スペックの問題を簡単に解決できることも魅力です。
数あるクラウドサービスですが、弊社では主にAWSとAlibaba Cloudを用いています。AWSは豊富な機能とドキュメントが魅力で、webサービスとして提供する場合やAPI公開する場合はサーバレスな環境や、APIgatewayなど簡単に環境を構築できます。
Alibaba Cloudは主にGPU等を用いた計算に使っています。SBクラウドのベンチャー支援のおかげでチケットが貰えたことが主な理由ですが、東京リージョンもあり、GPUマシンも簡単に立てられ、サポートも日本語で受けられ、使い方もAWSを使ったことがあれば同様に使いこなすことが可能です。
Elastic Compute Service (ECS)の使い方
このECSがAWSのEC2にあたり、仮装サーバーを立てることができます。
一般タイプのインスタンスタイプがg5シリーズでvCPUとメモリの比率が1:4で、通常はこの中から選びます。
GPUを使いたい場合はgnシリーズが一般的なGPUインスタンスとなっています。
アカウント開設
アカウント開設は法人アカウントと個人アカウントで多少フローは異なりますが、クレジットカード登録の際にチケットに起票し個別に認証申請をしないといけないのがちょっとめんどくさいです。
コンソール画面を開く
Elastic Compute Service管理画面を開く
コンソール画面でプロダクトとサービスの中にある仮装サーバのなかのElastic Compute Serviceを選びます。
インスタンスタブを開く
インスタンスを作成する
ここで、価格モデルを選ぶ際には注意が必要です。デフォルトはサブスクリプションとなっていて、サブスクリプションは月額定額のプランになっています。特に計算用のサーバが必要な場合は、1ヶ月ずっと使うということは少ないでしょうから、従量課金を選ぶようにします。
リージョンは東京、インスタンスタイプは検索から自分に合ったものを選びます。
GPUインスタンスを選択する
インスタンスタイプの検索窓からgnシリーズを検索します。今回は、GPU1枚、CPU4コアの最も標準的なインスタンスを立てます。
イメージを選択する
OSはUbuntuやDebianなど適当に選びます。
これらが終わったら、ネットワーク設定に移ります。
ネットワーク設定
ネットワーク課金タイプでは、トラフィック課金が発生しますが、画像等を転送する場合は、少し大きめに設定していた方が楽です。データサイエンティストの時給と比べると、小さな金額です。
次はシステム設定です
システム構成
ここでは、ログイン認証について設定します。
ログインに必要なキーペア等を決めます。
インスタンス名はわかりやすい名前をつけましょう。
ここまでで最低限必要な設定は終了です。
プレビューボタンを押して、プレビュー画面で確認します。
問題なければ、利用規約にチェックを入れインスタンスの作成を押します。
これで、インスタンスは完成です。固定IPがついているはずなので、そこにログイン設定で決めた方法でログインすれば、サーバーが使えます。
セキュリティはデフォルトではインバウンドはどこからでも繋がるようになっているので、適宜、セキュリティグループを設定し、IP制限する等しましょう。
インスタンスの削除
インスタンスを削除する際は、管理画面に行き、停止・起動するときと同様にチェックを入れ、リリースを押すことで削除できます。
おわり
弊社ではアルバイトにもGPUサーバの利用権限を与えて、自由に開発が可能な環境を整えています。
計算機を自由に使える環境で働きたいエンジニアを募集しています。