一番伝えたい事(勉強法)
最後の■補足③の部分です
記事を書いた理由
資格RTAして1年で12冠取りました!みたいな記事が乱立していますが、正直あまり有用ではないかなと思い記事を書きました。
なので、正攻法で地道に時間をかけて合格した方法と、資格取得だけで勉強すると実際の現場でつまづくよということを記事にして残しておきます。
■試験名
・AWS Certified Developer - Associate
・AWS Certified Solutions Architect – Associate
・AWS Certified DevOps Engineer - Professional
・AWS Certified Solutions Architect - Professional
■ 今後別の認定試験を受けるかどうか
スペシャリスト試験は今の所はいいかなと思っています。
AWSのプロフェッショナルとしての道を歩むのもいいと思うのですが、AWS資格ばかり取るのはキャリア上シナジーが薄いかなと思い一旦ほかのことを勉強します。
・お金の話
実のところ単純に実務の実績でしか単価が上がらないので、スペシャリストの取得に対してはあまりやる気がでないというのが本音です。
フリーランスのエージェントから聞いた話ですが、AWSの実務経験1年半に加えて、DOPとSAPを持っているとフリーランスで最低単価80万くらいから決まります。このうち資格による単価分は5~10万ほどの効力があるようです。
実務未経験で資格取得者の単価の話は周りで聞いた事がないので不明です。
自分で身銭切りAWSで何かしら環境構築とAPIを利用したコードの1つでもあれば評価されると思いますが、ただ資格を取っただけだと多分はじかれます。
エージェントの方も資格だけの人はほぼ決まりませんとおっしゃっていました。
■事前情報
AWSの実務経験は2年
環境構築、サービスを利用した開発を経験済
■勉強時間
アソシエイトはそれぞれ1ヶ月ずつほど(100時間x2回)
プロフェッショナルはそれぞれ3ヶ月ずつほど(200時間x2回)
試験に合格するだけならひたすら問題を解けば半分の時間で合格できますが
それでは実務で困るので、しっかりと公式ドキュメントを読んで理解することを強くおすすめします。
特に、アソシエイトレベル取得後に続けてプロフェッショナルやスペシャリストを取得したい方はドキュメントを熟読するのが一番効率がいいと思います
■勉強方法
①UdemyやWhizlabsで問題を購入し、一旦全部やる
②解説に公式ドキュメントのリンクがあるので熟読する
③試験対策としてサービス・領域別にまとめる
※最後に補足します。
以下資料。上から習熟度順です。
[練習問題]
・書籍
Amazonで検索してレビューを見てください。中身はだいたいその通りです。
が、レベルとしてはどれも入門用なので100%出来るようになっても合格確実のレベルではないので注意
入門用として利用する方は絵で説明するタイプの本がおすすめです。金額等の面で実際に利用しにくかったり、構築に時間がかかりすぎるサービスへのイメージを持つために。
100%覚えたとしたら2~3回受けたら1回は受かるかな・・・
・Udemy
日本語がひどい1問ずつ解答が見れないので問題用タブ、解答用タブでタブを2個開くとやりやすい
Stephane Maarekさんの講義が人気らしいですが、職場のおじさんが色々教えてくれる人だったので私は使いませんでした。
・Whizlabs
完全英語ですがChromeのGoogle翻訳でもそれなりに読めます。1問ずつ解答が見れます
※どちらもそのまま試験問題に出るわけではないのでまるっと覚えるのはNG
[必ず理解する必要がある資料]
・試験ガイド
一番最初に見ましょう。下はプロフェッショナルのやつ
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-professional/?ch=tile&tile=getstarted
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-devops-engineer-professional/?ch=tile&tile=getstarted
・AWSのよくある質問
https://aws.amazon.com/jp/faqs/
・AWS BlackBelt
https://aws.amazon.com/jp/aws-jp-introduction/aws-jp-webinar-service-cut/
・AWS Well-Architected
ホワイトペーパー的な物、内容が重複していたりする。
じゃあ実際、ベストプラクティスって何なの?とイメージが付きにくいので、読むならほんと最後の後回し。
・AWSのクラウドデザインパターン
http://aws.clouddesignpattern.org/index.php/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8
・Jayendra's Cloud Certification Blog
http://aws.clouddesignpattern.org/index.php/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8
[何が正しいのか分からなくなった時にbest practice + サービス名で検索する]
・AWS公式ドキュメント
https://docs.aws.amazon.com/search/doc-search.html?searchPath=documentation&searchQuery=best%20practice
[ここで紹介されているアーキテクトがそのまま問題にでることがあるけど範囲広すぎだよ]
・AWS公式の技術ブログ
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/
本当に範囲が広いので、特に苦手な領域について毎日少しずつ見ることをおすすめします
特にネットワーク系とセキュリティ系が複雑です
■補足
①UdemyやWhizlabsで問題を購入し、一旦全部やる
・もし入門用に紙の参考書を購入する場合は刊行日に注意しましょう、今なら2021年以前に出版されているものは情報が古いです。
・まず全部やりましょう。問題セット1を完璧にしてから次に・・・では効率が悪いです
・試験問題サイトの問題がまるっとそのまま出るということはありません(出ても2,3問)
・人間は忘れる生き物です。自分の忘却曲線に合わせて復習してください。
問題セット1を1日目にやったら、2日開けてもう一度、次は3日開けてもう一度など
※これほんと大事。
・ここで販売されてる問題を全部理解しても9割取れるかどうかなので最終的には完全に理解してください。
②解説に公式ドキュメントのリンクがあるので熟読する
・CLP、SAA、DVAから受けて最終的にプロフェッショナルやスペシャリストを取得したい方は
しっかりとドキュメントを読んで勉強すると後につながります。
■ここが一番伝えたい事
③試験対策としてサービス・領域別にまとめる
特にプロフェッショナル試験では出題されるサービス範囲が多いため、これをやることをおすすめします。
まとめるコツはサービス、領域を横断してまとめることです。
Excelでもいいですが、あとから追加したくなったり出先や電車の中で復習するために
https://www.notion.so/ja-jp
というサービスを利用することをおすすめします。
■なぜまとめる必要が?
問題を解くときに、「結局何がやりたいのか?」を文章から探すと思いますが
"データをファイルで管理したい~" →ファイルってキーワードが出たからEFSだな!選択肢にEFSが含まれているやつにしよう!
といったようにこのキーワードが出たらこのサービス!というのはアソシエイトレベルまでなら通用しますが、
プロフェッショナルレベルでは、実は諸事情で今回のファイル管理ではS3を使うのが適切だよ。といったことがあります。
■まとめることによりどうなる?
サービスが多く覚えることが多いのでこれをやっておくと、あれなんだっけ?が少なくなり、学習効率が格段にあがります。
実際の試験では、何かさっき似たような問題解いたけどさっきと答え違うな?ということがあるので
自信をもって適切な解答を選び出すためにまとめることが役に立ちます。
また、アソシエイトレベル取得後に続けてプロフェッショナルやスペシャリストを取得する時にまとめておけば、このまとめノートに追記するだけで済みます。
■どうやってまとめるの?
まとめる粒度はなるべく大きくとることです。
サービスによってデータベース、ネットワーク、セキュリティなど領域がありますが、それに関わらず横断しましょう。
問題を解いている上で、自分は何がわからなかったのか、判断材料としてどの知識・理解が足りていなかったのかをしっかりと向き合いましょう。
例①:
①AWSサービスを利用したバックアップは何があったっけ?
・バックアップの対象:S3、EC2、EBS、RDS、DynamoDB、AWS環境そのもの
・バックアップに使用するサービス:AWS BackUP、S3、CloudFormation...
・バックアップの単位:データ、スナップショット、AMI
② ①でまとめたことに対し、条件を追加します
・バックアップの自動化にはどのサービスを利用しますか?
・どのサービスが一番コスト効率に優れていますか?
・RTOとRPOの条件がある場合、どのサービスの組み合わせが適切ですか?
例②:
①AWSサービス内でセキュリティ要件に対応するには何ができる?
・サービス利用の制限:IAM、SCP、AWS Catalog
・データの暗号化:KMS、S3、OSレベル
・通信の暗号化:証明書の設置、SSL/TLS
・攻撃から保護する:WAF、Shield
② ①でまとめたことに対し、条件を追加します
・サービス利用の制限のベストプラクティスは?
・WAFの保護範囲は?
・証明書を設置できるサービス、ローテーションは?
例ですが、こんな感じでノートをまとめていきます
これをやっておくと実務でも非常に役立つと思います。
Twitterでたまに、「AWS資格たくさん持ってる人をアサインしたけど実際に仕事させたら使い物にならなかった」という意見が出てくるのはまさにこの部分が出来ていない4択問題が得意なだけの人のことだろうなと思います。
くりかえしですが、この単語が見えたから答えは○○○○に違いない!という勉強法はやめておいた方がいいと思います。