概要
データの検証をしたいときに、活用しやすい関数をまとめてみました。
あるデータがちゃんと想定通りのデータになっているかを、目視だけでなく関数を利用することで効率よく効果的に確認ができます。
いろいろな関数が活用できますが、割と汎用的なものをまとめたので、覚えられると様々な場面で役に立つかと思います。
比較演算子
データ検証に限らずいろんな場面で必要になる基礎知識ですが、検証する上でデータの一致や比較は必須となるので記載しておきます。
演算子 | 名称 | 使用例 | 結果 |
---|---|---|---|
= | 等しい | "=5" | 5と等しい |
<> | 等しくない | "<>渋谷" | 渋谷に等しくない |
> | より大きい | ">5" | 5より大きい |
< | より小さい | "<5" | 5より小さい |
>= | 以上 | ">=5" | 5以上 |
<= | 以下 | "<=5" | 5以下 |
COUNTIF関数
条件に指定した単語や数値、日付、比較条件などと一致するセルの数を数えてくれます。
例えば性別の項目がある表で男性の行がいくつあるか数えたい時は、下記のように記載します。
=COUNTIF(A1:A27,"男性")
範囲を指定して、条件に指定する(数を数えたい)文言を指定しています。
仮に男性だけで絞られたデータだった場合、全体の行数と関数の結果が一致するはずなので、これが一致しなければ何かおかしいと気づけます。
2つ目の引数は文言だけでなく、数値や日付なども指定できて比較演算子も扱えるので、年齢の項目で○○歳以上とか、登録日の日付が○月○日以前などといった条件も指定できます。
SEARCH関数
指定された文字列を他の文字列から検索し、最初に見つかった位置を数値で表します。
SEARCH(検索文字列,対象,開始位置)
※開始位置は省略できます。
使い方の例として
=SEARCH("渋谷区",A2)
このように記入することでA2に住所データが入力されていた場合、渋谷区であるかどうかを検索して確かめることができます。
1つ前に紹介したCOUNTIF関数とやっていることが近いですが、文字列の中から何かの文字列を検索したいといったケースで、SEARCH関数のほうがシンプルで扱いやすいイメージです。
また、SEARCH関数は範囲指定ができないので1セルずつに1つ関数を記載したセルが必要です。
LEFT関数(RIGHT関数、MID関数)
文字列の一部だけを取り出して、確認したいときに使えます。
LEFT関数は文字列の左側から指定した文字数だけ取り出します。
=LEFT(A2,3)
1つ目の引数で文字列、2つ目の引数で文字数(何文字目まで取るか)を指定しています。
例えば電話番号のような最初の1文字が必ず0になる想定の項目があったとき、1桁目だけを取ってフィルタを掛けたりすることで、ちゃんと0であるか確認することができます。
RIGHT関数は下記の記載で、LEFT関数とは逆に右から指定した文字数取ります。
=RIGHT(文字列,文字数)
MID関数は若干変わりますが、2つ目と3つ目の引数で何文字目から何文字取るかを指定します。
=MID(文字列, 開始位置, 文字数)