はじめに

今回は、Pythonの開発をローカル環境で実施するために仮想環境を構築しました。
仮想環境を構築せずに複数の開発をするとインストールしたライブラリやパッケージが競合し想定していた結果と違う状態になりえるということが分かったため(.venv)という仮想環境を構築しています。

開発環境

・OS Windows 11
・Python 3.13.2

.venv とは？

.venv とは Python プロジェクト専用の仮想環境を用意するツールです。
この中にインストールしたライブラリが入り、他のプロジェクトと分けて管理できます。
環境を分けることで、バージョンの違いや依存関係のトラブルを防げます。
※.venvはPython 3.3以降に標準搭載
Python公式サイト

構築手順

それでは、.venv の構築手順を記載していきます。

1. 開発用のプロジェクトフォルダー作成

任意のプロジェクトフォルダーを作成していきます。
作成後、powershellの管理者権限にてPowerShellターミナルを開きます。
コマンドにて作成したプロジェクトフォルダへ遷移します。

cd C:\Users\Owner\development\[フォルダ名]

2. 仮想環境の作成

プロジェクトフォルダに仮想環境を作成します。

python -m venv .venv

仮想環境が作成されているか確認します。

ls

〇成功: .venvが作成されているのが確認できます

✕失敗: .Pythonの文字が出ているかエラーが出ている表記になります。

失敗した場合の確認、対応方法

正しく仮想環境の作成ができていない場合は、Python自体がインストールできていないかインストールに失敗している可能性があります。エラーがでている場合は下記の手順にて再インストールを実施してください。
→実際に私もエラーになったためこのやり方でできました。。。
Pythonのバージョン情報を取得しインストールできているか確認します。

 python --version

バージョンが表示されなければPythonの再インストールを実行します。

3. 仮想環境の有効化

作成した仮想環境をアクティベート(有効化)します。
※OSによってアクティベート方法に違いがあるので注意してください。

OSがWindowsの場合

.venv\Scripts\Activate

OSがmacOS/Linuxの場合

.venv/bin/activate

アクティベートでエラーメッセージが表示される

まれに、アクティベートにてエラーメッセージが表示されうまくアクティベートできないことがあります。
※特に一番最初の構築時に発生しやすいです。

もし、エラーメッセージが出た場合に下記の手順にてコマンド実行をお願いします。
1.PowerShell のスクリプト実行ポリシーが制限されているためポリシー設定を変更

Set-ExecutionPolicy -ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser

コマンドを実行後、確認メッセージが表示されるので、Y を押して実行します。

アクティベートに成功すると下記のようなパス表記になります。
(.venv)　PS C:\Users\Owner\development\[フォルダ名]
ここまできたら仮想環境の構築は完了です。
ライブラリのインストール[pip]等を実行し開発用に環境を調整していきましょう。

4.仮想環境を抜けたいとき

deactivate

まとめ

今回は、.venv を利用したPythonの仮想環境を作成しました。一番簡易的に仮想環境を作成することができPythonの勉強をしたりするときに手軽に使っていけるかなと思います。ほかにも[Docker]や[virtualenv]、[poetry]を使用した仮想環境を作成する方法もあるため今後機会をみてやっていこうと思います。