はじめに
こんにちはあるいはこんばんは。クラウドを扱うみなさんの多くは、Microsoft Azure 認定資格の取得に勤しまれているかと思います。
今回は、Microsoft Azure 認定資格 AZ-204 Microsoft Certified: Azure Developer Associate のとある設問についての話題です。
Azure App Service
Azure App Serviceの話題になります。簡単に説明いたします。
Azure App Service は、Web アプリケーション、REST API、およびモバイル バックエンドをホストするための HTTP ベースのサービスです。以下が特徴です。
- 多くの言語をサポート
- マネージドな運用環境。OSパッチ適用など不要。
- DevOpsに対応
- スケーリング
今回は、スケーリングについての設問が対象です。
ちなみに、 Azure App Service で自動スケーリングするためには、App Service プランを standard 以上にする必要があります。これもよくテストに出るポイントです。
設問の何が問題なのか
Azure App Service で自動スケーリングを設定する順序の設問は、以下が正解です。
- 自動スケーリングを有効にする
- ルールを追加する
- 条件(condition)を追加する
一方、2と3の順序が逆、という意見の方がおります。どうしてでしょうか。
なお、以降は考察ですので、純粋に試験対策だけされたい方は、以上の正解の順番を覚えていただければよいです。
情報のソースを見てみよう
実は、Microsoft さんのwebサイトで、両方の順序が登場します。
まずは正しい順序の方から。Microsoft Learn > App Service のドキュメント > スケーリングをパフォーマンス > ルールを使用してスケールアウトする
一方、混乱の元となっている方。Microsoft Learn > トレーニング > 参照 > Azureでの移行、ビジネス継続性、ディザースターリカバリーの設計 > Webアプリの変化するパフォーマンス要件を自動スケーリングルールで動的に満たす
出典: https://learn.microsoft.com/en-us/training/modules/app-service-autoscale-rules/6-autoscale-a-web-app
2と3順序が逆になっています...
画像を見ていただくと、後者がなぜこう書いてしまったのかがわかります。画像上 Condition が上に、その下に rule があるからです。事実は以下です。
・Conditionは、最初からデフォルトのものがある(最初から追加する必要がない)
・Conditionの中に、"+Add a rule"が含まれる
・一番下に"+Add a scale condition"がある。
よって、やはり後者URLの説明順序が正しくないようです。
まとめ
以上、AZ-204の細かいネタをご紹介しました。みなさんの認定資格取得がうまくいくよう願っております。
- Azure は、マイクロソフト 企業グループの商標です。
- その他、本資料に記述してある会社名、製品名は、各社の登録商品または商標です。