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『OODAループ思考』を参考に自律型組織に適した自走できる新人をOJTで育ててみた

Last updated at Posted at 2020-06-24

自律型組織に適した自走できる人材とは?

弊社も自律型組織に向かって組織改善を取り組み始めているんですが、そのメッセージを受け止めた矢先に中途の新入社員2人のOJT担当になりました。
ぼくが異動する都合上、この2人に業務を引き継ぐ必要もあったためなんですが。

せっかく組織改善に向かっているなら、その未来に適した人材にしないといけないので、自律型組織にとって求められるのは、**「自ら考えて行動し、小さな失敗から学びを得られる人」**と位置づけました(コレも自己判断w)

一番いいのはOODAループだろう、とは思っていたものの、もう少し新しい知識も活かしたいな。と思い読んでみたのが、ちょうど出版されたばかりの**『OODAループ思考』**でした。

OODAループ思考[入門] 日本人のための世界最速思考マニュアル 入江 仁之
https://www.amazon.co.jp/dp/4478106622/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_VTB8Eb7ZFZTF5 @amazonJPより
OODAループ思考.jpg

OODAループ思考とは

今まで、色々とOODAループについては読んできましたが、特に新しさを感じたのが、
O = Observe(みる)
O = Orient(わかる)⇐ Big O
D = Decide(きめる)
A = Act(うごく)
この、Orient のBig Oが、見てわかったり、行動してわかったりした、わかりみが己の『世界観』を構築するのだ。ということ。

そして、VUCA(変動・不確実・複雑・曖昧)に照らした四象限において、OODAは柔軟に適応できる思考法である。とうことでした。
OODAループ思考_VUCA.png

それ以外にも、宮本武蔵の五輪書になぞって解説されていたりして、かなり面白いのでOODAループに興味ある方はオススメします。

OJTにどう組み込むか

この学びを、ぜひOJTに取り入れたい。期間は3ヶ月。
まず、報告スパンが月イチのPDCA的なフィードバック書類作成だったので、
1ヶ月ごとの目標はそのスケジュールに合わせて立てました。

ざっくりいうと、こんな目標です。
1ヶ月目:環境に慣れる。
2ヶ月目:業務と社内関係者を理解する。
3ヶ月目:自分で行動できる。社内関係者を動かせる。

ちなみに、結果から言うと約2ヶ月くらいで3ヶ月めのゴールにほぼ手をかけてる。くらいまで到達しました。

やっぱり1on1とMission/Values

ただ、スタートするに当たりやっぱり絶対に必要なものは、もっと明確な目標の言語化です。
先程のOODAループ思考からの学びと、自分が定めた求める人物像を言語化すると、こうなりました。

Mission

自身で判断し、自身で行動し、自身でふりかえって、常に学びから自己成長することで、柔軟性とスピードで企業成長に貢献する人材となる

Values

即行動と挑戦 = 小さな失敗から多くの学びを得て成長する
素直さと傾聴 = 相手を尊敬し素直に受け入れて聞く姿勢
ふりかえる  = 常に今の自分を認知して次の一歩を見直す

##1on1
そして、1on1は毎週木曜、30分。
木曜日がいい。というのも去年行ったGoogle Re:Work勉強会からの学びです。
月曜は忙しいので最悪。金曜も週末に向けて業務やMTGが多くなる傾向があるので避ける。水・木がベストだそう。

1on1では、常にOJT担当であるぼくの行動や言動を観察して気づきを上げてもらう。
そして、自分自身の行動や行動できていないことも観察して気づきを上げてもらう。
そこから、学びも自分自身で導いて言葉にしてもらう。
そんな時間にしました。

ぼくは、ただ教えるわけではなく、一緒に気づきから学び合う感覚で、2人のBig Oの世界観を育み、広げていくための助言やコーチングしていく。そんな関わり方に徹しました。

結果

最初の2週間は、新しい環境に慣れる必要があるので新しい気づきを得られるほど心の余裕もないです。
ただ、環境に慣れてくると、3週以降からぼくの振る舞いに目を向ける余裕が生まれ始めて、気付きがいろいろと出てきます。

「なんで、ああいう雰囲気が作れるのか?」とか「なんで、敢えてあそこはああ言ったのか?」などなど。

そういう問いから、「わかりみ」が深まり、Big Oの世界観が広がっていく感覚を、自ら感じ取れるようになりました。

そこからは、ぼく以外の関係者のふるまいにも視野が広がり、より「わかりみ」が広がっていきます。
週1の1on1で確認し合うので、ペースも速いです。

そして、結果として2ヶ月ちょっとで目標に十分に到達していました。

しかも、忘れてはいけない。このコロナ禍で、誰一人出社もできず、直接顔も合わせられず、
ずっとリモート環境下で、オンラインコミュニケーションのみの状況下でも。です。

人を育てる方法論に、また一つ新しい兆しが見えました。

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