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【Python】ダウンロードフォルダから本日分のファイルをDropbox内のフォルダに一括移動

Last updated at Posted at 2022-05-17

ダウンロードフォルダから本日の日付のファイルをDropboxの指定の日付フォルダに移動するには…

目次

I. 必要なPythonモジュールのimport
II. Pathの定義
III. 実際のpythonコード
IV. まとめ


 メールが多すぎるので、M1 MacにThunderboltを導入してみたものの、Sparkのようにスペースキーで添付のファイルがプレビューできません。仕方がないので、いちいちダウンロードフォルダにダウンロードしてから見ることに…。しかし、それも手間なので、ダウンロードした添付ファイルを見ないという矛盾が生じてしまっています。

 メール内のファイルはDropboxの日付フォルダに入れておけば、後で「あのメールの添付ファイルはどこだっけ?」となった時に便利ではないかと思い、jupyterでコードを書いてみました。

    手順:
     1. 予めDropbox内の特定のフォルダには日付フォルダを作成しておく
     2. ダウンロードフォルダ内のファイルの日付【Unix時間】を取得
     3. 今日の日付【datetime.datetime】と比較
     4. 一致していたらDropboxの本日の日付フォルダに移動

 前半で健忘録を兼ねて、個々のコードの解説をして、最後にまとめを付けておきます。


I. 必要なPythonモジュールのimport

  • os
  • shutil
  • datetime

II. Pathの定義

  • Downloadフォルダ:download_folder = '/Users/(ユーザー名)/Downloads'
  • Dropboxフォルダ:destination_folder = '/Users/(ユーザー名)/Dropbox/2022保存庫'

III. 実際のpythonコード

  • まずは必要なモジュールをインポートします。
  • もし、存在(exist)しないと言われたら、contaかpipでインストールします。
    • conda install datetimeとかpip install datetimeとかです。
  • 私の場合は、miniforge3という仮想環境で使っているので、conda activate (仮想環境名)でアクティブにしてから、上記コマンドを打っています。
import shutil
import os
import datetime

 特に難しいことはありません。エラーが出たら、上記の対処を。


  • Pathを決めておきます。(自分の好きなところにして大丈夫です。)
  • Macな方はoptionキーを押しながら目的のフォルダを右クリックすると、コンテキストメニュー内にフォルダのPathを確認してコピペ出来ます。
download_folder = '/Users/(ユーザー名)/Downloads'
destination_folder = '/Users/(ユーザー名)/Dropbox/2022保存庫'

 ここでは、Dropboxフォルダ(ユーザーフォルダの直下にしています)に"2022保存庫"というフォルダを作成してあります。


  • 現在時刻を取得して、本日の日付の入ったフォルダを作成します。
now = datetime.datetime.now()
now2 = "{0:%Y%m%d}".format(now)
des = os.path.join(destination_folder, now2)
os.makedirs(des, exist_ok=True)

● datetime.datetime.now()

now = datetime.datetime.now()で現在の日時を取得して変数nowに代入しています。
> 2022-05-17 11:20:05.785963
と、まあまあ、長い数字になっています。

● {0:%Y%m%d}".format(now)

now2 = "{0:%Y%m%d}".format(now)でフォルダ名用に今日の日付の文字列を成形して、変数nowに代入します。
Pythonの便利なところは、文字列を成形出来るところです。いろいろ方法はあると思いますので、ググって見てもらえればと思います。
ここでは、{%とかを含む文字列}.format()を使ってnow変数に代入された現在の日時を成形してnow2変数に代入しています。

  • 0:now変数の文字列のはじめから
  • %Yは西暦4桁(ちなみに、%yと小文字にすると、西暦2桁)
  • %mは月、%dは日

● os.path.join(destination_folder, now2)

des = os.path.join(destination_folder, now2)で目的フォルダまでの絶対Pathを作成して、変数desに代入します。
os.path.join(A, B)の形で、文字列A文字列Bを繋げます。

● os.makedirs(des, exist_ok=True)

os.makedirs(des, exist_ok=True)で目的フォルダ(des)に日付の入った名前でフォルダを作成します。
mkdirというのもあるのですが、重複フォルダがあるとエラーが出るので、今回はこちらを採用しています。


now3 = "{0:%Y-%m-%d}".format(now)

list1 = os.listdir(download_folder)

os.chdir(download_folder)

for i in list1:
    day = os.path.getmtime(i)
    dt = datetime.datetime.fromtimestamp(day)
    dt = dt.strftime('%Y-%m-%d')
    if dt == now3:
        shutil.copy(i,des)
        print(i)

● "{0:%Y-%m-%d}".format(now)

このあとのos.path.getmtime()で取得するファイルの変更日時と合わせるために形を成形します。
now3 = "{0:%Y-%m-%d}".format(now)で、変数now2とはまた違った間に"-(ハイフン)"の入った形にします。

● os.listdir(download_folder)

os.listdir(フォルダPath)はとても便利です。
フォルダ内のファイル名をすべて取得してくれます。ここではlist1に目的フォルダにあるすべてのファイル名が入っています。
ファイル名の数はlen()を使って数えられます。ここでは124個のファイルが存在しているようです。

print(len(list1))

>> 124

● os.chdir(download_folder)

ここではこの後のPathの処理がめんどくさかったので、chdir()(チェンジ・ディレクトリ命令)でdownload_folderフォルダに移動してみました。

● for i in list1:

list1の中から一つずつ変数iにデータを取り出して、以下の処理をしていきます。

● os.path.getmtime(i)

ファイルの日付を取得する方法にはいくつかあって、os.path.getmtime()os.path.getctime()とかがあります。mcの違いなのですが、私はm(modefy)、c(create)と覚えています。間違っていたらごめんなさい。

ここで得られる日付なのですが、UNIX時間といって、1970年1月1日(だったかな)を基準とした経過時間で表されています。

day

>> 1652357677.9692905

そこで日付が分かるように変更したいです。

● .fromtimestamp(day)

UNIX時間(timestamp)から、datetime型への変換は、.fromtimestamp() で行います。
すると以下のようにデータが得られます。

dt = datetime.datetime.fromtimestamp(day)
dt

>> datetime.datetime(2022, 5, 12, 21, 14, 37, 969290)

日付+時間から文字列への変換にはstrftime()を使います。
(逆に、文字列から日付+時間への変換には、strptime()を使います。
こちらもstr(string:文字列)とtimeの間に入っているfpの違いになります。
ffromを連想するので分かりやすいですね。)

今回はdt = dt.strftime('%Y-%m-%d')で、'%Y-%m-%d'の形に変形しています。
ここで、始めに行ったnow3 = "{0:%Y-%m-%d}".format(now)が生きてきます。

● if dt == now3:

'%Y-%m-%d'の形で成形した日付dtと"{0:%Y-%m-%d}".format(now)で成形した日付now3が等しければ...、とif関数を用いています。

● shutil.copy(i,des)

やっとここで、今回のメインであるshutil.copy(A,B)が出てきました。
AというファイルBというPathにコピーしなさい、という命令になります。
同じような関数で、shutil.move(A,B)もありますが、今回はDownloadフォルダ内にデータを残して置きたかったので、shutil.move()</b>ではなく、<b>shutil.copy()を使っています。

● print(i)

最後にif関数のループ内で、もし条件に合った場合は、copy()と一緒にファイル名をprint()する事にしました。
これは、本日のファイルがなくて出力されなかったのか、プログラムがうまく実行されなかったか分からないので、自分の安心感のために付けてみました。


IV. まとめ

以上で、今回作成したコードになりますが、Qiitaに解説しながら書いてみると、コードを書く以上に時間がかかることが分かりました(笑)。また、時間があるときにはこんなこともしてみたいと思っています。(だいたい、時間のないときにやることが多いのですが...)

以下、コードのまとめになります。(翌日の朝にまとめてやりたい方もいらっしゃると思いますので、「昨日版」というのも付けてあります。)

Downloadフォルダ内の本日のファイルをDropbox内のフォルダに移動(本日版)

import shutil
import os
import datetime

download_folder = '/Users/(ユーザー名)/Downloads'
destination_folder = '/Users/(ユーザー名)/Dropbox/2022保存庫'

now = datetime.datetime.now()
now2 = "{0:%Y%m%d}".format(now)
des = os.path.join(destination_folder, now2)
os.makedirs(des, exist_ok=True)

now3 = "{0:%Y-%m-%d}".format(now)

list1 = os.listdir(download_folder)

os.chdir(download_folder)

for i in list1:
    day = os.path.getmtime(i)
    dt = datetime.datetime.fromtimestamp(day)
    dt = dt.strftime('%Y-%m-%d')
    if dt == now3:
        shutil.copy(i,des)
        print(i)

Downloadフォルダ内の「昨日」のファイルをDropbox内のフォルダに移動(昨日版)

import shutil
import os
import datetime

download_folder = '/Users/(ユーザー名)/Downloads'
destination_folder = '/Users/(ユーザー名)/Dropbox/2022保存庫'

now = datetime.datetime.now()

yesterday = now - datetime.timedelta(1)
yes2 = "{0:%Y%m%d}".format(yesterday)

des = os.path.join(destination_folder, yes2)
os.makedirs(des, exist_ok=True)

yes3 = "{0:%Y-%m-%d}".format(yesterday)

list1 = os.listdir(download_folder)

os.chdir(download_folder)

for i in list1:
    day = os.path.getmtime(i)
    dt = datetime.datetime.fromtimestamp(day)
    dt = dt.strftime('%Y-%m-%d')
    if dt == yes3:
        shutil.copy(i,des)
        print(i)

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