VoicyのPMM(プロダクトマーケティングマネージャー)をしている高桑です。
この記事では現場と経営の2部署配属を経験して、見えてきたことをお話しします。
所属しているチームは下記の2つです
・リスナーユーザーのアクティブグロースをミッションとする、開発チームのPdM
・中長期で会社や事業の戦略を立てる経営企画
ボトムアップとトップダウンの渦中にいるわけなので、社会人6年目にして新しい景色をたくさん見れています。
1:タイムスパンが違う
現場は短期目線、経営は中長期目線
2:前提と目的の重要性が違う
現場は前提と目的に沿った合理的な戦略を、経営は前提を見直して目的を創り出して時にはアーティスティックな戦略を、それぞれ求められること
どちらかに属すれば、あとは片方に任せた!となるのですが、
今僕は両方やっているため、どっちを先に定めるかを考えさせられました。
最終的に僕がとった行動は、「本質的にユーザーの体験が良くなるためにはどうすべきか?」の観点に立ちかえることで、要件を一つずつ決めていきました。
結果として、経営チームと現場チームA(高桑所属)の目線を合わせることができ、
現場チームの目標をボトムアップで策定、トップダウンから現場チームの目標が覆ることは起こりませんでした。
ユーザーにとって本質的にいいことであれば、どのレイヤーのどのチームでも理解はしてもらえるはずなので、まずそこを握り、dataの裏付けもとり、チームへの説明も誠実に行い、順序よく巻き込むことで実現できたと思います。
話は変わって、現場チームAは高桑が配属される前に、少し耐えどきな時期を過ごしていました。
1:施策の結果(KPI)が伸びない
2:やっと施策がヒットして結果(KPI)が伸びたのに、KGIが動かない
あたりです。
1の原因の1つに、チームの思考が既存のdataを正義としすぎていたところがあり、まずここにメスを入れました。
新しく入った僕にしかできないこと...それは「新しい風を吹かせてみんなに自信を持ってもらうこと!!」
なので、今までのdataからかけ離れたアーティスティックな施策を1発打とうと思いました。
dataはなく、直感とそれを論理武装しただけです。
ありがたいことに、チームのみんなは納得してくれたので開発することになりました。
dataぐらいしか信じられるものがなく、それでも施策がヒットしなかった状況なので、
いきなり入ってきた僕のアーティスティックな施策を受け入れるのは、簡単なことではなかったと思います。
「本能的に絶対刺さるはず」という手応えのみが、僕の自信を支えていて、そのデザインや細かい設計は細部までこだわって作り切りました。
結果、その施策はヒットしたので新しい軸で成功事例を生み出したことになり、dataの幅は広がりました。
さらには、来シーズンのチーム目標もこの施策の方向性になり、
当施策の成功を根拠に、他チームも同じ方向性で新施策を打つことが会社全体で増えていきました。
会社全体に、1つの新しい風を吹かせることができたと思います。
この成功事例を武器に、経営チームでも話を通して、目線を合わせることができました。
こうすることで、現場と経営、両方で新しい風が吹き始めました。
次は「2」です。
KGIが動かないのは、
・KPIがKGIに対して間接的すぎた(相関性の捉え方が難しい、dataサンプル数が不足しているかもしれない可能性)
・KGIを動かすには、そもそもタイムスパンが短すぎる(その目標を今の3ヶ月ではなく1年にするべきだ、など)
・KGIを直接動かすには、別の方向性の施策が必要
などのいくつかの可能性を感じたので、
さらなるdataを持ち込んで、これを解剖して、
経営チーム(高桑所属)⇆現場チームA(高桑所属)⇆現場チームB
で、役割とKPIと施策の方向性を再設計して、合計3部署に声をかけて巻き込んで、チーム横断のパフォーマンスの最大化へ今動き出しています。で、この構想提案はすでに概ね通っています。
ということで、来シーズンからはさらに強い新しい風をトップダウン、ボトムアップの双方から吹かせることができそうです。
新時代のVoicyをお楽しみください。僕は必ずやり切ります。
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僕は即日購入しました、これを読んでいつか一緒にプロダクトの話をしましょう。待ってます😁
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