概要
WindowsとMacを併用する場合に、操作感が違うと何をやるにしてもテンポが悪くなり、集中力が下がります。
OSが違えば機能も異なりますが、サードパーティのソフト等を使って、なるべく近づけてみました。
環境構築
■ハードウェアを揃える
当たり前ですが、ハードウェアが異なれば操作感は変わってしまうので、まずはここを揃えます。
私はWindows+JISキーボードユーザーでしたが、仕事がMac+英字キーボードになったので、
WindowsとMacで同じ配列のUSキーボードを使うことにしました。これにより物理的には同じ配列ですが、論理配列はまだ異なります。
ノートPCであっても外付けキーボードを基本的には使用します。
マウスも統一します。
キーボード変更
WindowsとMacではキーボード左下にある特殊キーが異なります。
MacとWindowsの英字87キーでの配置が下記です。
■CapsLock
をCtrl
/⌘Command
に
コピーなどのショートカットでよく使うのはWindowsではCtrl
、Macでは⌘Command
です。両者は位置が違うし、どちらも押しづらい場所にあります。
そこでCapsLock
をCtrl
/⌘Command
に置き換えました。
私の場合は、CapsLock
の用途は間違ってCapsLock
状態になったのを解除するときだけでしたので不要なキーでした。
Mac
MacはOSの設定で可能です。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
Windows
WindowsはMicrosoft製のPowerToysというツールを使用します。
インストールはMicrosoft Storeから可能
Keyboard Manager>キーの再マップ
でCapsLock
をCtrl(Left)
に再マップします。
■左右Alt
/⌘Command
で日本語⇔英語切り替え
JISキーボードには全/半
がありますが、英字キーボードにはありません。
そこでMacのJISキーボードにある英数
、かな
キーを真似て、左右Alt
/⌘Command
を単体で押下した場合に日本語⇔英語切り替えをするようにしました。
結果としてはJISキーボードよりも切り替えが楽になりました。
そもそも、ボタン押すたびにモードが反転するUIって不便ですよね。
Mac
MacはKarabinerというソフトを使用します。
インストールはbrewまたは公式ページからできます。
brew install --cask karabiner-elements
Karabinerではいろいろなルールセットが公開されており、それをインポートして有効化するとできます。
詳しくはこちらの記事を参照してください。
Windows
WindowsではAutoHotkeysというサードパーティ製のツールとそこで動くスクリプトを使用します。
詳しくはこちらを参照してください。
なお、私の環境ではスタートアップにalt-ime-ahk.exeへのショートカットを配置する必要がありました。
■Insert
をタスクビュー/Mission Control
これは統一感というより、便利機能です。
WindowsのタスクビューとMacのMission Controlはアプリやウインドウを一覧表示して切り替える、同じような機能です。
なので、これをInsert
に割り当てます。
私の場合は、Insert
の用途は間違ってInsert
状態になったのを解除するときだけでしたので不要なキーでした。
Mac
Macでは上と同様にKarabinerを使用します。
設定方法はほぼ同じです。
Windows
Windowsでは上と同様にPowerToysを使用します。
設定方法はほぼ同じです。
■キーボードでウインドウ操作
キーボードでウインドウを操作したいことはよくあります。
私が一番使うのは、ウインドウのとなりのディスプレイへの移動で、他にも最大化や左右寄せして上下最大などをよく使います。
Windows
Windowsでは標準で可能です。
-
Win
+Shift
+左右矢印:となりのディスプレイにウインドウを移動 -
Win
+左右矢印:ウインドウをディスプレイの左右に寄せて上下最大化
etc...
Mac
MacではRectangleというソフトで可能です。
インストールはbrewまたは公式ページからできます。
brew install --cask rectangle
WindowsではWin
キーをよく使うので、同じ位置の⌥Option
+矢印キーを中心にに割り当てます。
詳しくはこちらを参照してください。
■ペースト履歴
報告書にしても論文にしても、コピー・ペーストをせずに作ることはないでしょう(怠惰)。
この作業を効率化する上で必須なのがペースト履歴です。
Windows
Windows 10以降では標準で使えます。Win
+V
でできます。
より高度なコピーペーストが可能になるサードパーティのソフトも多くあるので、気になる人は探っても良いと思います。
Mac
MacではClipyというソフトで可能です。
インストールはbrewまたは公式ページからできます。
brew install --cask clipy
ペースト履歴以外にもスニペット機能などもあります。
詳しくはこちらを参照してください。
■ファイルをぱっと見るファイルプレビュー
MacにはSpace
だけで、ファイルの中身をぱっと見るQuick Lookという機能があります。
Windows
WindowsではWinQuickLookというソフトで可能です。
インストールはStoreから可能です。
ファイルエクスプローラーで選択した状態で、Space
を押すと半透明のWindowにファイルの中身が表示されます。
詳しくはこちらを参照してください。
環境
Windows 11
M1 Macbook
英字キーボード 87
あとがき
仕事でMac+英字キーボードが強制されたときに、開発効率落ちるか心配しましたが、
結果としてはWindows単体でも前より効率が良くなりました。
特に日⇔英変換はJISキーボードよりやりやすいですし、Quick Lookはファイルの中身を確認するときに便利です。