ECS Fargateによるエンタープライズ向けスケーラブルWebアプリケーション基盤
このリポジトリは、AWS上にエンタープライズレベルのスケーラブルなWebアプリケーション基盤を構築するためのリファレンスアーキテクチャを提供します。コンテナベースのマイクロサービス、CI/CDパイプライン、自動化されたインフラ管理、そしてオンプレミスとのハイブリッド接続までを網羅し、可用性・セキュリティ・運用性のベストプラクティスに準拠しています。
本アーキテクチャは、再利用可能なインフラ構成として、オープンソースでの展開と企業利用の両立を目指しています。
🗺 システム構成図
以下は、本アーキテクチャ全体の構成を示したシステム図です:
🧩 アーキテクチャ概要
本構成は、以下の主要コンポーネントによって構成されています。
🐳 コンテナオーケストレーション基盤(Amazon ECS on AWS Fargate)
- マイクロサービスアーキテクチャに基づいたコンテナ化アプリケーションのデプロイおよびスケーリングをサポート
- サーバーレス実行環境により、ホスト管理の負担を排除
- Availability Zone(AZ)を跨いだ高可用構成で、サービスの耐障害性を強化
🛠 運用管理ノード(EC2 Step Server)
- ジョブ管理、バッチ処理、保守タスクを集中管理
- S3やDynamoDBなどAWSマネージドサービスとの連携による高度なオーケストレーション
⚖️ 負荷分散機構(Application Load Balancer)
- アプリケーション層でのルーティングを提供し、可用性とスケーラビリティを向上
- TLS終端によりセキュアなトラフィック管理を実現
- ヘルスチェック機能による自動フェイルオーバー
🔁 CI/CDパイプライン(CodePipeline + CodeCommit + CodeBuild)
- AWS CodePipelineを中心とした完全自動化の継続的インテグレーション/デリバリー(CI/CD)フロー
- CloudWatch Eventsと連携したデプロイメントトリガー
- Infrastructure as Codeによって一貫性のある環境構築を実現
🌐 ハイブリッドネットワーク構成
- AWS Direct Connect + DX Gatewayによる低遅延・高信頼の専用線接続
- オンプレミス環境(ファイルサーバー、DNS、PCクライアント)との連携
- Route 53およびCustomer Gatewayによる名前解決・ルーティング管理
🔒 運用監視・セキュリティ統合
- Amazon CloudWatchによるメトリクス収集、アラート通知
- AWS CloudTrailでの操作ログ取得とコンプライアンス対応
- NAT Gatewayを介したセキュアなアウトバウンド通信
- AWS AppConfigによる設定値の安全なデプロイ管理
✅ 主な利点(Key Benefits)
- コスト効率:Fargateの利用により、インフラ管理の最適化とTCO(総所有コスト)の削減を実現
- 高可用性:マルチAZ構成により、99.99%の可用性を確保
- 開発効率向上:CI/CDの自動化により、迅速なリリースと検証が可能
- 拡張性と柔軟性:マイクロサービスアーキテクチャにより、新機能追加やスケーリングに対応
- セキュリティとコンプライアンス:CloudTrailやIAM、専用線接続を活用し、セキュリティ要件に対応
🔧 今後の展望(Future Roadmap)
- TerraformやAWS CDKによるIaCテンプレートの提供
- 複数環境(Dev, Staging, Production)対応のベストプラクティス追加
- マルチテナント対応やサービスメッシュ(App Mesh等)統合
- SSOやOIDC連携など、エンタープライズセキュリティ機能の拡充
🚀ソースコード