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Oracleでは外部結合の(+)が非推奨なので勉強してみた

Last updated at Posted at 2021-01-06

プロダクトコードで使われているSQLに外部結合で (+) がよくつかわれているが、11g以降非推奨だと聞いたので、個人的には保守以外であまり使わないが、必要に駆られて勉強してみた。

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SQLアンチパターン/BillKarwin/和田卓人/和田省二

外部結合とは

外部結合とは

外部結合とは2つのテーブルでそれぞれ結合の対象となるカラムを指定し、それぞれのカラムに同じ値が格納されているデータを結合して取得するものです。内部結合の場合は、一致しないデータは取得しませんでしたが、外部結合の場合は一致しない場合もデータとして取得します。
引用元 : 外部結合とは

つまりよくある以下のようなSQL


select 
  h.hoge1,h.hoge2,h.hoge3,f.fuga1,f.fuga2,f.fuga3 
from 
  HOGE h,FUGA f 
where 
  h.hoge1 = f.fuga1

これは 内部結合 であり、 h.hoge1 = f.fuga1 が一致しないもの、つまり一方にしか存在しない場合は取得できないという事になる。
他方、非推奨とされる (+) を使った 外部結合 でSQLを書くと以下のように書ける.

右外部結合

select 
  h.hoge1,h.hoge2,h.hoge3,f.fuga1,f.fuga2,f.fuga3 
from 
  HOGE h,FUGA f 
where 
  h.hoge1(+) = f.fuga1

左外部結合

select 
  h.hoge1,h.hoge2,h.hoge3,f.fuga1,f.fuga2,f.fuga3 
from 
  HOGE h,FUGA f 
where 
  h.hoge1 = f.fuga1(+)

これは (+) を付けた方のデータがなくても空行を返すという動きをします。

ビジュアルでイメージ

テーブルの形を使うと分かりやすいのでそれで書きます。

HOGE

hoge1 hoge2 hoge3
a 田中
b 高橋
d 鈴木
f 山田

FUGA

fuga1 fuga2 fuga3
a 総務 課長
b 総務 係長
c 人事 部長
e 人事 課長

社員情報と部署役職情報を紐づけるものであると考えてください(たとえが悪くてすみません)。

右外部結合のSQLの場合、 hoge1 がなくても返すという動きなので

hoge1 hoge2 hoge3 fuga1 fuga2 fuga3
a 田中 a 総務 課長
b 高橋 b 総務 係長
c 人事 部長
e 人事 課長

こんな感じ。

左外部結合のSQLの場合 fuga1 がなくても返すという動きなので

hoge1 hoge2 hoge3 fuga1 fuga2 fuga3
a 田中 a 総務 課長
b 高橋 b 総務 係長
d 鈴木
f 山田

こんな感じ。

推奨の書き方

では非推奨なので上記で紹介した 左外部結合右外部結合 、にくわえ完全外部結合をの形3つの推奨の書き方を紹介します。

完全外部結合

hoge1 hoge2 hoge3 fuga1 fuga2 fuga3
a 田中 a 総務 課長
b 高橋 b 総務 係長
c 人事 部長
d 鈴木
e 人事 課長
f 山田

このように取得できる 完全外部結合 は以下のように記述します。

select
    h.hoge1, h.hoge2, h.hoge3, f.fuga1, f.fuga2, f.fuga3 
from 
    HOGE h full outer join FUGA f on h.hoge1 = f.fuga1

同様に

右外部結合

select
    h.hoge1, h.hoge2, h.hoge3, f.fuga1, f.fuga2, f.fuga3 
from 
    HOGE h right outer join FUGA f on h.hoge1 = f.fuga1

左外部結合

select
    h.hoge1, h.hoge2, h.hoge3, f.fuga1, f.fuga2, f.fuga3 
from 
    HOGE h left outer join FUGA f on h.hoge1 = f.fuga1

と書けます。

※ちなみに完全外部結合は (+) を両方につけても動きません。

非推奨の理由は以下に記載があります。

出典 :Oracle® Database SQL言語リファレンス 結合

再度整理

右外部結合

非推奨

select 
  h.hoge1,h.hoge2,h.hoge3,f.fuga1,f.fuga2,f.fuga3 
from 
  HOGE h,FUGA f 
where 
  h.hoge1(+) = f.fuga1

推奨

select
    h.hoge1, h.hoge2, h.hoge3, f.fuga1, f.fuga2, f.fuga3 
from 
    HOGE h right outer join FUGA f on h.hoge1 = f.fuga1

左外部結合

非推奨


select 
  h.hoge1,h.hoge2,h.hoge3,f.fuga1,f.fuga2,f.fuga3 
from 
  HOGE h,FUGA f 
where 
  h.hoge1 = f.fuga1(+)

推奨

select
    h.hoge1, h.hoge2, h.hoge3, f.fuga1, f.fuga2, f.fuga3 
from 
    HOGE h left outer join FUGA f on h.hoge1 = f.fuga1

最後に

最近Oracle触り始めた方、エンジニア1年目みたいな方に参考になればと思います。
これからSQL書く人は (+) は絶対使わないことを推奨します。

※補足
SQLのwhere句に使う 「=」 は数学の 「=」 と同じで、
左辺と右辺が等価であることを意味するため、 左右可換 です。

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