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学生ならAWSを無料で使える!? AWS Educateについて使いながら調べてみた

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はじめに

コロナの影響で家に幽閉されている大学生です。

みんな大好きAWS(Amazon Web Services)ですが、先日1年間の無料期間が終了してしまいました。何度かインスタンスの容量を超え、お財布からお金が勝手に消えていきましたが、それはいいとして、この手のサービスは学生用料金だとか、サービスがあるので調べてみたら「AWS Educate」なるものがありました。(もっと早く知りたかった...)

もしかしてあまり知られていないのでは...とも思ったので、実際に使ってみて、いろいろ記していきたいと思います。また何かあれば随時追記していきますね。(^▽^)

AWS Educateってなんぞや

学生としてAWSのサービスを使うことのできる制度です。ホームページはこちら。
AWS Educate

ここで一つ大切なことがあります。AWSのサービスを使い放題ということでは決してありません。

AWS Educateの主なサービスというか、特典は、AWSの学習コンテンツが使い放題ということです。
AWS上には、それぞれのサービスの使い方を知ることのできる学習コンテンツが充実しています。普段は有料であるそれらのオンラインセミナーを無料で受けられるというのが主なサービスです。

その中で、実際にAWSのサービスを運用してみてね!といった意味合いでAWSの各種サービスを利用できるというわけです。

とりあえず登録

AWS Educateの一つの利点。それはクレジットカードの登録が不要であることです。

まずはあなたの学校が加盟校にリストされているかを確認します。
AWS Educate 加盟校リスト

こちらのサイトから登録手続きを行えます。

加盟校に登録されてない人

顔写真付きの学生証のコピーを送る必要があります。

加盟校に登録されている人

学校から支給されるメールアドレス ~@s.hoge-u.ac.jp などで登録してください。学生証などは必要ありません。

登録が終わったら、審査が入ります。よほどのことがない限り審査は通りますので安心してください。数日後に審査が通った旨のメールが登録メールアドレスに送信されます。

ここでもう一つ。通常のAWSコンソールログイン画面からはログインできません。

AWS Educate専用サイトからサインインする必要があります。

AWS Educateの主要サービス

先ほども述べたように、主要サービスは学習です。サインインした画面から、Career Pathwayを選択することで、各種サービスの講習を受けることができます。それぞれ、解説=>理解度チェックの流れで10時間弱で習得することができます。日本語にも対応していますので、英語が苦手な私みたいな人でも安心です。

image.png

AWSコンソールの使用

さて、ここからが本題です。学習用に用意されたAWSのサービスを利用しましょう。サインインした画面から、AWS Accountsを選択することでAWSコンソールにアクセスすることができます。

まず、Vocareumの画面に遷移すると、自分の所有しているクレジットが表示されます。AWS Educateでは、通常支払うべきAWSサービスの使用料金をこちらのクレジットから支払うことができます。(もちろんAWSにしか使用することはできません。)

加盟校の学生は年間100米ドル、非加盟校の学生は年間30米ドル受け取ることができます。

ここで注意したいのが、初めの1年間であっても、無料枠の利用はできません。AWSの料金のページを見てもらうとわかるように、登録後12か月間のみ無料の枠があるサービス(EC2やRDSなど)と、常に無料枠があるサービス(Lambdaなど)があります。前者の無料枠は利用できないことに注意してください。後者の無料枠は利用することができます。そのため、EC2のインスタンスを起動しっぱなしにすればその分クレジットは減っていきます。

image.png

AWS Educateの制限

EducateからサインインしたAWSアカウントは通常のアカウントとは異なり、IAMユーザー(グループのメンバー)としてサインインされます。そのため、いくつかの制約があります。まず、すべてのAWSサービスにはアクセスできず、それぞれのサービスのインスタンスにも制約があります。
こちらから確認することができます。

また、クレジットがどのように使用されたかを知ることができません。これには私も結構悩みました。ちなみにですが、最安のEC2インスタンスであるt2.microでも、100ドルでは一年間動かし続けることはできません。 
そのため、継続的な利用を考えるのであれば、AWS Educateの利用はお勧めしません。あくまで学習用ということを忘れないでください。

クレジットの使用内訳ですが、一応、サポートセンターにメールすることで確認することができます。

$1.33 was deducted for using Linux t2.micro for 115.000 Hrs
$0.12 was deducted for using General Purpose SSD (gp2) provisioned storage
$2.09 was deducted for using RDS db.t2.micro instance for 123.154 Hrs
$0.39 was deducted for using provisioned RDS GP2 storage

こんな感じで丁寧に教えてくれます。じゃあはじめからみれるようn

最後に

えっAWS無料で使えるの!!と思っていましたが、使ってみると案外そうでもありませんでした。しかし、学習コンテンツはとても充実しています。コロナの影響で暇を持て余している大学生の方は、これを機にAWSを触ってみるのもいいかもしれませんね。

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