これは何?
Visual Studio 備え付けのツール Inspect とは何か、何ができるのかの備忘録です。
Inspect とは
Accessibility tools - Inspect に記載がある通り、Windows のUI 検査ツールです。
UI 要素のプロパティ情報を採取、確認が簡単に可能です。
エラーダイアログなどを選択すれば、どのプロセス (プログラム) 由来で出されているものかもわかります。
(ドキュメントの切り替えには是非 データ全損ニキ の Chromium 拡張機能 JA/EN Url Trigger をお使いください。)
インストールパス
・C:\Program Files (x86)\Windows Kits\{ver}\bin\{Build ver}\x86
私は C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\bin\10.0.22621.0\x86 にありました。
サンプル : タスクトレイの時刻の中身を見てみる
何ができるかの簡易シナリオとして、タスクバーの時計がどういうものなのか眺めてみます。
起動
選択箇所が黄色枠で囲まれるようにする
"Show Highlight Rectangle (赤枠)" をクリックします。
これにより、選択中のオブジェクトが黄色枠で囲まれるようになります。
カーソルから確認したいオブジェクトを選択する
"Select Cursor (赤枠)" をクリックし、その後確認したいオブジェクトを選択します。
今回はタスクトレイの時刻。
確認対象が黄色枠で囲まれます。
同時に Inspect 側で対象オブジェクトのツリーが展開、オブジェクトが選択状態になります。
プロパティも表示されます。
※ なお、この後、"Watch Cursor" を再度オフにしてください。
(オフにしないまま Inspector 以外をクリックすると、その都度そっちにターゲットが移ります)
結果確認
このタイミングの "時計" のプロセス ID が 2876 だとか Framework は XAML だとかそもそもボタンだったりといろいろ情報が確認できます。
OS コンポーネントなのでこれ以上は調べられませんが、これが内製アプリだったりすると
いろいろわかりそうですね。
おまけ
タスクトレイ (タスク バー) のプロセス ID と同じということは、
全部一元管理されているんですね。