これは何?
Chromium のセキュリティ対策の一環として、HttpsDefault という機能があります。
https として存在する URL に 誤って http でアクセスしてしまった際に、
ブラウザが自動的に https にリダイレクトするという機能です。
Microsoft Edge にも ver 120 でこの機能が取り込まれました。
リダイレクトは想定された動作になりますが、
http / https のプロトコル部のみ異なるサイト※ が共存する場合、
http サイトへのアクセスがリダイレクトされることになります。
(なお、URL bar に手入力して遷移することは可能)
本記事は、このリダイレクトの挙動を望まない場合に必要となる、
"HttpsDefault 機能をクライアントへの設定でオフにする方法" です。
※ "http://example.com" と "https://example.com" 等
対策
AutomaticHttpsDefault ポリシーを 0 に設定することで
https への自動リダイレクトが行われなくなります。
補足
Google Chrome において同機能を制御すると思しき HttpsUpgradesEnabled ポリシーは、
Microsoft Edge ではサポートされるものではありません。
(Microsoft Edge - ポリシー に記載のないものはすべてサポート対象外※です)
内部的な処理も Google Chrome とは異なる可能性がありますし、
もし動作するとしてもそれは As Is に過ぎないものであることにご留意ください。
※ Microsoft docs に記載のない起動引数も同様。
補足その2
原則 "直接アドレスバーに URL 入力時" は http → httpsのリダイレクトは走りませんが、
お気に入りに登録してある URL は例外的に自動補完とみなされて https にリダイレクトされます。