これは何?
多くのブラウザには設定画面が存在しますが、設定したい要素が存在しない場合もあります。
しかし、設定画面上には存在しない要素を制御する方法の一つがポリシーです。
(その他は起動引数とか)
本記事はポリシー利用初心者向けの、ポリシーを利用することで
"タブを開いた際のページを設定する" 動作を実現する方法を案内するものです。
なお、動作は Microsoft Edge となりますが、Google Chrome でも応用できると思います。
制限
グループポリシーエディタ (gpedit.exe) を用いるパターンについては、
上記プログラムが Pro 系 Windows である必要があります。
また、下記のように記載のあるポリシーの制限として、ドメイン参加が必要になるポリシーも多いことに注意ください。
(途中で気づきましたが、今回案内するポリシーもこの制限があります…)
ポリシーの設定
グループポリシー定義ファイル (Admx) を取り込んだ後にグループポリシー エディタを実行し、
対象のグループポリシーの設定をするか、レジストリに直接書き込むことでpolicyを設定します。
Admx の取得とインストール
-
こちら のサイトからファイルを取得します。
※ 適切なプロセッサ用の定義ファイルを選択してください - 解凍後のファイルを "C:\Windows\PolicyDefinitions" に格納します。
上記実施後、 gpedit.exe (環境変数登録済みのため直接実行可能) すると、
"管理用テンプレート" 配下に "Microsoft Edge" セクションが表示されます。
タブが開かれた際のページの設定
新規タブ ページの URL を構成するポリシーを設定します。
このポリシーは新規タブが開かれた際に表示する URI を指定するものです。
ローカルパスの設定も可能ですので、自分で作成した html を指定することも可能です。
設定方法
※ 繰り返しになりますが、本ポリシーの利用には管理端末である必要があります。
ポリシーの実体
ポリシーの実体はレジストリです。
gpedit.exe で設定した値も、最終的にはレジストリに書き込まれ、その値をブラウザが読み取ることで動作するようになります。
ですので、レジストリを直接手動で書き込んでも反映・動作させることが可能です。
(bat に書き込んで利用するのもいいと思います)
レジストリは Microsoft Edge であれば下記どちらかに設定されることになります。
a) HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge
b) HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge
これらはグループポリシー エディタ上での "コンピューターの構成" と "ユーザーの構成" に対応します。
個人で利用している端末であれば、マシン全体での共有設定である HKLM でも
ログインユーザ向け設定である HKCU どちらでも問題ありません。
ポリシーの反映
レジストリに反映後も、起動中のブラウザには
ブラウザを再起動する or Microsoft Edge であれば edge://policy に遷移し、
"ポリシーの再読み込み" を押下してください。
Microsoft Edge Policies に設定項目が反映されれば有効になっています。