皆さんの開発現場はウォーターフォールですか?
アジャイルですか?
それともどっちつかずのなんちゃってアジャイルですか?
私の経験上、完全にアジャイル、特にスクラムをするには人が足りなかったり導入コストがかかるので中途半端なアジャイルやスクラムで運用しているチームが多いのではないかと思います。
そこで、この際ライトスクラムという名前を授けようと思います。
大体アジャイルって言ってるのはスクラムでしょ?
登場人物
プロダクトオーナー
リリースの判断や企画など行います。
ドメインに詳しい開発の人(マーケとか?)がいいかと思います。
スクラムマスター
不要です。
スクラムマスターはスクラムが回るようにするのが目的ですが、そもそも完全なスクラムは求めてません。
緩くていいんです。
PM・チームリーダー
開発スケジュールや要件定義などを行います。
プロジェクトを継続的に回すことがこの役割です。
大事なのは無茶なスケジュールを言ってくる人たちを言葉でねじ伏せ、蹴散らすことです。
メンバー
エンジニアやデザイナーなどです。
メンバーは自分の与えられたチケット・タスクに対して期限までにリリースする責任を持ちます。
その範囲は言われたものを作るだけでなく、設計なども行います。
場合によってはタスクの不要性で説き伏せて、タスクを捻り潰しても問題ありません。
スプリント
バックログ => チケット
バックログなんて名前はおしゃれなのでチケットで十分です。
ベロシティ
開発の速度は開発案件にポイントをつけて、消費できるポイントを指数で計測します。
しかし、ライトスクラムでは不要です。
なぜなら、使い慣れた人月を使うからです。
我らは神話を信じる信徒です。
イテレーション
スクラムにおいて、イテレーションは決まっています。
それは短くて1週間から長くて1ヶ月が大半でしょう。
正直、1週間は短すぎる気がしますが。
しかし、ライトスクラムでは厳密である必要はありません。
毎回変わっても問題ありません。
なぜなら、ライトスクラムではベロシティは使われないからです。
バーンダウンチャート => WBS
ポイントないんだから何をバーンダウンさせるんです?
重要なのはタスクの進捗状態です。
イベント
スプリントプランニング => 定例MTG
イテレーションの期間は決まってませんし、なんなら案件によって異なります。
なので、定例MTGでプランニングをすることもあれば、進捗確認だけのこともあります。
場合によってはそこでプランニングの臨時MTGを決めることもあるかと思います。
デイリーMTG
私は合った方がいい派ですが、これは思想によります。
ただし、期待した成果物が出てこない場合はコミュニケーションロスの場合があるので、やった方がいいです。
些細な疑問をその日のうちに解決できるので。
スプリントレビュー
場合によります。
リリースする成果物の確認はプロダクトオーナーがするので、時間と場所をとってやるのが適切だとは思います。
しかし、現実としてプロダクトオーナーは忙しいことが多く、大抵捕まりません。
プロダクトオーナーがスプリントレビューの時間を取れない・取らないのは完全なスクラムを導入できない一つの大きな理由だと思います。
その場合はリモートや別の時間で個別で確認してもらいましょう。
リリースしてから「要求と違う」なんて言われたらそれはプロダクトオーナーの責任です。
スプリントレトロスペクティヴ
毎回やる必要はありません。
スクラムは会議が多いので、スプリントプランニング、プロダクトレビューに加えスプリントレトロスペクティヴまでやると開発する以上に疲れます。
年一回とかでいいんです。
チームの余裕に合わせていきましょう。
最後に
これらは料理で言う基本的なレシピです。
現場によって色々工夫することでよって初めて完成します。
皆さん、闇鍋を楽しみましょう。