初心者向け見積もり心得
前書き
LTをした際に勉強したこと、本を読んでまとめた内容を記事にしました。これから初めて見積もりをする方、いまいち見積もりに対して確信が持てない、そんなエンジニアの方の課題解決になればと思います。少しでもお役に立てば幸いです。
自分の不得手を理解する
見積もりを見積もりの前、作業中、そして開発終了後の三つに分けました。上記のロードマップでは分けた三つ期間の中でやるべきことが分岐点になっています。もし分岐の中で「NO」に当てはまる場合には、改善することで見積もりの安定感につながるかもしれません。
タスク出し
タスク分割
タスク分割は対象を「作業できる単位」に落とし込むことです。
粒度としてはストーリー以下、todo以上の、大きすぎず細かすぎない単位にしたほうが後々のことを考えると便利になります。
タスク分割をすることでただ作業しやすくなるだけではなく、ホウレンソウしやすい、管理しやすいなどのメリットも得られる可能性があります。
計測
ポモドーロ
タイマーを使って作業時間を計測することは、管理することにつながります。
また時間を計測するだけでなく、記録しておくことも大切です。
似たような仕事に取り掛かる際には、過去の記録を参考に正確な見積もりを出すこともできます。
見積もりの振り返り
客観的な意見を求める
どの作業にどれくらい時間がかかったか、座ってる時間と作業できた時間に差がないか、
タスク粒度は適切だったかなど振り返りの基準はチームや会社によりけりだと思います。
振り返りを行うことで次の見積もりの精度がよくなります。
また「振り返りの振り返り」も大切です。
振り返りをしてみたが意見が出なかった、一人がずっと話してしまった、時間が足りなかった、など始めたばかりのチームであれば、課題も多いかもしれません。
LTのQ&Aで出てきた意見紹介
見積もり * 4
出した見積もりの時間を4倍することで正確な見積もりが出せるという話が出ました。
上流よりの方の意見ということもあり、作業時間の捻出、追加要求の対応..で4倍とのこと。バッファの比率を何倍にするかについては意見が割れそうなところです。(一般的には1.5くらいでしょうか?)
ディレクターさんのキャラに合わせた見積もり
ディレクターさんや上流サイドの担当者に合わせてバッファを変えると話していたデザイナーさん。
理由は人によって追加の要件があったり、人によるところがあるからとのことでした。
キーワード紹介
他にも面白い話が出てきていたので単語だけ紹介したいと思います。
- QDC(quality, cost, delivery)
- リーン開発
- 会社宿泊(!)
- BFT ポモドーロアプリ
- 不確実性のコーン(確実と不確実2ベクトル見積もり)
まとめ
終業後にLTという形で登壇して、意見交換も白熱した感じでしたので、勢いのまま記事を書かせていただきました(感謝)。
見積もりが上手になると、管理の意識が高まったり、時間をロスしている箇所や負荷がかかるポイントを見つけられて、結果的にスキルを客観視できるかもしれません。
また、複数人での開発時に状況管理がしやすい、など他にもメリットがあると感じました。
日々実践しながら見積もり力を磨いて行こうと思いました。