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社内SEが初めて自作PCを作った記録 ~組み立て&設定編~

Last updated at Posted at 2023-04-23

前編で自作PCのパーツ選定~購入までを書いたので、今回は組み立て~初期設定までの記録です。

1. 組み立て

マザーボードとPCケースにそれぞれ簡易的な組み立て説明書がついていたので、それをもとに組み立て開始。初めての組み立て作業は約4時間ほどかかりました。

購入したパーツのおさらい
パーツ メーカー 型番 価格 (税込)
CPU Intel Core i7 12700 BOX ¥48,480
マザーボード MSI MSI MAG B660 TOMAHAWK WIFI ¥23,698
メモリ Corsair CMK32GX5M2A4800C40 ¥16,869
ディスク Western Digital WD_Black SN770 NVMe WDS100T3X0E-EC × 2個 ¥11,346 ×2
電源 玄人志向  KRPW-BK750W/85+ ¥5,316
ケース Thermaltake Versa H26 White /w casefan ¥6,848
OS Windows Windows 11 Pro ¥22,200
キーボード DELL KM5221W-W ¥5,390
合計金額 - - ¥151,493

1. CPUの取り付け

CPUソケットの蓋を閉めるときに想像以上に力が必要で、破壊しないかドキドキでした。
CPUファンはケースにマザーボードを載せてから取り付けたいので後回しです。

2. メモリ×2枚の取り付け

このマザーボードは4枚させるタイプなので、DIMMA2とDIMMB2に付けました。
マニュアルにもメモリスロットはDIMMA2を最優先に使用して下さい。と記載がありました。

意外と力強く差し込まないと「カチッ」とハマりませんでした。
片方ずつ差し込んでいくと、横にある抑えのバーが自動で持ち上がりました。

3. SSD×2枚 をM.2スロットに取り付け

1枚はCPU側にあるM2_1 slotに取り付けてCドライブとして使い、もう1枚はM2_2 slotに取り付けてDドライブとして使います。
M2_3 slotは未使用なので、熱パッドの保護膜シールは剝がさずにとっておきます。
 

4. ケースにマザーボードを取り付け

ATXのねじ穴に合わせて、9個のネジでマザーボードに取り付けました。デフォルトでは6個分しか6角スペーサー(スタンドオフ)が付いていないので、ATXの「A」のマークがついている位置に残り3個のスペーサーを取り付けてからねじ止めしました。
いろいろな種類のネジが1つの小袋に入っていたので、ネジの仕分けがちょっと大変。

5. ケースに付属しているケーブルをマザーボードに接続

今回購入したケース[Thermaltake Versa H26 White /w casefan]には、下記のケーブルが最初から付いていたのでマザーボードに全て取り付けていきました。マザーボードの組立説明書がWebで公開されていたので、対応するコネクターがどこかを確認しながら作業。

  • USB3.0 →  JUSB3: USB 3.2 Gen 1コネクター
  • USB2.0 →  JUSB1: USB 2.0コネクター
  • フロントのAudioジャック → JAUD1: フロントオーディオコネクター
  • フロントパネルコネクタ(LEDや電源) → JFP2: フロントパネルコネクター
  • フロントファンの電源 → SYS_FAN4: ファンコネクター(DCモード)
  • 背面排気ファンの電源 → SYS_FAN3: ファンコネクター(DCモード)
6. 電源の取り付け

ここで初めて気が付きました。「CPUの電源ケーブルが…足りない…。」

マザーボード側は8pin × 2の構成なのに対し、電源側は4pin × 2の構成。
CPUの補助電源8pin分のケーブルが足りませんでした。

調べる限り、補助電源はオーバークロックなど高度な機能を使わない限り無くても動くそうなので、買い直しはせずに続行しました。

7. CPUファンの取り付け

CPUに付属でついてきたIntel製のファンを付けました。20分くらい格闘した…。
ファン側に最初からグロスが塗ってあるので、CPU側は塗らずに続行しました。

ファンの4隅にあるピンの向きを合わせます。外向きにピンの窓(?)が見える向きになるように回してから、マザーボードへ取り付けました。
対角線上にピンを奥に押し込み、4ピン全てが「カチッ」と音が鳴るまで入ったら、ピンを回して抜けないようにしました。最後にCPUファン用のケーブルをマザーボードに接続して完了です。

8. 配線の調整

邪魔な配線は全てケースの裏面に隠し、PCケースに付属のケーブルタイで線を纏めました。

9. ケースの蓋を閉めて完成

ケースの蓋は裏表にクリアフィルムが貼ってあるので、潔く剥がして完全透明な板にしました。剥がさずにとっておく人もいますよね。

10. いざ起動!

BIOSが起動せず、ディスプレイに何も映らないので冷や汗でした。
マザーボード[MSI MAG B660 TOMAHAWK WIFI]には、こんな時のためにデバッグLEDがついていました。ありがたい…。

  • デバッグLEDのCPUランプが点灯 
    → CPUを一度取り外し、再度取り付けしたところ解消。
  • デバッグLEDのDRAMランプが点灯 
    → メモリを一度取り外し、再度取り付けしたところ解消。
    差し込みが甘かったようで、強く押したらまだ下へ下がるような状態になってました。

ここでようやくBIOS画面が立ち上がりました。\\ よっしゃあああぁ! ///

2. OSインストールと初期設定

  1. SSDを2個取り付けましたが、OSを確実にCPUに近いほうのSSDへインストールしたかったので、わざわざ1個取り外してからインストール作業開始。

  2. パッケージ版のWindows11 Proを購入したので、USBメモリをさすだけでインストール開始。
    インストール途中で「ネットワーク接続がないと初期インストールが完了しない」という問題に遭遇。Windows11からの仕様らしい。

    デバイスの設定を続けるには、インターネットに接続する必要があります。
    接続すると、最新の機能とセキュリティ更新プログラムを利用できます。

    と表示された画面で進むに進めなくなってしまった時の対処法。

    1. Shift + F10でコマンドプロンプトを起動
    2. oobe\bypassnroを入力してEnterすると再起動
    3. 最初から設定をやり直していくとネットワーク設定の画面で、インターネットに接続していませんという隠しボタンが表示されるようになるので、そこから設定を続行!

    諸事情で有線LANを使えず、Wifiのドライバーもインストールしていない状況でも何とかなりました。

  3. 無事OSインストールが完了した後は、マザーボードの各種ドライバをインストールしました。
    別のパソコン上でマザーボードの製品ページから最新ドライバーをダウンロードし、USBメモリ経由で新パソコンへコピーしてインストール。
    チップセットドライバ → Wifiドライバ → 残りのドライバ の順でインストールしました。
    BIOSのアップデートは今回は見送りました。

  4. OSインストールの為に取り外しておいたSSDを再度取り付け。
    物理的に付けただけでは使えないので、ディスクの設定をしました。
    コントロールパネル → 管理ツール → ハードディスクパーティションの作成とフォーマット → ディスクの管理の画面を開き、ディスクの初期化。

3. あとがき

3.1. まとめ

  • 自作PCでBIOSが起動しないときは、マザーボードのデバッグLEDを参考にすると接続に問題があるパーツが分かる。
  • パーツ選定時はマザーボード側のCPU電源のPin数を確認して、Pin数が不足しないように電源を選んだ方がいい。
  • Windows11はインストール時にインターネット接続があることが前提になっているが、接続していなくてもインストールできる回避方法がある。

3.2. ベンチマーク

CPUでベンチマークテストをして遊びました。
WindowsストアからCINEBENCHというソフトをインストールして計測。

3.3. 感想

パソコンを起動するとたまにBIOSが立ち上がらないことがあるので、後で原因追求しようと思います。
自分でパソコンを作ると、パーツの選定方法やパソコンが起動しないときのノウハウを得られるので良いですね。「パソコンが壊れた!」というときも少し自信を持って分解できそうです。
良い経験になりました。

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