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Alexaスキルのポリシーガイドライン(第三者の知的財産権)に対応する

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「ポッドキャストを再生するAlexaスキルを公開したので知見を公開する」シリーズの最初はポリシーガイドラインについて。

システム構成等は予告編を参照

スキル公開の前に立ちはだかる壁

Alexa スキルを公開するには、まずスキル審査に合格しなければならないが、そこには大きな壁が存在する。
それは、Alexaスキルのポリシーガイドラインだが、第三者が公開しているポッドキャストを再生するスキルについては「1.商標、知的財産、およびブランド」に記載されている以下の要件をクリアしなければならない。

スキルに商標、知的財産、ブランドを法的に使用する権利がある場合、そのスキルの認定を申請する際に、これらを使用する許諾を得ていることを示し、明示的に証明する必要があります。開発者ポータルの公開ページのプライバシーとコンプライアンスの項目にあるテストの手順を使用してこの情報を提示してください。必要に応じて、知的財産を使用する権利を証明する文書(登録商標や権利所有者との間のライセンス許諾の証明書など)への外部リンクを記載します。この情報をもとに、Amazonの認定チームがスキルが必要な許諾を得ているかどうかを判断します。

実際、審査をリジェクトされたときに返ってきたフィードバックを引用する。

  1. Amazonにとって知的財産権の保護は非常に重要です。第三者が作成して音声ファイルが使用されている可能性がございます。音声ファイルを使用する権利を持っていることを示す文書を提示してください。この文書は、知的財産権の権利者からの確認状または適用されるライセンスの写しである必要があります。

必要な文章をお持ちの場合、該当する文面へのリンクを次回の申請で提供してください。もしBox、Dropbox、S3等のファイル共有サービスを利用する場合、開発者ポータル内の「プライバシーとコンプライアンス」タブにある「テストの手順」にてリンクを貼付してください。リンクと、スキルの知的財産の情報がリンクに含まれている事を合わせて記載し、再申請してください。 もし、文章の提供が不可能な場合、スキルから音声コンテンツを削除してください。

要するに

  • 第三者が作成した音声ファイルを使用する権利を持っている文書を提示する必要がある
  • その文書へのリンクをスキル申請時の「テストの手順」の中で示すこと
  • それが提示できない場合は該当音声はスキルで使用することはできない

ということらしい。

要件に対応するためにやったこと

  • Twitter のDM等で配信者にコンタクトを取る
  • DM で Alexa スキルを作っていること、スキルの公開のためにポッドキャストの音源や名称の使用の許諾が必要であることを説明する
  • DM ある程度 OK をもらったら Google Document 審査に提出するための文書を作成
  • 配信者に Google Document を確認してもらって、その文書の内容について問題無いことを確認してもらう
  • スキル審査申し込みのフォーム「テストの手順」で Google Document の参照用リンクを提示

どのような文書を作ったか?

実際には、以下のような文書を作って配信者の許諾の意思を確認した。

Image from Gyazo

Google Document へのリンクも貼っておくのでコピーするなり参考にするなり自由に使ってもらっても問題無い。

さいごに

以下、Alexa スキルのソースコード一式を公開しているが、それぞれの /skill.json を見れば、実際に使用した Google Document のリンクも見つけられると思う。

Amazon Echo のユーザーとしては、この記事が参考になってポッドキャスト対応の Alexa スキルがもっともっと増えていってくれると嬉しい(他人任せ)

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