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TouchDesignerを用いたオンラインDJ/VJイベントの開催方法

Last updated at Posted at 2020-04-08

現在、コロナウイルスの影響で、音楽イベントなどがほとんど中止や延期になっていますが、その中でもみんなで楽しめる方法がないか模索しています。

∀RroWsはDJ/VJ/LJなどでパフォーマンスや空間演出などをするユニットなので、オンラインでも同様なことがある程度できないか検討しました。

先週末にzoom+TouchDesigner+YouTubeのLive配信の方法でオンラインDJ/VJを@sleepJamさんとやってみました。
思いの外簡単に実現できたので、そのやり方をまとめたいと思います。

どんなやり方がいいか検討しましたが、今のところ、TouchDesignerの映像をカクつかずに実現できるのが、zoom(DJの音共有)+TouchDesigner(VJ映像+zoomの映像活用)+YouTubeLive配信になります。

zoomはPro以上の有料ライセンスを買うと、そのままYouTubeのLiveなどの配信も可能ですが、VJ映像をこだわりたい場合は、zoomの映像をTouchDesignerで加工して、TouchDersignerからOBSなどを介してYouTubeLive配信するのが良さそうです。zoomの画面共有でVJ映像を共有するとカクカクするし、音を共有できません。

①zoomによるDJの音源(+DJ映像)の共有

zoomを使うとPC内で鳴らしている音、DJしている映像(Webカメラ映像)、またはTraktorなどのPC画面の共有が可能です。
zoomではDJが画面共有をします。このときPC内の音も共有します。

無題.jpg
画面を共有でデスクトップなり、TraktorなどDJソフトウェアの画面なりを共有し、詳細のコンピューターの音声を共有にチェックを入れます。

これで画面共有している人のPCの音が参加者に画面と一緒に共有されます。
しかも、ホストだけでなく、参加者でも画面とPC内の音をセットで共有ができるので、つまり複数のDJで音を切り替えることができます。

注意ですが、zoomは無料でもできますが、40分しばりがあるので、ホストは制限のなくなるPro以上のライセンスがあった方が良いです。2000円/月のコストになります。参加者は無料でも大丈夫です。

②TouchDesignerによる映像の加工

この画面と音をTouchDesignerで活用します。zoom画面をScreenGrabTopでキャプチャしてワイプなど組み込んだ映像を作り、NDIoutTopでTouchDesignerから映像を出力します。
なお、キャプチャするため、VJはデュアルディスプレイであると良いです。
キャプチャ.JPG

TouchDesignerのコミュニティに情報がありますが、Topの映像をNDItoolsを使うとOBSなどに送れます(zoomのwebカメラ映像の替わりとしても送れる)。
https://derivative.ca/community-post/broadcasting-social-media-touchdesigner/62737

NDItoolsはこのサイトからダウンロードできます(無料)。
https://ndi.tv/tools/
ダウンロード後はメニューからVirtual Inputをクリックします。
無題.jpg
その後、ToucuDesignerで出力したいTopをNDIoutTopにつなぎます。
キャプチャ.JPG
右下の隠れたアイコンで、NDItoolsのVirtual Inputをクリックし、TouchDesignerを選びます。
無題.jpg

脱線ですが、zoomでwebカメラ映像の替わりにTouchDesignerの映像を送った例(NDI以外でXSplit Broadcasterでも同様なことができます)

参考にzoomで共有していたDJ映像はこんな感じ(zoomからYouTubeLive配信)

③OBSによるストリーム配信

TouchDesignerからはOBSというものを使うと、これらの映像と音をストリーム配信できます。

OBSはこのサイトからダウンロードできます(無料)。
https://obsproject.com/

OBSstudioを立ち上げ、映像キャプチャデバイスを追加して、デバイスにNewTekNDI Videoを選びます。そうするとTouchDesignerの映像がきます。
キャプチャ.JPG
あとは設定で解像度やビットレートを設定し、YouTube側でLive配信(初回はアカウントの登録で24時間ほどかかります。)の設定(エンコーダ配信)をするとストリームキーを入手できるので、これをコピーします。
キャプチャ.JPG
OBSの設定の配信のストリームキーに貼り付けてOKをクリックし、画面右下のOBSの配信を開始します。
キャプチャ.JPG
音は下にある音声ミキサーでデスクトップ音声で、音声を有効にして音量を調整します。そうすれば映像と共に音も配信されます。デスクトップ音声ゆえ、システム音が入らないように注意は必要です。
キャプチャ.JPG

④YouTubeによるLive配信

あとはYouTube側でプレビューを確認して問題なければ、右上のライブ配信を開始をクリックすると、ライブ配信は始まります。
キャプチャ.JPG
設定で1080p 60FPSを選べは、比較的きれいに映像も見れます。
これで、一応配信はできると思います。

課題

この方法の欠点はVJがそのままYouTube配信する必要があるので、VJの切り替えはできず、VJ各自で配信することでしょうか。

別の方法で、zoomでのwebカメラのワイプにVJがそれぞれ同様に配信すると、zoomの参加者は、色んなVJを選んで見れて面白いんですが、VJの映像としては解像度が落ちます。ここが惜しい点です。画面共有するとカクつくし、音が共有できなくなるし、zoomだけでやらないのはこれらの理由です。

今後について

まだ模索中なのでベストではないと思いますが、週末には配信などして、運用などもいい方法を検討していきたいと思います。一緒にDJ/VJなどやってみたい方もいれば、その際にzoomに招待します。

随時、本記事は更新して分かりやすくしていきます。
もっといい方法などあればぜひ教えてください。

また、∀RroWsの楽曲はオリジナルなので、VJなどの動画配信で使いたい方がいれば、ご連絡頂ければ無償提供します。

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