▼まえがき
日々業務でGA4を利用する中で定義が曖昧で調べることの多いディメンションや指標がある。
これらについてまとめてみる。
また、間違った意味合いで使われることが多いものについても述べる。
ただまとめるだけでなく、覚えやすいようにイメージで捉えられるように補足も入れた。
そして、最後にディメンション・指標にて疑問に思うことが多い点についても触れた。
▼定義を誤りがちなディメンション・指標
ディメンション
- 新規/既存
- 新規 : 過去7日以内に初めてサイトを訪れた
- 新規ユーザ数の定義とは違う
- 新規ユーザ数:初めてサイトを訪れた人(first_visitの数)
指標
- 直帰率
- エンゲージメントのなかったセッションの割合((セッション数 - エンゲージメントのあったセッション数)÷ セッション数)
- スクロールしたユーザー数
- ページの90%以上をスクロールしたユニークユーザー
- 新規ユーザー数
- first_openまたはfirst_visitの数をカウントしている
- リピーター数
- サイトの訪問が2回目以上の人数
- 総ユーザ数
- ユニークな人数を数えている
- count(distinct...)のイメージ
- ユニークな人数を数えている
▼どんな値が入るか曖昧なディメンション・指標
ディメンション
デバイス系
- デバイスカテゴリ
- デバイス
- デバイスモデル
- モバイルモデル
以上の4つの使い分けが曖昧になりやすい。粒度が異なるので粒度を整理すると理解しやすい。
➀デバイスカテゴリ > ➁デバイス > ③デバイスモデル, ④モバイルモデル
このような粒度である。値の例は以下
➀mobile, tablet,desktop ➁iPhone,AndroidPhone, Mac
③iPhone 13, SM-G991B (PCも含む) ④iPhone 13(モバイルのみ)
以上から分かるように➀~③に書けて徐々に細分化されており、③、④の違いはPC端末を含むかどうかの違いである。ちなみにこれらデバイス系ディメンションの値はUser agentの値を元に判別している。
その他
- ランディングページ
- セッションの最初のページビューに関連付けられたページ
- N日目
- 設定したデータ期間から何日目か
- 同日の場合は0000が入る
- 設定したデータ期間から何日目か
- プラットフォーム
- Web/IOS/Androidのいずれか
指標
- 1 日のアクティブ ユーザー
- 1日以内にサイトまたはアプリを利用した個別のアクティブユーザーの数。この1日間には、レポートの期間の最終日も含まれる。なお、この数字はアクティブユーザー数と同じになる
- アクティブユーザー数
- エンゲージメントセッションが発生するor以下のイベントやパラメータが検出されたユーザ
- first_visitなど最初の訪問系またはエンゲージメント系パラメータ(engagement_time_msecなど)
- エンゲージメントセッション : 10秒以上継続したセッション or CVイベントが発生 or 2回以上のpv
- エンゲージメントセッションが発生するor以下のイベントやパラメータが検出されたユーザ
- DAU/MAU
- 30日間のアクティブユーザーのうち、1日のアクティブユーザーでもある割合(1日ごとのローリング平均)。たとえば、「0.113」の場合、30日間のアクティブ ユーザーの11.3%が1日のアクティブユーザーでもあったことを意味
- エンゲージメントのあったセッション数
- 10秒を超えて継続したセッション、キーイベントが発生したセッション、または2回以上のスクリーンビューが発生したセッションの数
- この定義は変更可能
- エンゲージメント率
- エンゲージされたセッションの割合
- 視聴回数
- screen_view イベント数 + page_view イベント数
- セッション
- session_startの数をカウントしている
- 閲覧開始数
- セッション最初のイベントが発生した数
- セッション内の最初のpvにフラグを立て、その数をカウントしているイメージ
- セッション最初のイベントが発生した数
- 離脱数
- セッション最後のイベントが発生した数
- セッション最後のイベントにフラグを付けてカウントするイメージ
- セッション最後のイベントが発生した数
▼疑問に思いがちな事項
まくら言葉の付かない参照元などのディメンション
キーイベントに紐づくデータのみに絞られる点に注意
ex) 参照元/メディア
参照元/メディアのようなディメンションはスコープごとに3つディメンションが存在する。
- ユーザの最初の~
- セッションの~
- まくら言葉なし
ユーザとセッションについては言葉通り。
まくら言葉の付かないものは、キーイベントが起こったセッションに限定される点に注意
手動とつくディメンション
UTMパラメータから取得されたもののみが値として入る
セッションのキャンペーンとセッションの手動参照元/メディアをディメンションとして使うと、セッションの手動参照元/メディアの値が変わることがあるらしい。
ex) Google広告からの流入がgoogle/cpcにまとめらず、UTMパラメータに設定した通りになる
デフォルト チャネル グループとは
チャネルグループ
ウェブサイトのトラフィック ソースをルールに基づいて分類したチャネルのセット
デフォルトチャネルグループ
Googleがデフォルトで定めているチャネルのセット。
参照元やメディアなどを元に分類しているイメージ。このグループは変更されることもある。
どのようなグループ分けがされているかは以下を参照
自分でチャネルグループを作成する
管理画面>プロパティ設定>データの表示>チャネルグループにて行える
参照元やメディアなどのディメンションの値を使用してチャネルグループをカスタムできる。
➡探索レポートなどでも使えるようになる
(新たなディメンションが追加される)
(data not available)と(not set)
(data not available) | (not set) | |
---|---|---|
一般的な使用法 | 通常、Googleがディメンションの情報を受け取ったが、まだ処理されていない場合に表示される | Googleがディメンションの情報を受け取っていない場合に表示される |
適用寸法 | ソースとメディアトラフィックソースのディメンション | すべての次元 |
ユーザーは一般的に是正措置を講じることができるか? | いいえ | はい |
Googleは後で値を更新するか? | イベントレベルのデータの場合は、はい | 通常はそうではない |
一般的な原因 | 処理の遅延 | 設定またはタグの誤った構成 |