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NSX-T 3.1 の世界観を理解する ①② ハンズオン

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##はじめに
本シリーズの ①, ② で紹介した手順を、改めて具体的なパラメータを交えながら解説していく。
今回は VMware Hands on Lab の環境を使って解説していく。ユーザ登録すれば自由に環境を触れるので、触りながら読んでもらえると理解が深まるのではないだろうか。
##構築全体の流れ
今回は ESXi ホストのみの環境を想定している。
1. NSX-T の機能を各ホストに追加する。
2. セグメントを作成し、そこに仮想マシンを接続する。
3. Edge Cluster を展開
4. Tier1 Gateway を構成する。
5. Tier0 Gateway を展開する。
(本記事執筆時想定。)
##環境の確認
本環境ではクラスタが2つ存在している。
image.png
この各クラスタに2ホストずつ所属している。
NSX-T コンソールを確認すると MGMT クラスタは NSX-T 未導入となっていることがわかる。
image.png

次にスイッチ類を確認する。
本環境は vSphere 6.7 のため、NSX-T 用のスイッチとして vDS ではなく N-vDS が使用されている。
vSphere Client 側から、vDS / N-vDS / vmknicの状態を確認してみる。

####esxi-01 vDS
image.png
####esxi-01 N-vDS
image.png
LS-xx という名前がついているのがセグメントである。
本環境ではすでに仮想マシン向けに 3 つのセグメントが作成されている。

####esxi-01 vmknic
image.png

vSphere Client 側では TEP の vmknic が確認できないが、NSX-T の画面から確認できるように実際は作成されている。

image.png
ホストが TEP IP アドレス をもっている。(vmknic については後ほど確認)

####esxi-03 vDS (NSX-T 未導入)
image.png
アップリンクのポートグループにはvmnic0, 1 が割り当てられている。
####esxi-03 vmknic
image.png
####esxi-03 vmnic
image.png
以上でホストのネットワーク周りが確認できた。

##プロファイル類の確認
esxi-03,04 に NSX-T の機能を追加していくため、トランスポートノードプロファイルを適用していくが、
その前にトランスポートゾーン、IPプール、アップリンクプロファイルを確認する。
###トランスポートゾーン
image.png

本環境ではトランスポートゾーンがすでに複数作成されている
・TZ-Overlay
オーバーレイネットワークを作成するためのトランスポートゾーン。カプセル化を行うセグメントで利用。
・TZ-Uplink
エッジについての解説を行っていないため、後述。
・TZ-VLAN-1
vSphere のVLANポートグループと同じように機能する、VLANを利用するセグメントのトランスポートゾーン。
ホストには VLAN と Overlay を追加する。

###IPプール
image.png

TEP用IPアドレスプールとして上記のIP範囲が設定されている。
Esxi-01, 02 にはすでにここからIPが振られている。
image.png
IPが振られているのは、それぞれの vmk 10, vmk11 である。
(以下のスクリーンショットでは、esxi-01 のvmk10 に 192.168.130.42 のIPアドレスが振られていることが確認できる)
image.png
###アップリンクプロファイル
アップリンクプロファイルでは、Active / Active の構成が取られている。
image.png
ここで、Active / Active の方式を取られていると、TEP がN-vDSに複数作られる。
なお、今回の環境ではチーミングポリシーはロードバランシング、そしてアクティブアップリンクが2つに設定されているため、
3 つ上の図ように TEP が N-vDS に 2 つずつ作成され(vmk10, 11)、TEP の IP アドレスも 2 つずつ IP プールから払い出されている。
この仕組や、アップリンクプロファイル周りについては、こちらのブログが非常によくまとまっており、わかりやすい。
NSX-T N-VDSのUplinkの冗長化(ゆるふわねっとわーく)

###トランスポートノードプロファイル
image.png
こちらの設定項目の基本的なところは、これまでの投稿と本記事で網羅できている。
チーミングポリシースイッチマッピング部分は、後で構成をきれいに確認するために少し編集を行った。
(Active / Active 構成にも関わらず物理 nic が 1 つという構成から 2 つに修正)

##ホストへの NSX-T 導入
以上のような構成で、esxi-03, 04 に NSX-T を導入すると、このような形で N-vDS が作成される。
image.png

ここまででホストの構成は完了した。

##セグメントの確認
本環境ですでに構成されているセグメントはこちら。
image.png
LS-xx の 3 つがオーバーレイネットワークとして作成されたものである。
###LS-app
image.png

ゲートウェイとして 172.16.20.1 を持つサブネットで、T0 Gateway に接続されている。
トランスポートゾーンは TZ-Overlay のため、ESXiホストはすべて通信可能なセグメントである。
ポートのところを見てみると、すでにapp-01a が接続されている。

以上で確認を終了し、次に仮想マシンをセグメントに接続する。

##セグメントへの接続
今回は、web-04a を LS-web に接続する。
image.png
(本環境では 接続しても通信はできない。あくまでも手順確認である。)

##まとめ
以上で ①, ② での話を実環境におとして解説を行った。
次回は Edge, Gateway などについて解説を行っていく。

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