Realsenseの少し古いバージョンであるSR300をMacBookで動かそうとしたら、少し躓いたのでメモです。
まとめは以下の通りです。
- Latest Legacy Releaseのlibrealsenseを利用
- pyrealsenseはsetup.pyのビルドフラグを変えてインストール
- USB給電は電力が十分なものを使用
1. Latest Legacy Releaseのlibrealsenseを利用
最新版のSDKでは下記のようなエラーが出て、Realsenseデバイスへの接続に失敗することがあります。
Could not open device command transfer failed to execute bulk transfer, error: RS2_USB_STATUS_TIMEOUT
そこで、下記の旧バージョンのSDK使います。
cloneしたら、最新版と同じくcmakeすればOKです。
cmakeしたらXCodeを開いて、install
ターゲットでビルドしてlibrealsenseのインストールを済ませておくのを忘れずに!
2. pyrealsenseはsetup.pyのビルドフラグを変えてインストール
Python連携はこちらの旧版のものを使います。
pipでインストールしようとすると、最新版のXCode環境ではビルドでコケます。
XCodeのstdlibの参照先が変わっているのが原因なので、setup.pyで指定し直してあげます。
module = cythonize(
[Extension(
name='pyrealsense.rsutilwrapper',
sources=["pyrealsense/rsutilwrapper.pyx", "pyrealsense/rsutilwrapperc.cpp"],
libraries=['realsense'],
include_dirs=inc_dirs,
library_dirs=lib_dirs,
language="c++",
extra_compile_args=["-O3", "-stdlib=libc++"], # ここを追加
extra_link_args=["-stdlib=libc++"], # ここを追加
)])
編集したら、python setup.py install
でインストールできます。
3. USB給電は電力が十分なものを使用
デプスセンサが結構電力を食うので、安いUSB-C変換コネクタだと、起動してすぐ落ちてしまうことがあります。
Apple純正の変換コネクタなど、電力が十分なものを使うようにしましょう。
以上です。誰かの役に立ちますように!