これはソフトウェアテスト Advent Calendar 2020 11日目の記事です。
はじめましてのみなさま、はじめまして。
知ってるよ!という方、ご無沙汰しております。
株式会社チームスピリットでQAエンジニアやっておりますSumiと申します。
これが初の社外アドベントカレンダーです。ドキドキ。
お手柔らかにお願いします。
今年のJaSST’20 Kansaiのテクノロジーセッション枠で初めて外部登壇をさせていただきました。
そのときのブログ記事&スライドはこちら。
ソフトウェアテストのアドベントカレンダーなのにソフトウェアテストのテックな話ではないですが、JaSSTでは日本とシンガポール(以降SG)のQAチームの概要のみの発表だったので、今回は日々の業務でのやりとりのお話や、Twitterでいただいた反応へのコメントもしてみようと思います。
前提などは上記リンクからスライドを見ていただればありがたいですm(_ _)m
自己紹介
・名前: Sumi(名字です。一部ではSmithと呼ばれているらしい)
・QAエンジニア歴: 9年(新卒からずっと。途中1年ブランクあり)
・業界: ERPパッケージ(E-Commerce)→B2B SaaS(現職)
・好きな国: 1年間ワーホリ&過去4度訪れるくらいドイツが好き(あとスイスも)
日々の業務
基本は英語で、Slackでのテキストコミュニケーションです。
私自身はもともと英語ができたわけではなく入社時はTOEIC550点くらい、2年半強で745まで伸びました。
使わないとそもそもコミュニケーションが取れないので、日々のSGメンバーとのやり取りを通して少しずつスキルアップしていった感じです。
会議
QAチームの週次定例会議でやっていることは主にこの3つです。
- 各メンバーのタスクとテスト計画で計画した各テスト活動の進捗確認
- 改善活動の報告
- その他共有
MTG言語は英語なので、最初の頃は語学力の面で私がファシリテートをやっていましたが、数ヶ月前から全員でローテーションするようにしました!
いろいろ目的はありますが、まずは英語を話すハードルを下げる意味がありました。使わないと覚えないし、英語がコミュニケーションツールである、と実体験をもって理解してほしいという思いもあります。
また、どうしても日本側がメインになってしまう場が多くなってしまいがちなので、SG-QAが会議を取り仕切る側となる場も作りたくこのようにしました。
伝わらないと意味はないのでもちろんフォローはします。
そのほかSharing Sessionと呼んでいるテスト関連のツールや技術の共有会、数ヶ月ごとにやっているQAチームの振り返り会、改善活動についてのディスカッションなどは私が適宜通訳やファシリテートをやっています。
(でも私の語学力が足りず、きちんとやりとりできてない問題もあります...)
会議の言語問題はまだまだ道半ばです。英語ムズカシイ。。。
スクラムチームのタスク
現在私が所属しているスクラムチーム(開発チーム)は、PdM1人,エンジニア9人,QA2人という体制です。
私以外は全員SG在住ですが、PdMとエンジニア1名が日本人です。
今年の5月、SG-QA2人目となる彼女のジョイン後からスクラムチームQAとして共に仕事をしています。
1つのスクラムチームのQAが日本とSGで構成されるのは私達のチームが初です。
彼女とも基本はSlackでやりとりしていますが、最近はビデオ通話で直接話すことも多いです。
ビデオ通話は特に英語力に左右される場面も多々ありますが、彼女の辛抱強いコミュニケーションのおかげでなんとかやれています。
QAタスクの分担などについては私が一方的に決める、といったことはなく、いつも話をして決めています。日本-SGに関係なく、お互い尊重しあうことは基本です。
問題なんか何もないように見えるかもしれないですが、それなりにあります。
テストの前提条件となる仕様の知識差で不具合を見逃し顧客環境で問題が発生する、といったこともありました。
問題発生時はともに同じロールのプロとして、話をして対策を決めています。
(この課題についてはホワイトボードセッションという方法を取り入れることになりました。実践したらまたどこかで報告します)
Twitterコメントへの返信
今回は事前収録だったので、本番当日はリアルタイムにTwitterのハッシュタグ「#jasstkansai」を追っていました。
直接返信させていただいたものもありますが、いくつかピックアップさせてください。
ISTQB AL全部&AgileTester持ちでSET経験ありとか、どう考えてもつよつよQAエンジニア #jasstkansai
— たのっち@技術書典9はアジャイルテスト問題集 (@dproject21) September 12, 2020
これは1人目のSG-QAの紹介時のコメントですが、本当におっしゃるとおりです。
SGの立ち上げメンバーなので募集をかけた時点でISTQBのFL資格は必須としていましたが、私が参加した1次面接候補者の7名のうちSET経験があるメンバーがほとんどだったと記憶しています。ALやAgile Tester資格も数名保持していました。
「対面で会ったことのある」日本には「同じ釜の飯を食う」というプラクティスがあるので現地で一緒に飯食うの大事。 #jasstkansai
— たのっち@技術書典9はアジャイルテスト問題集 (@dproject21) September 12, 2020
現地食であることが大事。SGならホーカーズみたいな。接待メシじゃだめよ。 (^_^)
— Yasuharu NISHI (@YasuharuNishi) September 12, 2020
ほんとにそうだと思います。
2019年3月にようやく出張で現地を訪れ、チームメンバーと会うことができました。
1週間の滞在中ランチは毎日一緒に近くのホーカー(屋台みたいなもの)やショッピングセンターのフードコートへ全員で行っていました。
つたない英語しか喋れないのにいろいろ質問してくれたり気にかけたりしてくれて、とてもいい仲間だなと感激していました。
その後2度出張でSGへいきましたが、ランチはいつもだいたいホーカーです。
行きつけのホーカーにはみんなオススメのチャーシューライス、チキンライス、インドカレー、フォー、具が選べる鍋みたいなものなどなど。
出身国はバラバラなので選ぶ食事に傾向があったり、そもそもカトラリー(箸オンリー、スプーンと箸、スプーンとフォーク、フォークとナイフなど)が違ったり、面白いことだらけです。
余談ですがドリアンのシーズン(6月頃)に行ったときは散々すすめられたものの、匂いだけで遠慮させてもらいました(笑)
チームスピリットさんの講演で「SGは日本と対等」というのが、イマドキの常識。なんならSGが日本を超えるようなマネジメントを日本からするわけでね。
— Yasuharu NISHI (@YasuharuNishi) September 12, 2020
最近開発チームを中心に社内で始めた分科会(Community)という取り組みがあります。
その中の1つにTesting Tech Communityという分科会があり、そのリードはSG-QAです。
他にもSGメンバーがリーダーをやっているCommunityがいくつかあります。特に技術に関するものはSGメンバーがリードする場面が多いです。
たとえば事例なり知識なり経験なり、私達は知らず知らずに日本国内のみや日本語のみなど狭い中で考えたり情報に触れたりしてしまうことも多いのですが、SGメンバーと話すと一気に世界が広がるように感じます。
今後マネジメント面は顧客や市場の状況などの変化、人事組織の変化などによって変わってくると思います。
マネージャに昇格したSGメンバーもでてきたので、今後もいい変化でチームや組織をアップデートできればと思います。
おわりに
冒頭にも書きましたが、ソフトウェアテストアドベントカレンダーなのにテストの話がほぼないです...すみません。
JaSST発表の関連投稿ということで…
ちなみにちょうど昨日SG在住の日本人PdMが、SG側からの視点を会社ブログに書いてくれたのでよければご覧ください!
なお、JaSSTの発表後たくさんのポジティブな反応いただき、またこの登壇をきっかけに他社のQAエンジニアの方とオンライン飲み会で情報交換をさせていただくなど、すべてがプラスに働きました。この記事もこの登壇があったからです。
改めて発表させていただいたことに感謝です。みなさんありがとうございました!
そして読んでくださった方、ありがとうございました!
今後ともいろいろお話や情報交換をさせていただけると嬉しいです。
今後のアドベントカレンダー投稿もお楽しみに!
Frohe Weihnachten!!